【陛下と僕と獣の数字 第12.5話】
「……どういたしまして」
酷くつまらなさそうに呟く。
星野美空、と名乗っていた少女は懐から携帯電話を取り出す。
かける先は彼女に仕事を依頼した男。
星野美空、と名乗っていた少女は懐から携帯電話を取り出す。
かける先は彼女に仕事を依頼した男。
「任務完了しましたサンジェルマン伯爵」
「ご苦労様です霙さん」
そう、サンジェルマン伯爵。
彼は先ほど首を取られた後、保存しておいた別の肉体を使って無理矢理蘇生していたのだ。
そして既に死を待つばかりだった金子セージを即座に治療、後処理を少女――霧雲霙――に頼んだのだ。
彼は先ほど首を取られた後、保存しておいた別の肉体を使って無理矢理蘇生していたのだ。
そして既に死を待つばかりだった金子セージを即座に治療、後処理を少女――霧雲霙――に頼んだのだ。
「それではこれより観測・爆破ポイントに移動し、計画の第二フェイズに移行します」
「陛下については残念ですがああなった以上、元に戻る可能性はありません
私の指示通り、タイミングを見計らってセージ君ごと爆砕して下さい」
私の指示通り、タイミングを見計らってセージ君ごと爆砕して下さい」
「了解しました、金子セージ、クラウディアの両名は必ずや私が始末致します」
「セージ君には治療ついでに私の錬金術で仕掛けを施しておきましたがあれ単体では威力不足ですからね
あれも哀れな少年だ、父と兄は力を持っていた故に既に殺され、犯人は母親
たとえ奇跡が起きた所で彼はもう救われなどしない……」
あれも哀れな少年だ、父と兄は力を持っていた故に既に殺され、犯人は母親
たとえ奇跡が起きた所で彼はもう救われなどしない……」
「あの女性が化身の一体……というのは完全に予想外でしたね」
「ええ、裏をかかれましたが我々の前準備がこれで生きてきます
それでは健闘を祈りますよ」
それでは健闘を祈りますよ」
そこで通話は終わる。
「あーあ、それにしても男の子ってなんであんなちょろいかなあ
ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら
さっさと仕事終わらせてお父さんの所かーえろっと」
ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら
さっさと仕事終わらせてお父さんの所かーえろっと」
誰に言うとでも無く独り言を呟く。
「おい、お前ここで何をやっている?」
「――――――!」
「悪女だねえ、嫌いじゃないよそういうの」
「あなた達は……!?」
「随分物騒なワードが聞こえたけどどういうことだろうなあ?
俺のクラスメートが爆殺?放っておけねえな、そしてクラウディアを始末ってどういうことだ?
分からないことが多すぎるぜ」
俺のクラスメートが爆殺?放っておけねえな、そしてクラウディアを始末ってどういうことだ?
分からないことが多すぎるぜ」
「暗殺者にしては若い……さしずめ、そう“育てられたタイプ”ってところか
日本にもこんなえげつないことするヤツが居たなんてね」
日本にもこんなえげつないことするヤツが居たなんてね」
鷲山九郎、トト、その二人が霙の背後に立っていた。
トトの言葉に霙は一瞬だけ反応を見せる。
その言葉が彼女の誇りを傷つけたことをトトは知らない。
トトの言葉に霙は一瞬だけ反応を見せる。
その言葉が彼女の誇りを傷つけたことをトトは知らない。
「都合の良い道具風情が何を知っているか解らないが……
まあとにかく洗いざらい吐いてもらおうか」
まあとにかく洗いざらい吐いてもらおうか」
九郎の持つ剣が霙に突きつけられる。
しかしそれでも不敵に微笑む霙。
そこに、今まで見てきた道具として使われている子供たちとは違う、言い知れぬ不気味さをトトは感じていた。
しかしそれでも不敵に微笑む霙。
そこに、今まで見てきた道具として使われている子供たちとは違う、言い知れぬ不気味さをトトは感じていた。
【陛下と僕と獣の数字 第12.5話 続】