ひたひたと、それは学校町を歩き回っていた
それが町中を歩いていようとも周囲の人々は気にする様子もない………いや、ある一部の人は、その姿を見たらびくっ、とする事はあるかもしれない
何せ、それは警察官の姿をしているのだから
「姿をしている」と言ったのは、彼が姿こそ警察官ではあるが、実際は警察官等ではないからだ
彼は「偽警官」と呼ばれる都市伝説だ。警察官らしいのは姿形だけであり、その本性は凶悪な殺人鬼である。怪力のような目立った特殊能力はないが、人間そっくりの姿と拳銃は、通常の人間にとっては物理的にも精神的にも脅威となりうる存在だ
そんな彼がなぜ、町中を歩きまわっているかというと、獲物を探しているのだ
彼個人としては、物語られている都市伝説にそうように、女性をターゲットにしたいところだが………
それが町中を歩いていようとも周囲の人々は気にする様子もない………いや、ある一部の人は、その姿を見たらびくっ、とする事はあるかもしれない
何せ、それは警察官の姿をしているのだから
「姿をしている」と言ったのは、彼が姿こそ警察官ではあるが、実際は警察官等ではないからだ
彼は「偽警官」と呼ばれる都市伝説だ。警察官らしいのは姿形だけであり、その本性は凶悪な殺人鬼である。怪力のような目立った特殊能力はないが、人間そっくりの姿と拳銃は、通常の人間にとっては物理的にも精神的にも脅威となりうる存在だ
そんな彼がなぜ、町中を歩きまわっているかというと、獲物を探しているのだ
彼個人としては、物語られている都市伝説にそうように、女性をターゲットにしたいところだが………
(上司の行方がわからねぇしなぁ………うっかり、人間のふりをしている上司ターゲットにしちまったら、俺は死ぬしか無い)
そう、大変と困った事に、人間ではないはずの彼の上司は、ただいま人間のふりをして人間に紛れ込んでいるらしい
それだけならまだいいのだ。ただ、問題なのは、一体、今、どんな人間の姿をとっているのか、自分達部下にすら一切合切教えてくれていない、と言う事実である
これは、困る、非常に困る
上司の性格上と言うか性質上、高確率で女性の姿をとっているはずである。こちらがターゲットに選んだ女性がうっかり、その上司が化けた姿であったら………死ねる。殺されると言う以前に、そんな事をしでかしたら自分で死を選ぶ
まぁ、そんな理由があるので、しばらく女性をターゲットに選ぶのはやめておく事にする
それだけならまだいいのだ。ただ、問題なのは、一体、今、どんな人間の姿をとっているのか、自分達部下にすら一切合切教えてくれていない、と言う事実である
これは、困る、非常に困る
上司の性格上と言うか性質上、高確率で女性の姿をとっているはずである。こちらがターゲットに選んだ女性がうっかり、その上司が化けた姿であったら………死ねる。殺されると言う以前に、そんな事をしでかしたら自分で死を選ぶ
まぁ、そんな理由があるので、しばらく女性をターゲットに選ぶのはやめておく事にする
(あー、でも、男の肉は硬ぇの多いからな。飯用として持ち帰ったら嫌がられるか……?)
彼、偽警官には仲間がいた。偽警官ではないが、彼と同じように人間ではないそいつらの中には、人間を主食としている者もいる
偽警官はターゲットを殺せば後は放置するだけだが、そう言う仲間がいる以上、殺したターゲットはそいつの胃袋行きになる事も多い
……女と男だと、女の方が食べていて美味いらしい。偽警官は人間は食べないので、その感覚は全くピンと来ないのだが
偽警官はターゲットを殺せば後は放置するだけだが、そう言う仲間がいる以上、殺したターゲットはそいつの胃袋行きになる事も多い
……女と男だと、女の方が食べていて美味いらしい。偽警官は人間は食べないので、その感覚は全くピンと来ないのだが
(肉付き良さそうなのにするか……?あー、でもデブいたぶってもつまんねぇんだよなぁ。いたぶるなら、やっぱいい女に限るんだが………)
町中をうろつきながら考えこみ
結論としては、痩せすぎてない男を適当にターゲットに選ぼう、そういうことにして
結論としては、痩せすぎてない男を適当にターゲットに選ぼう、そういうことにして
(………よし、あいつにするか)
ターゲットに選んだのは、高校生
その後を、ゆっくりとついていく
辺りから、自分達以外の人間の気配がなくなるまで、しかし、疑惑の目を向けられない程度の距離を保って
家につくまでにチャンスが訪れなかったら、家を訪問する形にすればいい
その後を、ゆっくりとついていく
辺りから、自分達以外の人間の気配がなくなるまで、しかし、疑惑の目を向けられない程度の距離を保って
家につくまでにチャンスが訪れなかったら、家を訪問する形にすればいい
………辺りに、自分達以外の気配がなくなる
チャンスだ
チャンスだ
「すみません、ちょっと、いいですか?」
その高校生の少年に話しかける
偽警官の声に、少年は何だろう、と言うように振り返ってきた
とくに、疑っているような様子はない
偽警官は、素早く警察手帳(もちろん、偽物)を取り出してみせた
偽警官の声に、少年は何だろう、と言うように振り返ってきた
とくに、疑っているような様子はない
偽警官は、素早く警察手帳(もちろん、偽物)を取り出してみせた
「何だよ?」
「この辺りで、殺人事件がありまして………目撃者を探しているのですが」
「この辺りで、殺人事件がありまして………目撃者を探しているのですが」
こうやって聞くのは、半ば「偽警官」としての習性である
さっさと殺してもいいのだが、こればっかりはやめられないから仕方ない
偽警官の質問に、少年は首を傾げて
さっさと殺してもいいのだが、こればっかりはやめられないから仕方ない
偽警官の質問に、少年は首を傾げて
「殺人事件?行方不明事件じゃなくて、か?」
少年のその言葉に、偽警官は内心ギクリ、とした
彼の仲間が、人肉を食らう仲間の為に人間を調達したのは、確かこの辺りのマンションである
……まだ、表面化していないと思っていたのだが、すでに行方不明になった、とされてしまっていたか?
新聞とニュースをチェックしそびれていたかもしれない。帰ったら、確認しなければ、と偽警官は考える
彼の仲間が、人肉を食らう仲間の為に人間を調達したのは、確かこの辺りのマンションである
……まだ、表面化していないと思っていたのだが、すでに行方不明になった、とされてしまっていたか?
新聞とニュースをチェックしそびれていたかもしれない。帰ったら、確認しなければ、と偽警官は考える
「殺人事件です。一人暮らしの女性が殺害されまして……このあたりで、怪しい人物は見かけませんでしたか?」
「うーん…………」
「うーん…………」
考え込んでいる様子の少年
思案している様子で、視線を宙に彷徨わせる
思案している様子で、視線を宙に彷徨わせる
完全に無防備なその状態を、偽警官は見逃さない
手元に出現させたナイフで、その少年の喉元を切り裂こうとした
手元に出現させたナイフで、その少年の喉元を切り裂こうとした
辺りには、誰も居ないはずだった
周囲の住宅から、こちらに向けられている視線もない
目撃者等いないはずであり、この行為を咎める者もいないはずだった
周囲の住宅から、こちらに向けられている視線もない
目撃者等いないはずであり、この行為を咎める者もいないはずだった
「っが…………!?」
肩に、鋭い痛み
からんっ、と、握っていたナイフが地面に落ちて、乾いた音をたてた
ぶぅん、と、何か、虫が飛んでいるような音が耳元で聞こえたような気がした
からんっ、と、握っていたナイフが地面に落ちて、乾いた音をたてた
ぶぅん、と、何か、虫が飛んでいるような音が耳元で聞こえたような気がした
攻撃された、偽警官はそう確信した
どこから、誰が?
目の前の少年を、見る
少年は、思案等最初からしていなかったかのように、にこやかに笑って偽警官を………否、偽警官の後方を見ていた
偽警官が視線を動かすと………そこにあったのは、隙間
二つの家の塀と塀の間にあった、細い細い隙間。人間が入り込めるはずもないそこを、見ていて
どこから、誰が?
