それは、ある暑い夏の日の夜の事
「………さて」
こそりっ、と浴室に向かう絵里
在処から許可が出てしまったので(龍一からは軽めのゲンコツくらったが)、いざ、龍哉が入っているはずの風呂へ、である
こう、お風呂に入っているところにおじゃまして、お背中流します、的なあれに挑戦だ
そーっと、脱衣所に入って………
在処から許可が出てしまったので(龍一からは軽めのゲンコツくらったが)、いざ、龍哉が入っているはずの風呂へ、である
こう、お風呂に入っているところにおじゃまして、お背中流します、的なあれに挑戦だ
そーっと、脱衣所に入って………
「…おや?」
浴室の方に、龍哉よりも小柄な人影が
龍威も一緒に入っているらしい
なるほど、兄弟仲がよく、良いことだ
すばやく服を脱ぎ捨てて、いざ!
龍威も一緒に入っているらしい
なるほど、兄弟仲がよく、良いことだ
すばやく服を脱ぎ捨てて、いざ!
「龍哉様、お背中流しまs」
ぴた、と
思わず、足も、言葉も止まる
むしろ、思考がフリーズしかける
思わず、足も、言葉も止まる
むしろ、思考がフリーズしかける
龍威が頭を洗ってもらっている
それはいいのだ、まあ龍威は自力で頭を洗うのが少々苦手あから
龍哉が、背中を流してやっている
それもいいのだ、普通なら
それはいいのだ、まあ龍威は自力で頭を洗うのが少々苦手あから
龍哉が、背中を流してやっている
それもいいのだ、普通なら
問題は
龍哉と龍威の間にいる、龍哉に背中流してもらってて龍威の頭を洗ってやっている存在で
龍哉と龍威の間にいる、龍哉に背中流してもらってて龍威の頭を洗ってやっている存在で
「?どなたかいらっしゃったのですか?」
「絵里が来たんだよ………ほら、龍威、目ぇ閉じておけっつの。泡が目に入ったら痛いぞ」
「絵里さん?ひとまず、そこにそのようなお姿で立っておられては、風邪を引きますよ」
「絵里が来たんだよ………ほら、龍威、目ぇ閉じておけっつの。泡が目に入ったら痛いぞ」
「絵里さん?ひとまず、そこにそのようなお姿で立っておられては、風邪を引きますよ」
うん、ありがとう龍哉様、気を使って頂いて
そんな思いを抱きつつも、先に口から出たのは
そんな思いを抱きつつも、先に口から出たのは
「何故、あなたがここにいるんですか、鬼灯さん」
「龍哉と龍威に誘われたからだ。あと、浴場の扉開けっ放しだと、この時期とはいえ冷える」
「龍哉と龍威に誘われたからだ。あと、浴場の扉開けっ放しだと、この時期とはいえ冷える」
……そう、二人と一緒に風呂に入っていたのは、鬼灯で
とりあえず鬼灯のいうことも最もであるし龍哉にも心配された為、絵里はそっと浴室の扉を閉めると、もぞもぞと服を着直したのだった
とりあえず鬼灯のいうことも最もであるし龍哉にも心配された為、絵里はそっと浴室の扉を閉めると、もぞもぞと服を着直したのだった
「……そう言う訳か」
「そう言う訳だ」
「そう言う訳だ」
ひとまず、絵里の若様の風呂へ突撃作戦は失敗に終わり
失敗に終わったが故に、龍一からのツッコミは軽い脳天チョップのみで終わった。そそのかした張本人である在処も、軽くぺちっとやられたらしい
ため息を付いている龍一の様子に、鬼灯は面白がっているように笑った
失敗に終わったが故に、龍一からのツッコミは軽い脳天チョップのみで終わった。そそのかした張本人である在処も、軽くぺちっとやられたらしい
ため息を付いている龍一の様子に、鬼灯は面白がっているように笑った
「鬼灯さん、動かれると、髪を乾かしにくいのですが」
「っと、悪ぃ……つか、龍哉。ドライヤーなんぞ使わんでも、そのうち乾くぞ」
「っと、悪ぃ……つか、龍哉。ドライヤーなんぞ使わんでも、そのうち乾くぞ」
龍哉は鬼灯の長い髪に、ドライヤーをかけてやっていた
確かにこの方が早く乾くのかもしれないが、生まれが江戸時代頃である鬼灯には、どうにも落ち着かないらしい
確かにこの方が早く乾くのかもしれないが、生まれが江戸時代頃である鬼灯には、どうにも落ち着かないらしい
「そういって油断なさると、お母さんのように風邪をひいてしまいます」
「いや、俺ぁもう飲まれてバケモンになってんだし…………って、それで風邪引いた事あんのか、在処は」
「……季節の変わり目の時期に、な」
「いや、俺ぁもう飲まれてバケモンになってんだし…………って、それで風邪引いた事あんのか、在処は」
「……季節の変わり目の時期に、な」
そういう点は、龍哉の方が幸いしっかりしている
いや、在処だって全くしっかりしていない訳ではない………はず………なの、だが
それとも、比べる対象が龍哉だからそう感じるのか。息子と比べた結果そうなると言うのは母親としてどうなのだ、とか疑問がわきかけたが、龍一はそれを振り払った
いや、在処だって全くしっかりしていない訳ではない………はず………なの、だが
それとも、比べる対象が龍哉だからそう感じるのか。息子と比べた結果そうなると言うのは母親としてどうなのだ、とか疑問がわきかけたが、龍一はそれを振り払った
「…………ところで、絵里はどうした?」
ツッコミをした後、姿が見えない
「絵里さんでしたら、「アイディアが湧いた……!」とおっしゃりながら、お部屋に戻られましたが]
「………そうか」
「………そうか」
後で追加ツッコミが必要な事態にならないだろうか
龍一は今度はこっそりと、ためいきをついたのだった
龍一は今度はこっそりと、ためいきをついたのだった
おわれ