さて、と
イクトミの表情が、いつもの軽薄なものへと戻った
イクトミの表情が、いつもの軽薄なものへと戻った
「そのデータ、今からセっちゃんとこにも持っていくな」
「あぁ、セシリアのところにもいくのか、わかった」
「あぁ、セシリアのところにもいくのか、わかった」
USBメモリーをパソコンから抜き取り、イクトミに投げ渡す
それを軽くキャッチし、イクトミは姿を消そうとして
……ふと、何かを思い出したように、表情を変えてくる
それを軽くキャッチし、イクトミは姿を消そうとして
……ふと、何かを思い出したように、表情を変えてくる
「なぁ、エーテル」
「何だ?」
「もし………何らかの弱みを握られて。やりたくもない悪事をやらされ続けた奴がいたとする」
「何だ?」
「もし………何らかの弱みを握られて。やりたくもない悪事をやらされ続けた奴がいたとする」
……?
いきなり、何を?
怪訝な表情を浮かべるエーテルにかまわず、イクトミは続ける
いきなり、何を?
怪訝な表情を浮かべるエーテルにかまわず、イクトミは続ける
「そいつは、この世で唯一経った一つの一番大切な者の命を握られていて。命令に背けば、大切な存在は一瞬で屍に変えられる事を知っている。だから、決して命令には逆らえない」
もし、と
想定の話をしているようでいて
しかし、まるで現実の話をしているかのような、違和感
想定の話をしているようでいて
しかし、まるで現実の話をしているかのような、違和感
「…そんな奴を討伐しなきゃいかん事になったら、お前はどうする?」
仮定での話
あくまでも、そういう状況を想定しての質問のはず
だと、言うのに………まるで、そう遠くない未来、エーテルにそんな状況が訪れるのを、わかっているかのような
そのうえでの、質問
そのように感じたのは、気のせいか?
あくまでも、そういう状況を想定しての質問のはず
だと、言うのに………まるで、そう遠くない未来、エーテルにそんな状況が訪れるのを、わかっているかのような
そのうえでの、質問
そのように感じたのは、気のせいか?
エーテルが答えるよりも、前に
イクトミは、小さく頭を振ってきた
……また、元の軽薄な表情に戻っている
イクトミは、小さく頭を振ってきた
……また、元の軽薄な表情に戻っている
「あぁ、悪ぃ、忘れてくれ」
と、そういって
すぅ、と、その姿を小さな小さな蜘蛛へと変えて、姿を消した
すぅ、と、その姿を小さな小さな蜘蛛へと変えて、姿を消した
エーテルが栄養ドリンクを噴出した後を綺麗にしていたマクスウェル
小さく、首をかしげた
小さく、首をかしげた
「…どうして、あんな事、聞いてきたんだろう…?」
「さぁな……」
「さぁな……」
……小さな違和感
ふと、思い出したのは、先日公園で見かけた「13使徒」の二人
片割れは、何やら気絶している最中だったが、もう一方と会話ができた
確か、あれは…
ふと、思い出したのは、先日公園で見かけた「13使徒」の二人
片割れは、何やら気絶している最中だったが、もう一方と会話ができた
確か、あれは…
「イザーク・シーフェルデッカーと、ジョルディ・ムダーラ………」
山積みの資料の中から、それを抜き取る
「13使徒」の資料の中で、イザークやジョルディのデータが記入された物だけを、正確に
今日は、R-No.0のローゼがトライ・ミニッツ・ライトニングと接触し、情報を手にいれたおかげもあって、また有力な情報が増えている
その中の、一つ
「13使徒」の資料の中で、イザークやジョルディのデータが記入された物だけを、正確に
今日は、R-No.0のローゼがトライ・ミニッツ・ライトニングと接触し、情報を手にいれたおかげもあって、また有力な情報が増えている
その中の、一つ
「……イザーク・シーフェルデッカーは、心からエイブラハムに従っている訳ではない、か」
先ほどのイクトミの言葉
あれは、イザークの事を指していたのだろうか?
あれは、イザークの事を指していたのだろうか?
断言できる訳ではない
ただ、そうではないか、と言う予感はあった
ただ、そうではないか、と言う予感はあった
……大切な者の命を握られている……
資料に目を通していく
…どういう方法でかは不明だが、ジョルディの命がエイブラハムに握られているような状況らしい、となっている
…どういう方法でかは不明だが、ジョルディの命がエイブラハムに握られているような状況らしい、となっている
先ほどの、イクトミの言葉と、資料のデータをすり合わせてみる
もし……ジョルディの命さえ、保障できたならば
イザークと言う戦力を、封じられるのではないだろうか?
もし……ジョルディの命さえ、保障できたならば
イザークと言う戦力を、封じられるのではないだろうか?
エーテルの執務室から姿を消したイクトミ
ここではないどこかで、小さくため息をついた
ここではないどこかで、小さくため息をついた
「……らしくねーっての。波紋を作ってみるなんて」
と、自嘲気味に呟いて
すぐに、その漆黒の世界から姿を消したのだった
すぐに、その漆黒の世界から姿を消したのだった
to be … ?