ジェットばばあ-01
一人の老婆が山道を走っていた。
着古した着物に剥き出しの素足、頭の白髪を振り乱して白眼剥きながら通りがかる自動車を次々とブチ抜いていく腰の曲がった老婆。
着古した着物に剥き出しの素足、頭の白髪を振り乱して白眼剥きながら通りがかる自動車を次々とブチ抜いていく腰の曲がった老婆。
ジェットばばあ。呼び名に多少の違いはあれど老婆はそのように呼ばれる都市伝説であった。
「ヒョーヒョッヒョッヒョッ!」
風を切りながらさも楽しそうに笑う老婆。
抜かれた車のドライバーは仰天しているだろう。
抜かれた車のドライバーは仰天しているだろう。
その時、何者かの影が老婆を抜き去った。
「ヒャアッ!」
それを見て更にスピードを上げて影に追いつく老婆。
この影の主こそジェットばばあの契約者である。
スピードを何より愛する老婆は自分と張り合える速度を出せる者を契約者に選び、毎日のように共に山道を走っているのであった。
この影の主こそジェットばばあの契約者である。
スピードを何より愛する老婆は自分と張り合える速度を出せる者を契約者に選び、毎日のように共に山道を走っているのであった。
しばらくすると老婆は足を止め、契約者もそれに習った。
「お主もまだまだワシの老いぼれ足には適わんようじゃのお」
笑いながら老婆は契約者であるハヤブサの頭を撫でる。
ハヤブサは高い一声鳴くと再び空へと舞い上がった。
ハヤブサは高い一声鳴くと再び空へと舞い上がった。