アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Y-26

最終更新:

guest01

- view
だれでも歓迎! 編集

黒服Y 26



「ただいま戻りましたー」

 髪をトリプルテールにした少女が部屋へと入ってきた
 部屋が暗い
 電気をつけ、手に持っている紙袋を机の上に置いた

「む? No.0様、寝ちゃダメですー、眠くなるなら夜更かししないで下さいー」

 ソファで仰向けに寝ている部屋の主、Y-No.0の体をゆさゆさと揺らす。一部が余計に大きく揺れている
 Y-No.0は薄目を開けた。そして体を揺らしている手をいきなり掴みとった

「…………何を連れてきた?」

「? 何の事ですか?」

 不思議そうに首を傾げ答えるトリプルテール
 Y-No.0はそれを意識を集中させながら見つめている

「誰かと会った?」

「特に変な人には会ってないと思うです」

「…………、ちょっと椅子に座って」

 トリプルテールは頷き、椅子に腰を下ろした
 Y-No.0は椅子の正面に立つと周りに結界を展開した
 透明感のある薄紅色のもやが二人を覆う



「……もう少し濃度を上げとくか」

結界の力の密度があがる。大きさも一回り大きくなった

「私の、目を見て」

「はい」

Y-No.0はトリプルテールの頬に手を添え、顔を近づけていく
トリプルテールは正面に立つ少女の瞳を真っすぐに見つめている
熱を測るように額をくっつけ、瞳の中を覗き込む
トリプルテールの目は既に焦点を失い、Y-No.0の瞳を映しこんでいる

「……」

夢を媒介にして心を覗き見る
意識を目の内側へ、その奥へと移していく

(……相変わらず綺麗だな)

素直でまじめな性格を表すように整っていて白くて綺麗で

(だからこそ、私の能力もよく効くのだけど)

(……ここじゃない。もっと奥へ……)



(……見つけた)

 雪原の上に岩でも置いたように、明らかな異物があった
 嫌な気配はそこから漂っている

(これは……蛹、いや、卵のような?)

 卵の中には良くないモノがいる
 ねっとりと絡み付くような黒い感情が、ぐるぐると渦巻いている
 これの中身が出てくれば、心は濁り腐ってしまう

 孵化する様子はないが、ほって置いてよいモノではない

(こんなモノで私だけのキャンバスを汚さないでほしい)

 卵を結界で包み込み叩き潰した
 砕かれた殻も中身も塵となって消えた


 歪な気配はもうしない




.



「ふぅ」

 くっつけていた顔を離して息をつく
 周りに張っていた結界を解いた

 トリプルテールの目に光が戻り、Y-No.0を見上げる

「……どうでした?」

「んん、もうだいじょぶ、心配ないよ」

「……あぅ……すみません」

 俯いた顔を顎に手を添えて上げさせる
 猫にするように顎の下をくすぐる

「気をつけてね~、君はそういうの弱いんだから」

「……はい。あの、くすぐったいです」

 Y-No.0は、くふふ、と笑うと手を止め、ソファに寝転んだ
 そのまま寝息をたて始めた

「あっ! だから寝ちゃダメですって! 起きて下さい!」

「君に力使ったから眠いんだよ」

「えぅ、私のせいですか…? ぅ~ごめんなさいぃ~、でも起きて下さい~。夜更かしするから眠いんですー」

 ゆっさゆっさと揺すられるが起きようとしないY-No.0
 揺する手を捕まれ、ソファに引っ張りこまれるトリプルテール

「さぁさぁ君もつかれたろ? くふ、一緒に寝ようじゃないか」

「午後は予定が入ってたはずです、寝たら、間に合わなく、なります」

 暴れる少女を両腕でがっちり捕まえるY-No.0
 結界も重ねているので暴れたくらいで抜け出せるはずもない

「時間までに起きれば何も問題は……ない……さ……」

「うぅー……起きた事無いから言ってるのに……」

 トリプルテールの少女は抜け出すことを諦めた



終わり


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー