夏である、夏休みである
夏休みといえば海!………と、言いたいところなのだけど、残念ながら、学校町は海に隣接していない
いや、行く気になれば行けなくもないのだけれども、なんだかそこまで遠出をする気にはならなかった
海こそないけれど、南区の方にはウォーターアミューズメントパークがある
20年以上続いている結構古いところだが、ウォータースライダーや流れるプールまでなんでもござれな施設のようで、そこでじゅうぶんに楽しめそうだ
誰を誘おうかな、と悩んでいたところ
夏休みといえば海!………と、言いたいところなのだけど、残念ながら、学校町は海に隣接していない
いや、行く気になれば行けなくもないのだけれども、なんだかそこまで遠出をする気にはならなかった
海こそないけれど、南区の方にはウォーターアミューズメントパークがある
20年以上続いている結構古いところだが、ウォータースライダーや流れるプールまでなんでもござれな施設のようで、そこでじゅうぶんに楽しめそうだ
誰を誘おうかな、と悩んでいたところ
「なぁ、南区の方のウォーターアミューズメント-パーク行かないか?みんなに声かけてたんだが」
ナイスタイミングでNが電話をかけてきてくれた
よしよし、夏休み中に女子を誘うとは、なかなかわかっているではないか
本当なら、誰かと二人っきり、もしくは自分以外男子のみの逆ハーレムと行きたかったが……Nの事だから、YやMやCも誘っていることだろう
まぁ、仕方ない。MやCとも、自分は仲がいいつもりだし、よしとしようじゃないか
よしよし、夏休み中に女子を誘うとは、なかなかわかっているではないか
本当なら、誰かと二人っきり、もしくは自分以外男子のみの逆ハーレムと行きたかったが……Nの事だから、YやMやCも誘っていることだろう
まぁ、仕方ない。MやCとも、自分は仲がいいつもりだし、よしとしようじゃないか
(……そう、「仲がいい」つもり、なのよね)
実際はどうなのだろう、とふと思う事がある
昔からの幼馴染で強い繋がりを持っている彼らと違い、自分はこの春に学校町に来たばかりのよそ者でしか無い
…果たして、本当に仲良くなれているのかどうか
男を堕とす事しか考えてこなかった自分には、わからない
昔からの幼馴染で強い繋がりを持っている彼らと違い、自分はこの春に学校町に来たばかりのよそ者でしか無い
…果たして、本当に仲良くなれているのかどうか
男を堕とす事しか考えてこなかった自分には、わからない
「いやぁ、なかなか大胆な水着ね」
「え、そう?」
「え、そう?」
うん、とYに頷かれた
ちらっ、とCを見ると、少し恥ずかしそうにこくこくと頷いてくる
ちらっ、とCを見ると、少し恥ずかしそうにこくこくと頷いてくる
「アウトって事じゃないけど大胆ってか、これ誘ってるわ」
Mもそんな評価をしてくる
っふ、その通り、誘ってる水着だから!
ふふふ、感じる、男達の視線を感じる
これを持ってすれば、ナチュラルホモ共も流石にこっちを意識し………
っふ、その通り、誘ってる水着だから!
ふふふ、感じる、男達の視線を感じる
これを持ってすれば、ナチュラルホモ共も流石にこっちを意識し………
「晃、今日は体調どうだ?」
「……ん。平気。でも、泳ぐのは多分、無理」
「あぁ、それでしたら、僕と一緒にプールサイドにいましょうか。僕も、泳ぎは苦手ですし」
「……ん。平気。でも、泳ぐのは多分、無理」
「あぁ、それでしたら、僕と一緒にプールサイドにいましょうか。僕も、泳ぎは苦手ですし」
Nに問われて、そう答えているAと、それに続くR
あ、RとA、泳ぐの苦手なんだ
一応水着を着てはいるけど、その上からパーカー着ちゃってる
体の弱いAの方はちょっと予測できていたけど、Rもそうだ、と言うのはちょっと意外だ
あ、RとA、泳ぐの苦手なんだ
一応水着を着てはいるけど、その上からパーカー着ちゃってる
体の弱いAの方はちょっと予測できていたけど、Rもそうだ、と言うのはちょっと意外だ
で、この三人はいい
問題は、まだ来てない二人だ
問題は、まだ来てない二人だ
「悪ぃ、待たせた」
あ、来た来た。Hが、こちらに近づいてくる
…………っく
ま、眩しい。眩しさすら感じる美形
うん、やっぱりHは、まともにしていれば相当な美形なのだ
その証拠に、周囲の女性客が、Hを見て目がハートになっている、どころか、きゃあきゃあ歓声をあげているのも、いる
H自身は、そこら辺をさっぱり気にしていないようだけど
ま、眩しい。眩しさすら感じる美形
うん、やっぱりHは、まともにしていれば相当な美形なのだ
その証拠に、周囲の女性客が、Hを見て目がハートになっている、どころか、きゃあきゃあ歓声をあげているのも、いる
H自身は、そこら辺をさっぱり気にしていないようだけど
「お持たせしましたー、っす」
あ、Lも来た
……あ、Lって、思ったよりは筋肉ついてて細マッチョ系……
……あ、Lって、思ったよりは筋肉ついてて細マッチョ系……
「に、しても。やっぱはるっちモッテモテっすねー。女の人達の歓声すげーっす」
「そうか?」
「そうか?」
すっ、と、極自然に、ごくごく自然に、HがLの肩に手を回し………なんか、さっきまでとは違うタイプの歓声が
…………うん
…………うん
「神子」
「えぇ、わかってるわ」
「えぇ、わかってるわ」
…せーのっ
「「せいっ!!」」
どごすっ!!
