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連載 - 夢幻泡影-53

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(藍那>おはよう、黄昏クン
(裂邪>おう、3年連続で同じクラスだったなw
(藍那>そうみたい; また1年間よろしくね
(裂邪>俺の方こそよろしく!

4月某日、始業式
桜に彩られた今日、俺達は晴れて中学3年生になる
教室は既に、去年と同じだった事を祝福したり、今年ようやく同じクラスになれた事を歓喜する奴で満ちていた
俺はまぁ、藍那みたいな親しい友人が1人か2人居れば過ごし易いって程度だけど
 ・・・そういや、あいつもこの学校来るんだよなぁ、果たしてどうなることやら
と考えてたら、がらっ、と扉が開いて1人の女性が入ってくる
顔を引き攣らせたところを見られなければいいけど

(女性>・・・む、全員いるみたいだな。私は今年1年、このクラスを受け持つことになった―――
(男子生徒>「「「未央先生ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
(女性>やかましい、お前等には新学期早々マイナス5点を与えよう

げらげらと盛り上がる教室を、赤ペン一つで黙らせるその雄々しさ
だがそのスタイルは思春期の心を鷲掴みにしてしまう恐ろしい兵器

(裂邪>未央 幽先生・・・またあの人が担任かorz
(藍那>あはは・・・今年も大変だね;

聞かれないように小声で話していると、未央先生はその口を開いた

(幽>早速だが、転校生を紹介する・・・入れ

へぇ、転校生か、あいつもそうだけどこの時期にまた何でッ・・・
視線の集まる教壇に女々しく立っているのは、セーラー服を着た女・・・否、男!!

(漢>か、神崎 漢と申します・・・い、1年間、宜しく、お願いします
(裂邪>ハァ!?

同じクラスかよ!? よりにもよって同じクラスかよチクショウ!?
あいつ――漢も、俺に気がついたらしく、少しばかり驚いた
いや俺の方が何十倍も驚いたけどな!?

(藍那>あの子、黄昏クンの知り合い?
(裂邪>従兄弟だよ・・・従兄弟、だけど・・・

何で・・・何でセーラー服!? 学ランは!?

(幽>神崎は黄昏の従兄弟だそうだ。だから・・・神崎には黄昏の隣の席に座って貰おう
(裂邪>ハァ!?

本日2度目の「ハァ!?」が出てしまった
何でまたよりにもよって俺の隣なんだよ!?
そして言われるがままに堂々と俺の隣に座るこの野郎!?
何だこっち見やがって、髪切れ髪、そして服を買い換えr

(漢>あの、えっと・・・これから、宜しく

―――――――直後だった
ぱちんっ、と胸の中で何かが弾けた想いがした
ミナワの時と似てるけど、少し違う
懐かしいような、思い出したくないような・・・
そうしてると、身体の芯から何故か熱くなって、俺は暫く漢を直視できなくなってしまった





     †     †     †     †     †     †





始業式が終わって放課後となり、再び教室が賑やかになる
俺は藍那と別れの挨拶を交わすと、周囲に性別を誤解されまくってる漢の手を掴み、

(裂邪>漢、ちょっと来い
(漢>え、裂兄ぃ何っ、ね、ねぇ、裂兄ぃ?

黙って手を引いて教室の外に出た
何やら訴えてるが頭に入ってこなかった
目的地である誰もいない校舎裏に辿り着くと、俺はようやく手を離した

(漢>あ、あの・・・裂、兄ぃ?
(裂邪>お前馬鹿か!? 何でセーラー服なんて着てきやがったんだ!?

率直な疑問をぶつける
小さく震え、目に涙を溜めて彼女、じゃねぇや、彼は答えた

(漢>こ、これは、その・・・麻夜が・・・えっと・・・
(裂邪>・・・あぁ、もういい、大体分かった
(漢>う、うん・・・ごめん、ね・・・迷惑、かけて

訳が分からない
何故謝られなければならないのか
つい、怒りに任せてぶちまけてしまった

(裂邪>何で謝るんだよ! 一番困るのは・・・お前なんだぞ!?
(漢>・・・え?
(裂邪>当たり前だろ・・・この間のこと、忘れたのか?
    あんな変態が、この町にはゴマンといるんだよ!
    いつまた、お前が襲われるかも分かんねぇし・・・

思ってもない事がぽんぽん自然に口から飛び出してくる
自分でも何が何だか分からない
「これが俺の本心か?」などというふざけた答えを心の奥に閉じ込める
一頻り言い終わると、漢は不思議そうに返してきた

(漢>・・・で、でも、僕・・・男の子だよ?

