俺達はある町へ行く電車に乗っていた。そう、『学校町』だ。とうとう俺達はあの都市伝説の宝庫、学校町に移り住む事になった。
少年の中学校・父の転勤のためとはいえ、あの危険な場所で生活するとは、大変なものだ。
それにしても、先日の送別会はすごかったな。
少年の中学校・父の転勤のためとはいえ、あの危険な場所で生活するとは、大変なものだ。
それにしても、先日の送別会はすごかったな。
~大王の回想~
少年と帰る道中、ふと今まで説得してきた都市伝説達が正義の前に現れてな。
少年と帰る道中、ふと今まで説得してきた都市伝説達が正義の前に現れてな。
正義「あ、みんな!何をしに来たの?」
下男「・・・。(訳:少年殿が学校町に向かわれると聞いたので、別れの挨拶をと。)」
正義「え、本当!?皆、ありがとう。」
大王「よく分からんが、早く終わらせろよ。」
下男「・・・。(訳:少年殿が学校町に向かわれると聞いたので、別れの挨拶をと。)」
正義「え、本当!?皆、ありがとう。」
大王「よく分からんが、早く終わらせろよ。」
まず少々寂しそうな顔をした【テケトコ】から、挨拶が始まったんだ。
テケトコ「・・・。(訳:少年君、これからもがんばってね。)」
正義「うん、がんばるよ。【テケトコ】もがんばってね。あとあまり分裂しないようにね。」
正義「うん、がんばるよ。【テケトコ】もがんばってね。あとあまり分裂しないようにね。」
骨標本「・・・。(訳:あっちでも元気でやるんじゃぞ。無茶はせんようにな。)」カタカタ
正義「大丈夫だよ、心配しないで。【白骨標本】も体には気をつけてね。」
正義「大丈夫だよ、心配しないで。【白骨標本】も体には気をつけてね。」
赤青マント「知らない人に付いて行ってはダメだぞ。」
正義「分かってるよ。心配しないで。」
正義「分かってるよ。心配しないで。」
注射男「怪我をしたら、俺に言うんだぞ。すぐに駆けつけるからな。」
正義「ありがとう。その時はよろしくね。」
正義「ありがとう。その時はよろしくね。」
そして最後に、【ベッドの下の男】が締めるように話しかけてきたんだ。
下男「・・・。(訳:少年殿、この町は私達が守っていきます。なので少年殿は安心して、学校町に向かってください。)」
正義「・・・うん、分かった。皆、今日はありがとう。この町をよろしくね。じゃあ、またいつか!」
正義「・・・うん、分かった。皆、今日はありがとう。この町をよろしくね。じゃあ、またいつか!」
少年は別れを告げ、走り出した。ふと目をみると、少し赤くなっていたのを覚えている。
大王「すまない、どんな内容だったのか教えてくれないか?」
正義「もう、後にして!」
~大王の回想/終~
正義「もう、後にして!」
~大王の回想/終~
いくらなんでも怒る必要はなかろう。しかしあの都市伝説達があんなにも善人になるとはな。かつては人を襲う都市伝説であったにもかかわらず。
学校町でも善人が増えるのだろうか。おそらく増えるだろうな。いったい最後には何人で戦うのだろうか。
学校町でも善人が増えるのだろうか。おそらく増えるだろうな。いったい最後には何人で戦うのだろうか。
ふと窓の外を見ると、見慣れた光景が広がっていた。もうすぐだろうか。都市伝説の巣くう町、命を懸けた戦いの日々。今の俺たちでも乗り切れるだろうか?
いや、乗り切ってみせる。そしてもう1度、あいつに挑んでみせる!
いや、乗り切ってみせる。そしてもう1度、あいつに挑んでみせる!
しかしいつ来てもいい空気だ。俺の生まれ故郷。何故俺はここで生まれたのだろうか?
別に生まれの国でも良かったはずなのに。まぁ良いか。おかげでこの少年にも会えたのだからな。しかし懐かしいな―――
別に生まれの国でも良かったはずなのに。まぁ良いか。おかげでこの少年にも会えたのだからな。しかし懐かしいな―――
―――あそこから降りてきたんだったか―――
―――俺はあの空に世界征服を誓ったんだ―――
―――世界征服?―――
はッ!忘れていた!?そうだ俺は世界征服のためにこの世に降りたんだ!くぅ、あまりの平和な生活の末に野望が薄れかけてていた。
これからは仲間を集め、策を練り、世界征服のために動くとするか!・・・少年が邪魔だな。
俺の野望を忘れさせかけるぐらいだからな。これからも少年によって止められ続けるんだろうか?
―――世界征服への道は遠い。
これからは仲間を集め、策を練り、世界征服のために動くとするか!・・・少年が邪魔だな。
俺の野望を忘れさせかけるぐらいだからな。これからも少年によって止められ続けるんだろうか?
―――世界征服への道は遠い。
第1話「思い出した日」―完―
次回予告4コマ―――
☆Παρακολονθηση―監視―☆
???A「―――どうやら、例の少年が『学校町』に行くようです。」
???B「ま、あの子の事だからなんとかなるんじゃなぁい?」
???A「―――どうやら、例の少年が『学校町』に行くようです。」
???B「ま、あの子の事だからなんとかなるんじゃなぁい?」
???C「しかし、死なれては困るぞォ!『Σχεδιο 』に支障が出るからなァ!」
???A「それも一理あるな。どうしますか?」
???D「てかよォ、『学校町』で死んでるようじゃあ、ヒック、『スケイディオ』にも使えないんじゃないかァ?」
???A「それも一理あるな。どうしますか?」
???D「てかよォ、『学校町』で死んでるようじゃあ、ヒック、『スケイディオ』にも使えないんじゃないかァ?」
???E「では、交代で『Παρακολονθηση 』をする。これでいいか?」
???B「えぇ、まさか僕もかい?」
???A「上位の命令は絶対、それに『スケイディオ』のためだからな。」
???C「では決定だなァ!もう俺は修行に戻るぞォ!」
???E「まったく。では全員、『パラコロウスィシー』を怠らない事、いいな?」
???B「えぇ、まさか僕もかい?」
???A「上位の命令は絶対、それに『スケイディオ』のためだからな。」
???C「では決定だなァ!もう俺は修行に戻るぞォ!」
???E「まったく。では全員、『パラコロウスィシー』を怠らない事、いいな?」
―――いずれ来る 時のために―――
●あ、次回予告になってない。まぁいいか。次回は、いよいよ学校町!
着いて早々都市伝説出現!?そこに現れたのは・・・、第2話に続きます。
着いて早々都市伝説出現!?そこに現れたのは・・・、第2話に続きます。