「っで!?」
「まさかのダブルハイキック!?は、はるっち、し、しっかり!!」
「まさかのダブルハイキック!?は、はるっち、し、しっかり!!」
………うん
私とMで、Hに向かってハイキックツッコミしても許される、そう思うのだ
私とMで、Hに向かってハイキックツッコミしても許される、そう思うのだ
………うん、まぁまれだ
こちらとMのダブルハイキックでHがプールに落下したが、些細なことだ
通常なら慌てるところなのだろうけれど、H、ケロっとした顔でプールから上がってきたし
そんな訳で、皆でプールを楽しむ
様々な設備が整っているウォーターアミューズメントパークなだけあって、泳げないRやAでも楽しめるのは幸いだ
こちらとMのダブルハイキックでHがプールに落下したが、些細なことだ
通常なら慌てるところなのだろうけれど、H、ケロっとした顔でプールから上がってきたし
そんな訳で、皆でプールを楽しむ
様々な設備が整っているウォーターアミューズメントパークなだけあって、泳げないRやAでも楽しめるのは幸いだ
「あ、流れるプールでは泳げないんだ」
「そうなの。流れのないプールなら平気なんだけど………流れるプールや海だと、泳ぐの苦手なのよね」
「そうなの。流れのないプールなら平気なんだけど………流れるプールや海だと、泳ぐの苦手なのよね」
そう、プールで泳ぐのは結構自信がある
それこそ、イルカのような泳ぎを披露して男共を釘付けにできる自信が、私にはある
……が、どうにも、流れのあるところで泳ぐのは苦手なのだ。流れるプール自体は嫌いじゃないから、こうやって入ってるけど
それこそ、イルカのような泳ぎを披露して男共を釘付けにできる自信が、私にはある
……が、どうにも、流れのあるところで泳ぐのは苦手なのだ。流れるプール自体は嫌いじゃないから、こうやって入ってるけど
「優はさっきからいい泳ぎしてるなぁ………もしかして彼女、水泳部もいけるんじゃ」
「どうかしらね。本人は、水泳を集中してやってる人には勝てない、って言ってたわよ」
「どうかしらね。本人は、水泳を集中してやってる人には勝てない、って言ってたわよ」
Mの言葉に、そんなものかな、と思う
まぁ、しっかりとそれの為に練習してる人とじゃ、やっぱり違うのだろうか
まぁ、しっかりとそれの為に練習してる人とじゃ、やっぱり違うのだろうか
「ちなみに、かなえは……」
「えと………わ、私は、流れがあるところの方が得意、かな………昔、川で泳いだりしてたから」
「え、川で?………川って、確か海とかよりも水温低いんじゃ」
「うん、だから、泳いだ後、ちょっと唇紫になったりしてたような」
「えと………わ、私は、流れがあるところの方が得意、かな………昔、川で泳いだりしてたから」
「え、川で?………川って、確か海とかよりも水温低いんじゃ」
「うん、だから、泳いだ後、ちょっと唇紫になったりしてたような」
むぅ………Cって、ちょっとぼーっとしているように見えるけど、薙刀を習ってるっていうし、運動も案外できるのだ
……これは、自分も負けていられないような、そんな感じがした
が、同時に、プールではそれなりに泳げるが、流れのあるところだと泳げないという己の弱点を利点として使いたい気もする
これは悩みどころだ
……これは、自分も負けていられないような、そんな感じがした
が、同時に、プールではそれなりに泳げるが、流れのあるところだと泳げないという己の弱点を利点として使いたい気もする
これは悩みどころだ
そうして考えつつ、ちら、とH達の方も見る
あちらは、平均して運動神経がいいせいだろうか、流れるプールでも平気で泳いでいる
あちらは、平均して運動神経がいいせいだろうか、流れるプールでも平気で泳いでいる
「………?どうかしたっす?」