目の前の少年を、見る
少年は、思案等最初からしていなかったかのように、にこやかに笑って偽警官を………否、偽警官の後方を見ていた
偽警官が視線を動かすと………そこにあったのは、隙間
二つの家の塀と塀の間にあった、細い細い隙間。人間が入り込めるはずもないそこを、見ていて
「ほら、言った通り来ただろ?」
得意げに、少年が言った
隙間に、誰か、いる…………ぎょろり、と、視線が偽警官を射抜く
隙間に、誰か、いる…………ぎょろり、と、視線が偽警官を射抜く
「っちぃ……!」
恐らく、別の都市伝説だろう
最悪、目の前のこの少年が契約している存在かもしれない
偽警官は、少年へと手を伸ばした
人質にしよう、と言う算段だったのだが、残念ながら、それはうまくいかない
最悪、目の前のこの少年が契約している存在かもしれない
偽警官は、少年へと手を伸ばした
人質にしよう、と言う算段だったのだが、残念ながら、それはうまくいかない
伸ばされた手を、少年は軽く払って
「うぐっ!?」
偽警官の体が、くるりっ、と一回転した
ごっ!!と、その体が地面に叩きつけられる
何か、柔道か合気道の技でもかけられたらしい
背中を強かに打ってしまい咳き込む偽警官に、何かが近づいてくる
ごっ!!と、その体が地面に叩きつけられる
何か、柔道か合気道の技でもかけられたらしい
背中を強かに打ってしまい咳き込む偽警官に、何かが近づいてくる
「確かに、来たわねぇ。「組織」のお仕事お手伝いしてくれて、おばちゃん、嬉しいわぁ」
よいしょ、とややおばさんくさい声と共に、黒いスーツをまとった女が隙間から姿を現した
その手に引っ張られるようにもう一人、若い男が姿を現す
その手に引っ張られるようにもう一人、若い男が姿を現す
「よくもまぁ、自分を囮に………っつか、お前、戦えたのか」
「ちょっとした護身術使えるだけだよ」
「ちょっとした護身術使えるだけだよ」
男の言葉に、少年はさらりと答えた
呼吸を整えようとする偽警官の胸元に、男の足が載せられる
呼吸を整えようとする偽警官の胸元に、男の足が載せられる
「「偽警官」。悪ぃが、連行させてもらうぞ………話してもらわなきゃいけない事が、たくさんあるからな」
偽警官を見下ろす男の傍を、ぶぅんと、カブトムシが飛んでいた
先ほど、黒いスーツの女は「組織」と口走っていた
なるほど、「組織」の連中か………ならば
先ほど、黒いスーツの女は「組織」と口走っていた
なるほど、「組織」の連中か………ならば
「………捕まる訳にゃあ、いかねぇな」
そう、口を割らされるはめにはなってはいけない
記憶を読まれる訳にも、いかない
記憶を読まれる訳にも、いかない
偽警官は、ナイフと並んでもうひとつ、己の武器を手元に出現させようとする
耐久性においては人間と対して変わらない脆弱なこの身を殺すにはじゅうぶんな武器、拳銃を
耐久性においては人間と対して変わらない脆弱なこの身を殺すにはじゅうぶんな武器、拳銃を
次の瞬間には銃声が鳴るはずだった
しかし、それよりも早く、カブトムシが偽警官の片手を貫いた
しかし、それよりも早く、カブトムシが偽警官の片手を貫いた
「愛百合っ!」
「はいはい、今やるわね」
「はいはい、今やるわね」
黒いスーツの女が、偽警官の手を掴んで、ひっぱる
女はもう一方の手に、本を持っていた。薄く開かれた、その本の頁の隙間に………手を引っ張られた偽警官は、ずるり、と吸い込まれてしまって
そして、そこで偽警官の意識は、途絶えた
女はもう一方の手に、本を持っていた。薄く開かれた、その本の頁の隙間に………手を引っ張られた偽警官は、ずるり、と吸い込まれてしまって
そして、そこで偽警官の意識は、途絶えた
「へぇ、そんな事出来たのか」
愛百合が見せた能力に、感心した声をあげる直斗
彼女が「隙間女」に飲まれた黒服である事は知っていたが、まさか、自分以外も隙間に引っ張りこむような能力があるとは、今回の件まで知らなかった
どうやら、本のように小さな隙間に引っ張りこんだ場合は意識を奪う事ができ、そうではない隙間には意識を保った状態で引っ張り込めるらしい
なるほど、使いようによっては、かなり便利だ
彼女が「隙間女」に飲まれた黒服である事は知っていたが、まさか、自分以外も隙間に引っ張りこむような能力があるとは、今回の件まで知らなかった
どうやら、本のように小さな隙間に引っ張りこんだ場合は意識を奪う事ができ、そうではない隙間には意識を保った状態で引っ張り込めるらしい
なるほど、使いようによっては、かなり便利だ
「ある程度ダメージ与えた相手じゃないと、引っ張り込めないけどねぇ」
「なんか、ゲームでそういうの結構よく聞くような」
「なんか、ゲームでそういうの結構よく聞くような」
こう、ポケットなモンスターのとか、そういうので
とりあえず、「狐」の配下の一人を生け捕りに出来たのは事実である
直斗が慶次にもたらした情報で、だ
直斗が慶次にもたらした情報で、だ
鬼灯から聞いた分の「狐」の配下についての情報を、直斗は慶次に話してみせた
その中で、一番捕獲出来そうなのが、偽警官だったのだ
情報を前もって渡し、そして、町中で偽警官の姿を見つけると、素早く慶次に連絡したのである。情報を渡すついでに、携帯の番号を直斗が無理矢理慶次から聞き出した成果が出たのだ
その中で、一番捕獲出来そうなのが、偽警官だったのだ
情報を前もって渡し、そして、町中で偽警官の姿を見つけると、素早く慶次に連絡したのである。情報を渡すついでに、携帯の番号を直斗が無理矢理慶次から聞き出した成果が出たのだ
(腹立つが、まぁ、確かに役に立ったな………)
花房 直斗は、都市伝説について知っているし詳しいが、契約者ではない
はっきり言おう、戦闘の場にいたとしたら、通常は足手まといだ
しかし、今回の直斗が囮となる作戦は、直斗自身が提案してきたものである
相手が偽警官程度であれば、護身術でも不意を打てばある程度なんとかなる、という計算もあっての事だろうが、非契約者の癖にかなりの度胸だ
はっきり言おう、戦闘の場にいたとしたら、通常は足手まといだ
しかし、今回の直斗が囮となる作戦は、直斗自身が提案してきたものである
相手が偽警官程度であれば、護身術でも不意を打てばある程度なんとかなる、という計算もあっての事だろうが、非契約者の癖にかなりの度胸だ
「囮作戦とか、嫌がるもんだと思っていたが」
「俺が囮になるのはいいんだよ。事情を知らないやつを囮にするのは嫌だけどな………まぁ、憐なんかは知ったら反対してきただろうけど。だから、お前らに話持ってきたんだよ。「強行派」は、そう言う作戦平気だろ?」
「ひどい偏見を向けられた気がする」
「気のせいさ」
「俺が囮になるのはいいんだよ。事情を知らないやつを囮にするのは嫌だけどな………まぁ、憐なんかは知ったら反対してきただろうけど。だから、お前らに話持ってきたんだよ。「強行派」は、そう言う作戦平気だろ?」
「ひどい偏見を向けられた気がする」
「気のせいさ」
慶次から向けられる視線に、直斗はぷい、とそっぽを向いた
直斗もまた、土川 咲李の件では「強行派」に若干思う所があるので、ある程度の偏見はあるのだろう。他の幼馴染グループのめんつと比べると、まだマシなレベルだが
直斗もまた、土川 咲李の件では「強行派」に若干思う所があるので、ある程度の偏見はあるのだろう。他の幼馴染グループのめんつと比べると、まだマシなレベルだが
「んじゃ、俺はこれで」
「えぇ、協力、ありがとうねぇ」
