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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 那由多斬-11

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
「ぐすん・・・もう許して蓮華ちゃぁん・・・」
「ダメです。きちんと全部書き終えて下さい」

「組織」本部のとある一室にて、ローゼはデスクに向かって始末書を書かされていた
ぽろぽろと零れ落ちる大粒の涙は、始末書を濡らして幾つかの湿った皺を作り出していた

「全く、町のド真ん中で放射線を撒き散らすなんてどういった了見ですか
  「フォトンベルト」を暴走させないように重ねて注意しましたよね?」
「ふえ~ん、だってワタクシも覚えてないんですものぉ・・・」
「泣いたって許しません」

蓮華は彼女を脅すように、右手から生やした蔓を強く床に叩きつける
打ち鳴らされた音にびくんっ、と小さく跳び上がり、小刻みに震えながら、
ローゼは黙々と涙を流して始末書を書いていった

(・・・クスッ、たまには音だけで攻めるのも良いものですね・・・)

真面目な部下を演じながらも内心ではそんな変態的な事を考えていると、
がちゃり、その部屋に来客がやってきた

「む、入ってはまずかったか?」
「レクイエムさん。いえ、問題ありません」

蓮華の答えに「そうか」と短く返事をすると、レクイエムは己のデスクにつき、
胸の谷間に入れていた牛乳瓶を抜き取り蓋を開けて中身を飲み始めた

「事後処理お疲れ様です。それで、裂邪さんは・・・」
「ぷはっ・・・あぁ、酷い有様だった
  何とか治療には成功したし、リハビリの必要も無さそうだが、要安静、と言ったところだな」
「そうですか・・・」

ほっ、と胸を撫で下ろす蓮華
暫くして、彼女は立ち上がり、ドアに向かって静かに歩き出す

「ん、どうした?」
「安心したら、喉が渇いたので・・・私も飲み物を持ってきます」

ドアノブを捻り、蓮華は部屋を出た
部屋には、尚も始末書を書き続けるローゼと、牛乳を飲んでいるレクイエムだけが残された

(・・・気まずいな・・・あぁいう時は声をかけない方が良いのか、それとも激励の言葉くらいはかけるべきなのか・・・)

割とどうでも良い事で悩み始め、レクイエムは牛乳を飲み干した
一生懸命、僅かに唸りつつも捻っていたが、沈黙を破ったのは、

「ねぇ、レクイエムさん?」

彼女ではなく、ローゼだった
考え事に耽っている途中に突然声をかけられた所為か、レクイエムは慌て始めた

「っ、な、何だ!? こ、断っておくが代筆だけは頼んでも無駄だからな!?」
「貴方の能力・・・「お憑かれ様」の事でお伺いしたいの」

え、と小さく声を漏らすレクイエム
見れば、そして聞けば、今のローゼの目は、声は、普段の彼女のものではなく、
「組織」の任務に従事する彼女のものであった

「・・・良いだろう。それで?」
「「お憑かれ様」で呼び出しているあの霊は、どうやって集めてらっしゃるの?」
「そんなことか。 水の入った容器さえあれば、呪文を詠唱して霊を呼び、水の中に閉じ込めておく
  本当は暗い部屋の方が効果があるんだが、私は昼間でも外でも能力を発揮できる」
「水の中に閉じ込めた霊の保存期間はございますの? 永遠?」
「保存期間・・・流石に永遠かどうかは分からないが、
  私が持っている中で一番古いものは推定10~20年・・・最低でもそれくらいなら可能なはずだ」
「そう・・・」
「どうかしたのか? 理由があるなら聞きたいものだが」

