アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-31

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
 学校町東区中学校連続飛び降り事件
 犠牲者は全部で10名…………そう言う事になっている
 が、最後に飛び降りた「土川 咲李」に関しては、犠牲者と呼ぶべきかどうか、判断に迷うところである
 この事件は、犯人である土川 羽鶴が契約していた都市伝説の力によって、次々と生徒が飛び降り自殺をしていった事件である
 しかし、咲李は、都市伝説の能力を受けて飛び降りたのではない
 自らの意思で屋上へとあがり、飛び降りたのだ
 それでも、土川 咲李の名前がこの事件の資料において「犠牲者」の欄に名前が書き連ねられているのは、彼女もまた、この事件の犠牲者である事は間違いなく、事実であるからだろう
 咲李は、この事件に幕を下ろすために、中学校の屋上から飛び降りた。戦い、全てを終わらせるために飛び降りたのだ
 ………しかし、結果は、失敗
 彼女は、今までの犠牲者達と同様、都市伝説に取り込まれ、その一部になったに過ぎなかった
 失敗、と断じていいかどうかすら、この後の経緯を思うと微妙なところでもある
 彼女が土川 羽鶴の契約都市伝説に取り込まれたからこそ、獄門寺 龍哉を始めとしたあの子供達の一部が怒りを爆発させ、羽鶴を完全敗北させるに至ったのだから……………最も、約2名が暴走したせいで、そちらの方が大変だった、と言う事実はさておき


「………「笑う自殺者」に「富士の樹海の自殺者の幽霊が、人間を引き込んで自殺させる」を組み合わせた、か。本当、物騒な使い方しやがる」

 資料に目を通しながら、慶次はぼそりと、そう呟いた
 土川 羽鶴は二つの都市伝説を組み合わせ、次々と生徒を自殺させていった
 そして、自殺した生徒達は都市伝説に取り込まれ、彼の意のままに操る事ができていたらしい

 正直、かなり胸糞悪い事件であった
 羽鶴は、己の娘が飛び降りてもなお、己の行為を悔やむことすらせずに、犠牲者を増やそうとしていたのだから
 彼は娘が何を思って飛び降りたのかすら、気づけなかったのだ
 咲李は二通、遺書を残していた
 そのうちの一通は間違いなく土川 羽鶴へとあてられた物
 羽鶴は見つけたその遺書を読むことすらせず、ゴミ箱へと捨てていた

 あんな親が、この世の中には存在するのだ
 ……思い出すだけで、ムカムカとする
 あの男が犯人だとわかっていれば、自分が殺しに行ったと言うのに

(………元々、自分の娘なんてどうでも良かったのか。それとも、「狐」の誘惑に乗って、頭がおかしくなっていたせいなのか………)

 …どちらにせよ、胸糞悪い事実に、代わりはない
 ぱたん、と、資料を棚に戻した、その時

「何をしているんだい?」

 と、郁に声をかけられた
 小さく舌打ちして、慶次はそちらに視線を向けた

「昔の事件の資料を見てたんだよ。悪いか?ここの資料は、「組織」関係者は閲覧自由だろう」
「そうだがね………資料室に入るなら、ここを管理しているCNoにきちんと許可をとってからにしてくれ。特に、君はANo所属なんだしね」
「警戒しなくとも、資料ちょろまかしたり、変に手を加えたりはしねぇよ」

 …どうにも、このゴスロリ好きの黒服は苦手だ
 関わり始めたのは三年前の連続飛び降り事件の際からだが、その時抱いた苦手意識という第一印象は、今も変わらずそのまま慶次の中にあった
 話していると、背筋がざわざわしてくる

「じゃ、用済んだし、俺はこれで」
「そうかい………このところ、「狐」や「バビロンの大淫婦」の事で周囲はピリピリしている。怪しまれるような行動は、謹んだほうがいいよ」
「うっせ、わーってるよ」

 郁から逃げるように資料室を後にした
 本当は、もう少し調べたい事があったのだが………仕方ない、またの機会にしよう

(三年前の事件の黒幕は「狐」。そして、それが今、学校町にいるなら…………見つけて、始末してやる)

 自分が手柄を上げれば、風当たりの強い強硬派も、少しは見直されるかもしれない
 ……「三年前」に強硬派が、愛百合が犯したミスの埋め合わせができるかもしれない


 考え込みながら歩き去っていく慶次は、誰かの視線が己に注がれていることに、気づくことはなかった


to be … ?



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー