「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 我が願いに踊れ贄共・頭のあったかい子-13

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 頭が、痛い
 ズキズキ、ズキズキ、ズキズキズキ
 風邪をひいているせいなのだろうか
 頭痛が、止まらない

 ベッドにもぐりこむニーナ
 頭痛は、熱を出したその日から、ずっと続いている
 ズキズキ、ズキズキ
 絶え間なく、頭痛は続く

「……私……」

 何か、忘れいてるような気がする
 大切な、事を

「……私は……」

 熱を、出した日に
 何か、見つけて……

「…そうだ…」

 あぁ、そうだ
 あの日、自分は見つけたのではないか
 お爺ちゃんを殺した、淫魔を

 頭痛をこらえて、ニーナはベッドから起き上がった
 ごそごそと服を着替える

「…行かなきゃ…」

 行かなくちゃ
 あの淫魔を、殺さなくちゃ
 だって、あいつはお爺ちゃんの仇だ
 お爺ちゃんを殺した、奴、なのだから……


 -----ズキィッ!!


「…………っ!?」

 痛い
 ひときわ、激しい痛み
 だが、こんなものに負けていられない

 お爺ちゃんの仇を取る
 その為に、生きてきた
 その為に契約した
 その為に、戦い方を覚えた
 その為に、殺し方を覚えた

 いかなくちゃ
 あの淫魔を、殺さなくちゃ
 あの淫魔を、殺せないようだったら


 私は、ここまで生きてきた意味が、ない


 ふらふらと、ニーナは歩く
 熱に浮かされたような表情で



 ニーナは、まだ、気づかない
 自分が餌でしかない事に
 自分の役目は、すでに終わってしまっている事に

 もはや、あの男にとって用済みである彼女には
 もはや、命の保証すら、されていない事実に、気づかない


 全ての真実から無意識に目をそむけ、気づかないままに
 彼女は玄関の扉を開けて……外に、出た


 時刻は夕方、夜になろうとしていた時間
 学校町のあちらこちらで、戦闘がおこっている最中だった







to be … ?






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