ローゼはゆっくりとペンを置き、
燃え滾る眼でレクイエムの目を真っ直ぐに見て、

「・・・レクイエムさん。力を貸して下さらないかしら?」






    †    †    †    †    †    †






「また血塗れで帰ってきて! 少しは命の大切さとかも考えて行動して下さい!
  貴方だけの命じゃないんですよ!?」
「はい・・・申し訳ございませんでした・・・」

ミナワの前で、裂邪は見事なまでに形の整った美しい土下座をしていた
果たして、彼には男のプライドというものがないのだろうか

「もし死んじゃったらどうするつもりなんですか!
  私のッ、知らない、ところで・・・知らない間に死んじゃったらぁ・・・
  残された人の気持ち、とかッ、考えたことあるんですかぁ・・・?」
「本当にごめん、反省してるから、その、泣くのはやめて」
「この間も『反省してる』って言ってましたよね!? 確かあの時も血塗れでしたよね!?
  その前も言ってましたよね!? 本ッ当に反省してるんですかぁ!?」
「え、ぁぅ、そ、それは、その・・・」
「言い淀んでますね? やっぱり反省してないんですね!?」
「い、いや、決してそんなことは」
「れぇぇぇぇぇぇぇぇつぅぅぅぅぅぅぅぅぅやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ヘェェェェェェェェェェェェェェェェルプ!?」

狭い部屋の中で、ミナワが追い、裂邪が逃げる
ハァ、と深い溜息を零したのはシェイドだった

「・・・平和、ナノカ?」
「ま、いつもの事バクよ。いい加減、主は契約者としての自覚を持つべきバク」
「旦那との繋がりが強すぎると、あっしらも旦那と一緒に消えちまいやすからねぇ
  あっしとしては、その方が幸せだと思いやすけど」
「冗談じゃないバクよ、人間生きてて何ぼバク!」
「オ前ハ人間デハナイダロウ」
「ほのぼのトーク繰り広げてないで助けrグエッ!?」
「うふふふふ、つーかまーえた♪」

『バブロッド』のリングを裂邪の首にかけ、拘束する
裂邪は苦しそうに、ケホッ、コホッ、と数回咳をした

「これでもぉ逃げられませんよ? 何でしたら手足にシャボン玉をつけて動けなくして差し上げましょうか♪」
「っちょ、ミナワやめ―――――――――――“動けなく”?」

ピタッ、と裂邪の動きが止まる
彼は暫し目と口と人差し指を動かし、何かを模索していた

「・・・よし、これだ!!」

さっと振り返り、裂邪はミナワを抱き寄せ、唇を重ねた

「ッ!?///・・・ふあっ、え、れ、裂邪ぁ?」
「有難う&愛してる! 『あ』から始まる愛コトバ! 明日は2人っきりでデートしよう!」
「ほえ!?///」
「ドウシタ裂邪、頭ニ蛆デモ湧イタノk―――」
「だから、今日はちょっと我慢しててくれ・・・やらなきゃいけない事があるから」

全員がはてなマークを浮かべる中で、彼は携帯電話を手に取る
アドレス帳を開いて、ダイヤルコールをしたその先は・・・

『っもしもし?』
「蓮華ちゃん、今大丈夫?」
『あ、はい、どうかしたんですか?』

R-No.1――六条 蓮華だった
彼女の了解を得ると、裂邪は椅子に座りながら、早々に話を切り出した

「今日中に用意して欲しいものがあるんだ!―――――――――――――、なんだけど、できる!?」
『え・・・?』
「オイ裂邪、オ前マサカ!?」
「もうこれしか方法はない!
  酷い頼みなのは分かってる、でもお願いだ蓮華ちゃん!!」

受話器越しに、必死に頼み込む裂邪
そして、帰ってきた返事は、

『・・・実は、既に作ってたんですよ。いつか使う時が来るかと思いまして』
「ッ! そ、それじゃあ・・・」
『数分程お待ち下さい、すぐにそちらに届けます』

そう言って、通話が切られた
直後に、裂邪は小さくガッツポーズを決めた

「あ、あの、ご主人様・・・」
「安心しろミナワ、何とかなるって」
「安心できるかバク! 無茶にも程があるバクよ!!」
「そうでい旦那ぁ! 危険すぎやすぜ!?」
「ッヒヒヒ・・・危険なのは承知の上だよ
  でもさ、俺は今までずっとお前らと一緒に戦ってきたし、ずっと生き残ってきたしさ
  例え危険でも、成功する可能性が1%でもあるなら賭けてみたいじゃん?」

ニッ、と裂邪は笑う
シェイド達は互いに顔を見合わせ、呆れたように溜息を吐いた
「ありがとう」、と呟き、裂邪は立ち上がる

「・・・終わらせるぞ、全部!」

   ...続

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