「ふむ、とりあえず、順番に答えようか」
チワワのラブリーキューティな外見に似合わぬ、ダンディな威厳ある声に特に反応も見せることなく
直希は、淡々と口を開く
直希は、淡々と口を開く
「嘘偽りはない。僕には、君を騙そうとする意図など、まったくないのだよ。騙すつもりならば、もっと甘い言葉をもって君を誘惑しただろうね」
「……」
「……」
じっと、直希の言葉に耳を傾けるチワワ、ケルベロス
直希はケルベロスを見つめたまま、淡々と続ける
直希はケルベロスを見つめたまま、淡々と続ける
「次に、僕が「組織」と関わりある者かどうか、について。僕には、「組織」に所属している友人がいるし、他にも多少知り合いがいる。だが、「組織」に所属している訳ではない」
「…ぬぅ」
「「組織」と友好的な否か?それを問われたならば、その答えは少々、曖昧にならざるを得ない。なぜなら、僕は「組織」の強行派や過激派からは、うっとうしがられており、僕自身もまた彼らに敵対しているが、穏健派とはある種の協力体制にあるからだ」
「…ぬぅ」
「「組織」と友好的な否か?それを問われたならば、その答えは少々、曖昧にならざるを得ない。なぜなら、僕は「組織」の強行派や過激派からは、うっとうしがられており、僕自身もまた彼らに敵対しているが、穏健派とはある種の協力体制にあるからだ」
直希は、嘘をついていない
ただ、真実の実を告げていく
ただ、真実の実を告げていく
「……その、罪なき双子の姉妹の両親を殺した者。それを、僕は知っている。その者が、とある少年によって切り殺された事実も、殺した者の仲間が、僕の友人によって全て殺害された事も把握している。その上で、僕は「組織」のあのような行為に対して怒りを覚えているし、あのような事を阻止していきたいと考えている」
眼鏡の下で
直希は射抜くように、ただただ真っ直ぐに、ケルベロスを見つめ続ける
感情は薄い、だが、どこまでも真剣だ
直希は射抜くように、ただただ真っ直ぐに、ケルベロスを見つめ続ける
感情は薄い、だが、どこまでも真剣だ
「君は、君の主を、ひかるというその少女を、何に変えても救いたいのだね?」
「当然だ」
「そして、その少女の願いを叶えたいと、そう願っているのだね?」
「当然だ、そう告げたであろう」
「当然だ」
「そして、その少女の願いを叶えたいと、そう願っているのだね?」
「当然だ、そう告げたであろう」
ふむ、としゃがみこんだまま、直希は考え込む様子を見せる
そして…改めてケルベロスに視線を戻す
そして…改めてケルベロスに視線を戻す
「…申し訳ない。いくつか、質問したい事があるのだが……君達に対し、少々きつい物言いになる可能性がある事を、前もって宣言させていただく」
「構わん。我らが、我らが主を護る為に真剣であるように、お前もまた、お前の目的の為に真剣なのだろう」
「……すまないね」
「構わん。我らが、我らが主を護る為に真剣であるように、お前もまた、お前の目的の為に真剣なのだろう」
「……すまないね」
小さく、苦笑し
そして、直希はゆっくりと続ける
そして、直希はゆっくりと続ける
「君達にとって、そのひかるという少女が黎明の王女である事、それはわかった……だが、問おう。君達は、その少女と契約する際、全てを説明したかね?」
「…全て、とは?」
「契約のリスク。それによって彼女に生じるメリット、デメリット……そして、今、彼女が置かれている「状況」、このCOA世界の真実、全てさ」
「…全て、とは?」
「契約のリスク。それによって彼女に生じるメリット、デメリット……そして、今、彼女が置かれている「状況」、このCOA世界の真実、全てさ」
都市伝説との契約
それによって生じるのは、メリットだけではない
契約者にとっては、大きなデメリットもまた、生じるのだ
それによって生じるのは、メリットだけではない
契約者にとっては、大きなデメリットもまた、生じるのだ
そして
ひかるという少女は、自分が置かれている状況を理解しているのか?
