合わせ鏡のアクマ 05
「ねぇ、アンタなにかあった?なんか顔がやつれてるけど・・・」
「いや、心配には及ばない・・・ちょっと最近深夜番組にはまってるんだ」
アクマがな。
「そう、夜更かししすぎると健康に悪いから気をつけたほうがいいわよ?」
「うぃ、それで今日は何の用なんだ?」
最近、俺と『姫』さんは毎日毎日昼休みに屋上で一緒に弁当をつついていた。
周りから見ればうらやましい・・・という状況なのかもしれないが正直眠れなくて困ってる・・・誰か代わってくれ。
「なによ、用がないのに会っちゃダメなわけ?」
「いや、別にいいけどさ」
どうも俺は光栄なことに『姫』さんに友達として認識されてしまったらしい。
しかも『姫』さんは、友達は昼休みに一緒に弁当を食べるもの・・・と考えているらしい。俺は一人で食べてるほうが好きなんだが。
「それはアンタに友達がいないからじゃないの?」
「失礼な、俺だって友達の一人や二人いるわ!」
もう一つ変わったことは、『姫』さんが俺を呼ぶとき「××君」から「アンタ」に変わったことだ。喜んでいいのか、これ。
「・・・ごちそうさま」
『姫』さんの方も食べ終わったらしく、弁当を片付けながらこっちに話しかけてくる。
「そういえば、新しい都市伝説が流行りだしたのよ。それもなんt「空飛ぶ生首だろ?」
なんだ知ってたの、と『姫』さんは苦い顔をしているが・・・学校中で話題になってるのに知らないほうがおかしい。
「いや、心配には及ばない・・・ちょっと最近深夜番組にはまってるんだ」
アクマがな。
「そう、夜更かししすぎると健康に悪いから気をつけたほうがいいわよ?」
「うぃ、それで今日は何の用なんだ?」
最近、俺と『姫』さんは毎日毎日昼休みに屋上で一緒に弁当をつついていた。
周りから見ればうらやましい・・・という状況なのかもしれないが正直眠れなくて困ってる・・・誰か代わってくれ。
「なによ、用がないのに会っちゃダメなわけ?」
「いや、別にいいけどさ」
どうも俺は光栄なことに『姫』さんに友達として認識されてしまったらしい。
しかも『姫』さんは、友達は昼休みに一緒に弁当を食べるもの・・・と考えているらしい。俺は一人で食べてるほうが好きなんだが。
「それはアンタに友達がいないからじゃないの?」
「失礼な、俺だって友達の一人や二人いるわ!」
もう一つ変わったことは、『姫』さんが俺を呼ぶとき「××君」から「アンタ」に変わったことだ。喜んでいいのか、これ。
「・・・ごちそうさま」
『姫』さんの方も食べ終わったらしく、弁当を片付けながらこっちに話しかけてくる。
「そういえば、新しい都市伝説が流行りだしたのよ。それもなんt「空飛ぶ生首だろ?」
なんだ知ってたの、と『姫』さんは苦い顔をしているが・・・学校中で話題になってるのに知らないほうがおかしい。
俺達を襲った『生首』は、近隣の人々にも目撃されていたらしく(幸い俺達の目撃情報はなかった)、学校にも噂として流布されていた。
今のところ襲われている人は俺達以外にはいないみたいだが・・・油断はできない。
「・・・契約者様、聞いてますの?」
「ん?ああ、ごめんなザクロ。もう一度言ってくれ」
キュー○ー人形がこの『生首』の発端ではないかと考えた俺は、少し責任を感じてこうやって見回りに精を出しているのだが・・・
「もう、契約者様は私達とは違ってあまり頑丈にできてないのですから。もっとちゃんと寝てくださいませ」
ザクロはこの見回りに反対らしく、もしどうしてもするのであれば自分一人でやる・・・と言うのだ。
「でもな、いざ戦いになったらザクロだけじゃつらいだろ?だったら全員で行動したほうが安全じゃないか」
「そうじゃありませんわ!ワタクシは契約者様の体を心配して・・・」
「俺も無理をしてるつもりはないよ・・・睡眠不足は主にアクマのせいだしな」
「え、なんでそこで矛先が僕に!?」
今のところ襲われている人は俺達以外にはいないみたいだが・・・油断はできない。
「・・・契約者様、聞いてますの?」
「ん?ああ、ごめんなザクロ。もう一度言ってくれ」
キュー○ー人形がこの『生首』の発端ではないかと考えた俺は、少し責任を感じてこうやって見回りに精を出しているのだが・・・
「もう、契約者様は私達とは違ってあまり頑丈にできてないのですから。もっとちゃんと寝てくださいませ」
ザクロはこの見回りに反対らしく、もしどうしてもするのであれば自分一人でやる・・・と言うのだ。
「でもな、いざ戦いになったらザクロだけじゃつらいだろ?だったら全員で行動したほうが安全じゃないか」
「そうじゃありませんわ!ワタクシは契約者様の体を心配して・・・」
「俺も無理をしてるつもりはないよ・・・睡眠不足は主にアクマのせいだしな」
「え、なんでそこで矛先が僕に!?」
*
いや、お前のせいだから。お前が深夜番組見てるせいで安眠できないんだよ!
