(漢>ぁ・・・れ、裂兄ぃ! け、怪我はない!?
麻夜達に華麗に殴り飛ばされた裂邪を心配して声をかける漢
さっきまで自分を襲っていたというのにどこまでも優しいおんnもとい男である
唸りながら起きあがる裂邪を見て、ほっと胸を撫で下ろすが、
さっきまで自分を襲っていたというのにどこまでも優しいおんnもとい男である
唸りながら起きあがる裂邪を見て、ほっと胸を撫で下ろすが、
(漢>――――――――あれ?
彼が、険しい表情で海を睨んだのを見て首を傾げる
しかしその直後、その表情の意味を理解することになる
しかしその直後、その表情の意味を理解することになる
(麻夜>にぃにぃ! 海の中、何かいる!!
(漢>と、都市伝説・・・!?
(漢>と、都市伝説・・・!?
彼の周りでも、正義達がざわめき始めていた
すると、爆音のような音を立てて水飛沫が上がり、海中からぬるりと3つの影が飛び出した
丸い腹に8つの触手、その間の2つの目と水を噴き出す漏斗
それは全長60mにものぼる巨大なタコだった
すると、爆音のような音を立てて水飛沫が上がり、海中からぬるりと3つの影が飛び出した
丸い腹に8つの触手、その間の2つの目と水を噴き出す漏斗
それは全長60mにものぼる巨大なタコだった
(麻夜>うわぁ・・・たこ焼きいっぱい作れるね
(漢>ま、麻夜、あれは食べちゃダメだよ?
(正義>あ、イカだ!
(裂邪>いやタコだろどう見ても!?
(漢>ま、麻夜、あれは食べちゃダメだよ?
(正義>あ、イカだ!
(裂邪>いやタコだろどう見ても!?
砂埃をたて、漢と麻夜はその場でずっこけた
口に入った砂を吐き出し、水着の砂を払いながら2人は立ち上がる
口に入った砂を吐き出し、水着の砂を払いながら2人は立ち上がる
(麻夜>もう、相変わらずなんだから、正兄ぃは
(漢>あはは―――――危ない!!
(漢>あはは―――――危ない!!
叫ぶと同時に、漢は右手の人差し指で空中に『飛』という字を書き、
浮かび上がったその文字を翼に変化させて麻夜を抱き寄せ、舞い上がる
直後、彼らがさっきまで立っていた砂浜にタコの触手が叩きつけられ、砂が飛び散る
浮かび上がったその文字を翼に変化させて麻夜を抱き寄せ、舞い上がる
直後、彼らがさっきまで立っていた砂浜にタコの触手が叩きつけられ、砂が飛び散る
(漢>ふぅ、何とか、避けられた・・・麻夜、大丈夫ッま、麻夜!?
漢が、麻夜の顔を覗き込んだ時だった
彼女は兄の腕の中で、顔を真っ赤にして息を荒げていた
彼女は兄の腕の中で、顔を真っ赤にして息を荒げていた
(麻夜>っぁ・・・ふぁっ、あはっ・・・
(漢>麻夜! しっかりして、麻夜ぁ!!
(漢>麻夜! しっかりして、麻夜ぁ!!
漢は気づかない、気づく筈がない
妹がこのような状態になった原因が自分にあることを
愛しの兄に突然抱きしめられて恍惚状態に陥ってしまっただけだということを
妹がこのような状態になった原因が自分にあることを
愛しの兄に突然抱きしめられて恍惚状態に陥ってしまっただけだということを
(漢>・・・ごめんね、麻夜・・・僕が、もう少し早かったら
翼をはためかせ、彼はゆっくりと戦場から離れた砂浜に降りると、
ぞっと麻夜をその場に寝かせ、
ぞっと麻夜をその場に寝かせ、
(漢>麻夜を傷つけるなんて・・・許せない!!
己の胸に左手を翳し、『神』の字を取り出して腕に雷を纏わせ、
地上すれすれを飛んで再び戦場に赴いた
狙うは無論、自分に攻撃してきた巨大タコ―――「ルスカ」の1匹
地上すれすれを飛んで再び戦場に赴いた
狙うは無論、自分に攻撃してきた巨大タコ―――「ルスカ」の1匹
「オンミョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン」
(漢>少し痺れるけど、我慢して――――――ッ!?
(漢>少し痺れるけど、我慢して――――――ッ!?
空中で急ブレーキをかける漢
彼の目の前に、黒い液体の塊が迫ってきていた
「ルスカ」の吐き出した墨である
回避行動を取ろうとするが、余りにも咄嗟の出来事で、瞬時に対応できなかった
内心慌てふためく漢の目の前で、墨は跡形もなく消え去った
彼の目の前に、黒い液体の塊が迫ってきていた
「ルスカ」の吐き出した墨である
回避行動を取ろうとするが、余りにも咄嗟の出来事で、瞬時に対応できなかった
内心慌てふためく漢の目の前で、墨は跡形もなく消え去った
(漢>―――――、え?
(清太>大丈夫か漢兄ちゃん!
(漢>あ・・・せ、清太くん!
(清太>大丈夫か漢兄ちゃん!
(漢>あ・・・せ、清太くん!
冷気を帯びた結晶となった右腕を構えた少年―――清太が、彼を「ルスカ」の攻撃から防いだのだ
(漢>ご、ごめんね、ありがとう
(清太>礼は良いから、それよりこいつを倒そうよ!
(漢>うん、分かってる!
(清太>礼は良いから、それよりこいつを倒そうよ!
(漢>うん、分かってる!
襲い来る触手を、清太は右手を水晶化して衝撃を無効にし、
漢は腕に纏う雷をぶつけて防ぎきった
漢は腕に纏う雷をぶつけて防ぎきった
(清太>さっき師匠の動き見てたんだけど、こいつら足切ったら生えるどころか増えるみたいだ!
(漢>じ、じゃあ、切っちゃダメってこと?
(清太>俺は攻撃的な能力じゃないから、攻撃手段が少ないんだけど!
漢兄ちゃん、何か得策とかある!?
(漢>そんなの、急に言われても・・・あ、ね、ねぇ清太くん、確か物を凍らせられたよね?
この都市伝説の動き、止められないかな
(清太>OK、任せろ!!
(漢>じ、じゃあ、切っちゃダメってこと?
(清太>俺は攻撃的な能力じゃないから、攻撃手段が少ないんだけど!
漢兄ちゃん、何か得策とかある!?
(漢>そんなの、急に言われても・・・あ、ね、ねぇ清太くん、確か物を凍らせられたよね?
この都市伝説の動き、止められないかな
(清太>OK、任せろ!!
すぐに清太は両手を広げ、掌に冷気を集中させる
その隙を突いて「ルスカ」も触手で攻撃を仕掛けるが、もう遅い
その隙を突いて「ルスカ」も触手で攻撃を仕掛けるが、もう遅い
(清太>『アヴァランチ・ブレイカー』!!
2つの冷気の塊が「ルスカ」の触手に命中し、
そこからじわりじわりと凍り始め、8本の触手全てを凍てつかせた
そこからじわりじわりと凍り始め、8本の触手全てを凍てつかせた
(清太>こんな感じか!?
(漢>ありがとう! 氷の壁を作って巻き込まれないようにしてて!
(清太>おう!―――――――――ってそんなやばいの!?
(漢>ありがとう! 氷の壁を作って巻き込まれないようにしてて!
(清太>おう!―――――――――ってそんなやばいの!?
清太の声も聞かず、漢は動けなくなった「ルスカ」を見下ろすような位置まで飛び、
両手で自分の胸に手を当て、右手に『漢』、左手に『神』の字を取り出す
両手で自分の胸に手を当て、右手に『漢』、左手に『神』の字を取り出す
(漢>ごめん、裂兄ぃ・・・『漢神』、行くよ!!
勢い良く両手を突き出すと、『漢』の字は炎と水、『神』の字は雷に代わり、
各々が絡み合って三つ編みのような螺旋を描きながら「ルスカ」に直撃した
その瞬間、着弾点で破裂音がしたかと思えば、
巨大な爆破音が辺りに轟き、「ルスカ」の巨体が一瞬飛び上がった
「ルスカ」はまたも水飛沫を散らしながら、ぐったりと力無くその場に倒れ伏すようにへたり込んだ
各々が絡み合って三つ編みのような螺旋を描きながら「ルスカ」に直撃した
その瞬間、着弾点で破裂音がしたかと思えば、
巨大な爆破音が辺りに轟き、「ルスカ」の巨体が一瞬飛び上がった
「ルスカ」はまたも水飛沫を散らしながら、ぐったりと力無くその場に倒れ伏すようにへたり込んだ
(漢>っふぅ・・・何とか、倒せたかな・・・
と、一息吐くも束の間、僅かだが、ぴくりと「ルスカ」が動いた
(漢>ッ!? まだ・・・
相手の反撃に応戦できるように、漢は再び己の胸に手を当てた
...物語猶続