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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-29

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 みんなが、しくしくと泣いている
 集まっている誰もが、例外なく彼女の死を悲しんでいた
 14歳。失ってしまうには、あまりにも早過ぎる命
 どれだけ嘆こうとも、彼女は間違いなく、死んでしまったのだ

「どうして………………………自分の足で、屋上から………」
「……………遺書は、見つかっていないって?」
「……父親も、行方がわからないって……」

 ひそひそとしたささやき声が、右から左へと流れていく
 私はただ、呆然と、あまりにも早く死んでしまったその人の遺影を眺めていた

 優しい人だった
 とても優しくて、明るくて…………あぁ、自分もあんな人になりたいなぁ、って、そう思っていた

 彼女が死んだその日も、私はあの人と会っていた
 話を、していたのだ
 近頃、学校中でみんなが噂していたその話に怯えていた私を、あの人は元気づけてくれた

『大丈夫!あんなの、ただの噂だから。あんまり怖がっちゃダメよ?』

 優しく微笑み、あの人は頭を撫でてくれていた

『…………大丈夫。あんな噂、すぐに消えちゃうから』

 …そして、その時
 あの人が、呟いた言葉

『消して、みせるから………………………………必ず』

 強い決意を込めた言葉だった
 その言葉が何を意味していたのかは、わからない


 ただ、彼女が死んでしまった
 その事実だけが、残って


 ふらふらと、私は部屋を出た
 ぐしぐしと目元を拭う
 誰もいない場所へ、行きたかった
 ぐるぐる、ぐるぐると思考がぐるぐる回り回って狂々々廻り廻る
 誰もいないところじゃなければ、この思考を打ちきれないような、そんな気がしていた
 人のいないところへ、ところへ、向かっていって………


「………やっぱり、あいつが犯人だったんだ」


 聞こえてきた声に、足を止めた
 聞き覚えのある声だった
 同じクラスになった事もある、少年の声

「彼女の遺書にも、そう書いてあったか」
「………戦う、つもりだったのですね。あの人は」
「ーーーーーしている訳でもないのに、無茶を……!」

 他にも数人分の声。少年の声の中に二人だけ、少女の声
 どれも、知っている声だった
 先ほどの声と同様、同じクラスになった事もある人の声
 いつも同じグループで固まっていることが多くて、目立つグループの子達
 ……そして、彼女とも仲が良かった、そんなグループ

 その、彼らは
 先ほど、何と言った?

「遺書を最初に見つけたのは、俺達だが…………まぁ、他の奴らも、すぐに気づくだろうな」
「犯人については、「組織」なども目星をつけ始めていたようですからね」
「………まさか。誰かが接触して、咲李に話したんじゃあ」
「かもしれないわね………せっかく、私達が、彼女に話さないようにしていたのに」
「……彼女は…………真実を知ってしまったら……動かずには、いられなかっただろうから」
「遺書には、「黒いスーツの女の人」と書いていましたね……「組織」の方なのか、それとも「組織」の方のふりをした、誰かか………」

 彼らが何を話しているのか、私にはわからなかった
 ただ、背筋をつぅ、と、冷たいものが降りていく

「ーーーは、来るな。契約者じゃないんだから、危険だ」
「あのね、それ言ったら、ーーーだって、契約者じゃないし。どちらにせよ、危険よ」
「……危険は、承知だ」

 そして、ふと、気づく
 話し声に混じって、ずっと泣いている声
 一人は、ずっと泣き続けている
 その嗚咽の中で、彼女の名前を口にしているのが、聞こえた


「……遅くても、明日には土川 羽鶴に接触する。ことの真実を聞き出して、場合によっては………」


 がたんっ、と
 その時、私は音を立ててしまった

 ピタリ、と、聞こえてきていた言葉が、止まる

「誰だっ!?」

 慌てて、私は身を隠した
 息を殺し、気配を押し隠す

「誰か、居たか?」
「いや、いない…………だが」
「……誰かに聞かれたんじゃない?」
「だとしたら、まずいな………今夜中に、片を付けた方がいいかもしれない」

 何を話しているのか、私にはわからなかった
 わからなかった、けれど


「大丈夫、ーー、彼女の仇は、俺達でとるから」
「ーーーーーーーーー」

 あぁ、もう何も聞こえない
 心臓の鼓動だけが、やけに大きく聞こえる

 彼らは、何かしようとしていた
 ……いや、はっきり言おう
 彼らは、彼女の死の真相を、知っていた
 知っている上で………原因へと、向かおうとしていた
 でも、それは、その人は


 仇をとる、ということは、何をしようとしている?


 思考がぐるぐる回る
 先ほどまでとは、また別の思考がぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる


 真相の一歩手前、そこまで足を踏み入れて
 しかし、私はどうしようもなく「部外者」だった
 私は、彼らの話している内容を理解しきれなかった
 その時点で私は「部外者」で………それ以上の真実を知ることも、何も出来ない
 なぜか、そう確信できてしまって


 声を漏らさず、私はただ、泣き続けることしか出来なかった




to be … ?





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