「だって、深夜番組面白い・・・」
「せめてイヤホン使え!」
「だって僕イヤホンつけられないじゃないか!」
「イヤホン挿してやるから、それに耳当ててればいいだろ」
「・・・はっ!なんという画期的な策・・・」
いや、普通に考えれば思いつくと思うんだが。
「・・・そういえば、そろそろあの墓地に行ったほうがいいのか?」
この短期間で情報が集まるとは思えないが、なによりあいつに聞きたいことがある。
「そうですわね、明日はお休みですし・・・一度、家に帰ってから行きましょうか」
「決まりだな」
「ねぇ、その前にアイスを「買わない」・・・けちー!」
「だって、深夜番組面白い・・・」
「せめてイヤホン使え!」
「だって僕イヤホンつけられないじゃないか!」
「イヤホン挿してやるから、それに耳当ててればいいだろ」
「・・・はっ!なんという画期的な策・・・」
いや、普通に考えれば思いつくと思うんだが。
「・・・そういえば、そろそろあの墓地に行ったほうがいいのか?」
この短期間で情報が集まるとは思えないが、なによりあいつに聞きたいことがある。
「そうですわね、明日はお休みですし・・・一度、家に帰ってから行きましょうか」
「決まりだな」
「ねぇ、その前にアイスを「買わない」・・・けちー!」
「・・・夜中に墓地に来るってのも、不気味だな」
「そうですの?」
ザクロにはいまいちこの恐怖が分からないようだが・・・まぁこいつも都市伝説だしな。
俺は墓地の中に入っていくと、懐から携帯電話を取り出した・・・と、計ったかのように着信音が鳴り響く。
着信音にビクッとしたが、それ以上は慌てずに通話ボタンを押す。足が震えて見えるのは幻覚だからな。
『こんばんは。ここに来られたということはなにか情報がご入用なのですか?』
電話口から漏れるてくるのは前と同じ若い女性の声。こうして改めて聞いてみると・・・けっこう若いな。
「ああ。一つは例の『生首』について情報が入ってないか・・・もう一つは、個人的な質問だ」
『分かりました。・・・残念ながら、『生首』に関しての目撃情報は、この前の一件でパタリとやんでいます」
ですが、と電話の向こうの『声』は続ける。
『これはあくまで推測の域を出ませんが・・・アレは、あなたを狙っているのではないのでしょうか?』
「・・・なんで、そう思うんだ?」
『まず、襲われた人があなただけでしかも続けて被害が他に出ていないことが挙げられます。
普通、一度人を襲い始めた都市伝説はどんどん人を襲うはずです。
次に・・・これが一番重要なのですが、あなたこの都市伝説に心当たりがありますよね?』
「・・・ああ」
驚いた、そんなことまで分かるのか。
「そうですの?」
ザクロにはいまいちこの恐怖が分からないようだが・・・まぁこいつも都市伝説だしな。
俺は墓地の中に入っていくと、懐から携帯電話を取り出した・・・と、計ったかのように着信音が鳴り響く。
着信音にビクッとしたが、それ以上は慌てずに通話ボタンを押す。足が震えて見えるのは幻覚だからな。
『こんばんは。ここに来られたということはなにか情報がご入用なのですか?』
電話口から漏れるてくるのは前と同じ若い女性の声。こうして改めて聞いてみると・・・けっこう若いな。
「ああ。一つは例の『生首』について情報が入ってないか・・・もう一つは、個人的な質問だ」
『分かりました。・・・残念ながら、『生首』に関しての目撃情報は、この前の一件でパタリとやんでいます」
ですが、と電話の向こうの『声』は続ける。
『これはあくまで推測の域を出ませんが・・・アレは、あなたを狙っているのではないのでしょうか?』
「・・・なんで、そう思うんだ?」
『まず、襲われた人があなただけでしかも続けて被害が他に出ていないことが挙げられます。
普通、一度人を襲い始めた都市伝説はどんどん人を襲うはずです。
