「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-29

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

  -----あなたは、だぁれ?

  あなたは、その問いかけを誰にしているのか
  それを、理解していますか?



             Red Cape




「う……うぅん…」
「あ、起きた?…ねぇ、この子、目を覚ましたよー」


 「骨を溶かすコーラ」の契約者からそう声をかけられ、彼は休憩所に入り込んだ
 仮設ベッドに寝かされている少女は、確かに意識を取り戻したようだ
 …良かった、とほっと胸を撫で下ろす

「それじゃあ、僕、兄さんの所に戻ってるね」
「はい……どうか、お気をつけください」
「うん、大丈夫。兄さんだけを護るから」
「……お願いですから、ちゃんと仕事をしてください」

 まったく、このヤンデレは…
 ため息をつき、黒い浴衣を着た少女に駆け寄る

「大丈夫ですか?」
「あ……え、えぇ」

 こくこく、頷いてきた少女
 どうやら、かなりショッキングな体験をしたようである
 …大体、想像できるのが嫌だ

「えぇと、私…」
「準備中のお化け屋敷に入り込んで、気を失った、と聞いています」

 黒服の言葉に…何か、思い出したのか
 びくり、少女は体をすくませた
 …トラウマになりかけている、もしくは既にトラウマになっているようなので、あまり触れるべきではなさそうだ

「あのお化け屋敷には…とある都市伝説の契約者が、都市伝説と共に待機しているんです。その都市伝説と遭遇したようですね」
「……そう、みたいね」

 思い出したようで、ぐったりしている少女
 黒服は小さく苦笑し、そっと、少女の頭を撫でた

「落ち着くまで、この休憩所で休んでいてください……一応、ここは安全地点ですし」
「安全地点、ね……あなたは、どうするの?」

 じ、と少女に見つめられる

 …何故、彼女はこの町から、逃げてくれなかったのか
 もしも…万が一の時に、備えて
 できれば、逃げていて欲しかった

「…私は、まだ、仕事がありますので」

 すくり、立ち上がる
 …まだ、やらなければならない事がある
 明日は、Tさんの作戦を手伝う必要もあるのだ
 今日のうちにできる事は、全てやっておかなければ
 日焼けマシンの契約者によって、半ば無理矢理休まされているから…体力は、少し余裕がある
 少女が、何か引き止めるようなことを言った気もしたが…聞こえなかったふりをして、休憩所を出た

「………」

 …この気配
 気のせいだと、いいのだが

「…恐らく、違うのでしょうね」

 小さく、苦笑する
 …とうとう来たか、というのが、正直な感想だ
 自分は、確実に「組織」の暗部に敵対している形だ
 ……そもそも、今まで、こんな事態にならなかった方が、おかしい

 黒服は、祭でにぎわう通りを避けるように歩き出し…人気のない場所へ、人気のない場所へ、と進んでいく
 誰かを巻き込んではいけない
 誰にも見られてはいけない

 さぁ、喰らい付け
 そちらとて、目撃される事は好まないだろう?

 人気のない路地を、ゆっくりと進んでいると…

「………っ!?」

 っが!!と
 地面に、押し倒される

「やぁっと、見つけたぜ……!」

 黒服を、押し倒し
 …同じく、真黒なスーツを着た男が、笑った


 少女は、慌てて休憩所を飛び出していた
 あの黒服の姿は……駄目だ、見つからない
 秋祭り初日、人通りは多く…あっと言う間に、その中に紛れてしまった

 何故だろう 
 どうして、そう思ったのだろう
 …黒服を、一人で行かせてはいけない
 そんな気が、したのだ

 人波に逆らうように歩きながら進む
 黒い服を着た人物は何人か見かけるのだが…あの黒服が、見付かってくれない
 早く、早く見つけなければ
 何か、取り返しのつかないことになってしまうような、嫌な予感
 必死に、黒服の姿を探す中…
 …見つけた別の人物に、少女はやや嫌な思いを抱えつつも…背に腹は変えられず、そちらに向かって駆けていった


 やっと
 やっと、見つけた
 まったく、苦労させやがって
 あの端末め、壊れてんじゃないのか、こら
 不良品を渡しやがって…!

