三秒ルール&隙間女-01
秒「…とまあ、以上が私の能力よ。」
男「大体は解ったけど…秒さん。いっこ質問。」
秒「なに?」
男「姿形が見えないのに声だけ聞こえるのは、やっぱ脳に直接語りかけてるってオチですか?」
秒「わかってるじゃない。」
男「…はぁ。」
男「大体は解ったけど…秒さん。いっこ質問。」
秒「なに?」
男「姿形が見えないのに声だけ聞こえるのは、やっぱ脳に直接語りかけてるってオチですか?」
秒「わかってるじゃない。」
男「…はぁ。」
俺は昔からよく予知夢を見ており、某テロや某地震など、数々の事件、事故夢で見ていた。
そして数日前。ある夢を見ていたとき、突然金縛りに会い、目が覚めた。
そして数日前。ある夢を見ていたとき、突然金縛りに会い、目が覚めた。
*
「あら、起こしちゃった?」
目を開けると、そこにはグラマラス…とは程遠く、美人…というか可愛いという言葉が似合うロリっ子が宙に浮いていた。
「寝てる間にカラダを頂いちゃおうとしたんだけど…失敗かぁ。」
ぽりぽりとショートヘアの頭を掻くその姿は、非常に似合わず滑稽だった。
「どうしようかしら…もう能力は移しちゃったし。」
男「あの…何なんですか、これ」
男「あの…何なんですか、これ」
これまた似合わぬお姉様口調でなんだか怖いことを呟いているが、お構いなしに声をあげた。
「ああ、貴方のカラダを奪おうとして失敗したの。」
男「」
「ああ、貴方のカラダを奪おうとして失敗したの。」
男「」
男「いやいやいや、奪うとかなんなんですか!貞操意識は強いですよ!?童貞ですけど!」
「…混乱してるわね、無理もないけど。」
「…混乱してるわね、無理もないけど。」
はぁ、とため息をついた彼女は、トンでもない一言をぶちまけた。
「貴方、私と一つにならない?」
男「…なあああぁ!?」
男「…なあああぁ!?」
何処のエロゲかと騒ぎたくなるような台詞を聞いて、俺はさらに混乱した。
男「何いってんすか!そりゃお誘い頂いたのは嬉しいですけど!その、ゴムとか無いですし、第一、幼女にしか見えないあなたを抱くのは犯罪意識が」
『三秒後、ベッドの床板が抜ける』
男「でも俺したことないから優しく出来るかわからないし、そもそも…」
ガタン
ごちんっ
ごちんっ
男「べふっ」
「床板が抜けた衝撃で、少しは目が覚めたかしら…(ピキピキ)」
男「すいませんでした」
男「で、今のは…?」
「私の能力、「3秒ルール」よ…っていうか、私自信。」
男「具現化した存在ってこと?」
秒「まあ、そうね。で、力が弱ってきたから、貴方を乗っ取って、私を繋ぎ止めようとしたの。」
男「ちょっとまって。なんで俺なんですか?」
秒「あなた、よく予知夢を見るでしょう?そのあなたの体質が、わたしと相性が良かったわけ。」
男「…ああ、不幸だ。」
秒「でも、まいったわね…。最後の一回をつまんないことに使ったせいでもう長くは…。」
男「なんかすいませんでした。」
秒「責任とってよね?」
「床板が抜けた衝撃で、少しは目が覚めたかしら…(ピキピキ)」
男「すいませんでした」
男「で、今のは…?」
「私の能力、「3秒ルール」よ…っていうか、私自信。」
男「具現化した存在ってこと?」
秒「まあ、そうね。で、力が弱ってきたから、貴方を乗っ取って、私を繋ぎ止めようとしたの。」
男「ちょっとまって。なんで俺なんですか?」
秒「あなた、よく予知夢を見るでしょう?そのあなたの体質が、わたしと相性が良かったわけ。」
男「…ああ、不幸だ。」
秒「でも、まいったわね…。最後の一回をつまんないことに使ったせいでもう長くは…。」
男「なんかすいませんでした。」
秒「責任とってよね?」
そう言うと、彼女はすぅっと俺の体と重なり、消えていった。
俺の意識と一緒に。
俺の意識と一緒に。
*
チュンチュン
男「ん…?朝か…。」
目を閉じたままで、寝ぼけた頭をフルに使い、昨夜の事を思い出していた。
3秒ルールという彼女。
あれは夢だったのか?
3秒ルールという彼女。
あれは夢だったのか?
