9月に入っても、まだ暑さは終わらない
じっとりと、歩くたびに汗が流れるような気がする
じっとりと、歩くたびに汗が流れるような気がする
「………ふぅ」
久々の、学校
夏休みの終わり、新学期の始まり
どんな憂鬱な出来事があったとしても、この夏もそろそろ終わりで
静かに、秋の気配が近づいている
夏休みの終わり、新学期の始まり
どんな憂鬱な出来事があったとしても、この夏もそろそろ終わりで
静かに、秋の気配が近づいている
「おはよう。宿題はちゃんとやってきた?」
「…おはよう、委員長。新学期の第一声が、それかよ」
「…おはよう、委員長。新学期の第一声が、それかよ」
委員長の言葉に、俺は小さく苦笑する
夏休みの宿題なんて、休みの始まりに全部やった
いつ、都市伝説の戦いに巻き込まれるかわからないのに、宿題を後にとっておくなんて危険すぎるだろ、常識で考えて
…いや、そもそも、都市伝説との戦い、という考えがある時点で、俺は常識から外れているのだが
夏休みの宿題なんて、休みの始まりに全部やった
いつ、都市伝説の戦いに巻き込まれるかわからないのに、宿題を後にとっておくなんて危険すぎるだろ、常識で考えて
…いや、そもそも、都市伝説との戦い、という考えがある時点で、俺は常識から外れているのだが
「………」
「ど、どうしたの?」
「いや、委員長、日焼けしたな、と思って」
「ど、どうしたの?」
「いや、委員長、日焼けしたな、と思って」
いい具合に、日焼けしているその姿を見て、呟く
そ、そう?と委員長は、少し動揺しているようだった
…日焼けしてるのを指摘されたくらいで、何を動揺しているのか
そ、そう?と委員長は、少し動揺しているようだった
…日焼けしてるのを指摘されたくらいで、何を動揺しているのか
「まぁ、塾の夏期講習で、毎日外に出てたから…」
「…あ~、なるほどなぁ…」
「…あ~、なるほどなぁ…」
なるほど、塾か
ある意味、委員長らしい
ある意味、委員長らしい
「あなたは、焼けてないわね」
「家でぐーたらしてたからな」
「家でぐーたらしてたからな」
外に出るといっても、夕方以降が多かった
それ以降の時間帯が、一番都市伝説が活発な時間帯だ
だから、多分、俺は日焼けしたといっても、ほんの少しくらいだろう
それ以降の時間帯が、一番都市伝説が活発な時間帯だ
だから、多分、俺は日焼けしたといっても、ほんの少しくらいだろう
通常の高校生であるならば、青春を謳歌するであろう夏休みも、俺にとっては休息期間のようなものだった
学校の授業がある間は、夜中の都市伝説との戦いの疲れを癒すのも大変だから
その、休息期間のようなもの
特別親しい友人もいない中、外に遊びにいくことなんてほとんどなかった
学校の授業がある間は、夜中の都市伝説との戦いの疲れを癒すのも大変だから
その、休息期間のようなもの
特別親しい友人もいない中、外に遊びにいくことなんてほとんどなかった
「そ、そうなんだ…ひょっとして、夏休み中、ほとんど予定、なかったの?」
「まぁな」
「そ、そう…」
「まぁな」
「そ、そう…」
…寂しい男だとでも思われただろうか
委員長は、何やら、しどろもどろしていて
まぁ、どうでもいいや、と俺は席について背伸びした
今日から、また授業が再開する
…なんとも、面倒くさい
委員長は、何やら、しどろもどろしていて
まぁ、どうでもいいや、と俺は席について背伸びした
今日から、また授業が再開する
…なんとも、面倒くさい
「おはよ、けーやくしゃ」
ひょこりっ
教室に入り込んできて、ぺとし、机に顎を置いてきた花子さんに、俺は笑いかけてやった
花子さんも、にっこりと笑い返してくる
彼女の姿は、俺以外には見えないのだ
ここで声をかけるわけにはいかない事をしっている
教室に入り込んできて、ぺとし、机に顎を置いてきた花子さんに、俺は笑いかけてやった
花子さんも、にっこりと笑い返してくる
彼女の姿は、俺以外には見えないのだ
ここで声をかけるわけにはいかない事をしっている
花子さんのいる、この学校で
静かに始まった、俺の新学期
多分、恐らくは、今までとなんら変わりはないのだろう
不良教師とかと協力して、主に学校に出没する都市伝説と戦っていくであろう、その日常は、多分変わらない
静かに始まった、俺の新学期
多分、恐らくは、今までとなんら変わりはないのだろう
不良教師とかと協力して、主に学校に出没する都市伝説と戦っていくであろう、その日常は、多分変わらない
…この時、俺はそう信じて、疑っていなかった