(裂邪>ぁ痛つつつつつ・・・何回俺をぶっ飛ばせば気が済むのよこの子達は
そう呟きながら、裂邪は砂だらけになった頭をぽんぽんとはたきつつ立ち上がった
しかしその次の瞬間だった
しかしその次の瞬間だった
(裂邪>―――――――――――――ッ!!
何かに気付いたかのように、裂邪は海の方に振り向いた
海の中に、何かがいる
海の中に、何かがいる
(正義>ッ、大王!
(大王>ほぅ、なかなか巨大な奴のようだな
(大王>ほぅ、なかなか巨大な奴のようだな
どうやら、正義達も気づいたらしい
ミナワが裂邪の元に駆け寄ると、彼は海の反対側、己の影に向いた
ミナワが裂邪の元に駆け寄ると、彼は海の反対側、己の影に向いた
(ミナワ>ご主人様!
(裂邪>あぁ、分かってるよ!
(裂邪>あぁ、分かってるよ!
影に手を突っ込み、勢い良く引き抜くと、その手にはメカニカルなベルトが掴まれていた
R-No.1――六条 蓮華率いるR-No.研究班の発明、『ウルベルト』
それを彼は引き抜いた反動と遠心力を利用して腰にぐるりと巻いた
R-No.1――六条 蓮華率いるR-No.研究班の発明、『ウルベルト』
それを彼は引き抜いた反動と遠心力を利用して腰にぐるりと巻いた
(裂邪>シェイド! リムとウィルは何処だ!?
(ウィル>呼ばれて飛び出て
(リム>じゃじゃじゃじゃーんバク
(裂邪>うおっ!? 何だ居たのか、ならいいや
(ウィル>呼ばれて飛び出て
(リム>じゃじゃじゃじゃーんバク
(裂邪>うおっ!? 何だ居たのか、ならいいや
などと言ってる途中に、ザパァッ!!と海水を飛び散らせながら巨大な何かが現れた
丸い赤褐色の、風船のようなものが3つ
それらはそれぞれ独立しており、下部からは8本の足が伸びて水面下でにょろにょろと蠢いており、
触手の付根と風船の間には、水が激しく出入りする穴と鋭く光る眼があった
丸い赤褐色の、風船のようなものが3つ
それらはそれぞれ独立しており、下部からは8本の足が伸びて水面下でにょろにょろと蠢いており、
触手の付根と風船の間には、水が激しく出入りする穴と鋭く光る眼があった
「「「オンミョォォォォォォォォォォォォォォォォン」」」
(正義>あ、イカだ!
(裂邪>いやタコだろどう見ても!?
(正義>あ、イカだ!
(裂邪>いやタコだろどう見ても!?
全員が盛大にずっこける
勿論正解は裂邪の言う通りタコだった
それも、60mはあろう巨大なタコが、3匹も
勿論正解は裂邪の言う通りタコだった
それも、60mはあろう巨大なタコが、3匹も
(ローゼ>・・・えっと、あれは多分UMAの一種・・・「ルスカ」、かしら?
(勇弥>だけど、「ルスカ」は『ブルーホール』にしか生息してない筈なんだが・・・
(蓮華>場所なんてお構い無しにやってくる都市伝説もあるんですよ
(裂邪>蓮華ちゃん何時の間に!?
(勇弥>だけど、「ルスカ」は『ブルーホール』にしか生息してない筈なんだが・・・
(蓮華>場所なんてお構い無しにやってくる都市伝説もあるんですよ
(裂邪>蓮華ちゃん何時の間に!?
蓮華だけではなく、ロール、レクイエム、凛々、羅菜が戦闘態勢に入っていた
勇弥や漢、清太達も各々攻撃の姿勢をとるが、先制攻撃を仕掛けたのは、3匹の「ルスカ」だった
各2本、合計6本の触腕が砂浜に叩きつけられる
契約者達は各々の能力で、もしくは仲間に助けられ、攻撃を避けた
無論、裂邪は『シャドーダイブ』で影の中に退避して、攻撃によってできた砂山の影から飛び出した
勇弥や漢、清太達も各々攻撃の姿勢をとるが、先制攻撃を仕掛けたのは、3匹の「ルスカ」だった
各2本、合計6本の触腕が砂浜に叩きつけられる
契約者達は各々の能力で、もしくは仲間に助けられ、攻撃を避けた
無論、裂邪は『シャドーダイブ』で影の中に退避して、攻撃によってできた砂山の影から飛び出した
(裂邪>攻撃しやがったな? もう許しゃしねぇぞ!
