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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-23

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匿名ユーザー

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 籠釣瓶を封じていた部屋の扉を切り裂き、出てきた青年
 その手には…しっかりと、籠釣瓶が握られていた

『将門ぉおおおおお!!!貴様っ、よくも我が身を閉じ込めてなどくれたなぁああああ!!??』

 カタカタカタっ!!
 籠釣瓶が音をたて、将門に怨念を放つ
 しかし、将門はそんな怨念など、意に介した様子もなく…将門の傍らにいる女性も、さほど着になっていないようだ

「あの黒服に頼まれたからなぁ?まぁ、我としても、「首塚」を血で汚した貴様が気にくわんかったからな。なぁに、何百年と閉じ込めた訳じゃないからよかろうて」

 くくくくくっ、と将門は楽しげに笑っている
 向けられる怨念など、むしろ心地いいと言うように

 怨念が、心地いいと同時に
 楽しくて楽しくて、仕方ない
 …籠釣瓶を手にして、狂わぬ人間がいたとは!!
 今まで、籠釣瓶を手にした者は皆、籠釣瓶の狂気に飲まれて狂った
 心や感情を持たない「組織」の黒服ですら、狂気に飲まれて狂ったというのに
 この人間は、これを制している
 なんと、愉快な事か!!

「もう、将門様ったらぁ……あんまり虐めちゃ、かわいそうですわぁ」

 くすくす
 傍らに付き従う女が笑う
 そうか?と将門は笑ってみせる

 カタカタカタカタカタカタ
 籠釣瓶がますます何かを訴えるように音を立てるが、無視した
 青年は、若干あきれたような表情を浮かべている

「…それじゃあ、俺はこれで」
「……まぁ、待て。折角だ、酒でも飲んでいくが良い」

 ニタリ
 将門は笑って、青年に酒を勧める
 青年は、一瞬、迷ったようだったが……ふと、何かを思い出したように、それに応じた



 とぷり
 杯に、赤い液体が注がれていく
 遠目に見て、それは人の血なのではないか?と言う錯覚を抱かせる、液体

「………」

 青年からの視線など、お構いなしに
 将門はスーツの女性に、同じようにもう一つの杯に酒を注がせている
 女性は、す……と、青年に杯を差し出した
 杯の中で、真紅の液体が揺れる

「どうした?さぁ、飲むが良い。籠釣瓶を手にして飲み込まれなかった人間など久々に見た。その祝いだ」
「…祝い、ねぇ」

 赤い液体
 血のように見えるが…この匂いは

「趣味が悪くないか?」
「…んん?何のことか?」

 くっくっく、と
 将門が、楽しげに笑っている
 …まったく、この祟り神は
 こんな所で、オチャメ心なんぞ、いらん

「赤ワインをこう言う注ぎ方、は紛らわしいだろ」
「…くかかかか!そう思うか?」

 ぐい、と将門は、その杯に注がれていた赤い液体……赤ワインを、一気に飲み干した
 つい、と女性に杯を向け、次の酒を注がせようとしている
 女性はくすり、妖艶に微笑むと、今度は日本酒のボトルを手に、杯に注いでいる

「もう、将門様ったらぁ。この悪戯の為だけに、ワインをお飲みになるんだからぁ」
「くかかっ!その赤い酒を血と間違うて恐れをなす程度の者など、器が知れるであろ?たとえ、血であると間違えたとしても…それを飲み干す程の者でなければ、つまらん」

 しれっ、と言い切る祟り神
 くすくすと、女性は笑う
 …日本史上、最凶クラスの祟り神
 それを前に、「首塚」の組織の人間は、恐れをなしていないと言うのか
 ……それとも、ただ単に「慣れた」だけなのか
 何とも、判断に困る

「…くく、まぁ、そんな顔をするでない……「力」の他にも、「情報」をやると言っただろう?」

 楽しげに笑いながら、将門は何やら女性に指示を出す
 すると、女性は鞄から、何やら紙の束を出した
 ぱさり、将門はそれを見せ付けてくる

「…そちらの「組織」内部より、もたらされた情報だ。このように裏切り者が出るようでは、あの「組織」も長くはないやかもしれんなぁ?」

 くくくくくくっ、と将門は笑う
 …ただ、その情報が書かれているであろう紙の束を、渡してはこず
 ……まずは、この杯の酒を飲み干せとでも言うのだろうか
 赤い液体が注がれた杯は、青年の前に放置されたままなのだった






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