「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 盲目のフード男-02

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盲目のフード男 02


深夜の公園のとある一角、誰もいないその場所で女性の悲鳴が闇を切り裂いた

「うへへへ…逃がさないよ…」

悲鳴を上げ逃げ惑う女性を、インスタントカメラを持った小太りの男が追い掛けている

「誰か…助けて…」

「誰もこないよぉ…大人しく僕のコレクションになるんだ…」

小太りの男は鼻息を荒くし、カメラを女性に向け――シャッターを切る

「キャ―――」

女性が写真を撮られた瞬間、女性の姿は消えた

「うへ…うへへへ…」

男はカメラから写真を取り出す
写真には女性がまるで見てる者に助けを求めるように写っていた

「うへへ…この都市伝説と契約して正解だなぁ…」

男はニヤつきながらカメラにほお擦りをした

仕事を終え満足気に歩き出す男の前に、一人の少女が立ちはだかった

「……」

高校生くらいだろうか、表情には幼さが残り、耳にはヘッドフォンを付け目はキッと男を睨み付けている

「き、君は誰だい?い、いいいいや、そんなことはどうでもいい」

男は焦っているのか目をせわしく動かしながら早口で話す

「き、ききき君かわいいいねぇ…ぼ、ぼぼぼ僕のコレクションになりなよおおお」

男は即座にカメラを構え少女をファインダーに納める

「……」

しかし少女はカメラを向けられた瞬間走り出し、写真を取られるのを逃れた

「に、逃がさないよおおおお!!」

男は負けじとシャッターを切る
しかし少女は身軽な動きですべて軽々とかわしている
そして少女が攻撃の構えを取る

「……」

少女は小さく笑みを浮かべ、付けていたヘッドフォンを外す
そしてカメラの猛攻をかい潜り、男の懐に潜り込んで――ヘッドフォンを男の耳に装着させた

「え!?ういああいあえぁおいいか゛おおああいえあ!!!」

途端に轟音が男の耳をつんざく
その音はこの世の物とは思えない位強大で邪悪な物だった

「……」

頃合いを見て少女はヘッドフォンを外し後ろに下がる
そしてまた自分の耳にヘッドフォンを宛てた

「貴様!何…を…」

男は怒り声を荒くするがすぐにある事に気付いた

「こえ、か゛…?」

声が、いや音が聞こえない
さっきの轟音のせいだろうか、もはや自分が何を話してるかさえわからない

「き、sま!!」

声が聞こえないので上手く話せない、男は少女を睨み付けた
少女は男を見て笑っている。その様子を見て男はキレた

「あああ゛あ゛っあいえああうおえあいあえあえいあああ!!!」

声にならない叫びを上げ、やたらめったらにシャッターを切る
流石に少女も困った顔になった

遂に少女がファインダーに納められ、男がシャッターを切る
その瞬間、男の視界が闇に包まれた

「…まったく、お前は詰めが甘いんだ」

いつの間にかフード男が少女を抱き抱え、男の後ろに立っていた

『だってー、あいつ慌ててるのおもしろかったんだもん』

少女は唇の動きで言葉を読み取り、手話でそれに答える

「それでも自分の命には変えられないだろうが…」

フード男は少女を地面に立たせ、立ち尽くす男からカメラを奪い取って踏み潰した
すると写真に閉じ込められた女性が光と共に現れ、フード男はそれを支える
一方男はカメラを壊され、耳も目も使い物にならなくなり、ただ立ち尽くす事しか出来なかった

「…はい、被害者の保護と契約者の処理を…はい」

フード男は携帯電話で十秒程で連絡を取り、少女の場所へ歩く

「帰るぞ、あいつはもうじき処理される」

『はーい』

フード男と抱えられた女性、ヘッドフォン少女は一緒に夜の闇へと消える
深夜の公園にはただ立ち尽くす男だけが残された



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