黒服Hと呪われた歌の契約者 02
「はいはい……りょーかい、っと」
ギリギリギリギリギリギリ……
長く伸びた髪で相手を締め上げながら、その黒服は電話に対応していた
通話を切り、小さくため息をつく
長く伸びた髪で相手を締め上げながら、その黒服は電話に対応していた
通話を切り、小さくため息をつく
「…「鮫島事件」、ねぇ…あぁ、嫌だ嫌だ。ただの狗には、なりたくないねぇ」
ギリリリリ…
髪に締め上げられていた「夢の国の黒服」が、事切れる
髪に締め上げられていた「夢の国の黒服」が、事切れる
…彼は、元・人間である
人間であった頃の記憶こそないが、彼にはしっかりとした心が残っていた
故に、今回の「組織」の暗部の「鮫島事件」計画は彼にとっても気に食わないものだ
…それは、非人道的、という考えから故ではなく
かつて自分が人間であった証拠である「心」を失いたくないという、彼のワガママゆえ
だが、だからこそ、彼は過労死候補ナンバー1の同僚の言葉に賛同する
人間であった頃の記憶こそないが、彼にはしっかりとした心が残っていた
故に、今回の「組織」の暗部の「鮫島事件」計画は彼にとっても気に食わないものだ
…それは、非人道的、という考えから故ではなく
かつて自分が人間であった証拠である「心」を失いたくないという、彼のワガママゆえ
だが、だからこそ、彼は過労死候補ナンバー1の同僚の言葉に賛同する
「「嘘だ」と信じる。彼女にも、伝えないとな」
しゅるるるるるる
伸びる髪で「夢の国の黒服」を捕まえ、締め上げながら彼は考える
「鮫島事件」が発動し、感情を失えば…最早、使えなくなるだろう能力を最大限に使い、戦いながら
真面目に戦い、考えながらも、同時に煩悩を最大限に発揮させる
そんな器用なことをしながら、彼は己の担当契約者に、メールで連絡をとるのだった
伸びる髪で「夢の国の黒服」を捕まえ、締め上げながら彼は考える
「鮫島事件」が発動し、感情を失えば…最早、使えなくなるだろう能力を最大限に使い、戦いながら
真面目に戦い、考えながらも、同時に煩悩を最大限に発揮させる
そんな器用なことをしながら、彼は己の担当契約者に、メールで連絡をとるのだった