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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-22

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「うー?ステーキのおにーちゃん、どうしたの?」
「うん?…いや、なんでもねぇよ」

 少年の手を引いて、青年は歩く
 食料の買出しに少年を連れ出して、一応、戦いの場所となるであろう祭会場の下見にきたのだが
 ふと目を放した隙に、少年と逸れてしまっていたのだ
 …自分が、目を放すべきではなかったというのに
 いつ、「夢の国」が現れてもおかしくない状態なのだ、この街は
 狙われるであろう年頃のこの少年から、目を離してしまうだなんて
 たまたま、親切な女性が、先にこの少年を見つけたからいいものを…

「…うー、あのおねーちゃんとは、きっとまた会う。うーうー」
「ん?…なんでそう思うんだ?」

 少年が、ぽそり、呟いた言葉に
 青年は、首をかしげた
 …霊感の強いこの少年、時折、予言めいた事を口にするから
 一応、気にするようにしているのだ

「だって、あのおねーちゃん、お姫様だから」
「お姫様?」
「うー!そう、お姫様ー!」

 …どう言う意味か?
 青年がますます首をかしげると……きひひひっ、と少年は、笑った

「あのお姉さん、一人、かもしれないけど…「一人」じゃないね。いつだって、傍に騎士がいる。騎士に護られてるお姫様だよ」

 きひひひひひっ、と笑う少年
 時折、少年はこのような笑い方をする
 そんな時は、決まって饒舌なのだ

「騎士…?一人でいたように見えたが………あ、もしかして」
「きひひひっ、そうだよ。あのお姉さんも、都市伝説と契約してる。強い強い騎士と、ね。きひひっ」

 騎士、か
 日本ではともかく、西洋の都市伝説では、騎士と呼ばれるような都市伝説も多い
 なぜか、首なし騎士系が多いような特徴もある
 …その、騎士の気配を、この少年は強い霊感で、感じとったのだろう

「僕らの仲間になってくれるといいね。きひひひひひひひっ」
「そうだな……仲間は、多い方がいいしな」

 …こう、答えつつも
 青年は、少年の言った言葉が若干引っかかる
 --騎士に護られてるお姫様
 すなわち、あの女性には、戦闘能力はきっと、ないのだろう
 それに、何となく線が細そうな印象を受けたし
 …戦いの場に引っ張り出すべきではないだろうな、と言う考えと
 はたして、将門を前に倒れやしないだろうか、と言う二つの心配を抱える
 別に、仲間になると決まった訳ではないのだが

「うー、ステーキのおにーちゃんは、それよりも黒服を仲間にしたい?うー??」

 …気付けば、少年の口調は元に戻っていた
 あぁ、と青年は頷いてやる

「そうだな。絶対、あいつはこっちのものにする」

「うー!こっちのもの!「組織」のものは「首塚」のものー!うーうー!」
「あぁ、そうさ…あいつは、俺のだ」
「うー!ステーキのおにーちゃんのー!」

 うーうー
 すっかり、元の口調に戻った少年
 その様子に、深刻な考えも、どこかに吹き飛んで
 青年は、少年の手を引き、「首塚」の隠れ里へと、足を速めるのだった




 終







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