「えぇ、協力、ありがとうねぇ」
ころころと笑って、直斗を見送ろうとする愛百合
直斗は、すたすたとここから離れていって………ふと、足を止めると、くるりと振り返る
直斗は、すたすたとここから離れていって………ふと、足を止めると、くるりと振り返る
「……気をつけろよ。偽警官は楽な相手だったけど。鬼の奴とか厄介なのもいるんだから。油断したら、死にかねないぞ」
それは、忠告
それを告げる直斗の表情は、普段の陽気な様子とはどこか違っていた
愛百合は薄く笑い、それに答える
それを告げる直斗の表情は、普段の陽気な様子とはどこか違っていた
愛百合は薄く笑い、それに答える
「言われなくても、大丈夫よ。都市伝説の件は、都市伝説が始末をつける。契約者じゃない子は、しゃしゃり出て来ちゃダメよ?」
「……その考え、咲李さんの時にも持ってくれてりゃ良かったんだけどな」
「……その考え、咲李さんの時にも持ってくれてりゃ良かったんだけどな」
そう言うと、直斗は今度こそ、この場を立ち去っていった
さて、と、愛百合は偽警官を閉じ込めた本をしまい込む
さて、と、愛百合は偽警官を閉じ込めた本をしまい込む
「さ、慶次君、報告もしないといけないし、帰りますよ」
「おぅ、わかった」
「それと………確かに、今回の情報は有益だったけど。彼のいうこと、鵜呑みにしすぎちゃダメよ?」
「おぅ、わかった」
「それと………確かに、今回の情報は有益だったけど。彼のいうこと、鵜呑みにしすぎちゃダメよ?」
わかってるわよね?と
愛百合は確認するように、慶次をじっと見つめてきた
愛百合は確認するように、慶次をじっと見つめてきた
「彼は都市伝説に詳しい、って言っても、契約者ではないから。都市伝説の戦力をしっかり図れるかどうかは、ちょっと怪しいんですもの。情報提供元が鬼灯、って言うのも引っかかっちゃうしねぇ
今回の作戦だって。おばちゃん達が彼の作戦に乗らなかったら、見捨てられて無駄死にだったし。穴のある作戦だったものね」
「………わかってるよ」
今回の作戦だって。おばちゃん達が彼の作戦に乗らなかったら、見捨てられて無駄死にだったし。穴のある作戦だったものね」
「………わかってるよ」
慶次の言葉に、よし、と笑って、愛百合は歩き出す
その後をついていきながら、慶次はぼんやりと考えた
その後をついていきながら、慶次はぼんやりと考えた
(…色々と気に食わないが。あいつの情報は正しかった。作戦も、特に問題はなかったし………今回の件で、俺と愛百合が見捨ててこない事も、全部計算づくだったんだろうな)
見捨てでもしたら、あの幼馴染グループにどういう目に合わされるかわかったものではない
慶次と愛百合のそんな考えすら見ぬいての作戦だった、慶次はそう考えたのだ
……あの直斗と言う少年、油断ならない
慶次と愛百合のそんな考えすら見ぬいての作戦だった、慶次はそう考えたのだ
……あの直斗と言う少年、油断ならない
(対等に情報やり取りする気でいかないと、むしろこっちが利用されかねないな………それに)
あの忠告は、本当に相手の戦力を警戒してのものだ
何せ、相手はあの九尾の狐である
警戒し過ぎるに越したことはないのかもしれない
何せ、相手はあの九尾の狐である
警戒し過ぎるに越したことはないのかもしれない
契約していない人間は、総じて自分達契約者よりも下である
そのように常日頃考えていた慶次だったが、花房 直斗と言う少年に関してだけは、考えを改めてもいいかもしれない
この日、慶次はそのような結論へと達したのだった
そのように常日頃考えていた慶次だったが、花房 直斗と言う少年に関してだけは、考えを改めてもいいかもしれない
この日、慶次はそのような結論へと達したのだった
to be … ?