「きゃはははははははっ!!死んじゃえ死んじゃえっ!レティのにがぁいお水で、みぃんな死んじゃえっ!!
無邪気な笑い声が響き渡る
その無邪気さにしては酷く物騒なその内容に沿うように、浮かび上がる
そして、それらは弾丸のように発射されていく……獲物の口を、狙って
その無邪気さにしては酷く物騒なその内容に沿うように、浮かび上がる
そして、それらは弾丸のように発射されていく……獲物の口を、狙って
が、それはマシンガンの銃声とともに、次々と破壊されていってた
飛んでくる水の塊に、重火器担いだミニスカ天使が発砲しているのだ
中には、手榴弾を次々と投げつけている天使もいる
……酷いカオスだ
飛んでくる水の塊に、重火器担いだミニスカ天使が発砲しているのだ
中には、手榴弾を次々と投げつけている天使もいる
……酷いカオスだ
「もうっ、どうして死んでくれないかなっ!」
「そう簡単に死ねるかっ!」
「そう簡単に死ねるかっ!」
水を発射し続けている少女…レティの言葉に、彼女の獲物として認識されているうちの一人…天地は怒鳴るように告げる
背後に直希を庇いながら、自らが契約している「モンスの天使」に指示を出し続けている
時折、モンスの天使の攻撃で捌ききれなかった水がとんでくるが、直希の「光輝の書」によって召喚されたゼルエルが盾で防ぐ
天地達の攻撃はレティにも向けられているのだが、決定的な一撃を与えれない
操る猛毒の水で、そして、纏う炎で、レティは攻撃を防いでくる
…互いに、互いに攻撃が届かぬ、もどかしい状況
背後に直希を庇いながら、自らが契約している「モンスの天使」に指示を出し続けている
時折、モンスの天使の攻撃で捌ききれなかった水がとんでくるが、直希の「光輝の書」によって召喚されたゼルエルが盾で防ぐ
天地達の攻撃はレティにも向けられているのだが、決定的な一撃を与えれない
操る猛毒の水で、そして、纏う炎で、レティは攻撃を防いでくる
…互いに、互いに攻撃が届かぬ、もどかしい状況
「むぅ、どうしたものか」
時折、直希が他の天使に攻撃を命ずるが、やはり攻撃はあと一歩で届かない
このままでは、こう着状態だ
このままでは、こう着状態だ
「いや、俺の「モンスの天使」で押し切るっ!」
「…天地、無理はいかんぞ」
「お前が言うかよ、それを」
「…天地、無理はいかんぞ」
「お前が言うかよ、それを」
直希の言葉に、天地は小さく苦笑した
…一人で、戦おうとした癖に
直希の方が、よほど無理をしている
…一人で、戦おうとした癖に
直希の方が、よほど無理をしている
「ロケットランチャーで、あの餓鬼の水を一気に吹き飛ばす。その隙に、スピードの早い天使で攻撃しろ」
「うむ、了解した」
「うむ、了解した」
ぱらぱらと、直希の手元の「光輝の書」がひとりでにページをめくりだす
天地は、空を飛ぶレティをぎろりと睨みあげた
天地は、空を飛ぶレティをぎろりと睨みあげた
赤と黒のチェック模様のリボンをつけ、首元から薔薇をあしらった飾りのついたネックレスをさげた少女
ただの少女にしか見えない彼女はしかし、どこまでも邪悪の塊のように微笑む
ただの少女にしか見えない彼女はしかし、どこまでも邪悪の塊のように微笑む
「どうしたの?やっと、レティの能力で死んでくれるのかなっ?」
「死ぬのはお前だ」
「死ぬのはお前だ」
天使達の武装が変わっていく
少女の姿の天使が持つには似つかわしくない、巨大なロケットランチャーに
少女の姿の天使が持つには似つかわしくない、巨大なロケットランチャーに
天地が、発射の指示を出そうとした
その、直前
その、直前
-----どぉん!!