 だが、まぁいい
 やっと、見つけたのだ
 これで、ターゲットを始末できる

「…暗部の者、ですね」

 地面に押し付けられながら…D-No.962が、そう、口を開いた
 あぁそうさ、とB-No.004は笑ってやる

「何故、俺が差し向けられたか、わかるか?」
「……やはり、暗部は私が、邪魔ですか」

 D-No.962が、小さくため息をつく
 なんだ、わかっているのか
 わかっていて、あんな行動をとっていたと言うのなら…こいつは、とんでもない馬鹿だ

「「組織」を裏切る行動をとったんだ、当然だろう?」
「…「組織」を裏切るつもりはありませんよ」

 っは!!
 何を、今更そんな事を!
 そんな言い訳が通じるとでも思っているのか
 B-No.004は、ナイフを構える

「……「組織」がこのままでいいとは、思えませんよ」

 裏切り者が、何を言う?
 さて、どこを切り裂いてやろうか
 喉元か、それとも、心臓を一突きしてやろうか…

「…わかりませんか?」

 じ、とD-No.962が見上げてくる
 何が、わからないと言うのか?
 裏切り者の言い訳など…

「…都市伝説やその契約者が公の存在になる事を防ぐ…それが、「組織」の役目」
「あぁ、そうだな」

 そうだ
 そんな、世の為の活動をしている俺達を、こいつは裏切って…

「…わかりませんか?今、暗部が行おうとしている事こそが…その「組織」の役目に、背いている事に」

 ---ピタリ
 思わず、ナイフを、止める
 D-No.962は、静かに、静かに
 …まるで、憐れむように、B-No.004を見上げてきていた

「「鮫島事件」の発動…むしろ、都市伝説の存在を公にしかねない、そうは、思いませんか?」

 酷く、静かで、悲しそうな声だった
 --何を言っているのだ、こいつは
 そんな訳がない
 「鮫島事件」が発動すれば、都市伝説の存在は隠される
 これは、正しい事なのだ
 間違っているはずがない!!

 何故、ナイフを止めたのか
 何故、こいつの何の根拠もない言い訳を聞いてしまったのか
 B-No.004はやや、後悔しながら…今度こそ、D-No.962にナイフを振り下ろそうと…

 ----ッガ!!

「っ!?」

 手に、何か当たった
 その衝撃に、思わずナイフを落とす
 手に当たり、ちゃりん、と地面に落ちたのは…百円硬貨?
 誰が、そんな物を投げつけて、邪魔をしてきたのか
 B-No.004がそちらに顔を向けると…そこには、黒い浴衣を着た、少女の姿と
 …こちらに向かってかけてくる、金髪の青年の姿が、見えた
 どちらも「組織」の人間ではない
 何者だ?
 とにかく、百円硬貨を投げつけてきたのは、恐らく体制的に少女
 この二人を「敵」であると認識し、B-No.004は落としたナイフを拾おうとして

 その手を、金髪の青年に、捕まれた

 じゅううううううううううううっ

「---っぐ!?」

 手が……焼けている!?
 激しい高温で、焼かれている感触
 このまま、接触され続けるのは不味い!?

 B-No.004は青年の手を振り払うと、彼らから距離を取った
 少女と青年が、D-No.962を庇うように、間に割り込んでくる…!