次に・・・これが一番重要なのですが、あなたこの都市伝説に心当たりがありますよね?』
「・・・ああ」
驚いた、そんなことまで分かるのか。
*
『伊達に長く人を見てませんからね・・・この墓地、けっこう昔からあるんですよ?』
「それで、続けてくれ」
『都市伝説の中には、一見違うものに見えても本質が同じでつながっているものもあります。
そういった都市伝説は、一旦攻撃されると全然見当違いの方向から反撃を喰らってしまうのです。
今回は、そういった類の事例によく似ています。以上から、アレはあなたを狙って隙をうかがっているのではないかと』
・・・随分とはっきり言ってのけたが、その自信はどこから?
『歳相応の貫禄というやつです』
うん、微妙に答えになってない。
『それで、個人的な質問とやらはどんな内容なんですか?』
そう、俺が今日ここに来た最大の理由。それは・・・
「・・・なんでこんなにこの町に都市伝説が現れるのか。それと、他の契約者について聞きたい」
一瞬、電話の向こうの『声』の様子が変わったように感じた。そして『声』は静かに話し出した。
『・・・少し、長くなるかもしれませんよ?』
「それで、続けてくれ」
『都市伝説の中には、一見違うものに見えても本質が同じでつながっているものもあります。
そういった都市伝説は、一旦攻撃されると全然見当違いの方向から反撃を喰らってしまうのです。
今回は、そういった類の事例によく似ています。以上から、アレはあなたを狙って隙をうかがっているのではないかと』
・・・随分とはっきり言ってのけたが、その自信はどこから?
『歳相応の貫禄というやつです』
うん、微妙に答えになってない。
『それで、個人的な質問とやらはどんな内容なんですか?』
そう、俺が今日ここに来た最大の理由。それは・・・
「・・・なんでこんなにこの町に都市伝説が現れるのか。それと、他の契約者について聞きたい」
一瞬、電話の向こうの『声』の様子が変わったように感じた。そして『声』は静かに話し出した。
『・・・少し、長くなるかもしれませんよ?』
『ではまず、この町の地図を頭に思い浮かべてください』
言われたとおり、頭に地図を思い浮かべる。
『この町は、袈裟斬りのように町を横断する鉄道と、
北の山から流れる川で大まかに東西南北の四つの地域に分けられます。
私達のいる東側の区域は一番広く、町の中央辺りも含まれる住宅の多い地域です。
南側の区域は繁華街がありますが、あそこには少々派手なお店もあるらしいですね。まぁ駅も近いですし。
西側の区域にはご存知の通り、工場群やその社員の住居があります。確か、廃工場になったところもあったはずですよ。
一番土地の狭い北側は山に面していて、あの山の神社には毎年多くの町民が初詣に行きますね。
・・・さて、とりあえず今の町の状況はこんな感じです。ここまでいいですか?』
「ああ」
『では、続けますよ・・・
この町って住宅街が広くなって人口が増えたせいか、学校がすごく多いじゃないですか。
他の町からも生徒が集まるからそれらが今でも存続してるっていうのも驚きですよね。
知ってますか、この町が他の町の人からなんて言われてるか。『学校町』ですよ、ほんと学校多いですよね。
・・・では、ここから若干本題に入りますからよく聞いてくださいね』
俺は無言でうなずいた。
言われたとおり、頭に地図を思い浮かべる。
『この町は、袈裟斬りのように町を横断する鉄道と、
北の山から流れる川で大まかに東西南北の四つの地域に分けられます。
私達のいる東側の区域は一番広く、町の中央辺りも含まれる住宅の多い地域です。
南側の区域は繁華街がありますが、あそこには少々派手なお店もあるらしいですね。まぁ駅も近いですし。
西側の区域にはご存知の通り、工場群やその社員の住居があります。確か、廃工場になったところもあったはずですよ。
一番土地の狭い北側は山に面していて、あの山の神社には毎年多くの町民が初詣に行きますね。
