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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-10b

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匿名ユーザー

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「なー、神子」
「何?」
「なんで俺、出会い頭お前に殴られたんだ?」
「今日の学校町集まりの会に参加できなかったのが悔しい八つ当たり」
「てめぇ」

 なんとも和やかな会話が繰り広げられる
 彼、日景 遥を一切の遠慮なく、手加減もなくぶん殴ったのは彼女、大門 神子だった

 本日、遥は他の幼馴染達と一緒に、今年になって学校町にやってきた同級生の為、学校町をあちこち案内して回っていたのだが………その集まりに、別件の用事があった神子は参加できなかったのだ

 神子は、それが悔しかった
 遥、龍哉、直斗、憐の、特に仲の良い四人相手に、若干の疎外感を感じることがあるがゆえ、余計に今回、参加出来なかったのが寂しいのだ
 まぁ、とどのつまり。遥をぶん殴ったのは本当に、完全なる八つ当たりである
 遥にしてみればたまったものではないだろうが、殴られた当の本人は、案外平気そうな顔をしている
 契約者でもない普通の人間に殴られた程度では、あまりダメージを感じないのだ、遥は
 「ベオウルフのドラゴン」と契約しているから、と言うのもあるが、遥自身が鍛えているが為である
 対してダメージを受けていないその様子に、もっかいくらい殴っても許されるだろうか、と神子が拳を構えようとしていると

「ほら」

 と、遥がずいっ、と、神子の前になにか差し出してきた
 きょとん、とそれを見つめると、かすかに甘い匂い

「………何、これ?」
「お前が用事あって参加出来なかったから。せめて、土産用意しただろうが。フォーチュンピエロのケーキより、もうちょっと本格的なケーキの方が好きだろ、お前。だから、「閑古鳥」のケーキ。いらなかったか?」
「いる」

 即答して、ケーキの箱を受け取った
 なんだ、これくらいは気を利かせることが出来るのか
 後で、美味しく食べさせていただこう

「……それで、あの子。どう?学校町に馴染めそうだった?」
「ん?………あー、大丈夫じゃね?多分だけど」
「いい加減ね」

 一応、案内してやった相手だろうに
 苦笑する神子の言葉に、そうか?と遥は首を傾げてきた
 そうよ、と言葉を返す

「それなりにゃ、気にかけてやってるぜ。憐が心配している相手だし」
「憐が心配してなかったら、さほど気にかけてないでしょ」
「おぅ」

 酷い即答である
 まぁ、遥らしい、と言えば遥らしいけれど

(なんと言うか…………まぁ、憐の事、心配する気持ちも、わからないでもないんだけど)

 幼い頃から、遥は「自分が友人達を護るのだ」と、そんな考えを持っていたようだった
 その考えは小学生の頃、「ベオウルフのドラゴン」と契約して以降、更に強くなった
 そして、さらに決定的になったのは、三年前の、あの事件の時

 遥にとって印象的である、その二つの件、どちらにも憐は関係していた
 前者も後者も、憐だけではない。仲の良い幼馴染グループ全員が巻き込まれてはいる
 いる、けれど
 それでも、遥にとっては、憐に関する印象が強いに違いない

 小学生に入学する前、都市伝説に襲われて
 龍哉と憐がいてくれたから、自分達は助かった
 遥はあの時に自分の無力さを思い知って、そして「ベオウルフのドラゴン」の呼びかけに応えた

 三年前のあの日
 遥が決定的に怒りを爆発させたのは、憐が泣いていたからだった
 憐があんなにも泣いたから、遥はあそこまで怒ったのだ
 怒りによって、半ば「ベオウルフのドラゴン」に飲まれかけるほどに暴走した
 その暴走した遥を止めたのも、また憐だった

(もうちょっと、憐以外に誰か、遥に影響与えてやれてれば、別なんだろうけど)

 決して、他の面子が遥に影響を与えていない訳ではない
 ただ、憐の影響が強すぎる、それだけ

 ここまで考えて、神子は一旦、思考を打ち切った
 この問題について考えると、なんかこう、考えちゃいけない方向性まで思考が及びそうになりかける
 以前話した、「首塚」所属の「ハンガーの女幽霊」の契約者の腐れた思考の影響を若干は受けているのだろうか
 うん、よろしい、これに関して考えるのは諦めよう

「神子?どうした、ぼんやりして」
「うぅん。なんでもない………なんで、私には生えてないんだろう、って思っただけ」
「へ?」
「うん、本当に何でもないから気にしないで。ケーキはありがたくいただいておくから」
「??おぅ、まぁ、夜遅くなってからは食うなよ。太るから」
「一言多いっ!!」

 ごがっ!!
 遠慮無く遥に一撃加える神子
 今度の一撃は入ったところが良かったのか、遥をうめかせることに成功した

(……まぁ、黙って一撃受けてる分、心を許してはくれているんだろうけど)

 それでも、微かに感じる疎外感


 遥達は、今。「何か」をしようとしているのだ、と
 神子はうっすら、気づきつつあるのだった




to be … ?



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