シェイド!『シャドーズ・アスガルド』! ミナワ!『インプローバブル』!
(シェイド>了解シッ・・・ハ?
(ミナワ>はい、ご主人さm・・・へ?
シェイド!『シャドーズ・アスガルド』! ミナワ!『インプローバブル』!
(シェイド>了解シッ・・・ハ?
(ミナワ>はい、ご主人さm・・・へ?
『シャドーズ・アスガルド』は、裂邪がシェイドと融合する技
『インプローバブル』は、裂邪がミナワのシャボン玉を纏う技
『インプローバブル』は、裂邪がミナワのシャボン玉を纏う技
(ウィル>旦那、そりゃ幾らなんでも・・・
(理夢>頭でもおかしくなったか?
(裂邪>何言ってんだ、去年滅茶苦茶流行っただろ、半分こ怪人
あ、シェイドは左半身、ミナワは右半身頼むぞ!
(ミナワ>・・・やりますか?
(シェイド>・・・仕方無イナ
(裂邪>ベルトは違うけど言わせて貰うか。 バブル!シャドー!
(理夢>頭でもおかしくなったか?
(裂邪>何言ってんだ、去年滅茶苦茶流行っただろ、半分こ怪人
あ、シェイドは左半身、ミナワは右半身頼むぞ!
(ミナワ>・・・やりますか?
(シェイド>・・・仕方無イナ
(裂邪>ベルトは違うけど言わせて貰うか。 バブル!シャドー!
言われた通りに、シェイドは裂邪の左半身を覆い、ミナワは裂邪の右半身をシャボン玉で纏わせる
左は影で出来た黒いゴキブリ
右は泡で出来た青いカゲロウ
こんなにも混沌とした存在が、果たしてあっただろうか
左は影で出来た黒いゴキブリ
右は泡で出来た青いカゲロウ
こんなにも混沌とした存在が、果たしてあっただろうか
(裂邪>ヒッハハハハハ! すっげぇ成功したぞ!
咄嗟に思いついたことが成功するとなかなか嬉しいものですね
(理夢>何だこの台詞の温度差
(ミナワ>(あ、半分ずつ変身するから、言葉も半分ずつなんですね・・・)
(裂邪>ッ! お前ら避けなさい!
咄嗟に思いついたことが成功するとなかなか嬉しいものですね
(理夢>何だこの台詞の温度差
(ミナワ>(あ、半分ずつ変身するから、言葉も半分ずつなんですね・・・)
(裂邪>ッ! お前ら避けなさい!
叫ぶと同時に、裂邪は右脚の泡をバネのように使ってジャンプし、理夢はミナワを己の背に乗せてウィルと共に飛翔した
「ルスカ」の触腕が、再びかんかん照りの砂浜を穿つ
幸いな事に、裂邪達を狙っている「ルスカ」は1匹だけであり、他の2匹は正義達と交戦中のようだった
「ルスカ」の触腕が、再びかんかん照りの砂浜を穿つ
幸いな事に、裂邪達を狙っている「ルスカ」は1匹だけであり、他の2匹は正義達と交戦中のようだった
(ウィル>こいつがあっし等の相手らしいですぜ旦那ァ!
(裂邪>ウヒヒヒヒ、どうやらそのようですね。じゃあ遠慮なくやらせてもらおうか!!
(理夢>面倒くせぇ喋り方止めろよ!?
(ミナワ>あはははは;
(裂邪>ウヒヒヒヒ、どうやらそのようですね。じゃあ遠慮なくやらせてもらおうか!!
(理夢>面倒くせぇ喋り方止めろよ!?