・・・さて、とりあえず今の町の状況はこんな感じです。ここまでいいですか?』
「ああ」
『では、続けますよ・・・
この町って住宅街が広くなって人口が増えたせいか、学校がすごく多いじゃないですか。
他の町からも生徒が集まるからそれらが今でも存続してるっていうのも驚きですよね。
知ってますか、この町が他の町の人からなんて言われてるか。『学校町』ですよ、ほんと学校多いですよね。
・・・では、ここから若干本題に入りますからよく聞いてくださいね』
俺は無言でうなずいた。
*
『では、説明の一環で各学校の紹介でもしましょうか。
まず町の南側、南地区の中央辺りにある高校。ここには主に南地区の子供が入ります。
次に町の北西、西地区にある高校には、工場関係者の子供や北地区の子がよく入りますね。
その真逆で北東にある東地区最大の中学校は、もう創立60周年を迎えたとかなんとか・・・。
その三つが主に古い学校で、中央付近にある高校やあなたの通う高校はわりと新しい学校なんですよ』
「・・・一つの町に4つも高校があるのは確かに多いな」
『そうでしょう?だから『学校町』なんて呼ばれるのです。
しかもほとんどレベルも変わりませんし・・・せめて私立が一つでもあればいいんですけど。
まぁ、それは置いておきますが・・・ここであなたに、一つ質問をします』
「なんだ?」
『今挙げた、三つの学校と北にある神社。それにここの墓地をあなたの頭の地図に書き加えるとどうなります?』
「 ? そんなことして何が・・・」
「契約者?どうしたの?」
「・・・そういうことですの」
「えっ!ザクロも分かったの!?」
「これくらいは分かったほうがいいですわよ・・・そもそも、アクマあなた話聞いてましたの?」
「・・・う、うん!聞いてたよ?」
「今の沈黙はなんだ今の沈黙は」
コイツ、少しは真面目に話を聞けよ・・・
『どうやら、アクマさん以外は分かったようですね?』
「ええ!?本当に僕だけ?」
「本当だ」
「ちょ・・・ザ、ザクロさん!教えてください!」
「教えろって・・・まぁ、ヒントくらいはあげますわ。今から言うとおりに頭の中で想像しなさいまし。
まず、北に神社があります。そしてそこからずっと南西に下ると繁華街付近の高校がありますわ。
さらにその高校から北東に延々と歩くと古い中学校がありますわ。
そしてそこから西に向かって走り続けると工場近くの高校が、そしてそこから南東に飛ぶとこの墓地がありますわ』
「ちょ、ちょっと待って飛ぶとか僕には無理だから!」
「そういう問題じゃありませんわ!」
まったく、こいつに回りくどく説明しても無理か。ザクロの説明はそんなに回りくどくなかったが。
まず町の南側、南地区の中央辺りにある高校。ここには主に南地区の子供が入ります。
次に町の北西、西地区にある高校には、工場関係者の子供や北地区の子がよく入りますね。
その真逆で北東にある東地区最大の中学校は、もう創立60周年を迎えたとかなんとか・・・。
その三つが主に古い学校で、中央付近にある高校やあなたの通う高校はわりと新しい学校なんですよ』
「・・・一つの町に4つも高校があるのは確かに多いな」
『そうでしょう?だから『学校町』なんて呼ばれるのです。
しかもほとんどレベルも変わりませんし・・・せめて私立が一つでもあればいいんですけど。
まぁ、それは置いておきますが・・・ここであなたに、一つ質問をします』
「なんだ?」
『今挙げた、三つの学校と北にある神社。それにここの墓地をあなたの頭の地図に書き加えるとどうなります?』
「 ? そんなことして何が・・・」
「契約者?どうしたの?」
「・・・そういうことですの」
「えっ!ザクロも分かったの!?」
「これくらいは分かったほうがいいですわよ・・・そもそも、アクマあなた話聞いてましたの?」
「・・・う、うん!聞いてたよ?」
「今の沈黙はなんだ今の沈黙は」
