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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-41a

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匿名ユーザー

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 針金で作った動物や人の置物。幾重にも針金を編みこみ作った小物いれ
 展示しているだけでもなく、販売もしている針金アートは、どれも趣向を凝らしたものだ。小物いれ等、針金でできているとは、一見ではわからない物もある

「わぁ、すごい。表面に薔薇の模様が……」
「小物いれの表面の模様は、図面さえ描いてくれれば注文も受け付けるよ。デザインの複雑さによって、値段は変わるけど」

 客として訪れた澪とキラに、九十九屋は店員としての営業スマイルを浮かべながら、そう説明していた
 小物いれだけではなく、動物型の置物に関しても、ある程度リクエストは受け付けている
 なにせ普段並べている物は、九十九屋がほぼ趣味で作った物である為、どうしても偏りが出てしまうのだ
 実質、ほぼ一人で生活費を稼いでいる身としては、リクエスト受けて商品を作るなど工夫しないときついとも言える

「一応、大きめの物も注文さえしてくれえば作るよ。料金に関しては、こっちの料金表に目を通してもらえれば早いかな」
「どれどれ……あ、洋服スタンドなんかも作れるんですか?」
「あぁ、できるよ。サンプルの写真は、こっち」

 てきぱきと資料を見せる
 きゃいきゃいと、楽しげにサンプルを確認している二人を見ながら

(皓夜は、女子供の肉の方が柔らかい、って言ってたんだよな。まぁ、大人の男の肉は、それはそれで食べごたえあるとも言ってたが……骨と皮みたいな老人は不味いっつってたか)

 などと、少々物騒な事を考えていた
 九十九屋は、基本、自分以外はどうでもいい存在としか見ていない
 最近では面倒見なければいけない存在が増えてしまった為、やや保護者臭くなってはいるものの、己と同じ主を持つ者以外に対してはどうでもいい存在としか見ていない
 たまたま、そんな仲間の一人が人間を食らう事でしか栄養を得られない存在である為に、最近では彼女の食料になるかどうか、で他人を見ているような節があった

(……ま、失踪したら騒ぎになりそうな奴を食事用に確保する訳にはいかないしな。獲物探しは、ひとまずアダムとヴィットリオに任せるか)

 この間の注射男の契約者は、たまたま拾えたからラッキーだった、と思うべきだろう
 ひきこさんの契約者に関しては、惜しかった
 ……今、目の前にいる少女の片割れ。彼女さえ現れなければ、柔らかい食事を皓夜に提供出来ただろうに、と、少し悔しさに似たものを感じた
 主が姿を現し、この学校町が主の支配下に入ったならば、彼女ごと、皓夜の食事にしてやろうか、と、そのようにも考えていた、その時
 携帯が、着信を告げる

「おっと、失礼。それじゃあ、ゆっくり見ていて。何か気になる商品とか、注文したい物があったら、声をかけてくれ」
「はい、わかりました」
「……あ、このアクセサリーボックス可愛い………う、でも流石に、結構値段張るなぁ」
「どれどれ……これ、ここにパワーストーン嵌めてるから、値段張るんじゃないかな、ほら、ない場合はもうちょっと安いって」
「え?……本当だ。でも、これがあるからこそって思うし………」

 きゃいくあい、楽しげに話している二人から、距離をとって携帯の画面を確認する
 画面に標示されたその名前に、おや、と思う。まだ生きていたのか

「はい、九十九屋……」
『あ、つくつくー?ボクボク、ボクだよー。元気だったー?』
「オレオレ詐欺の一種か、また懐かしい。切るぞ」
『待ってー、つくつくひどーい。ボクだよー、ミハエルだよー、切らないでー』

 ……毎度毎度、こいつドイツ人じゃなくてイタリア人かスペイン人辺りじゃね?と思わなくもない
 相手がまだ12歳程度の少年と言っても、こう、今の会話は英語だったからいいが、ドイツ語でこのノリで話された時の違和感たるや酷かった思い出がある
 単に、日本人がドイツ人に抱く幻想が原因だったとも言えないが

『とりあえずさー、やっと日本についたんだよ。ねーねー、あの人見つかったー?とおりあくまだかってのにヨーロッパ中追い回されてる間にはぐれたから、どうなってたかボクわかんなーい。あとさー、迎えに来てー』
「一気に喋るな。とりあえず、ヴィットリオに連絡しとくから、後でそっちに迎えに来てもらえ。それと、この土地まではちゃんと自力で来い。俺はまだ仕事中だ」
『え、つくつく仕事してるの?わーい、あとでお小遣いちょーだい』
「寝言は寝て言え」

 ぶつっ、と通話を切った
 ひとまず、ヴィットリオの携帯にメールを入れておく………メールに気づかなかった場合は、どうなっても知らない
 ミハエルなら、なんとかするだろう、おそらく

「すみませーん、ちょっといいですか?」

 と、あの少女達に声をかけられ、はいはい、と九十九屋は二人の元へと向かった




 近日中、学校町にまた、厄介な存在がやってくる事を
 この時点では、九十九屋だけが把握していたのだった



to be … ?




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