「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 三秒ルール&隙間女-01

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

三秒ルール&隙間女-01


秒「…とまあ、以上が私の能力よ。」
男「大体は解ったけど…秒さん。いっこ質問。」
秒「なに?」
男「姿形が見えないのに声だけ聞こえるのは、やっぱ脳に直接語りかけてるってオチですか?」
秒「わかってるじゃない。」
男「…はぁ。」

俺は昔からよく予知夢を見ており、某テロや某地震など、数々の事件、事故夢で見ていた。
そして数日前。ある夢を見ていたとき、突然金縛りに会い、目が覚めた。

*



「あら、起こしちゃった?」

目を開けると、そこにはグラマラス…とは程遠く、美人…というか可愛いという言葉が似合うロリっ子が宙に浮いていた。

「寝てる間にカラダを頂いちゃおうとしたんだけど…失敗かぁ。」

ぽりぽりとショートヘアの頭を掻くその姿は、非常に似合わず滑稽だった。

「どうしようかしら…もう能力は移しちゃったし。」
男「あの…何なんですか、これ」

これまた似合わぬお姉様口調でなんだか怖いことを呟いているが、お構いなしに声をあげた。
「ああ、貴方のカラダを奪おうとして失敗したの。」
男「」

男「いやいやいや、奪うとかなんなんですか!貞操意識は強いですよ!?童貞ですけど!」
「…混乱してるわね、無理もないけど。」

はぁ、とため息をついた彼女は、トンでもない一言をぶちまけた。

「貴方、私と一つにならない?」
男「…なあああぁ!?」

何処のエロゲかと騒ぎたくなるような台詞を聞いて、俺はさらに混乱した。

男「何いってんすか!そりゃお誘い頂いたのは嬉しいですけど!その、ゴムとか無いですし、第一、幼女にしか見えないあなたを抱くのは犯罪意識が」

『三秒後、ベッドの床板が抜ける』

男「でも俺したことないから優しく出来るかわからないし、そもそも…」

ガタン
ごちんっ

男「べふっ」
「床板が抜けた衝撃で、少しは目が覚めたかしら…(ピキピキ)」
男「すいませんでした」
男「で、今のは…?」
「私の能力、「3秒ルール」よ…っていうか、私自信。」
男「具現化した存在ってこと?」
秒「まあ、そうね。で、力が弱ってきたから、貴方を乗っ取って、私を繋ぎ止めようとしたの。」
男「ちょっとまって。なんで俺なんですか?」
秒「あなた、よく予知夢を見るでしょう?そのあなたの体質が、わたしと相性が良かったわけ。」
男「…ああ、不幸だ。」
秒「でも、まいったわね…。最後の一回をつまんないことに使ったせいでもう長くは…。」
男「なんかすいませんでした。」
秒「責任とってよね?」

そう言うと、彼女はすぅっと俺の体と重なり、消えていった。
俺の意識と一緒に。

*



チュンチュン

男「ん…?朝か…。」

目を閉じたままで、寝ぼけた頭をフルに使い、昨夜の事を思い出していた。
3秒ルールという彼女。
あれは夢だったのか?

しかし目を開けた瞬間、床板が抜けたベッドで寝ていることを認識し、事実なんだと実感した。

男「なんだったんだ、一体…」

「おや、起きた?」


男「!?」
秒「私だ。3秒だ。早速だが、私の能力について説明するわ」


そして今に至る。

*



男「まあ、感覚的には理解しました。」
秒「話が早くて助かるわ。ああ、あと基本的には視界内の物にしか利かないから。」
男「テレビのアイドルの服をビリビリとかは駄目なわけですね。」
秒「いろいろ気になるけど、そういうこと。」
男「例えば、落としたもの=汚いというのが常識としますよ。なら、その認識プロセスの間に「3秒以内なら汚くない」という意識があれば、それは正しいことに、事実になる。」
秒「カニバリズムを異常だと思わなかった村が良い例ね。」
男「で、夜の事を例に取れば、ベッドで寝る=床板は抜けないっていう意識に「床板が抜ける」っていう意識を介入させて、無理矢理事実にしてしまうって事ですか。」
秒「3秒のタイムラグはあるけどね。」


男「カオ○ヘッドと禁書のアルスマグナ足したような物か…」
秒「え?」
男「なんでもないです。」

秒「さて、出かけましょうか。」
男「出かけるって・・・どこへ?」
秒「もちろん、都市伝説と戦うためによ。」
男「」

秒「あれ?言ってなかったっけ?私、他の都市伝説に襲われて力が弱ってたのよ。」
秒「最近、害のある些細な都市伝説まで具現化してきてね・・・正直タチわるいのよ、その連中。」
秒「で、私たち・・・言うならば「善の意識のある都市伝説」がそいつらをしょっぴいてるわけ。」
男「妖怪みたいな物なんでしょうか。」
秒「妖怪も人々の噂が具現化したような物だからねー。まあ、妖怪と違うのは、私たちは人間と契約出来るってことかな。

男「それで頭の中に秒さんの声が直接響いてるのか。」
秒「契約の形もいろいろあるけどね。契約者からしか水を補給出来ない河童とか、主人に乗り移る猫又とか・・・。」
男「ふーん・・・。」
秒「あ、あと!私みたいな「同化契約」だと、契約者が都市伝説の能力を使えるようになるわ。」
男「ほう!」

*



町-商店街

秒「私の場合は言わずもがな「三秒ルール」ね。詳しい説明は「設定」を見なさい!」ズビシ
男「誰に向かって言ってるンスか。しかもズビシって・・・」
秒「細かいことは気にしない!とりあえず、何か念じてみなさい!」
男「こんなところで言われても・・・お?」

男の目の前には、短いひらひらのスカートを着た女性が!

秒「・・・」
男(三秒後、女の子の下側めがけて突風が!)




ピュウ

チラッ

おにゃのこ「きゃあああああ////」

男「くまさん・・・だと・・・」
秒「・・・」




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー