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連載 - 我が願いに踊れ贄共・咎負い人-24

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 水の刃を操る少年と遭遇した後
 メルセデスは、学校町 東区上空を飛び続けていた

 そろそろ、カイザーがいるはずのエリアだ
 ……太陽は、とうに沈んでいる
 そろそろ、「答え」を受け取る時間でもある

「……うん?」

 が
 飛んでいたメルセデスは、異変に気付く
 はるか前方、カイザーがいるはずの位置に、セラフの群れが見えた
 …「セラフィム」が、展開されている
 カイザーが、戦っている?
 戦っている相手は……ピンク色の光が見える、あれか

「警戒させていたはずなんだが……役立たず共が」

 小さく、舌打ちする
 集めた子飼いは、大分「組織」やら何やらに削られたようだ
 所詮は、烏合の衆でしかない

 烏合の衆はどうでもいいが、カイザーを殺されては困る
 百年かけて追い詰めた獲物
 「死」と言う逃げ道すら、与えるつもりはない

 飛行スピードをあげようとしたメルセデス
 しかし、それよりも先に、殺気を感じて旋回飛行する
 火球が、視界の隅を飛んでいく
 そのまま飛んでいれば、直撃だった
 体勢を立て直し、攻撃してきた相手を見据える

「誰…………っ」

 だ、と
 言葉は、続かなかった

 そこにいたのは、銀色の蝶の群れを従えた、一人の女性
 黒尽くめのスーツを身にまとい、胸元に銀製の、蝶の形をしたブローチを付けた女

「「アイスマン」 メルセデス・オラーリャだな…………「組織」の人間として、今、学校町で起きている騒ぎの容疑者として、お前を拘束する」

 かけられたその言葉は、半ば、頭に入ってきていない
 その女が、何者なのか
 気付いたがゆえに、メルセデスは女を睨み付ける

「…セシリア・クロンクヴィスト…!」
「……?」

 猫のような瞳になって、女…「組織」上層部が一人C-No.0、セシリア・クロンクヴィストを睨み付けるメルセデス
 名前を知られている事を怪訝に思いながらも、セシリアは己のすべき任務を忠実にこなそうとした

「おいでなさい、熱き蜥蜴!お前のその炎を、激しく燃え上がらせて貸しとくれ!!」

 掲げる右手
 そこに、火球が生まれる
 セシリアは、それをメルセデスに向かって投げつけた

 氷の悪魔であるメルセデス
 直撃すれば、致命傷だろう
 だが

「ーーー邪魔するな、魔女如きがっ!!」

 火球は、メルセデスが産み出した分厚い氷の塊に、受け止められた
 溶けた氷の水は、即座にまた凍りつき、それらはまるで、髪の毛のように長く鋭い氷の針と変わる
 そして、氷の針は、一斉にセシリアに狙いをつけた

「針山になってろ、魔法も満足に使えない、餓鬼一人救えないできそこないの魔女がっ!!」
「-----っ!」

 とっさに、銀の蝶の群れとなって攻撃を避けようとしたセシリア


 ……しかし
 メルセデスが言い放った、言葉
 それが、言葉の刃となって、彼女の心を、抉り


 そのせいで、反応が遅れた
 気付いた時には、無数の氷の針は、彼女の目前まで迫ってきていたのだった








to be … ?






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