隙間男と契約者 夢の国編
どうしてこうなった?!
おかしい……何もかもがおかしい
この町は一体どうなってしまっているんだ?!
あの着ぐるみと黒いヤツラはなんだ?!
秋祭りに来ただけなのに……
人ごみにまぎれて女の子にちょっとだけ触れたり
匂いを胸いっぱいに吸い込んでいただけなのに……
どうしてこうなった?!
走る!
ひたすら、走って逃げる!
あそこまで行けばどうにかなるはずだ!
あの入口の……すぐそこに置いてあるはずのアレに向かって走る!
?!!
驚愕する
な……ん……だと?!
無い?!
場所はあっているはずだ
だが、あるはずのモノがそこには無い?!
「どうしたんです?」
突如、すぐ近くにある電柱と壁の隙間から声が聞こえる
「いや……俺の……自転車が無い」
ひょろりと、隙間からペラペラの男──隙間男──が出てくる
「警察に電話すればいいんじゃないですか?」
「そうか!あいつら意外と仕事早いしな!」
携帯を取り出し電話する
「あ~、もしもし……で……はい……なんですよ」
電話を切る
「どうでした?」
まずは盗難の届出ださないといけないわ
戻って来る可能性低いだとか言われて
諦めろ的な雰囲気だしてやがったぞ
そして、背後から迫るパレード
「クソッたれ~~~~!!」
その後の彼らの行方は誰も知らない