水の刃を操る少年と遭遇した後
メルセデスは、学校町 東区上空を飛び続けていた
メルセデスは、学校町 東区上空を飛び続けていた
そろそろ、カイザーがいるはずのエリアだ
……太陽は、とうに沈んでいる
そろそろ、「答え」を受け取る時間でもある
……太陽は、とうに沈んでいる
そろそろ、「答え」を受け取る時間でもある
「……うん?」
が
飛んでいたメルセデスは、異変に気付く
はるか前方、カイザーがいるはずの位置に、セラフの群れが見えた
…「セラフィム」が、展開されている
カイザーが、戦っている?
戦っている相手は……ピンク色の光が見える、あれか
飛んでいたメルセデスは、異変に気付く
はるか前方、カイザーがいるはずの位置に、セラフの群れが見えた
…「セラフィム」が、展開されている
カイザーが、戦っている?
戦っている相手は……ピンク色の光が見える、あれか
「警戒させていたはずなんだが……役立たず共が」
小さく、舌打ちする
集めた子飼いは、大分「組織」やら何やらに削られたようだ
所詮は、烏合の衆でしかない
集めた子飼いは、大分「組織」やら何やらに削られたようだ
所詮は、烏合の衆でしかない
烏合の衆はどうでもいいが、カイザーを殺されては困る
百年かけて追い詰めた獲物
「死」と言う逃げ道すら、与えるつもりはない
百年かけて追い詰めた獲物
「死」と言う逃げ道すら、与えるつもりはない
飛行スピードをあげようとしたメルセデス
しかし、それよりも先に、殺気を感じて旋回飛行する
火球が、視界の隅を飛んでいく
そのまま飛んでいれば、直撃だった
体勢を立て直し、攻撃してきた相手を見据える
しかし、それよりも先に、殺気を感じて旋回飛行する
火球が、視界の隅を飛んでいく
そのまま飛んでいれば、直撃だった
体勢を立て直し、攻撃してきた相手を見据える
「誰…………っ」
だ、と
言葉は、続かなかった
言葉は、続かなかった
そこにいたのは、銀色の蝶の群れを従えた、一人の女性
黒尽くめのスーツを身にまとい、胸元に銀製の、蝶の形をしたブローチを付けた女
黒尽くめのスーツを身にまとい、胸元に銀製の、蝶の形をしたブローチを付けた女
「「アイスマン」 メルセデス・オラーリャだな…………「組織」の人間として、今、学校町で起きている騒ぎの容疑者として、お前を拘束する」
かけられたその言葉は、半ば、頭に入ってきていない
その女が、何者なのか
気付いたがゆえに、メルセデスは女を睨み付ける
その女が、何者なのか
気付いたがゆえに、メルセデスは女を睨み付ける
「…セシリア・クロンクヴィスト…!」
「……?」
「……?」
猫のような瞳になって、女…「組織」上層部が一人C-No.0、セシリア・クロンクヴィストを睨み付けるメルセデス
名前を知られている事を怪訝に思いながらも、セシリアは己のすべき任務を忠実にこなそうとした
名前を知られている事を怪訝に思いながらも、セシリアは己のすべき任務を忠実にこなそうとした
「おいでなさい、熱き蜥蜴!お前のその炎を、激しく燃え上がらせて貸しとくれ!!」
掲げる右手
そこに、火球が生まれる
セシリアは、それをメルセデスに向かって投げつけた
そこに、火球が生まれる
セシリアは、それをメルセデスに向かって投げつけた
氷の悪魔であるメルセデス
直撃すれば、致命傷だろう
だが
直撃すれば、致命傷だろう
だが
「ーーー邪魔するな、魔女如きがっ!!」
火球は、メルセデスが産み出した分厚い氷の塊に、受け止められた
溶けた氷の水は、即座にまた凍りつき、それらはまるで、髪の毛のように長く鋭い氷の針と変わる
そして、氷の針は、一斉にセシリアに狙いをつけた
溶けた氷の水は、即座にまた凍りつき、それらはまるで、髪の毛のように長く鋭い氷の針と変わる
そして、氷の針は、一斉にセシリアに狙いをつけた
「針山になってろ、魔法も満足に使えない、餓鬼一人救えないできそこないの魔女がっ!!」
「-----っ!」
「-----っ!」
とっさに、銀の蝶の群れとなって攻撃を避けようとしたセシリア
……しかし
メルセデスが言い放った、言葉
それが、言葉の刃となって、彼女の心を、抉り
メルセデスが言い放った、言葉
それが、言葉の刃となって、彼女の心を、抉り
そのせいで、反応が遅れた
気付いた時には、無数の氷の針は、彼女の目前まで迫ってきていたのだった
気付いた時には、無数の氷の針は、彼女の目前まで迫ってきていたのだった
to be … ?