【はないちもんめの人の話より】
「……龍一、助力、居るか?」
獄門寺家の庭にある桜の木の上から、声がした
見上げれば、鬼灯が太い枝の上に寝転び、こちらを見下ろしている
見上げれば、鬼灯が太い枝の上に寝転び、こちらを見下ろしている
「…あの騒ぎの中、そこに…………いや、今、転移してきたのか?」
「まぁ、そんなとこだ。嬢ちゃんが連れて行かれた先探ろうとしたんだが、途中で根の届かない範囲に行かれてな。やっぱ、姿見つけて追いかけないと俺じゃ追跡無理だ」
「まぁ、そんなとこだ。嬢ちゃんが連れて行かれた先探ろうとしたんだが、途中で根の届かない範囲に行かれてな。やっぱ、姿見つけて追いかけないと俺じゃ追跡無理だ」
すとん、と木から降りる鬼灯
とうに桜は散っている時期だと言うのに、一瞬、桜の花びらが一枚、ひらりと舞い落ちた
とうに桜は散っている時期だと言うのに、一瞬、桜の花びらが一枚、ひらりと舞い落ちた
「お前さんと比べるとだいぶ弱いが、逃げ道潰す手伝いくらいなら出来るぜ。逃げるのは得意だからな、相手の逃げ道見つけるのも、得意だ」
くつくつと笑う鬼灯に、龍一は少し考えて………こくり、と、頷いた
そうこなくっちゃな、と鬼灯は手元で煙管をもてあそぶ
二人の会話に、C-№992は、こっそりとため息を付いた
そうこなくっちゃな、と鬼灯は手元で煙管をもてあそぶ
二人の会話に、C-№992は、こっそりとため息を付いた
「「組織」的には、鬼灯さんに一緒に行動されると色々とアレなのですが……そうも言っていられませんか」
「安心しろ。相手が屑なら、痛めつけようと問題ないだろう?」
「待って」
「安心しろ。相手が屑なら、痛めつけようと問題ないだろう?」
「待って」
あ、ダメだこの人、犯人見つけたら徹底的に痛めつける気だ
C-№992の直感が、それを伝えてきた
C-№992の直感が、それを伝えてきた
「ま、どちらにせよ、坊や達に知られる前になんとかすべきだろ…………特に、憐には」
「……?荒神 憐に、ですか?日景 遥ではなく?」
「……?荒神 憐に、ですか?日景 遥ではなく?」
今は高校生であるあの子供達の中で、能力的に一番恐ろしいのは遥である
遥の場合、性格的にも今回の件を知れば大暴れするのは確実であり、知られたらまずい事は確かだ
遥の場合、性格的にも今回の件を知れば大暴れするのは確実であり、知られたらまずい事は確かだ
だが、鬼灯はそんな遥ではなく、憐の名前を出した
憐の父親の方なら、まだわかる
何せ憐の父親は、「骨を溶かすコーラ」と契約している、「組織」でも取り扱いがトップクラスに難しいアレなのだから(未だに、「組織」内では大門 大樹しか彼を制御しきれない)
ただ、それらと比べると、憐はだいぶおとなしいはずなのだが………
憐の父親の方なら、まだわかる
何せ憐の父親は、「骨を溶かすコーラ」と契約している、「組織」でも取り扱いがトップクラスに難しいアレなのだから(未だに、「組織」内では大門 大樹しか彼を制御しきれない)
ただ、それらと比べると、憐はだいぶおとなしいはずなのだが………
C-№992の疑問に、鬼灯は笑うだけで答えず
龍一も、特に答える気はないのか、絵里の救出に向かうべく、童子切安綱を手に歩き出していたのだった
龍一も、特に答える気はないのか、絵里の救出に向かうべく、童子切安綱を手に歩き出していたのだった
to be … ?