(ミナワ>あはははは;
ふざけつつも彼等はきちんと戦っていた
ミナワは理夢に乗りながら周囲にシャボン玉を展開し、ウィルは火の鳥になって触手を焼き切り、
裂邪は「ルスカ」の触手の内の1本に着地すると、左手の爪で二、三度引っ掻き、斬り落とす
これで、残りは6本―――と思いきや、触手は切り口から見る見る内に再生してしまった
それどころか、先程の倍の数に、つまり2本ずつ再生してしまい、合計10本になった
ミナワは理夢に乗りながら周囲にシャボン玉を展開し、ウィルは火の鳥になって触手を焼き切り、
裂邪は「ルスカ」の触手の内の1本に着地すると、左手の爪で二、三度引っ掻き、斬り落とす
これで、残りは6本―――と思いきや、触手は切り口から見る見る内に再生してしまった
それどころか、先程の倍の数に、つまり2本ずつ再生してしまい、合計10本になった
(ウィル>ッ!? だ、旦那ァ!
(裂邪>しまった、タコにデフォルトで再生能力がある事を計算に入れてませんでした・・・!?
っく、斬るのは止めだ! ウィル!ちょっとこっち来い――――
(ミナワ>ご主人様、後ろ!!
(裂邪>しまった、タコにデフォルトで再生能力がある事を計算に入れてませんでした・・・!?
っく、斬るのは止めだ! ウィル!ちょっとこっち来い――――
(ミナワ>ご主人様、後ろ!!
ミナワの声に反応し、振り返ると、背後から吸盤がびっしりついた触手が、裂邪に向かって襲いかかってきた
即座に飛び上がろうとしたが時既に遅し、彼は触手に巻き取られてしまった
即座に飛び上がろうとしたが時既に遅し、彼は触手に巻き取られてしまった
(裂邪>し、しまッうがぁっ!?
ぎりぎりと絞まる「ルスカ」の触手に、裂邪は激痛を覚え呻き声をあげる
(裂邪>くそっ、ミナワさん!
(ミナワ>もうやってます!
(ミナワ>もうやってます!
と、裂邪の目の前でふわりと浮かぶシャボン玉が、突然くるくると輪を描いて回転し始めた
それが彼の頭部に触れた瞬間、触手に捕縛された裂邪の姿が忽然と消えてしまった
獲物を失い、慌てふためいているように見える「ルスカ」
消えた裂邪はと言うと、理夢の背の上に立っていた
それが彼の頭部に触れた瞬間、触手に捕縛された裂邪の姿が忽然と消えてしまった
獲物を失い、慌てふためいているように見える「ルスカ」
消えた裂邪はと言うと、理夢の背の上に立っていた
(裂邪>ふぅ、ありがとうミナワ、助かりました
(ウィル>無事ですかい旦那ァ
(理夢>ったく、ふざけてねぇで何か良い方法考えろよ!
(裂邪>ふざけてる訳じゃないんだぞ!? ただこの姿に慣れていないだけですよ
時間も少々短いようですし
(ウィル>無事ですかい旦那ァ
(理夢>ったく、ふざけてねぇで何か良い方法考えろよ!
(裂邪>ふざけてる訳じゃないんだぞ!? ただこの姿に慣れていないだけですよ
時間も少々短いようですし
というと、シェイドが影の中に戻ってシャボン玉はパチンッと弾けてしまった
(シェイド>ムゥ、コノ融合ハ気分ガ悪イ、ソレニ維持シ難イ
(裂邪>ダブル風融合は暫く封印か・・・オーズ風融合もあったんだがなぁ
(ミナワ>そ、それで、どうしましょう?
(裂邪>タコの足は切ったら再生する。なら、切らないように行動不能にすれば良い筈だ
理夢は『夢現』、シェイドは『影縛り』、ミナワは『蒼龍』、ウィルは『プロミネンス』だ!
(シェイド>了解シタ
(ミナワ>はいご主人様!
(理夢>OKィ!
(ウィル>がってんでい!!
(裂邪>ダブル風融合は暫く封印か・・・オーズ風融合もあったんだがなぁ
(ミナワ>そ、それで、どうしましょう?
