ーーーーー痛い
自分の体から体温が奪われていくのがはっきりとわかる
当たり前だ、だって、自分から、たくさんの血が流れでていっているのだから
自分の体から体温が奪われていくのがはっきりとわかる
当たり前だ、だって、自分から、たくさんの血が流れでていっているのだから
(ちょっとだけ、無茶、しちゃったかな………)
でも、自分が前にでなければ、きっと、あの子が死んでいたから
それは、嫌だった
自分の目の前で人が死ぬのは嫌だ
自分の知っている人が死ぬのは、嫌だ
人はいつか死んでしまうものだとわかっているけれど、自分よりも年下の子が死んでしまうなんて………殺されてしまうなんて、嫌だ
それは、嫌だった
自分の目の前で人が死ぬのは嫌だ
自分の知っている人が死ぬのは、嫌だ
人はいつか死んでしまうものだとわかっているけれど、自分よりも年下の子が死んでしまうなんて………殺されてしまうなんて、嫌だ
口が耳まで裂けた女の人が振り下ろした鎌が、私の体をどう引き裂いたのかは、わからない
ただ、恐らく、助からない怪我なんだろうな、と、そう思った
ただ、恐らく、助からない怪我なんだろうな、と、そう思った
男の子達は、どうなっただろうか
うまく、逃げてくれたかな……………
うまく、逃げてくれたかな……………
(………あ、れ?)
……温かい
何か、暖かなものが、自分に注がれている
それと同時に、冷たくなっていっていたはずの自分の体が、また温まっていくのがわかった
痛みは、ない
傷が、消えている?
暖かくて、優しい手が、触れてきている
何か、暖かなものが、自分に注がれている
それと同時に、冷たくなっていっていたはずの自分の体が、また温まっていくのがわかった
痛みは、ない
傷が、消えている?
暖かくて、優しい手が、触れてきている
「…だい、じょうぶ?」
声が、聞こえる
ゆっくりと目を開けると、泣き出しそうな顔の男の子が、じっとこちらを見つめていた
ひらりっ、と
私の視界の隅を、何かが舞い落ちた
ゆっくりと目を開けると、泣き出しそうな顔の男の子が、じっとこちらを見つめていた
ひらりっ、と
私の視界の隅を、何かが舞い落ちた
「ストップ!それ以上、火ぃ吐くな!辺りが燃え広がる!!」
「そしたら逃げられるだろ!」
「大丈夫です、僕が仕留めます」
「逃げようたって、逃がさないんだから!」
「連絡はした!?」
「…した………スーパーハカーが、一気に知らせてくれたから。父さん達も来る、と、思う」
「そしたら逃げられるだろ!」
「大丈夫です、僕が仕留めます」
「逃げようたって、逃がさないんだから!」
「連絡はした!?」
「…した………スーパーハカーが、一気に知らせてくれたから。父さん達も来る、と、思う」
自分の顔を覗き込んでいる男の子が、いつも一緒にいる他の子達の声が、聞こえてくる
どうやら、みんな逃げていなかったらしい………なんか、変な会話が聞こえた気がするのは、気のせいだろうか
どうやら、みんな逃げていなかったらしい………なんか、変な会話が聞こえた気がするのは、気のせいだろうか
「まだ、痛い……?」
と、こちらを覗き込んでくる男の子が、小さくしゃっくりあげながら、そう言ってきた
慌てて、答える
慌てて、答える
「っだ、大丈夫、どこも痛くな………」
答えていて、気づく
男の子の背中から、生えているそれに
淡く黄色に輝き、小さく羽ばたいているそれは、まるで天使の翼のようで
男の子の背中から、生えているそれに
淡く黄色に輝き、小さく羽ばたいているそれは、まるで天使の翼のようで
「ぁ…………っ」
視線が、その翼に向けられている事に気づいたようで、男の子の顔色がさぁっ、と青くなった
浮かんでいる表情は、恐怖
後になって思えば、それは、「拒絶されるかもしれない」と言う恐怖だったのかもしれない
浮かんでいる表情は、恐怖
後になって思えば、それは、「拒絶されるかもしれない」と言う恐怖だったのかもしれない
けれど、あの時、自分はそんな事には気づかないで、ただ
「………………綺麗」
と、どこかぼんやりとした意識の中、そう、口にした
そうすると、男の子は一瞬。きょとん、として…………そして、ぽろぽろと涙をこぼして、泣き出してしまった
男の子が泣いている声に、他の子供達がびっくりした声をだして駆け寄ってきたのを、確認して
そうすると、男の子は一瞬。きょとん、として…………そして、ぽろぽろと涙をこぼして、泣き出してしまった
男の子が泣いている声に、他の子供達がびっくりした声をだして駆け寄ってきたのを、確認して
…おそらくは、血を流しすぎたせいだろう
私は、そのまま気を失った
私は、そのまま気を失った
それが、あの子達と仲良くなれたきっかけだった
そしてあの時、私は誓ったのだ
私は、彼らの「日常」となり、「日常」を支えてあげよう、と
そしてあの時、私は誓ったのだ
私は、彼らの「日常」となり、「日常」を支えてあげよう、と
その誓いは、最期の時まで、変わらぬままだったのだ
to be … ?