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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仄暗い魂-14

最終更新:

Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
一陣の夜風が町の中を駆けた時、
双方は急速に距離を詰め、

(ローゼ>『フォトン・エッジ』!
(ルート>『カイザーシュニット』ォ!!

刃と刃がぶつかり合い、音と火花を周囲に散らす
赤い刃を抑えながら、ルートは身体を宙に浮かせてローゼの頭に蹴りを入れようとした
が、彼女はそれを赤い光の壁で受け止め、そのままルートの身体ごと弾き返す
砂埃をたて、ルートは地に足をつけたと同時に両手を広げ、ウィルスの球体を生成する
一方のローゼも、十指に赤い光を溜め、指先をルートに向けた

(ルート>『ギフト・ヴァイラス』!
(ローゼ>『フォトン・ウェーブ』!

ウィルスとフォトンが衝突し、相殺し、爆風を巻き起こす
両者、互いに一歩も譲らない

(ルート>ち、くしょぉ・・・早く、くたばれぇ!!

十指の先端に長く鋭い刃を作り、
大地を強く蹴ってローゼに襲いかかる

(ローゼ>貴方を拘束するまで、冥土には逝けませんわ!

身体中を赤いスパークが駆け巡る
ルートが5本の剣を振るった瞬間、ローゼの姿は彼女の背後に移動していた
すぐさま、振り向き様に5本、また5本と刃を振るう
ローゼは恐るべき跳躍力で跳び上がり、指先から1発、また1発と光弾を放つ
長い剣を交差させ、ルートはそれを受け止め掻き消した

(ルート>ちょこまかとぉ・・・ふざけるのもいい加減にしなさいよぉ!!
(ローゼ>もう、お止めになって・・・今なら、まだ間に合いますの
(ルート>何がよぉ!? アタシの罪が消えるとでも言うのぉ!?
     そんなことしても、アタシが殺した命は二度と帰ってこない・・・アタシの過去もねぇ!!

着地した瞬間、ローゼに刃が迫る
が、その一閃を赤い刃で阻止する
二度、三度、何度も、何度も、薄暗い町に光の華を咲かせる
ルートが右腕を引き、ローゼの顔面に刃を突き立てた
咄嗟に避けたが、たらり、頬に紅い筋が走る
しかしその隙を突いて、ルートの腹部に膝を入れた
短い呻き声をあげ、ローゼとの距離を取ったルート

(ルート>・・・ちぇっ、やっぱり感染しない、かぁ・・・!

ウィルスで出来た刃で傷を作れば、そこからウィルスが侵入して感染する筈である
だが、ローゼは彼女の能力を把握している
「フォトンベルト」で、体内に入ったウィルスの遺伝子構造を組換え、無力化したのだ

(ローゼ>えぇ、貴方の能力では、ワタクシには勝てませんわ・・・
     悪い様には致しませんの、だから・・・もう、こんなことは―――
(ルート>うるさい・・・うるさぁぁぁぁぁぁい!!

雄叫びをあげ、天に向けて右の拳を突き上げる
その腕から、天をも貫かんとする大きな剣が作り上げられた
全てを断ち切るその“神の腕”を、

(ルート>はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!

1ミリさえぶれずに、ローゼに向けて真っ直ぐに振り下ろした
しかし、それは、

(ローゼ>・・・『フォトン・ヴェール』

風に靡くカーテンのように揺らめく赤い光の壁によって防がれ、
ぱんっ!と水のように四方八方に弾けてしまった
瞬間、ルートの表情が、一気に凍りついた

(ルート>なっ・・・う、そ・・・でしょぉ・・・?

小刻みに震え、一歩退く
蓮華を、そして日天の「ワーム」を両断した大刀が、一瞬にして掻き消された
その絶望と同時に、彼女は今、蓮華と日天との戦いで、酷く体力を消耗していた
肉体と精神の損傷が、ルートの全てを崩そうとする

(ルート>あ・・・あぁ・・・
(ローゼ>戦う気力は、残されてないようですわね・・・

ローゼは一歩前に出て、す、と右手を差し出した

(ローゼ>こちらにいらっしゃって・・・? 貴方には、伺いたい事が沢山ございますの

その目は紫色に輝き、そして優しげに微笑んだ








――――――――嫌だ


(ルート>嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁ!! アタシが、アタシが負けるなんてありえない!
     アタシは・・・テメェも! そこにいる堅物の姉貴もぉ! みぃんな殺してぇ!!
     テメェ等に復讐してやるのよぉ!!
(ローゼ>・・・復、讐? それは、どういうことですn
(ルート>アタシの苦しみをぉ!! ぜぇぇぇぇんぶ!! テメェ等に教えるまではぁ!!!

その時、ルートの周囲に、闇に紛れてスパークが走り始めたのだ
真っ黒な、邪悪な稲光――いや、「光」ではなく、「闇」そのものだろうか
ローゼはそれを見て、最初は疑問の色しか見せなかったが、

(ルート>アタシは負けない!! 倒れない!! だから、テメェ等は、ここでぇ!!

ルートが構えを取った時、その表情は驚愕の色を示した
少し前屈みになり、両掌を広げ、身体の右方に何かを抱えるような態勢
その両掌の間に黒いスパークが集中し、さらにどんどん大きくなっている
これには、戦いを傍観していた日天も思わず息を呑んだ

(日天>ま、まさか・・・あの技は!?
(ローゼ>そんな・・・ワタクシと、同じ・・・!?
(ルート>ッヒャハハハハハハハハハ・・・ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!
     ヒャァッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!

増幅し続ける黒いエネルギーの集合体
狂ったように笑うルートは、ローゼ達を見据えて、

(ルート>みぃんな・・・安らかに、楽に・・・死ねばいいのよぉ!!!


―――――まずい!


(ローゼ>くっ、『フォトン・ウィング』!

フォトンによって赤い翼を生成し、上空に羽ばたいた
それを目で追い、ルートはその手の中にある邪悪な物を、

(ルート>『オイタナジー』!!!

憤怒や憎悪、そして悲哀を込めて、一気に放出した

(ローゼ>『フォトン・ヴェーr―――――――――ッ!?

間に合わなかった
赤い光が完全に壁を作り上げる前に、黒い光条が辿り着く
必死にフォトンをコントロールするが、不完全な防御壁では抑えるだけが手一杯だった

(ローゼ>うっ・・・なんて、力なの・・・!
(ルート>ヒャハハハハハハハハ!! どうしたのぉ!? それが限界ィ!?
     だったらぁ・・・一瞬で死なせてあげるわぁ!!!

出力を増した黒いエネルギーを前に、とうとう壁が限界を向かえた

(ローゼ>きゃあっ!?

一瞬間に光条の軌道を反らし、ギリギリで直撃を免れたローゼだったが、
右肩が、紅く濡れてしまっていた
つぅ、と袖の中を血が流れ、指先から滴っていく
右肩を抑えながら、空中でバランスを崩してしまった彼女は地面に叩きつけられた

(日天>ろ、ローゼさん!
(ローゼ>ハァ、ハァ・・・R-No.3、今の、ご覧になって?
(日天>あぁ・・・あれは明らかに、荷電粒子砲だった
(ローゼ>えぇ、でも・・・インフルエンザウィルスが、どうして・・・?

その呟きが聞こえていたのか
大きく楽しげに笑いながら、ルートがその問いに答えた

(ルート>アタシの契約した「インフルエンザは地球外のウィルス」には、もう一説あるのぉ・・・
     宇宙空間を浮遊していたインフルエンザウィルスが太陽風の影響で荷電し、
     北極の磁場に吸い寄せられて地球に来た・・・ていうねぇ!
(日天>だが、ウィルスで荷電粒子砲なんて―――、幼気、なのか・・・
(ルート>荷電したウィルス粒子を加速させ、一気に放出する・・・簡易的な荷電粒子砲の完成よぉ!
     冥土の土産にはもぉ十分かなぁ?? 今度こそ、死んでもらうからねぇ!!

再び、先程の構えを取ったルート
掌の中で、バチバチと音を立てて黒い稲妻が走る

(日天>くそっ・・・画竜、点せ――――
(ローゼ>いえ、R-No.3! R-No.1を連れてここから離れなさって!

理由を問いただす前に、ローゼは行動で示した
両手を広げ、赤い光を集め、両掌を前に出してフォトンを集中させる

(日天>まさか、あんたもやる気か!? そんな怪我で無茶だ! 
(ローゼ>ワガママで何とかしますわ! 今はこれしかありませんの! だから、急いで!!

赤い瞳で強く訴えるローゼ
日天は軽く舌打ちをし、蓮華を背負って速やかに距離を取った

(ルート>ヒャハハハハハハハ!! なぁにぃ?? 光子でやる気ぃ?? バッカじゃなぁい!?
     光子は質量0、加速しても何の力も得られないのよぉ!? 分かってんのぉ!?
(ローゼ>例え、質量が無くたって・・・可能性が無い訳ではありませんわ!
(ルート>じゃあ、アタシが無くしてあげよっかなぁ!!

互いに、息を深く吸い、

(ルート>『オイタナジー』!!!
(ローゼ>『フォトン・ストリーム』!!!

