(漢>・・・うーん、こっちには、それらしい子はいないみたい・・・
海水浴場で迷子になったらしいライサという少女を探して、漢は浜辺を歩いていた
が、探してもそれらしい少女は見つからない
とは言え、人探しをする場合、大抵は相手の名前を呼ぶものなのだが、
彼は恥ずかしがり屋なのできょろきょろと辺りを見回すのが精一杯だったのだが
が、探してもそれらしい少女は見つからない
とは言え、人探しをする場合、大抵は相手の名前を呼ぶものなのだが、
彼は恥ずかしがり屋なのできょろきょろと辺りを見回すのが精一杯だったのだが
(漢>い、一度、裂兄ぃのところに戻ってみようかな・・・もう、見つかってるかも知れない
そう考え、彼は裂邪達の元へと波打ち際に沿って歩いていった
すると、
すると、
(裂邪>お、漢!
(漢>あ、れ、裂兄ぃ!
(漢>あ、れ、裂兄ぃ!
向こうから裂邪の呼ぶ声が聞こえたので、すぐに駆け寄った
息を切らせ、まずはライサという少女が見つからなかった事を伝える
息を切らせ、まずはライサという少女が見つからなかった事を伝える
(漢>こ、こっちには、いないみたい・・・裂兄ぃの方は?
(裂邪>悪いな、ライサちゃんはあの通り、無事見つかったよ
(裂邪>悪いな、ライサちゃんはあの通り、無事見つかったよ
裂邪が親指で後ろを指し示す
見ると、青い髪と紺のスクール水着、先程彼が聞いた通りの外見の幼い少女が、
他の少女達と朗らかに笑っている様子が確認できた
見ると、青い髪と紺のスクール水着、先程彼が聞いた通りの外見の幼い少女が、
他の少女達と朗らかに笑っている様子が確認できた
(漢>よ、良かったぁ・・・
ほっ、と胸を撫で下ろすと、ふと、何かを思い出したかのように
(漢>あ・・・裂兄ぃ、ちょっと聞きたいんだけど・・・
(裂邪>ん?
(漢>あの、赤い髪の子も、裂兄ぃの知り合い?
(裂邪>・・・そうか、お前直接会ってなかったな
(漢>え?
(裂邪>あぁいや、こっちの話だ
あの子はローゼ・ラインハルト、俺の友達だよ
(漢>あ・・・そ、そうだったんだ・・・
(裂邪>ん?
(漢>あの、赤い髪の子も、裂兄ぃの知り合い?
(裂邪>・・・そうか、お前直接会ってなかったな
(漢>え?
(裂邪>あぁいや、こっちの話だ
あの子はローゼ・ラインハルト、俺の友達だよ
(漢>あ・・・そ、そうだったんだ・・・
『友達』と聞いて、ふと漢は思った
そういえば、学校町に来て以前よりも“友達”と呼べる存在が増えた気がする・・・と
尤も、その殆どは都市伝説契約者だったりする(もっと言えば「首塚」構成員だったりする)のだが、
それは彼にとってさほど問題にならなかった
そういえば、学校町に来て以前よりも“友達”と呼べる存在が増えた気がする・・・と
尤も、その殆どは都市伝説契約者だったりする(もっと言えば「首塚」構成員だったりする)のだが、
それは彼にとってさほど問題にならなかった
(裂邪>・・・そういやさ、お前って―――――――
と、裂邪が何か聞こうとした時だった
「あれ? 漢くんも来てたの?」
裂邪の背後から、聞き慣れた声がした
目を凝らすと、そこには裂邪の弟―――黄昏 正義が立っていた
目を凝らすと、そこには裂邪の弟―――黄昏 正義が立っていた
(漢>あ、正義くんも来てたんだね
(裂邪>家族全員で来たんだよ。おまけもいるけどな
(漢>おまけ?
(裂邪>家族全員で来たんだよ。おまけもいるけどな
(漢>おまけ?
首を傾げながらもう一度視線を正義の方へ持っていくと、
彼についている見知らぬ少年1人―――勇弥と、少女3人―――奈海、楓、コインに目が行った
マントの男―――「恐怖の大王」は以前に会っていたので眼に映りもしなかったが
彼についている見知らぬ少年1人―――勇弥と、少女3人―――奈海、楓、コインに目が行った
マントの男―――「恐怖の大王」は以前に会っていたので眼に映りもしなかったが
(大王>待て地の文
(勇弥>まぁまぁ大王さん。ところで正義、この人は友達か?
(正義>うぅん、従兄弟の神崎 漢くん
(漢>は、初めまして
(楓>そうか。私は十文字 楓だ、宜しく
(奈海>私は心星 奈海、それとこっちはコインちゃん
(コイン>よろしくねー♪
(勇弥>俺は日向 勇弥、しかし正義、お前の従兄弟にこんな可愛い子がいたなんて驚いたぜ
(コイン>ところで“漢くん”っておかしくない?
(裂邪>おかしくねぇよ、こいつ男だし
(勇+奈+コ+楓>「「「「またまたぁ~」」」」
(裂邪>信じろよ!?
(漢>あ、あの、ぼ、僕は本当に男の子・・・なんです
(奈海>またぁ、言わされてるだけでしょ?
(勇弥>こんな可愛い子が男の子な訳ないじゃないか
(楓>全くだ、ねぇ大王様?
(大王>いや、それがだな会長・・・
(正義>ホントに男の子なんだよ?
(勇弥>まぁまぁ大王さん。ところで正義、この人は友達か?