この世界の事を、どれだけ理解しているのか?
ひかるという少女は、自分が置かれている状況を理解しているのか?
この世界の事を、どれだけ理解しているのか?
…これは、重要な情報だ
「それと…君達が彼女と契約したまでは良い。何故、この世界に引きずり込んだのかね?それによって、彼女が苦痛を覚える、その可能性には配慮しなかったのかね?」
淡々と
しかし、ケルベロスの真意を探るように、直希は問い続ける
しかし、ケルベロスの真意を探るように、直希は問い続ける
「君達には、悪意はないだろう。いや、君達が、ひかると言う少女に悪意交じりの行動を取るはずがない……だが、今、君達がして居る事、それは結果的に、その少女を苦しめ、悲しませ、絶望させる可能性が高い」
「……何だと?」
「君達の行いによって。罪なき者達が多数、命の危険に晒されている。その事実を、君達は把握しているかね?……何の事情もわからずに、君達の手によってこちら側に引きずり込まれた一般人が、どれだけの恐怖を感じ、そして、命の危険に晒されているか、君達は理解しているかね?」
「……何だと?」
「君達の行いによって。罪なき者達が多数、命の危険に晒されている。その事実を、君達は把握しているかね?……何の事情もわからずに、君達の手によってこちら側に引きずり込まれた一般人が、どれだけの恐怖を感じ、そして、命の危険に晒されているか、君達は理解しているかね?」
ゆっくり
ゆっくりと、淡々と
しかし、その言葉は、刃にも、似て
ゆっくりと、淡々と
しかし、その言葉は、刃にも、似て
「…君達が、その行いをひかると言う少女の為にやっている、と宣言したならば……その少女が、悪の権化と誤解される可能性がある、そこまで配慮したかい?」
「彼女が、そんな存在であるはずがない!」
「あぁ、僕はわかっている。だが、「誤解する者がいる」、ということだ。事実、「組織」の強行派や過激派は、そう言う理由をつけて、君達とひかるという少女を討伐しようとしているそうだ。穏健派は、事実がわかるまで、そのような行動をとるべきではないと判断し、押さえ込んでいるがね」
「彼女が、そんな存在であるはずがない!」
「あぁ、僕はわかっている。だが、「誤解する者がいる」、ということだ。事実、「組織」の強行派や過激派は、そう言う理由をつけて、君達とひかるという少女を討伐しようとしているそうだ。穏健派は、事実がわかるまで、そのような行動をとるべきではないと判断し、押さえ込んでいるがね」
…どこまで、押さえ込めるか?
この状況が続けば、それはわからない
この状況が続けば、それはわからない
「……もし……君達の行いが、他者を苦しめ恐怖させ、命の危険にすら晒している……その行為を、ひかると言う少女が知ったら、どうなる?その行為を、君達がひかるの為にやっていると彼女自身が知ったら、どうなる?」
「…………っ!!」
「…………っ!!」
ぴぃん!と
ケルベロスが、背筋を伸ばす
ケルベロスが、背筋を伸ばす
「…君達は。もしかしたら、ひかると離れたくなくて。彼女に捨てられたくなくて、真実を伝えられないのかもしれない………だが、今のままでは。君達は、自体を泥沼化させているだけだ。彼女の為にもならない」
きっぱりと、直希はそう言い切った
激昂したケルベロスに攻撃されるリスク、それを恐れることなく、淡々と、真実を、事実を告げる
背後にいるザフキエルが、何か発言したげなのを抑えながら
ただ、静かに、ケルベロスを見つめ続けながら
激昂したケルベロスに攻撃されるリスク、それを恐れることなく、淡々と、真実を、事実を告げる
背後にいるザフキエルが、何か発言したげなのを抑えながら
ただ、静かに、ケルベロスを見つめ続けながら
to be … ?