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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 無垢なる支配者と蜘蛛-09b

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匿名ユーザー

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 さて、と
 イクトミの表情が、いつもの軽薄なものへと戻った

「そのデータ、今からセっちゃんとこにも持っていくな」
「あぁ、セシリアのところにもいくのか、わかった」

 USBメモリーをパソコンから抜き取り、イクトミに投げ渡す
 それを軽くキャッチし、イクトミは姿を消そうとして
 ……ふと、何かを思い出したように、表情を変えてくる

「なぁ、エーテル」
「何だ?」
「もし………何らかの弱みを握られて。やりたくもない悪事をやらされ続けた奴がいたとする」

 ……?
 いきなり、何を?
 怪訝な表情を浮かべるエーテルにかまわず、イクトミは続ける

「そいつは、この世で唯一経った一つの一番大切な者の命を握られていて。命令に背けば、大切な存在は一瞬で屍に変えられる事を知っている。だから、決して命令には逆らえない」

 もし、と
 想定の話をしているようでいて
 しかし、まるで現実の話をしているかのような、違和感

「…そんな奴を討伐しなきゃいかん事になったら、お前はどうする?」

 仮定での話
 あくまでも、そういう状況を想定しての質問のはず
 だと、言うのに………まるで、そう遠くない未来、エーテルにそんな状況が訪れるのを、わかっているかのような
 そのうえでの、質問
 そのように感じたのは、気のせいか?

 エーテルが答えるよりも、前に
 イクトミは、小さく頭を振ってきた
 ……また、元の軽薄な表情に戻っている

「あぁ、悪ぃ、忘れてくれ」

 と、そういって
 すぅ、と、その姿を小さな小さな蜘蛛へと変えて、姿を消した

 エーテルが栄養ドリンクを噴出した後を綺麗にしていたマクスウェル
 小さく、首をかしげた

「…どうして、あんな事、聞いてきたんだろう…?」
「さぁな……」

 ……小さな違和感
 ふと、思い出したのは、先日公園で見かけた「13使徒」の二人
 片割れは、何やら気絶している最中だったが、もう一方と会話ができた
 確か、あれは…

「イザーク・シーフェルデッカーと、ジョルディ・ムダーラ………」

 山積みの資料の中から、それを抜き取る
 「13使徒」の資料の中で、イザークやジョルディのデータが記入された物だけを、正確に
 今日は、R-No.0のローゼがトライ・ミニッツ・ライトニングと接触し、情報を手にいれたおかげもあって、また有力な情報が増えている
 その中の、一つ

「……イザーク・シーフェルデッカーは、心からエイブラハムに従っている訳ではない、か」

 先ほどのイクトミの言葉
 あれは、イザークの事を指していたのだろうか?

 断言できる訳ではない
 ただ、そうではないか、と言う予感はあった

 ……大切な者の命を握られている……

 資料に目を通していく
 …どういう方法でかは不明だが、ジョルディの命がエイブラハムに握られているような状況らしい、となっている

 先ほどの、イクトミの言葉と、資料のデータをすり合わせてみる
 もし……ジョルディの命さえ、保障できたならば
 イザークと言う戦力を、封じられるのではないだろうか?




 エーテルの執務室から姿を消したイクトミ
 ここではないどこかで、小さくため息をついた

「……らしくねーっての。波紋を作ってみるなんて」

 と、自嘲気味に呟いて
 すぐに、その漆黒の世界から姿を消したのだった




to be … ?





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