 …一緒に黒服と契約しようと同盟っぽいものを組んでいたガキが、何やら慌てていた
 黒服を、探しているようだった
 嫌な予感がするのだ、とそう言ってきて
 こちらとしても、いい加減、黒服に契約の話を持ちかけようと思っていたところだったから
 こいつと一緒に、あいつを説得しようと思って探した

 俺達が、見つけたのは
 同じ、黒いスーツを着た男に押し倒されている黒服の、姿と
 …あの黒服を押し倒している男が、ナイフを振り上げていた、姿

 敵だ
 俺達は、同時にそう理解した

 少女が百円硬貨を、敵に投げつける
 何らかの都市伝説と契約して、その能力を使おうとしているのだろうが…その攻撃が上手く決まるか、わからない
 だからこそ、俺もそいつに接近する
 今から能力を発動しても、間に合わない
 だが、接近すれば……!

 落としたナイフを拾おうとした敵の手を、掴む
 じゅうっ、と
 体温が急上昇した俺の体が、そいつの手を焼いていく
 激痛を感じたのだろう、そいつは急いで俺の手を振り払って、距離をとった
 よし、黒服から引き剥がせた!

「大丈夫!?」
「はい…」

 けほ、と小さく咳き込んでいる黒服
 良かった、まだ、どこも怪我していない

「てめぇ…っ」

 ギロリ、俺は敵を睨みつけた
 …この黒服と、似たような格好
 「組織」か!?

「何だよ、こいつは」
「…「組織」の…暗部の、者です。私を裏切り者と認識して、消しに来たようですね…」

 自嘲するように笑っている黒服
 こいつは、「組織」から消されるのを覚悟で、ここ数日、ずっと動いていた
 …もしかしたら、覚悟していたのかもしれない
 自分が、消されるだろうと
 そして、その時が来たら…もしかしたら、受け入れるつもりだったのかもしれない

 …ふざけるな!
 そんな事をさせるか!

「っ気をつけてください。彼は、「組織」の暗部の中でも、暗殺を専門としている者です」
「…っは…暗部の情報を、どれだけ把握していやがるんだか…」

 敵は、忌々しそうに黒服を睨んだ
 --そっちの事情など、知るか
 こちらは、何があろうと、こいつを「組織」から解放したいのだ
 てめぇらなんかに、こいつを殺させて溜まるか!

 俺は、そいつを睨み続ける
 敵の肌は、徐々に…日焼けしていていっている
 あと、もう少しで攻撃が出来る

 …その、瞬間
 敵の姿は、俺たちの目の前から……消えた


「…っ」

 まずい
 相手の能力が何であったのか
 そこまでは、知らなかったのだが…この瞬間、理解する

「…「透明人間」ですか…!」

 何という事だろう
 相性が、悪すぎる

 相手は単体
 「はないちもんめ」の能力は、通じない

 そして、相手がこうやって姿を消す、となると
 …「日焼けマシンで人間ステーキ」の能力も、通じない
 この青年が契約している、「日焼けマシンで人間ステーキ」には、攻撃発動までに時間がかかると言う弱点の他に、もう一つ
 …目視できない相手には攻撃できない、と言う弱点もあるのだ
 この青年が視認できない相手は、攻撃できない
 相手が姿を消していては、攻撃が届かない

 どうする?
 どうすれば、この二人を逃がす事ができる?
 彼は必死に考えるが…その間にも、その気配は、確実に、彼らに迫ってきていた


 ----畜生!
 透明人間、なんて、そんなの有りかよ!?
 それも都市伝説なのかよ!!??
 どこぞの国で、透明人間を作り出す薬ー、って都市伝説でもありやがるのか
 誰だ、んな都市伝説生み出しやがったのは!?

 苛立っても、どうにもならない
 青年は、黒服と少女を護るように、敵の気配を探ろうとする
 自分の契約している都市伝説の欠点が、弱点が、嫌になってくる
 決まれば強いが、発動まで時間がかかるし、見えなければ攻撃できない
 不意打ちには最適なのだが、そうじゃなければどうしても不利になる

 畜生
 どんなに強い力でも、今、こいつを護れないんじゃ、意味がない
 今、こいつを護れない力じゃあ、意味がない!!