「きゃんっ!?」
「……ぁん?」
「……ぁん?」
突然の、爆発
レティの体が、ぐらりと傾いた
レティの体が、ぐらりと傾いた
「命中しました」
ぐ、と親指立てている少女
…見覚えのある姿に、天地は眉をひそめた
…見覚えのある姿に、天地は眉をひそめた
「……雨村 在処?何故、ここにいる」
「おや、ハッピートリガーの天地さん。「組織」のお仕事ですか?」
「誰がハッピートリガーだこらぁ!?爆発魔にだけは言われたかねぇぞっ!?」
「おや、ハッピートリガーの天地さん。「組織」のお仕事ですか?」
「誰がハッピートリガーだこらぁ!?爆発魔にだけは言われたかねぇぞっ!?」
少女、在処の言葉にやけになって言い返す天地
ぽん、と直希がその肩を叩いて制す
ぽん、と直希がその肩を叩いて制す
「落ち着きたまえ。相手はまだ未成年だ…それよりも、レディ。何故、ここに?」
「ぶっちゃけますと、新島 友美さんに言われて…あ、私だけじゃないですよ。影守さんと、友也さんも来てますよ」
「………むぅ」
「ぶっちゃけますと、新島 友美さんに言われて…あ、私だけじゃないですよ。影守さんと、友也さんも来てますよ」
「………むぅ」
在処の答えに、直希はやや複雑そうに眉を寄せた
…それはもしかしたら、肝心のその影守と友也が、在処の後方で殺し合い一歩手前の口喧嘩をしているせいだったかもしれないが
…それはもしかしたら、肝心のその影守と友也が、在処の後方で殺し合い一歩手前の口喧嘩をしているせいだったかもしれないが
よろり
爆発の衝撃から回復したレティが、再び浮かび上がる
爆発の衝撃から回復したレティが、再び浮かび上がる
「もう、また邪魔するの?レティは遊んでるだけなのに、なんで邪魔するの?」
水が、在処に向かって飛んでいく
しかし、それはバラバラキューピーのパーツによって防がれた
影守が契約しているバラバラキューピー…希の能力だ
しかし、それはバラバラキューピーのパーツによって防がれた
影守が契約しているバラバラキューピー…希の能力だ
「効かないわよ、あんたの能力は」
「………むーーーっ!」
「………むーーーっ!」
ぷぅ、と頬を膨らませるレティ
癇癪でも起こしたように、叫ぶ
癇癪でも起こしたように、叫ぶ
「……つまんない、つまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないっ!!どうしてみんな邪魔するの!?レティは遊んでるだけなのに!!」
「------っ!?」
「------っ!?」
レティの周囲を漂う水
その色が……変わり始めた
その色が……変わり始めた
ただの無色透明だった水
それが……どす紫色へと、変化していっているのだ
それが……どす紫色へと、変化していっているのだ
「むぅ…これは、まずいかもしれん」
「…あぁ」
「…あぁ」
天地も、その危険性に気付いた
再び、水が飛ぶ
希が、キューピー人形のパーツで再び防ごうとしたが
希が、キューピー人形のパーツで再び防ごうとしたが
「-----避けたまえっ!」
「え」
「え」
どろ、と
水が当たったキューピーのパーツが、溶けた
水が当たったキューピーのパーツが、溶けた
無機物に効果のなかったレティの力
しかし
土壇場で進化した彼女の力は
無機物をも溶かす毒に、己の水を進化させて」
しかし
土壇場で進化した彼女の力は
無機物をも溶かす毒に、己の水を進化させて」
---ばしゃん
「…ぁ」
「----直希っ!?」
「----直希っ!?」
在処達に注意を促すために叫んだ直希
その、口に
防ぎきれなかった猛毒の水が……飛び込んだ
その、口に
防ぎきれなかった猛毒の水が……飛び込んだ
to be … ?