あ、見ているのをLに気づかれた
なんでもない、と笑ってみせる
なんでもない、と笑ってみせる
「やっぱ、遥は泳いでても様になるなー、って」
「あははー、そうっすね。はるっちは、基本的には何しても格好いいっすからー…………物理的ツッコミ入れたくなる事以外は」
「あははー、そうっすね。はるっちは、基本的には何しても格好いいっすからー…………物理的ツッコミ入れたくなる事以外は」
…あ、Lも物理的にツッコミ入れたい、って考えてたんだ
うん、もっと、ツッコミ入れても許されると思う。遠慮しなくていいだろうに
うん、もっと、ツッコミ入れても許されると思う。遠慮しなくていいだろうに
「あのね、憐。憐がツッコミに二の足踏んでるから、遥も止まらないんでしょうが」
「えっと………みこっちの言いたいこともわからないでもないんすけど、前々からみこっちからツッコミ(物理)くらいまくってる上、一応俺っちもたまにツッコミ(物理)してもこの現状なんで、多分、俺っちが二の足踏まずとも結果はあまり変わってないと思うっす」
「諦めたらそこで試合終了でしょ!?」
「えっと………みこっちの言いたいこともわからないでもないんすけど、前々からみこっちからツッコミ(物理)くらいまくってる上、一応俺っちもたまにツッコミ(物理)してもこの現状なんで、多分、俺っちが二の足踏まずとも結果はあまり変わってないと思うっす」
「諦めたらそこで試合終了でしょ!?」
Mの意見に全力で同意したい
遠慮いらない!あれは常日頃から全力ツッコミして許される!
まぁ、全力ツッコミしててもHは耐えきりそうだけど!どんだけ丈夫なのやら
遠慮いらない!あれは常日頃から全力ツッコミして許される!
まぁ、全力ツッコミしててもHは耐えきりそうだけど!どんだけ丈夫なのやら
「……それとさ、憐。何か、私に言う事ない?」
「え?」
「え?」
きょとん、と、こちらを見つめてくるL
そう、そうなのだ
せっかく、男子悩殺セクシー水着を着ているこちらに対して、何かいうことは………
そう、そうなのだ
せっかく、男子悩殺セクシー水着を着ているこちらに対して、何かいうことは………
「……なんだか、流れるプールとかだと、うっかり脱げそうな水着で心配っす」
「そこ!?」
「そこ!?」
いやいやいや!?なんかおかしい!?
「この水着を前にして、他に何か意見ないの!?」
「え?………いや、だって、ちょっと油断したらプールで流されていきそうだし……」
「もう、いくら流れるプールだからって、そんな事は……」
「え?………いや、だって、ちょっと油断したらプールで流されていきそうだし……」
「もう、いくら流れるプールだからって、そんな事は……」
………するっ
「えっ」
「あっ」
「あっ」
………あ
…水着………プールで流され…………
…水着………プールで流され…………
「はるっちー、なおっちー、そっちに流れていったから、とってあげてー、っす」
「うん?………あ、本当だ、ちょっと待ってろよー」
「うん?………あ、本当だ、ちょっと待ってろよー」
………………
っく、一瞬で背中を向けてきて、それでいて冷静な対応とは……L、できる
じゃ、ない、っく、どう突っ込めばいいのかわからない!?ちゃんときていたはずなのに、流れるプールごときで水着が流されるとか、一体何事か!?
っく、一瞬で背中を向けてきて、それでいて冷静な対応とは……L、できる
じゃ、ない、っく、どう突っ込めばいいのかわからない!?ちゃんときていたはずなのに、流れるプールごときで水着が流されるとか、一体何事か!?
ひとまず、ぽんぽん、と慰めだか何なのか肩を叩いてきたMと、慌てて近づいてきてくれたCには、水着が戻ってくるまでしばし壁になってもらう事にしたのだった
to be … ?