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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-04

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匿名ユーザー

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 彼女は、授業はなるべく、まじめに受ける方である
 何故ならば、モテる為には知識が、学力が必要となる事もあるからだ
 もちろん、ちょっと頭が足りない感じがモテる事もある。しかし、それは「ふり」でいいのだ。頭の悪いふりをするのは簡単だが、頭のいいふりと言うのは難しい。知識は、蓄えておくにこした事はないのだ
 なので、彼女はこの日もまじめに授業を受けて、ノートを取っていたのだが

(………遥、また寝てる)

 ちらり、と、クラスメイトの席に視線を向ける
 そこでは、Hが机に突っ伏して眠っていた
 Hは、授業中寝ているのは、これが初めてではない
 まだGWに入る前のこの時期だと言うのに、彼女は既に数回、Hが授業中に眠っている様子を目撃していた
 こんなんで大丈夫なのだろうか、と、他人事ながらちょっと心配になったりもするのだが

「……それじゃあ、日景。教科書の14ページ、三行目から読め」
「………………ん、む?」

 英語教師に指名され、Hが目を覚ました
 寝ぼけている………と言う様子はなく、むしろ、「本当に寝ていたのか」と言うくらいにすぱっ、とあっさりと起きて、そうして

「Actually I did not want to be known to you.Soon it's now if at least also of escape it's mercy ...」

 すらすらと、きれいな発音で指定された文章を読み上げた
 Hは、授業中寝ていることが多い癖に、成績は全体的にいい方だ。特に英会話は得意で、下手な英語教師より発音が綺麗なのだ
 そうやって読み上げて、自分のやるべき事が終わると、またぽてんっ、と机の上につっぷして眠り始める。教師も注意するのは諦めたのか、そのまま授業を続行した

(本当、勿体無いのよねぇ)

 整った外見、抜群の運動神経、成績優秀、となればどう考えても良物件だ
 良物件、なんだけど…………



「れーん、今日は放課後、予定あるか?ないなら、俺とデー「今日はー、教会の方にお手伝いに行く予定っすー」ド畜生っ!?」

 ……うん、これである。帰りのホームルームが終わった瞬間、これである
 ナチュラルにLをデートに誘おうとして、さらっと断られているHの姿に「こいつは……」と言う表情を浮かべてしまうのは、決して悪いことではない、と彼女は感じていた
 男が男を、ごく自然にデートに誘うな、ナチュラルホモめ。この残念なイケメンめ
 と、言うか、どうしてこのやりとりに誰も突っ込まないのか
 Hの言葉が、冗談である、と受け止められているだけなのかもしれないが、だとしても突っ込みの一つや二つ、飛んできてもいいだろに
 まさか、突っ込み入れるの面倒なくらいの日常なんだろうか
 駄目だこのナチュラルホモ筆頭格、早くなんとかしないと

「龍哉ー、今日、お前の家行っていいか?おふくろがグレープフルーツ取り寄せたから、お前の家におすそ分けしろって」
「はい、構いませんよ。ただ、家にちょうどお客様が来ている最中ですが」

 ………っは!?
 しまった、ナチュラルホモ筆頭格に気を取られていたらこっちでも!?
 い、いや、落ち着け、あの二人は幼馴染、それに、Nも言っているではないか。果物のおすそ分けにいく、と。Hと違い、妙な意味合いはないはずである、うん

 彼女のそんな動揺などまったく知らぬ様子で、NはRの言葉に「客?」と首を傾げていた
 Rは「はい」、とやんわり微笑んで返事を返している

「鬼灯さんが、来てくださっていまして」
「……え!?あの人、来てるっすか!?」

 おや?
 Rが口にしたその名前に、Lがぐっと反応した
 なんだろう、こう………目をキラキラさせている、と言うか。Rのところに来ているというお客様は、Lの知っている人なのだろうか
 まぁ、そこはどこか、微笑ましさを感じるからいいとして………凄い、Hが、一切合切隠す様子のない嫉妬をみなぎらせている。これは酷いナチュラルホモだ。ツッコミを入れるべきなんだけど、どう突っ込んだらいいのかわからないほどに
 もう、突っ込みは放棄してゴールしていいだろうか
 ちょっと、現実逃避したくなってしまった。いや、現実逃避しても、許される
 彼女はそう、自分に言い聞かせたのだった