 力が
 力が、必要なんだよ
 今!こいつを護れる、力が!!
 今のこの力だけじゃあ、それが足りない!!

 青年は、拳を握り緊める
 どうすれば、今、戦っている相手を攻撃できるか?
 必死にそれを考える


  -----力が、欲しいか?


 ざわり
 そんな声が、頭に響いた気がした


  ----もっと、強い力が、欲しいか?


 あぁ、欲しいよ
 こいつを護れるだけの力が、欲しい!!
 かつて、俺を護ってくれたこいつを、今度は俺が護るのだ
 それだけの力が、欲しい!!!


  -----そうか、なら………くれてやろう!!


 そんな声が、はっきりと、頭の中に響いた気がして
 どくんっ、と
 体中で、何かの力が脈打ったのを…俺は、確かに感じた


 あぁ、畜生
 邪魔なんだよ、お前ら!!
 なんで、そんな奴を庇うんだ
 そいつは「組織」の裏切り者の黒服なのだ
 もはや、「組織」に不必要な存在なのだ
 「組織」に不要とされた黒服に、最早存在している意味などない
 それを、どうして庇うというのだ
 お前らにとって、D-No.962にはどんな価値があるというのだ?
 「組織」以外にとって価値がある黒服なんて、この世に存在するはずが……

(…そう、言えば)

 …そもそも、D-No.962は「組織」に対して裏切り行為を働いたのだ
 「組織」にとって、最早不要なはずなのだ

 ……おかしい
 「組織」にとって、不要な存在となった時点で…そもそも、自分が差し向けられなくても…
 …その存在は、消えるはずでは、ないのか?

(………いや)

 余計な事など、考えるな
 自分がすべき事は、D-No.962を殺す事
 そして、D-No.962を護ろうとしている、この人間二人も消す事だ

 「透明人間」の力を発動したまま、B-No.004に近づいていく
 まずは、目標であるこいつから、消す

 静かに、静かに、ゆっくりと、近づいていく
 人間二人も都市伝説契約者のようだが…どうやら、視認できない相手は、攻撃できないようだ
 警戒する必要も、ない
 再び、ナイフを振り上げる
 さぁ、今度こそ……!


 この時
 B-No.004と呼ばれる、この黒服は…最早、自分の仕事は完了したと、そう感じた
 そう信じて…疑いは、しなかった


 ナイフを振り下ろす
 その、瞬間
 自分に襲い掛かってきた、紅蓮の炎に気づく事ができなかったと、しても
 それは、B-No.004には…何の落ち度も、無い事なのだ


 …炎、が
 襲い掛かってきた暗部の黒服が…業火に焼かれていく様子を
 彼は、呆然と眺めていた
 はないちもんめの契約者の少女も、驚いたように目を見開いている

 めらめらと
 紅蓮の炎は揺れている
 …日焼けマシンの契約者の、その右手が
 暗闇の中、美しいほどに揺らめく炎に包み込まれていた

「------っ!!??」

 悲鳴をあげることすら、できないのだろうか
 暗部の黒服は、炎に包まれ、燃やされ続けている

「…っの、野郎が…こいつに、手ぇ出すんじゃねよ…!」

 青年が、燃え行く暗部の黒服を、睨みつけている
 青年が向けるはっきりとした怒気が、暗部の黒服をますます強く焼いていく

 …何が、起きたのか?
 正確には、理解できない
 ただ、はっきりとしているのは
 突然、青年の右手から炎が出現し…その炎が、姿を消してこちらに襲い掛かろうとしていた暗部の黒服を包み込んだ事

 見えなければ、発動しないはずの「日焼けマシンで人間ステーキ」の能力
 …それを越えた能力が、発動している

「…まさか…厨2病との、多重契約、ですか…っ」

 --何という事か
 多重契約など…そんな、リスクの高い事を!!