コイツ、少しは真面目に話を聞けよ・・・
『どうやら、アクマさん以外は分かったようですね?』
「ええ!?本当に僕だけ?」
「本当だ」
「ちょ・・・ザ、ザクロさん!教えてください!」
「教えろって・・・まぁ、ヒントくらいはあげますわ。今から言うとおりに頭の中で想像しなさいまし。
まず、北に神社があります。そしてそこからずっと南西に下ると繁華街付近の高校がありますわ。
さらにその高校から北東に延々と歩くと古い中学校がありますわ。
そしてそこから西に向かって走り続けると工場近くの高校が、そしてそこから南東に飛ぶとこの墓地がありますわ』
「ちょ、ちょっと待って飛ぶとか僕には無理だから!」
「そういう問題じゃありませんわ!」
まったく、こいつに回りくどく説明しても無理か。ザクロの説明はそんなに回りくどくなかったが。
*
「つまりだな、五つの建物・場所を結ぶと☆のマークができるんだよ」
「・・・あっ」
『ご名答です。私が挙げた五箇所を結ぶと確かに☆ができあがります。
この町は、他の町から来た流れの都市伝説・・・『人面犬』などですね。
彼らから見れば非常に多くの都市伝説が発生しているのだそうです。
あくまでこれは結果論なので、事の真偽は分かりませんが・・・少なくとも私達は関係あると考えています』
「じゃあ、この町は特別都市伝説が発生しやすいってことなのか?」
『・・・そうなる条件は、昔からあったようですね。
しかし、ここ最近になって都市伝説の発生が増えているのです・・・理由は想像できますけど』
「なんなんだ、その理由って?」
『神社ですよ』
携帯電話から聞こえる『声』にあきれのような感情が混じる。
『先代までの神主は、この町の各所のお祓いや清めの儀式などを欠かさずやっていました。
それが今まで都市伝説の多発を防いでいたのだと思います。
しかし今の代になってからはその回数がめっきり減ってしまいましたから・・・
確かに昨今では幽霊や妖怪のようなものの存在が感じられなくなりましたけど、これはひどいと思うのです』
その後も、『声』は延々と愚痴をこぼしていた。
・・・あの、電話代かかるんですけど。
「・・・あっ」
『ご名答です。私が挙げた五箇所を結ぶと確かに☆ができあがります。
この町は、他の町から来た流れの都市伝説・・・『人面犬』などですね。
彼らから見れば非常に多くの都市伝説が発生しているのだそうです。
あくまでこれは結果論なので、事の真偽は分かりませんが・・・少なくとも私達は関係あると考えています』
「じゃあ、この町は特別都市伝説が発生しやすいってことなのか?」
『・・・そうなる条件は、昔からあったようですね。
しかし、ここ最近になって都市伝説の発生が増えているのです・・・理由は想像できますけど』
「なんなんだ、その理由って?」
『神社ですよ』
携帯電話から聞こえる『声』にあきれのような感情が混じる。
『先代までの神主は、この町の各所のお祓いや清めの儀式などを欠かさずやっていました。
それが今まで都市伝説の多発を防いでいたのだと思います。
しかし今の代になってからはその回数がめっきり減ってしまいましたから・・・
確かに昨今では幽霊や妖怪のようなものの存在が感じられなくなりましたけど、これはひどいと思うのです』
その後も、『声』は延々と愚痴をこぼしていた。
・・・あの、電話代かかるんですけど。
で、話の要点をまとめるとこうだ。
・元々この町は都市伝説が多発しやすい環境だった。
・それを抑えていた儀式の回数をを神主が減らしたため、発生件数が増えている。
・それを抑えていた儀式の回数をを神主が減らしたため、発生件数が増えている。
『元々、都市伝説と遭遇したり、契約する人は何人かいましたけど・・・
ここ数年の回数は異常ですね。軽く過去30年は振り返ってもなかった事態です』
「止める方法・・・とまではいかなくても、勢いを抑える方法はないのか?」