しかし目を開けた瞬間、床板が抜けたベッドで寝ていることを認識し、事実なんだと実感した。
男「なんだったんだ、一体…」
「おや、起きた?」
男「!?」
秒「私だ。3秒だ。早速だが、私の能力について説明するわ」
秒「私だ。3秒だ。早速だが、私の能力について説明するわ」
そして今に至る。
*
男「まあ、感覚的には理解しました。」
秒「話が早くて助かるわ。ああ、あと基本的には視界内の物にしか利かないから。」
男「テレビのアイドルの服をビリビリとかは駄目なわけですね。」
秒「いろいろ気になるけど、そういうこと。」
男「例えば、落としたもの=汚いというのが常識としますよ。なら、その認識プロセスの間に「3秒以内なら汚くない」という意識があれば、それは正しいことに、事実になる。」
秒「カニバリズムを異常だと思わなかった村が良い例ね。」
男「で、夜の事を例に取れば、ベッドで寝る=床板は抜けないっていう意識に「床板が抜ける」っていう意識を介入させて、無理矢理事実にしてしまうって事ですか。」
秒「3秒のタイムラグはあるけどね。」
秒「話が早くて助かるわ。ああ、あと基本的には視界内の物にしか利かないから。」
男「テレビのアイドルの服をビリビリとかは駄目なわけですね。」
秒「いろいろ気になるけど、そういうこと。」
男「例えば、落としたもの=汚いというのが常識としますよ。なら、その認識プロセスの間に「3秒以内なら汚くない」という意識があれば、それは正しいことに、事実になる。」
秒「カニバリズムを異常だと思わなかった村が良い例ね。」
男「で、夜の事を例に取れば、ベッドで寝る=床板は抜けないっていう意識に「床板が抜ける」っていう意識を介入させて、無理矢理事実にしてしまうって事ですか。」
秒「3秒のタイムラグはあるけどね。」
男「カオ○ヘッドと禁書のアルスマグナ足したような物か…」
秒「え?」
男「なんでもないです。」
秒「え?」
男「なんでもないです。」
秒「さて、出かけましょうか。」
男「出かけるって・・・どこへ?」
秒「もちろん、都市伝説と戦うためによ。」
男「」
男「出かけるって・・・どこへ?」
秒「もちろん、都市伝説と戦うためによ。」
男「」
秒「あれ?言ってなかったっけ?私、他の都市伝説に襲われて力が弱ってたのよ。」
秒「最近、害のある些細な都市伝説まで具現化してきてね・・・正直タチわるいのよ、その連中。」
秒「で、私たち・・・言うならば「善の意識のある都市伝説」がそいつらをしょっぴいてるわけ。」
男「妖怪みたいな物なんでしょうか。」
秒「妖怪も人々の噂が具現化したような物だからねー。まあ、妖怪と違うのは、私たちは人間と契約出来るってことかな。
」
男「それで頭の中に秒さんの声が直接響いてるのか。」
秒「契約の形もいろいろあるけどね。契約者からしか水を補給出来ない河童とか、主人に乗り移る猫又とか・・・。」
男「ふーん・・・。」
秒「あ、あと!私みたいな「同化契約」だと、契約者が都市伝説の能力を使えるようになるわ。」
男「ほう!」
秒「最近、害のある些細な都市伝説まで具現化してきてね・・・正直タチわるいのよ、その連中。」
秒「で、私たち・・・言うならば「善の意識のある都市伝説」がそいつらをしょっぴいてるわけ。」
男「妖怪みたいな物なんでしょうか。」
秒「妖怪も人々の噂が具現化したような物だからねー。まあ、妖怪と違うのは、私たちは人間と契約出来るってことかな。
」
男「それで頭の中に秒さんの声が直接響いてるのか。」
秒「契約の形もいろいろあるけどね。契約者からしか水を補給出来ない河童とか、主人に乗り移る猫又とか・・・。」
男「ふーん・・・。」
秒「あ、あと!私みたいな「同化契約」だと、契約者が都市伝説の能力を使えるようになるわ。」
男「ほう!」
*
町-商店街
秒「私の場合は言わずもがな「三秒ルール」ね。詳しい説明は「設定」を見なさい!」ズビシ
男「誰に向かって言ってるンスか。しかもズビシって・・・」
秒「細かいことは気にしない!とりあえず、何か念じてみなさい!」
男「こんなところで言われても・・・お?」
男「誰に向かって言ってるンスか。しかもズビシって・・・」
秒「細かいことは気にしない!とりあえず、何か念じてみなさい!」
男「こんなところで言われても・・・お?」
男の目の前には、短いひらひらのスカートを着た女性が!
秒「・・・」
男(三秒後、女の子の下側めがけて突風が!)
男(三秒後、女の子の下側めがけて突風が!)
ピュウ
チラッ
おにゃのこ「きゃあああああ////」
男「くまさん・・・だと・・・」
秒「・・・」
秒「・・・」