「あのさ、優は。ナチュラルホモ全開な幼馴染達に、ツッコミ入れたりしない訳?前にも聞いたかもしれないけど」
「いやー、遥相手は、もう突っ込んでも無駄かなー、って。憐には尊い犠牲になってもらってた方が色々平和な気がしてさ」
「犠牲なんだ!?」
「うん、ほら。突っ込んでも突っ込んでも無駄なんだし、突っ込むだけ疲れるから。憐が遥を適当にあしらってくれてれば、なんとかなるって、大丈夫」

 からからと笑いながらそう言うYの言葉に、ちょっとLに同情したい気持ちになった
 ちらり、と、Yの隣を歩いているAの様子を見ると、少し困ったような表情で、Yを見ていて………多分、Yの考えに同意しかねているのではないだろうか
 Aと、一瞬、目が合って………苦笑してくる、A。AもLには同情気味のような雰囲気だ。うん、今度また、LがHに絡まられてたら、ちょっとは助けてあげよう
 そうすれば、Lからの好感度が、ぐっとあがるかもしれないし

 今日、YとAと一緒に帰っているのは、この双子が学校帰り、TUTAYAに寄ると言う会話をしていたので、それに付きあわせてもらったのだ
 学校町に来て、そろそろ一ヶ月。まだまだ、どこにどんな店があるのか、とか、把握しきれていないのだ
 TUTAYAの場所は、そろそろ把握しておきたかったところである。渡りに船、というやつだ

「本当、ありがとうね、二人共。やっぱ、TUTAYAの場所は把握しときたくてさ」
「どういたしまして!やっぱ、わかんないと不便よね、その辺りは」
「……まだ、店の場所、とか………よく、わからないなら。今度の、ゴールデンウィークの間にでも………どこか、案内、する………?」

 ぽそぽそっ、と、やや聞こえにくい声で、Aがそう提案してきてくれた
 今までだったら、お、こっちに気があるのだな、と思う所………なのだけれども

(あ、これは違うな)

 と、彼女は即座に結論づけていた
 今まで、男性からの愛の篭った視線を受けまくってきた彼女。そういったものはわかる………Aから向けられる眼差しには、そういったものは一切、含まれていなかった。純粋に、親切心からだ

(……ま、そういうのも、悪くないかな、って、思ったりもするけど、ね)

 こんな風に考えられるようになったのも、学校町に来てからだ
 それが、いい変化なのか、悪い変化なのか………彼女には、わからないままだが

「それじゃあ、お願いしちゃってもいい?」
「ん…………優、いい………?」
「もっちろん!どうせだったら、龍哉とか直斗とか、いつもの面子も呼ぼっか。ちょっと騒がしくなるけど、その方がきっと楽しいもの」

 Aの言葉に、Yは承諾しつつ、そう続けてきた
 彼女としても、これはありがたい。ツッコミ入れたくなるナチュラルホモ軍団といえど、そんな彼らをまとめて堕としたい、という野望は潰えてはいない
 ……よし、あちこち案内してもらいつつ仲良くなってやろう、そうしよう

 思わぬチャンスゲットに、ニコニコと上機嫌な彼女
 休日が突っ込みに費やされる可能性に関しては、この時、カケラも予感していなかった

「………あ、それじゃあ。私達の家、北区の方だから、ここで」
「あら、そうだったんだ。じゃあ、またね、優、晃」
「うん、またねー」
「………また、明日」

 分かれ道で二人と別れ、一人で帰路につく
 学校町での高校生活、出だしで盛大に挫けた気がしないでもないが………まだ、希望はある
 今まで通りに、男達を籠絡し、思うがままの生活を送ってやろうではないか

 メラメラと、野望の炎を燃やす彼女を後を、ゆっくりとついてくる黒い影が居る事に
 彼女は、気付けていなかった



to be … ?



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