(裂邪>タコの足は切ったら再生する。なら、切らないように行動不能にすれば良い筈だ
理夢は『夢現』、シェイドは『影縛り』、ミナワは『蒼龍』、ウィルは『プロミネンス』だ!
(シェイド>了解シタ
(ミナワ>はいご主人様!
(理夢>OKィ!
(ウィル>がってんでい!!
シェイドは裂邪の影に溶け込み、ミナワはシャボン玉の上を階段のように降りていき、
ウィルは火の鳥から炎の龍へと姿を変える
そして、理夢は裂邪を乗せて「ルスカ」の吐き出す墨を避けながら間合いを詰め、作戦の開始の合図を行う
ウィルは火の鳥から炎の龍へと姿を変える
そして、理夢は裂邪を乗せて「ルスカ」の吐き出す墨を避けながら間合いを詰め、作戦の開始の合図を行う
(理夢>夢でも見てろ!!
鼻の先から白いもやを噴き出し、「ルスカ」に浴びせる
すると、「ルスカ」は何かに脅えるように、全ての触手を乱暴に動かし暴れ始める
すると、「ルスカ」は何かに脅えるように、全ての触手を乱暴に動かし暴れ始める
(ミナワ>ジッとしてなきゃダメですよ!
次の行動は一斉に始まった
まずミナワがずらりと連ねたシャボン玉を、『バブロッド』を使って振り回し、
暴れる触手2、3本を絡め取って、「幼気」を発動して凍らせた
まずミナワがずらりと連ねたシャボン玉を、『バブロッド』を使って振り回し、
暴れる触手2、3本を絡め取って、「幼気」を発動して凍らせた
(ウィル>うおおおおおおおおおおおお!! あっしに触れちゃいけやせんぜえええええええええええ!!!
続いてウィルが残りの触手を全て焼き焦がし、
こんがりと焼けたタコ足は力を失い、ぷかぷかと海面に漂うように浮かんだ
こんがりと焼けたタコ足は力を失い、ぷかぷかと海面に漂うように浮かんだ
(シェイド>サテ、私ノ番カ
最後は、海底に出来た「ルスカ」の影から無数の黒い手が伸び、
凍った触手、焦げた触手を縛りあげると同時に、「ルスカ」の巨体が海から揚がるように持ち上げた
凍った触手、焦げた触手を縛りあげると同時に、「ルスカ」の巨体が海から揚がるように持ち上げた
(裂邪>そうそう、ここが狙いたかったんだよなぁ!!
理夢が向かったのは、持ち上げられた「ルスカ」の真下
そこで上を見上げれば、黒く大きな嘴が見える
御存知だろうが、これはタコの口だ
恐らく、タコの体表で唯一と言って良い程硬い部位
タコの身体は柔らかく、全ての攻撃による衝撃を吸収してしまうだろう
だが、ここはそれが不可能
そこで上を見上げれば、黒く大きな嘴が見える
御存知だろうが、これはタコの口だ
恐らく、タコの体表で唯一と言って良い程硬い部位
タコの身体は柔らかく、全ての攻撃による衝撃を吸収してしまうだろう
だが、ここはそれが不可能
(裂邪>変、身
金色のパスをバックルに翳し、「レイヴァテイン」の黄金色に輝く眩い鎧を装着した裂邪は、
電光がバチバチと唸る右拳を構え、
電光がバチバチと唸る右拳を構え、
(裂邪>『真・黄昏地獄拳』!!
アッパーの要領で、拳を思い切り「ルスカ」の嘴に叩きつけた
「ルスカ」は一瞬大きく巨体を跳びあがらせると、それ以降は大人しくなってしまった
戦意を喪失したようだ
「ルスカ」は一瞬大きく巨体を跳びあがらせると、それ以降は大人しくなってしまった
戦意を喪失したようだ
(裂邪>・・・ま、こんなもんかな
(理夢>おい、良いのか? 消滅はしてねぇぞ
(裂邪>良いよ。後は・・・“あいつ”に任せるから
(理夢>おい、良いのか? 消滅はしてねぇぞ
(裂邪>良いよ。後は・・・“あいつ”に任せるから
...To be Continued