『それがあれば、私達はそれをなんとかして実行していますよ。
今一番いいのは、やはり契約者達が都市伝説を退治することなんです』
「そうか・・・」
ここ数年の回数は異常ですね。軽く過去30年は振り返ってもなかった事態です』
「止める方法・・・とまではいかなくても、勢いを抑える方法はないのか?」
『それがあれば、私達はそれをなんとかして実行していますよ。
今一番いいのは、やはり契約者達が都市伝説を退治することなんです』
「そうか・・・」
*
『それと、他の契約者については個人情報ということでお教えするわけにはいきません
なによりこちらでも把握しきれていない契約者も多いのです。全員が私達と協力しているわけでもないので』
「あ、いやそっちは別にいいんだ」
『都市伝説と戦っていれば、きっと会えますよ。他の契約者にも』
「そうだな・・・じゃあ、今日はありがとう」
『いえ、この程度しか私達にはできませんから。それでは『生首』に気をつけてお帰りください』
なによりこちらでも把握しきれていない契約者も多いのです。全員が私達と協力しているわけでもないので』
「あ、いやそっちは別にいいんだ」
『都市伝説と戦っていれば、きっと会えますよ。他の契約者にも』
「そうだな・・・じゃあ、今日はありがとう」
『いえ、この程度しか私達にはできませんから。それでは『生首』に気をつけてお帰りください』
「・・・きっと会えます、か」
「どうしたの、契約者?」
「いや・・・もしかしたら契約者どうしで争うこともありえるのかなと思ってな」
「それはあるんじゃありませんの?契約者とはいえそれ以前に一人の人間なのです、
利害が不一致した場合には争い・・・殺し合いもあると思いますわ。力を手に入れたと思っている人間は、特に」
「そういう風に、俺もなるのかね?」
「契約者はそうはならないよ?」
「ええ、アクマの言うとおりですわ。だって・・・」
二人は口を揃えて言った。
「「僕(ワタクシ)達がいるんだから(ですから)!!」」
「どうしたの、契約者?」
「いや・・・もしかしたら契約者どうしで争うこともありえるのかなと思ってな」
「それはあるんじゃありませんの?契約者とはいえそれ以前に一人の人間なのです、
利害が不一致した場合には争い・・・殺し合いもあると思いますわ。力を手に入れたと思っている人間は、特に」
「そういう風に、俺もなるのかね?」
「契約者はそうはならないよ?」
「ええ、アクマの言うとおりですわ。だって・・・」
二人は口を揃えて言った。
「「僕(ワタクシ)達がいるんだから(ですから)!!」」
そうだ、俺にはこいつらがいるんだ。
迷った時にはこいつらが一緒に考えてくれるし、
困った時にはこいつらが俺を支えてくれる。
契約なんかじゃない・・・・・・信頼で結ばれたパートナーが、俺にはいる。
うるさいこいつらがいる限り、俺は絶対に悪いことなんて考えられるわけがないんだ。
だからこいつらの期待に俺も応えるために、もうしばらく・・・見回りを続けよう!
「だから、それはワタクシ一人でやると言っているのですわ!」
「契約者ー、アイス買ってアイス。今度はイチゴ味のカップアイスがいいー」
迷った時にはこいつらが一緒に考えてくれるし、
困った時にはこいつらが俺を支えてくれる。
契約なんかじゃない・・・・・・信頼で結ばれたパートナーが、俺にはいる。
うるさいこいつらがいる限り、俺は絶対に悪いことなんて考えられるわけがないんだ。
だからこいつらの期待に俺も応えるために、もうしばらく・・・見回りを続けよう!
「だから、それはワタクシ一人でやると言っているのですわ!」
「契約者ー、アイス買ってアイス。今度はイチゴ味のカップアイスがいいー」
・・・うん、いきなり心が折れそうだ。とりあえずアクマ、お前今月アイスは無しな。
「そんなぁ~!!」
「そんなぁ~!!」