「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-24

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だれでも歓迎! 編集
「…秋祭り、かぁ」

 クラスの皆が、きゃいきゃいと騒いでいる
 話題は、秋祭りの事
 北区で行われるそのお祭は、大きなお祭だから、皆、楽しみなんだろう
 私も、その日は塾もないし…
 どうしようかな
 お祭…行こう、かな?

 ちらり、教室の隅で、窓の外を見てぼ~っとしている彼を見つめる
 …お祭に…誘ってみよう、かな?
 でも、他の人ともう約束しちゃってるかな…?
 ……と、とにかく
 聞いてみるだけ、聞いてみよう

「ねぇ」
「…………ん?」

 どうした?と彼が顔をあげてくる
 …少し、寝不足気味なんだろうか
 なんだか、眠そう

「こ、今度の秋祭りだけど…誰かと一緒に行く予定、ある?」
「………いや、ないぞ」

 ……!
 良かった、まだ誰とも予定はなかった
 …一瞬、ほっとしたけれど
 しかし、私の期待は、すぐに裏切られる

「…でも、他に用事がある」
「あ……そ、そう、なんだ」

 ……何を
 何を期待したんだろう、私は
 何を勝手に期待して…勝手に、失望しているんだろう

「そ、それじゃあ、お祭行けないよね…御免なさい」
「…何で委員長が謝るんだ?」

 不思議そうに、首を傾げてきた彼
 なんでもないと、私はごまかし…彼から離れる

「ねぇねぇ!委員長も一緒に行こうよ、秋祭り!今年はお化け屋敷も来るらしいし!」
「あ…そ、そうね。それじゃあ、行きましょうか」

 ……秋祭りの日が近づいている
 クラスの皆は、楽しそう
 一応、私も、クラスメイトにこうやって誘われて…お祭に、行くつもりだけど
 でも、皆が楽しそうな中で……一人だけ
 何か、酷く深刻そうに考え事をしている彼の事が
 私は、酷く気になって…周りの皆のように、楽しめそうにないのだった



「………」

 …秋祭り
 「夢の国」との、決戦の日
 俺たちは、戦えるだろうか?
 大きな祭だから、仮設トイレは設置されるだろうし、花子さんが全く戦えない訳じゃない
 だが…

(……いや)

 悩むべきでは、ないのだと思う
 少しでも
 少しでも、力になれるのなら

 都市伝説との契約者たちが、「夢の国」に立ち向かおうとしている
 それに、少しでも…力になる事が、できるだろうか

「………」

 ちらり、秋祭りの事を話しているクラスメイトたちを見やる
 委員長も、祭に行くのか
 …クラスメイトの大半が、あの祭に行くのだろう
 もし、クラスメイトが巻き込まれたら…

「…まぁ、そっち優先だな」

 秋祭りに、自分も花子さんと一緒に向かおう
 だが、「夢の国」と積極的に戦うほどは無謀じゃない


 …せめて、クラスメイトだけは、護り抜きたい
 俺の希望はそれだけだ






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