互いのエネルギーが、想いが、同時に放たれ、黒い闇と赤い光が、轟音と共に激しく衝突した
すぐに、その変化が見え始めた――――闇が、光を押している

(ローゼ>ぐぅ・・・!
(ルート>やっぱダメじゃなぁい!! 潔く逃げ帰れば良かったのにねぇ!?
(ローゼ>逃げる、なんて・・・出来ませんわ!
     ワタクシには、守らなければならない人が、沢山いるから・・・
     皆さんが、ワタクシを支えてくれるから! ワタクシは、その人達に恩返ししたい!!
(ルート>なぁにが恩返しよぉ!? くっだらない!!
     じゃあ何ィ!? 命懸けんのが恩返しだって言う訳ぇ!?
(ローゼ>違いますわ!! 恩は、想いは、直接伝えなければいけませんの!!
(ルート>ッハ、やっぱ訳分かんない・・・じゃあ、その守りたいものと一緒に死んじゃえぇぇぇ!!!

勢力を増す黒い光条に圧倒的に押され、靴が地面に擦れながらじわりじわりとずれていく
それでも、ローゼは何とか持ち堪えていたが、
傷口から血が噴き出すのを見れば、身体に途轍もない負担がかかっているものだと分かる

(ローゼ>う、くぅ・・・まだ、ダメぇ・・・!!
(ルート>ヒャハハハハハハハハ!! そろそろ終わりにしよっかぁ??
     テメェも、その後ろの姉貴達もぉ!! ヒャッハハハハハハハ!!

ローゼの耳には、ルートの邪悪な笑い声は届いてなかった
聞こえてきたのは、自分がこれまで出会った人々の、楽しそうな笑い声
その中には、かつて仲間だったルートのものもあった



―――何としてでも、守りたい



(ローゼ>させ、ません・・・絶対に、させませんわぁ!!

黒い力が強まったその刹那、ローゼの背に、赤い翼が拡がった
かと思えば、辺り一帯に赤く煌く粉塵が舞っていた
粉塵は、軽い爆裂音を響かせ、赤い光条の中に溶け込んでいき、その力をあげていく

(ローゼ>こ、これは・・・!
(ルート>なぁっ!? 一体、何を・・・!?
(ローゼ>・・・一か、八か・・・往きますわ!

ぶわっ!と赤い光が、ローゼの身体を包みこみ、赤いスパークを発生させる
光は、次第に光条と一つになり、

(ローゼ>『フォトン・ローズ・ストリーム』!!!

黒い闇を、押し始めた
今まで力が上回っていただけに、急に押され始めたルートは驚きの色を見せた

(ルート>う、そ・・・!? ま、まだまだぁ!!

ルートも出力を上げ始める
双方共に衰えを見せる様子は無かった

(ローゼ>・・・最大、出力・・・!!
(ルート>ヒャ、ハハ・・・やってやるわぁ!!

2人の雄叫びと、光と闇が混じりあい、
空が落ちてきたような爆音が、一帯に届いた






     †     †     †     †     †     †






日が昇り、町中を光が支配し闇が逃げていく
そんな町に、4つの人影があった
気を失っている緑の髪の少女と、それ抱える黒髪の少女
右肩から血を流している、赤い髪の少女

そして、

うつ伏せになって倒れている、灰色の髪の少女

(ルート>ち、くしょ・・・ちくしょぉ・・・

目を腫らし、敗北の苦汁を飲むルート
そんな彼女に、覚束ない足取りで近づくローゼ

(ローゼ>・・・もう、終わりですわ・・・もう一度、伺いますわよ
     ワタクシと、一緒に来て下さらない?

さっきと同じように、ローゼは彼女に右手を伸ばした
ルートは震える腕でようやく、上体を起こすと

(ルート>・・・・・・・ッ!

ぱしんっ
その手を、払い除けた

(ローゼ>ッ!
(ルート>ま、だ・・・まだ、負けて、なぃ・・・まだ、戦えるぅ・・・!
(ローゼ>お止しになって・・・そんな力は、既に今の貴方には無い筈ですわ・・・
     ワタクシは、貴方に「組織」に戻って頂きたいと思っておりますの
     貴方は、罪の無い人を何人も手にかけたけれど・・・
     罪を償え、とは申しません、ただ・・・その気持ちさえあれば――――
(ルート>黙れぇ!! 償う気もないし、アタシは「組織」に戻る気もない!!
     今度、こそ、テメェをぶっ殺し―――――、て

立ち上がり、戦闘態勢に入ろうとするが、足が縺れてへたり込んでしまった

(ローゼ>戦いだけでは、何も解決しませんの・・・
     話して、下さるかしら? ワタクシ達に、貴方の身に何があったのkッ!?

ぐい、と胸倉を掴まれるローゼ
そのまま引っ張り、ルートは尚一層怒気を交えて叫んだ

(ルート>本気で!? 本気で言ってんのぉ!?
     テメェの所為で・・・テメェの、所為でぇ!! テメェの・・・所為でぇ・・・

一頻り叫ぶと、また力無くしゃがみ込む
暫く、俯き大粒の涙を零して、

(ルート>返してぇ・・・返してよぉ・・・
(ローゼ>え・・・?

顔を顰めるローゼを見上げ、泣きじゃくりながら言い放った

(ルート>アタシの・・・日天さんを・・・返してぇ・・・

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