それは、炎に包み込まれ、ゆっくりと倒れていった
元は、筋肉の塊であっただろう、それ
元は、筋肉の塊であっただろう、それ
それを焼き尽くした存在は、黒焦げの炭となって消えていくそれを、冷たく見下ろしていた
よく日焼けした肌、綺麗に染め上げた金色の髪、じゃらじゃらと音を立てるシルバーアクセサリー……日景 翼
いつもは、どこか人を惹きつける笑顔を浮かべて居る事も多いその顔に、今、表情は浮かんでいない
ただ、ただ………彼が扱う熱の、炎の力とは対極の………どこまでも冷たい殺意を、怒りを、憎悪を纏っていた
よく日焼けした肌、綺麗に染め上げた金色の髪、じゃらじゃらと音を立てるシルバーアクセサリー……日景 翼
いつもは、どこか人を惹きつける笑顔を浮かべて居る事も多いその顔に、今、表情は浮かんでいない
ただ、ただ………彼が扱う熱の、炎の力とは対極の………どこまでも冷たい殺意を、怒りを、憎悪を纏っていた
「……確か、なんだな」
「はい」
「はい」
その、翼の後方に……一人の女性の姿があった
漆黒のスーツを身に纏った、北欧系の美女……セシリア
「組織」上層部が一人、C-No.0
以前から、K-No.0の動向を警戒していた彼女、それが動き出し、大門 望を捕えた
……その情報を、望の家族である翼に、伝えに来たのだ
そこには、若干の個人的感情も含まれている
セシリアは、翼に惹かれてしまっていたから
翼が、家族を大切にして居る事を、彼女は「組織」が把握している今までの彼の動向で、理解していた
だから、伝えたのだ
翼が、後悔をしないように
家族の危険に気付けずにいた、などと、己を責める事のないように
真実を、伝えに来た
そこを、K-No.0の部下である兄貴に襲撃され…………その結果が、これ
兄貴は、翼の「日焼けマシンで人間ステーキ」の能力で、一瞬で焼き尽くされた
多重契約している「厨2病」の力により拡大解釈の幅が広がり、炎すら操るようになった翼
未だ、体に多少の負担がかかるその能力を、翼は惜しみなく使ったのだ
時間を無駄に消費するのを、防ごうとするように
漆黒のスーツを身に纏った、北欧系の美女……セシリア
「組織」上層部が一人、C-No.0
以前から、K-No.0の動向を警戒していた彼女、それが動き出し、大門 望を捕えた
……その情報を、望の家族である翼に、伝えに来たのだ
そこには、若干の個人的感情も含まれている
セシリアは、翼に惹かれてしまっていたから
翼が、家族を大切にして居る事を、彼女は「組織」が把握している今までの彼の動向で、理解していた
だから、伝えたのだ
翼が、後悔をしないように
家族の危険に気付けずにいた、などと、己を責める事のないように
真実を、伝えに来た
そこを、K-No.0の部下である兄貴に襲撃され…………その結果が、これ
兄貴は、翼の「日焼けマシンで人間ステーキ」の能力で、一瞬で焼き尽くされた
多重契約している「厨2病」の力により拡大解釈の幅が広がり、炎すら操るようになった翼
未だ、体に多少の負担がかかるその能力を、翼は惜しみなく使ったのだ
時間を無駄に消費するのを、防ごうとするように
「望が、今、どこにいるか、わかるか?」
「…すみません。そこまでは……ですが、学校街にいる事は、確かです。そして……その傍に、K-No.0がいる事も」
「そうか」
「…すみません。そこまでは……ですが、学校街にいる事は、確かです。そして……その傍に、K-No.0がいる事も」
「そうか」
明らかな、殺意
K-No.0への憎悪が、怒りが、殺意が
翼の感情を、凍りつかせる
炎のような激情を、通り越して……ただ、冷たい殺意を身にまとう
されど、それに触れたならば、一瞬で焼き尽くされるだけだろう
翼の周囲が、陽炎のように揺らいでいる
翼の体温が、周囲に陽炎を発生させるレベルまであがっている証拠だ
K-No.0への憎悪が、怒りが、殺意が
翼の感情を、凍りつかせる
炎のような激情を、通り越して……ただ、冷たい殺意を身にまとう
されど、それに触れたならば、一瞬で焼き尽くされるだけだろう
翼の周囲が、陽炎のように揺らいでいる
翼の体温が、周囲に陽炎を発生させるレベルまであがっている証拠だ
「いえ………とにかく、私はK-No.0の潜伏先を、突き止めて見せます。突き止めたならば……すぐに、あなたへと、伝えます」
自分に出来ることは、それくらいだ
せめて、その意志を、翼に伝えると
せめて、その意志を、翼に伝えると
「……ありがとうな、セシリア。教えてくれて。それと……俺に伝えると、そう言ってくれて」
感謝の言葉
想い人からそれをかけられ、喜びたい想いをセシリアは押し殺す
……今は、それどころでは、ない
想い人からそれをかけられ、喜びたい想いをセシリアは押し殺す
……今は、それどころでは、ない
すぐにでも爆発しそうな感情を、翼が必死に押さえ込んでいる事実を、感じ取ったから
「俺も、俺なりに探してみる……セシリアも、気をつけろよ?」
「はい…………翼さんも、どうか、お気をつけて」
「はい…………翼さんも、どうか、お気をつけて」
兄貴を撃退してから
翼は、ずっと、こちらに振り向いてくれなかった
その表情を、見る事ができなかった
……それが、かすかにセシリアに不安を感じさせる
翼は、ずっと、こちらに振り向いてくれなかった
その表情を、見る事ができなかった
……それが、かすかにセシリアに不安を感じさせる
だが、セシリアが声をかけるよりも先に、翼は走り出してしまった
…セシリアに、それを止める事は、できない
自分の言葉では、翼は止まらないだろうと、理解しているから
……自分は、まだ、どこまで翼と親しくはなのだ
…セシリアに、それを止める事は、できない
自分の言葉では、翼は止まらないだろうと、理解しているから
……自分は、まだ、どこまで翼と親しくはなのだ
「……せめて、私は私に出来る事を、するしかないな」
静かに目を閉じたセシリア
その体が、白銀の蝶の群れへと代わり、その群れは拡散し、学校街中を飛び回りだした
どこかに潜んでいるK-No.0を見つけ出す、その為に
その体が、白銀の蝶の群れへと代わり、その群れは拡散し、学校街中を飛び回りだした
どこかに潜んでいるK-No.0を見つけ出す、その為に
かすかに、セシリアに生まれていた、焦り
故に、彼女は気付けなかった
セシリアと会話していた間、翼が立っていた、そのアスファルトの地面が……高温に晒されたかのように、どろりと、溶けていた事実に
故に、彼女は気付けなかった
セシリアと会話していた間、翼が立っていた、そのアスファルトの地面が……高温に晒されたかのように、どろりと、溶けていた事実に
そして
己が、一つ、致命的なミスを犯してしまっていた、その事実に
セシリアは、気づく事が、できなかった
己が、一つ、致命的なミスを犯してしまっていた、その事実に
セシリアは、気づく事が、できなかった
to be … ?