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連載 - 陛下と僕と獣の数字-13

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陛下と僕と獣の数字 第13話】

 セージが死んでしまった。
 私のせいで、私が馬鹿だったせいで。
 もう……良い、どうでもいい。
 どうにでもなってしまえば良い。

「今はただ……」

「ははっ……こいつは本物のバケモノじゃねえか」

 男が私を見て何か言っている。
 でもそんなのどうでもいい。
 抑えられない気持ちと共に内側から何かが私を突き破る。
 私には解る。
 これはきっと解き放ってはいけないもの。
 それでもいい、構わない。
 眼の前の男さえ殺せるなら――――――!

 しばしの間、意識の空白があった。

 気づくと手は真っ赤で、さっきの男は倒れていて、辺りは火の海になっていた。
 どうでもいい。
 誰が犠牲になろうとも……私は、良いんだ。
 子供が泣いている、真っ黒な飼い犬と子供の父親が建物の下敷きになって死んだらしい。
 中身がはみ出ている。
 私がやったのか?
 セージが見たらなんて言うだろう。
 私は……私は!

「クラウディアちゃん」

「お母、様」

 なんでお母様がここに?

「セージならもう大丈夫よ」

「セージが……ダイジョウブ?」

「そうよ、少し待っていればすぐにやってくるわ
 さあ行きましょう?」

 何処へ?
 いや、もうどこへでもいいや。

「そうよ、いい子ねクラウディアちゃん
 三人でピクニックにでも行きましょう?
 きっと楽しいわよ、血は繋がっていないけど本物の家族みたいに皆で笑って……」

「私は……」

 セージが遅れてやってくる。
 私が遅刻を責めるとセージが済まなさそうな顔をする。
 それが可愛くって私は頭を小突いてしまう。
 笑うお母様。
 私たちは海辺に向かう。
 いつまでも楽しく笑っている。
 皆で平和に過ごす日常。
 ああ、これが私の欲しかったものだ。
 私の。
 王様でもなんでもない、只の私が求めたもの。
 それはなんでもない、只の家族と過ごす日常。
 ついぞ父とも母とも会えなかった私の……

【陛下と僕と獣の数字 第13話 続】


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