「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-43g

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(裂邪>・・・ん

しんしんと雪の降る黄昏時、裂邪は昼寝から目を醒ました
上体を起こして、ベッドの上でぐーっとゆっくり伸びをした
その表情は、不安混じりの暗い色

(裂邪>胸騒ぎがする・・・もしかして、昨日のカキ氷野郎みたいなのが動き出したか・・・?

町のあちらこちらに感じる大きな気配
思い起こすは昨日の出来事
「教会」の、「13使徒」のメンバーであるメルセデスとカイザーの事――尤も、裂邪はその名を知らないが
何やら学校町を『焼き尽くす』だの『凍りつかせる』だのと、物騒なことを言っていたような

(裂邪>・・・晩飯には、間に合うかな?

恐らく無理だろう、と心の中で自答し、ウヒヒと小さく笑う
そして隣で夢を見ているミナワを起こさぬように、そっとベッドから降り、
赤いジャンパーを羽織ってドアノブを捻った

(ミナワ>お出かけですか?

強く、心臓が脈打った
振り返ると、先程まで眠っていると思われた姫が、むくりと起き上がっていた

(裂邪>あ・・・悪い、起こしたか?
(ミナワ>いえ、ちょっと前から起きてました。それより・・・
(裂邪>・・・あぁ、いや、その・・・あれだ
    た、ただの散歩だよ、散歩、ほら、雪降ってるし
    だけど、無理にミナワ起こしても、風邪ひかれたら困るから・・・

冷や汗をかき、目を泳がせながら、慌てて脳に浮かんだ言葉を紡いでゆく
全てミナワに心配させない為の嘘である
そんな様子を見て、ミナワはゆっくりと、溜息混じりに口を開いた

(ミナワ>・・・お気をつけて
(裂邪>え?
(ミナワ>ご主人様のことですから、また無茶しに行くんでしょ?
     2年も一緒にいたら、流石にそれくらい分かりますよ
     だから、ご主人様は止めても行っちゃう人だって事も知ってます
(裂邪>ミ、ミナワ・・・
(ミナワ>でも、無事に帰ってきてくださいね? 血だらけで帰ってきたら、怒っちゃいますから

無理な笑顔を作ってミナワが言い終えると、裂邪の身体が彼女の元へ向かっていった
しかし、彼は跳びつきそうになった己の身体を、咄嗟に抑制した

(裂邪>・・・無事に、帰ってくる
    帰ったら、俺を抱きしめてキスしてくれないか?
(ミナワ>勿論ですよ、ですから絶対、元気に帰ってきてくださいね?
     私、裂邪を信じてます
(裂邪>ありがとう・・・愛してる

そう言い残し、裂邪は部屋を飛び出した





     †     †     †     †     †     †





雪の中を走りながら、彼は金色のパスを取り出し、それをパカッと開いた

(裂邪>冬場ならお前が打って付けだろ、ウィル!

腰に巻いたベルトのバックルについている4つのボタンの内、赤いボタンを押してパスを通す
裂邪のすぐ傍の空間が歪んだかと思えば、真っ赤に燃える火の玉が現れた
どうやら、気合い充分のようである

(ウィル>旦那ァ! 一戦やるんですかぃ!?
(裂邪>まぁな、今日は頼むぞ!
(ウィル>がってんでい!!

赤い上着の少年と、赤い炎の「鬼火」は雪を溶かしながら走る
学校町の命運を賭けた戦場へと・・・

   ...To be Continued

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