(正義>うぅん、従兄弟の神崎 漢くん
(漢>は、初めまして
(楓>そうか。私は十文字 楓だ、宜しく
(奈海>私は心星 奈海、それとこっちはコインちゃん
(コイン>よろしくねー♪
(勇弥>俺は日向 勇弥、しかし正義、お前の従兄弟にこんな可愛い子がいたなんて驚いたぜ
(コイン>ところで“漢くん”っておかしくない?
(裂邪>おかしくねぇよ、こいつ男だし
(勇+奈+コ+楓>「「「「またまたぁ~」」」」
(裂邪>信じろよ!?
(漢>あ、あの、ぼ、僕は本当に男の子・・・なんです
(奈海>またぁ、言わされてるだけでしょ?
(勇弥>こんな可愛い子が男の子な訳ないじゃないか
(楓>全くだ、ねぇ大王様?
(大王>いや、それがだな会長・・・
(正義>ホントに男の子なんだよ?
一瞬、時が止まった
そして、
そして、
(勇+奈+コ+楓>「「「「ハァァァァァァァァァァァァァァァァア!?」」」」
(漢>ご、ごごごごごめんなさいっ!?
(裂邪>何で謝ってんだよ;
(ミナワ>でも、驚くのも無理ないですよ・・・私も信じられませんでしたし;
(裂邪>ところで漢
(漢>へ?な、何?
(裂邪>何で胸隠してるんだ?
(漢>ご、ごごごごごめんなさいっ!?
(裂邪>何で謝ってんだよ;
(ミナワ>でも、驚くのも無理ないですよ・・・私も信じられませんでしたし;
(裂邪>ところで漢
(漢>へ?な、何?
(裂邪>何で胸隠してるんだ?
そう、漢は先程から何故か右手で胸を隠していたのだった
その訳は
その訳は
(漢>だ、だって・・・裂兄ぃの所為で、パッドが流れちゃって・・・
(裂邪>そんな理由かよ!? 男なら堂々と胸張れよ!!
(漢>そ、そそそそ、そんなの、は、恥ずかしいよぉ・・・
(裂邪>そんな理由かよ!? 男なら堂々と胸張れよ!!
(漢>そ、そそそそ、そんなの、は、恥ずかしいよぉ・・・
「何で男の子なのにスク水着てるの?」などというひそひそ話が繰り広げられていたが、
彼等の耳に届く事はなかった
彼等の耳に届く事はなかった
(裂邪>ええい、やっぱ脱げ! ここで脱げ!
(漢>やっ、ちょっと裂にッきゃあ!?
(漢>やっ、ちょっと裂にッきゃあ!?
乱暴にスクール水着を脱がせようとする裂邪と、泣きながら必死に抵抗する漢
それを見て、ミナワ、勇弥、奈海の3人が、攻撃態勢をとって一斉に裂邪に狙いを定めた
しかし彼女達は気づかない
獲物を狙う猛禽類の如き鋭い眼を裂邪に向けていた、少女の存在に
それを見て、ミナワ、勇弥、奈海の3人が、攻撃態勢をとって一斉に裂邪に狙いを定めた
しかし彼女達は気づかない
獲物を狙う猛禽類の如き鋭い眼を裂邪に向けていた、少女の存在に
「にぃにぃを虐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
どごぉん!!!
轟音と共に大量の砂が辺りに飛び散った
轟音と共に大量の砂が辺りに飛び散った
(ローゼ>な、何事ですの!?
向こうで話をしていたローゼも流石に驚き、様子を見に来た
砂煙が晴れると、そこには砂に埋もれた裂邪と、彼を踏み躙っている小柄な少女がいた
漢の妹、神崎 麻夜だ
砂煙が晴れると、そこには砂に埋もれた裂邪と、彼を踏み躙っている小柄な少女がいた
漢の妹、神崎 麻夜だ
(漢>ま、麻夜!?
(勇弥>・・・今度は誰だ?
(正義>漢くんの妹の麻夜ちゃん
(裂邪>グハァ・・・麻夜ちゃん、どうかご勘弁を
(麻夜>話しかけないでよ変態さん! またにぃにぃを食べちゃおうなんて!!
(ミナワ>そうですよ裂邪! 一度ならず二度までも・・・!!
(ローゼ>・・・あぁら、そういうことでしたの?
(裂邪>っちょ、誤解だローゼちゃん、だ、誰か助けて!?
(正義>え? お兄ちゃん、人食べちゃうの?
(奈海>あー正義くん聞く耳持っちゃダメー
(勇弥>あのな正義・・・裂邪さんは道を踏み外しちまったんだよ
(裂邪>だから誤解だっての!? あーやー!?
(漢>み、みみみみみ皆さん、れ、裂兄ぃの事は、許してあげて・・・く、ください
(勇弥>・・・今度は誰だ?
(正義>漢くんの妹の麻夜ちゃん
(裂邪>グハァ・・・麻夜ちゃん、どうかご勘弁を
(麻夜>話しかけないでよ変態さん! またにぃにぃを食べちゃおうなんて!!
(ミナワ>そうですよ裂邪! 一度ならず二度までも・・・!!
(ローゼ>・・・あぁら、そういうことでしたの?
(裂邪>っちょ、誤解だローゼちゃん、だ、誰か助けて!?
(正義>え? お兄ちゃん、人食べちゃうの?
(奈海>あー正義くん聞く耳持っちゃダメー
(勇弥>あのな正義・・・裂邪さんは道を踏み外しちまったんだよ
(裂邪>だから誤解だっての!? あーやー!?
(漢>み、みみみみみ皆さん、れ、裂兄ぃの事は、許してあげて・・・く、ください
あたふたと、裂邪を庇って女性陣の興奮を抑えようと奮闘する漢であった
...物語猶続