 多重契約は、基本的にリスクが高い
 似たような系統の都市伝説ならば、そのリスクは低いものの…基本的に、危険である事に変わりはない
 …辛うじて幸いと言えるのは、その多重契約した都市伝説が「厨2病」である事くらいだろうか
 「厨2病」は、きわめて特殊な都市伝説である
 先に、別の都市伝説と契約していた場合…元から契約していた都市伝説を、進化させる可能性がある
 その場合の多重契約のリスクは………その、多重契約する瞬間が、一番危ない
 場合によっては、そのまま、一気に都市伝説に飲み込まれてしまうのだ
 その事実を、知っていたのか、否か
 …この青年は、一か八かの賭けをして…それに、勝ってみせたのだ
 「日焼けマシンで人間ステーキ」…その、高温によって相手を焼く、という力をさらに拡大解釈させて、炎を生み出したのだ

 暗部の黒服が、燃え続けている
 メラメラ、メラメラと
 炎を振り払おうと、必死に地面を転がるが
 しかし、青年がそれを許さない
 青年の右手から生まれる炎が、暗部の黒服を追撃した
 さらに、さらに、高温で焼かれ続け……暗部の黒服は、やがて動かなくなる

「……舐めるなよ」

 ぼそり
 青年は、低く呟いた

「俺は、こいつの為だったら……命の一つや二つ、惜しくはないんだからな」

 その言葉が、暗部の黒服に、届いたかどうか
 灼熱の炎に包まれて…暗部の黒服は黒く焼け焦げ、灰になっていこうとしているのだった


「……っと?」

 ぐらり
 一瞬、体が揺らいだ
 …酷く、体力を消耗したような気がする
 よくわからないが、自分は炎を出せるようになったようだ
 しかも、相手が見えなくても使える!
 これは、何とも便利だ

「大丈夫か?」
「…あなたこそ、大丈夫ですか?」

 黒服が、ゆっくりと立ち上がる
 少女は、そんな黒服のスーツのすそをしっかりと握りながら…こちらを、やや警戒するように見上げてきている
 なんだよ
 どうして、こんな警戒されなきゃなんねぇんだよ、俺が

「俺はどこも怪我なんてしてないぜ?」

 ぼしゅ、と炎を消す
 炎で包まれていたはずの右手は、火傷一つしていない

「…怪我、ではなくて……「厨2病」との多重契約など、無茶なリスクを…」
「お前の為だから」

 きっぱり、堂々と、悪びれもなく、言い切ってやる
 そうだ、こいつを護る為なのだ
 その為なら…

「……っとと?」

 ぐらり
 なんだ?
 なんで、こんなに疲れてんだ?

「…急に多重契約なんて、したからですよ」

 ため息をつかれた
 …どうやら、炎を出す力、随分と俺の体力を消耗しやがるらしい

 ……便利なんだけどなぁ
 連発は、無理そうか

「…それより。場所を移動しましょう。派手な事したから、人が来るわよ」

 少女が、ぼそ、とそう言ってきた
 …あ、やべ
 確かに、派手に炎を出したから、ヤバイかも…?

「…傍に、墓場がありましたね?あそこに移動しましょう……あそこなら「組織」の目も届きませんし、万が一「夢の国」が出現しても、大丈夫でしょう」
「あぁ、そうだな」

 …まずは、そこに移動しよう
 そして、そこで、こいつに契約の話を持ちかけるのだ
 大丈夫
 二人がかりで説得すれば…きっと、こいつは受け入れてくれると思う

 絶対に、こいつを救い出して見せるのだ
 その決意を胸に、青年は黒服と少女と共に、足早に路地から離れていった



 …あとには
 黒く焼け焦げた、暗部の黒服…B-No.004の死体だけが、残されて
 しかし、その死体も、やがてはじめからそこに存在などしていなかったかのように…急激に風化して、風にふかれて、消えてしまったのだった







  さぁ 時は来た
  全ての準備は整った


  …全ては、己が望みの、為に





                    Red Cape







タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー