………その日
女子に囲まれていた空井 雀に向けられた男子の視線の、中に
「敵意」とは明らかに違うものが混ざっていたのだが、さて、彼は気づいただろうか
女子に囲まれていた空井 雀に向けられた男子の視線の、中に
「敵意」とは明らかに違うものが混ざっていたのだが、さて、彼は気づいただろうか
「直斗」
「……お前らも、気づいただろ?」
「……お前らも、気づいただろ?」
いつものように、屋上で皆で昼を食べよう、ということになり、廊下を歩いて行きながら
龍哉達は、こそこそと会話をしていた
高校になってから、彼らの昼食の輪に加わるようになった彼女は、今日は昼の前に提出物を教師に出してくるようで、今はまだいない
だから、話せるならば、今のうち
龍哉達は、こそこそと会話をしていた
高校になってから、彼らの昼食の輪に加わるようになった彼女は、今日は昼の前に提出物を教師に出してくるようで、今はまだいない
だから、話せるならば、今のうち
「はい。微かに、気配が」
「何かしらと契約したんだろうな、あれは」
「んー………悪いもんじゃなけりゃ、いいんすけど」
「流石に、何と契約したまではなぁ」
「何かしらと契約したんだろうな、あれは」
「んー………悪いもんじゃなけりゃ、いいんすけど」
「流石に、何と契約したまではなぁ」
空井 雀
彼が何かしらと契約したであろう気配を、彼らは確かに感じていた
……が、肝心のそれが何なのか、までは推察しきれない
契約した都市伝説が、契約者の傍に常に寄り添っているタイプなら、楽だったのだが
彼が何かしらと契約したであろう気配を、彼らは確かに感じていた
……が、肝心のそれが何なのか、までは推察しきれない
契約した都市伝説が、契約者の傍に常に寄り添っているタイプなら、楽だったのだが
「晃、アンサーに聞いてみたら?」
「…………無理。こっちが、直接遭遇した訳じゃ、ないから……」
「クラスが別だものね。ちらっと見ただけじゃ、わからないだろうし」
「…………無理。こっちが、直接遭遇した訳じゃ、ないから……」
「クラスが別だものね。ちらっと見ただけじゃ、わからないだろうし」
神子の言葉に、晃が少し申し訳無さそうに答え、優もうーん、と考えこむ
「……機を見て、ちょっと話した方がいいかもな。都市伝説について、どれだけ知ってるか、も確認したい」
ぽつり、と、そう口にしたのは直斗だった
ですね、と、龍哉も頷く
契約してしまったのならば、非日常に足を踏み入れてしまったのならば
遅かれ早かれ、知るべきなのだから
ですね、と、龍哉も頷く
契約してしまったのならば、非日常に足を踏み入れてしまったのならば
遅かれ早かれ、知るべきなのだから
「だな、ヘタに「組織」過激派とか、あんましよくねぇ集団に接触されちゃ、問題ないし」
「そこんとこも、きちんと説明しないと駄目っすねー………まぁ、俺っち達で説明できる範囲で、っすけど」
「「組織」「首塚」「獄門寺家」「教会」「レジスタンス」……こんだけ説明すれば、大丈夫じゃない?」
「……いっぺんに、説明したら。混乱される、かも」
「そこんとこも、きちんと説明しないと駄目っすねー………まぁ、俺っち達で説明できる範囲で、っすけど」
「「組織」「首塚」「獄門寺家」「教会」「レジスタンス」……こんだけ説明すれば、大丈夫じゃない?」
「……いっぺんに、説明したら。混乱される、かも」
何せ、相手はクラスメイト
慎重に、慎重に
ただし、なるべく、早く
慎重に、慎重に
ただし、なるべく、早く
ようこそ、「こちら側」へ
きっと、契約してしまったからには、知ってしまったからには、巻き込まれてしまうだろう
せめて、自分達が戦うべき「狐」との、その戦いには、巻き込まれませんように
そう、祈るしかないのだ
きっと、契約してしまったからには、知ってしまったからには、巻き込まれてしまうだろう
せめて、自分達が戦うべき「狐」との、その戦いには、巻き込まれませんように
そう、祈るしかないのだ
「……そういえば、直斗。貴方が一番先に気づいたの?」
「ん?……あぁ、まぁな、皆との付き合い長いせいか、案外、気づくの早くなってな」
「ん?……あぁ、まぁな、皆との付き合い長いせいか、案外、気づくの早くなってな」
神子の言葉に、そう言って直斗は肩をすくめてみせた
もう、と、神子は少し呆れたような表情を浮かべる
もう、と、神子は少し呆れたような表情を浮かべる
「直斗も、私と同じで契約者じゃないんだから。あんまり敏感になりすぎないでよ?アブノーマル持ちでもないんだから」
「わかってるって。ま、気をつけていくから、大丈夫だよ」
「わかってるって。ま、気をつけていくから、大丈夫だよ」
気楽な様子でそう答える直斗の、その姿が
神子にはどうにも、危なっかしく見えて仕方ないのだった
神子にはどうにも、危なっかしく見えて仕方ないのだった
to be … ?