至極、当然の答えだ
神崎 漢は正真正銘、男である
それは俺も知ってる
でも、何故だろう
今だけは――――それを否定したかった

(裂邪>・・・・・・関係あるかぁ!!

漢の弱々しい身体を壁に向けて押す
何が起こったか分からない様子の漢は、何処か混乱しているようだった

(漢>ふえっ!? ち、ちょっと、裂に―――

その態度、その表情、その声
全てが、今の俺には愛しい

(裂邪>こんな格好でうろついてたら・・・こんな風に、襲われるかも知れねぇだろ

スカートの下に手を滑り込ませ、艶やかな太腿を摩る
2度、3度と跳び上がって、押し殺したような声をあげて息を荒げる
あんな事を言ったが、今襲ってる男は紛れもなく俺自身だ
正直、男同士で何やってんだ、と自分でも思う
だけど

(漢>んっ・・・あぁっ・・・や、やめ・・・
(裂邪>ほぅら、やっぱお前・・・女にしか、見えねぇよ

それが、今の俺の想いだった
涙を零して強く目を瞑った漢を見る
申し訳ない事をしたと、心から思った
でもせめて、その味だけは確認したかった
幼い時に惚れてしまった、幻の少女の味
“男なら、浮気にならないだろう”
俺はそう自分に言い聞かせ、ゆっくりと、漢の唇に己のそれを重ね――――――










ごがすっ!!

(裂邪>サイタマッ!?

蹴り飛ばされた
突如何者かに蹴り飛ばされてしまった
この怒りと、少々の妬み、さらにとても強い“兄への想い”を感じるこのテイストは・・・

(漢>ま、麻夜?
(麻夜>真昼間からにぃにぃに何してるのよ!裂兄ぃが男を食べちゃう変態さんだなんて知らなかった!!

やっぱり麻夜ちゃんだった
どうしよう、弁解の余地がない

(裂邪>ま、待て麻夜ちゃん、誤解d
(麻夜>話し掛けないでよ変態さん!! それと、二度とにぃにぃに近づくな!!

そうなるよなー、と心の中でorzの状態になりながら、
麻夜ちゃんは漢の手を取って俺を背にして立ち去る、前に、

(麻夜>じゃあ、後はよろしくおねがいしまーす♪

誰かいるのだろう、こちらからだと死角になって見えないところにいる人物にそう言った
物陰から、その“少女”は顔を出した
凍りついた
青い瞳に青い髪、我が愛しの嫁ミナワだった

(裂邪>げっ、ミ、ミナワまで!? 麻夜ちゃんといい、何でここに!?
(ミナワ>少し帰りが遅いので迎えにきたら、校門で知り合ったんですよぉ・・・
     でもまさか・・・裂邪がこんなにも節操がないなんて・・・
     初めてですよ、私をここまでコケにしたお馬鹿さんはぁ・・・
     まさかこんな現場に出くわすとは思ってませんでした・・・
(裂邪>あ、あの、ミナワさん?
(ミナワ>絶対に許しませんよ虫ケラさぁん?
     じわじわと嬲り殺しにして差し上げますので覚悟してくださいねぇ、れぇつぅやぁ???
(裂邪>本家より怖ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??

刹那に、俺はミナワのガチの怒りを受け止めたのだった













違和感があった
薄れゆく意識の中に見た漢と麻夜ちゃんの後姿に
禍々しい、しかし、彼らを守るように包んでいる、謎のオーラ
何処かで見た事のある、それは

(裂邪>(「首塚」の、将門のか・・・何で、あいつらに・・・?)

考えようとした瞬間に、脳天に物凄い衝撃を受け、俺は眠りについた

   ...To be Continued

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