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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-21

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匿名ユーザー

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 9月に入っても、まだ暑さは終わらない
 じっとりと、歩くたびに汗が流れるような気がする

「………ふぅ」

 久々の、学校
 夏休みの終わり、新学期の始まり
 どんな憂鬱な出来事があったとしても、この夏もそろそろ終わりで
 静かに、秋の気配が近づいている


「おはよう。宿題はちゃんとやってきた?」
「…おはよう、委員長。新学期の第一声が、それかよ」

 委員長の言葉に、俺は小さく苦笑する
 夏休みの宿題なんて、休みの始まりに全部やった
 いつ、都市伝説の戦いに巻き込まれるかわからないのに、宿題を後にとっておくなんて危険すぎるだろ、常識で考えて
 …いや、そもそも、都市伝説との戦い、という考えがある時点で、俺は常識から外れているのだが

「………」
「ど、どうしたの?」
「いや、委員長、日焼けしたな、と思って」

 いい具合に、日焼けしているその姿を見て、呟く
 そ、そう?と委員長は、少し動揺しているようだった
 …日焼けしてるのを指摘されたくらいで、何を動揺しているのか

「まぁ、塾の夏期講習で、毎日外に出てたから…」
「…あ~、なるほどなぁ…」

 なるほど、塾か
 ある意味、委員長らしい

「あなたは、焼けてないわね」
「家でぐーたらしてたからな」

 外に出るといっても、夕方以降が多かった
 それ以降の時間帯が、一番都市伝説が活発な時間帯だ
 だから、多分、俺は日焼けしたといっても、ほんの少しくらいだろう

 通常の高校生であるならば、青春を謳歌するであろう夏休みも、俺にとっては休息期間のようなものだった
 学校の授業がある間は、夜中の都市伝説との戦いの疲れを癒すのも大変だから
 その、休息期間のようなもの
 特別親しい友人もいない中、外に遊びにいくことなんてほとんどなかった

「そ、そうなんだ…ひょっとして、夏休み中、ほとんど予定、なかったの?」
「まぁな」
「そ、そう…」

 …寂しい男だとでも思われただろうか
 委員長は、何やら、しどろもどろしていて
 まぁ、どうでもいいや、と俺は席について背伸びした
 今日から、また授業が再開する
 …なんとも、面倒くさい

「おはよ、けーやくしゃ」

 ひょこりっ
 教室に入り込んできて、ぺとし、机に顎を置いてきた花子さんに、俺は笑いかけてやった
 花子さんも、にっこりと笑い返してくる
 彼女の姿は、俺以外には見えないのだ
 ここで声をかけるわけにはいかない事をしっている

 花子さんのいる、この学校で
 静かに始まった、俺の新学期
 多分、恐らくは、今までとなんら変わりはないのだろう
 不良教師とかと協力して、主に学校に出没する都市伝説と戦っていくであろう、その日常は、多分変わらない


 …この時、俺はそう信じて、疑っていなかった







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