「うー?ステーキのおにーちゃん、どうしたの?」
「うん?…いや、なんでもねぇよ」
「うん?…いや、なんでもねぇよ」
少年の手を引いて、青年は歩く
食料の買出しに少年を連れ出して、一応、戦いの場所となるであろう祭会場の下見にきたのだが
ふと目を放した隙に、少年と逸れてしまっていたのだ
…自分が、目を放すべきではなかったというのに
いつ、「夢の国」が現れてもおかしくない状態なのだ、この街は
狙われるであろう年頃のこの少年から、目を離してしまうだなんて
たまたま、親切な女性が、先にこの少年を見つけたからいいものを…
食料の買出しに少年を連れ出して、一応、戦いの場所となるであろう祭会場の下見にきたのだが
ふと目を放した隙に、少年と逸れてしまっていたのだ
…自分が、目を放すべきではなかったというのに
いつ、「夢の国」が現れてもおかしくない状態なのだ、この街は
狙われるであろう年頃のこの少年から、目を離してしまうだなんて
たまたま、親切な女性が、先にこの少年を見つけたからいいものを…
「…うー、あのおねーちゃんとは、きっとまた会う。うーうー」
「ん?…なんでそう思うんだ?」
「ん?…なんでそう思うんだ?」
少年が、ぽそり、呟いた言葉に
青年は、首をかしげた
…霊感の強いこの少年、時折、予言めいた事を口にするから
一応、気にするようにしているのだ
青年は、首をかしげた
…霊感の強いこの少年、時折、予言めいた事を口にするから
一応、気にするようにしているのだ
「だって、あのおねーちゃん、お姫様だから」
「お姫様?」
「うー!そう、お姫様ー!」
「お姫様?」
「うー!そう、お姫様ー!」
…どう言う意味か?
青年がますます首をかしげると……きひひひっ、と少年は、笑った
青年がますます首をかしげると……きひひひっ、と少年は、笑った
「あのお姉さん、一人、かもしれないけど…「一人」じゃないね。いつだって、傍に騎士がいる。騎士に護られてるお姫様だよ」
きひひひひひっ、と笑う少年
時折、少年はこのような笑い方をする
そんな時は、決まって饒舌なのだ
時折、少年はこのような笑い方をする
そんな時は、決まって饒舌なのだ
「騎士…?一人でいたように見えたが………あ、もしかして」
「きひひひっ、そうだよ。あのお姉さんも、都市伝説と契約してる。強い強い騎士と、ね。きひひっ」
「きひひひっ、そうだよ。あのお姉さんも、都市伝説と契約してる。強い強い騎士と、ね。きひひっ」
騎士、か
日本ではともかく、西洋の都市伝説では、騎士と呼ばれるような都市伝説も多い
なぜか、首なし騎士系が多いような特徴もある
…その、騎士の気配を、この少年は強い霊感で、感じとったのだろう
日本ではともかく、西洋の都市伝説では、騎士と呼ばれるような都市伝説も多い
なぜか、首なし騎士系が多いような特徴もある
…その、騎士の気配を、この少年は強い霊感で、感じとったのだろう
「僕らの仲間になってくれるといいね。きひひひひひひひっ」
「そうだな……仲間は、多い方がいいしな」
「そうだな……仲間は、多い方がいいしな」
…こう、答えつつも
青年は、少年の言った言葉が若干引っかかる
--騎士に護られてるお姫様
すなわち、あの女性には、戦闘能力はきっと、ないのだろう
それに、何となく線が細そうな印象を受けたし
…戦いの場に引っ張り出すべきではないだろうな、と言う考えと
はたして、将門を前に倒れやしないだろうか、と言う二つの心配を抱える
別に、仲間になると決まった訳ではないのだが
青年は、少年の言った言葉が若干引っかかる
--騎士に護られてるお姫様
すなわち、あの女性には、戦闘能力はきっと、ないのだろう
それに、何となく線が細そうな印象を受けたし
…戦いの場に引っ張り出すべきではないだろうな、と言う考えと
はたして、将門を前に倒れやしないだろうか、と言う二つの心配を抱える
別に、仲間になると決まった訳ではないのだが
「うー、ステーキのおにーちゃんは、それよりも黒服を仲間にしたい?うー??」
…気付けば、少年の口調は元に戻っていた
あぁ、と青年は頷いてやる
あぁ、と青年は頷いてやる
「そうだな。絶対、あいつはこっちのものにする」
「うー!こっちのもの!「組織」のものは「首塚」のものー!うーうー!」
「あぁ、そうさ…あいつは、俺のだ」
「うー!ステーキのおにーちゃんのー!」
「あぁ、そうさ…あいつは、俺のだ」
「うー!ステーキのおにーちゃんのー!」
うーうー
すっかり、元の口調に戻った少年
その様子に、深刻な考えも、どこかに吹き飛んで
青年は、少年の手を引き、「首塚」の隠れ里へと、足を速めるのだった
すっかり、元の口調に戻った少年
その様子に、深刻な考えも、どこかに吹き飛んで
青年は、少年の手を引き、「首塚」の隠れ里へと、足を速めるのだった
終