「でぇきぃぃたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!…あり?」
厨房裏のドアが勢い良く開く。それと同時に店長の歓喜の声が店中に響く。…が。
厨房裏のドアが勢い良く開く。それと同時に店長の歓喜の声が店中に響く。…が。
何故なのだろうか。店にはだれもいない。
秋祭りから臨時休業中なので客がいないのは仕方のないことだが、何故ノミ沢までいないのか。
「ちぇっ…せっかくいいもん出来たってのに…」
そういう店長の後ろ…店長の出てきた厨房裏の一室では…こっちゃんがテーブルに伏していた。
「ちぇっ…せっかくいいもん出来たってのに…」
そういう店長の後ろ…店長の出てきた厨房裏の一室では…こっちゃんがテーブルに伏していた。
「……うぅぅ…久々に…地獄を見た気分…」
「しかたないから通りすがった人たちに試食させて感想を聞いてみよー」
…というわけで、南区のある通りが、地獄へと変わるわけであります…
…というわけで、南区のある通りが、地獄へと変わるわけであります…
「へい、そこの嬢ちゃん連れた兄ちゃん」「あ?俺か?」
「そう、そこのあんた!あんたついてるね~、たった今新メニュー考え付いたところでなぁ。通りかかった人たちに試食させてるんだ」
「…ほう、タダ飯が食えるんだったら確かにラッキーだな」「そうですね、マスター。これに乗らない手はありません!」
「そう、そこのあんた!あんたついてるね~、たった今新メニュー考え付いたところでなぁ。通りかかった人たちに試食させてるんだ」
「…ほう、タダ飯が食えるんだったら確かにラッキーだな」「そうですね、マスター。これに乗らない手はありません!」
二名様…地獄の食事会へご招待…
「さぁまず一品目。『いかずち重』だ」
出てきたのはほとんど普通のうな重…
「…なんかパチパチ言ってるんだが」「そりゃあ、新鮮な電気ウナギを調理したからな。死なない程度の電気が残ってるZE☆」
「…なんかパチパチ言ってるんだが」「そりゃあ、新鮮な電気ウナギを調理したからな。死なない程度の電気が残ってるZE☆」
少しの沈黙。
「本当に食べられるものなんですか!?これは!」「うん?俺が食って5分程度気絶したくらいだ。並の人間なら大丈夫だろーよ」
「うん、電気の刺激が程良くて案外うm…ガクン」「マ、マスター!?」気絶者、約一名。
「本当に食べられるものなんですか!?これは!」「うん?俺が食って5分程度気絶したくらいだ。並の人間なら大丈夫だろーよ」
「うん、電気の刺激が程良くて案外うm…ガクン」「マ、マスター!?」気絶者、約一名。
※ここで補足事項!デンキウナギは本来脂が多すぎて食用には向かないぞ!
数分後…
「さて、お客さんが目を覚ましたところで二品目に行こう」「…今度は気絶しないもんを頼むぜ」
「あぁ、任せときなって…『ハンバーグ』だ」
一見普通のハンバーグ…「…材料は、なんですか…?」少女が不安そうに問う。
「いや、ちゃんとした食用の豚肉だよ?」「…なら安心ですね」安心したようで、少女と兄ちゃんが同時にハンバーグを食べる。
「いや、ちゃんとした食用の豚肉だよ?」「…なら安心ですね」安心したようで、少女と兄ちゃんが同時にハンバーグを食べる。
「…なんだろう…不思議な味がします…」「若干豚肉じゃない味もする気がするが、普通に食えるレベルだな…他に何か入れてんのか?」
兄ちゃんにそう聞かれたので、自信満々に言った。
兄ちゃんにそう聞かれたので、自信満々に言った。
「肉以外にはな…え~、イナゴの佃煮だろ?あとゲンゴロウ、アブラゼミと…」「「ブーッ!?」」
二人とも、全力で噴き出した。
「そ、それのどこがハンバーグなんですか!?」「半分虫だからな。だから『半バグ』なんだ」
「ええい、この店にはまともなものはないのか!?」…何かひどいことを兄ちゃんに言われてる気がするが気にしないのが俺のポリシーである。
二人とも、全力で噴き出した。
「そ、それのどこがハンバーグなんですか!?」「半分虫だからな。だから『半バグ』なんだ」
「ええい、この店にはまともなものはないのか!?」…何かひどいことを兄ちゃんに言われてる気がするが気にしないのが俺のポリシーである。
「まぁそう焦んなさんなって。お口直しにコイツを…『ブラックコーラ』だ」
やっぱり一見普通のコーラ…なのだが二人には前のメニューのインパクトが強すぎたようで。
「…駄目だ、変なものの感覚しかしない」「いや、確かに素材自体はイレギュラーだが味は俺並び副店長が保証するぜ?なぁ、こっちゃん?」
「……今回唯一の成功品…それが、これ…」店の奥から気分の悪そうな顔でこっちゃんが出てくる。
「ちなみに…素材は…?」
「…駄目だ、変なものの感覚しかしない」「いや、確かに素材自体はイレギュラーだが味は俺並び副店長が保証するぜ?なぁ、こっちゃん?」
「……今回唯一の成功品…それが、これ…」店の奥から気分の悪そうな顔でこっちゃんが出てくる。
「ちなみに…素材は…?」
「…聞くというのかい…?多分…引くぜ…?」
「だが、聞かないと何喰わされたか分かったもんじゃないし」「…何であろうと、聞かないわけにはいきません」
「…そうか…じゃあ、いうぞ…?」
「だが、聞かないと何喰わされたか分かったもんじゃないし」「…何であろうと、聞かないわけにはいきません」
「…そうか…じゃあ、いうぞ…?」
「Gだ」
「「…え?」」「そりゃ驚くよな…俺だって驚きだよ」
店長がこのコーラ完成までの工程を語る。
店長がこのコーラ完成までの工程を語る。
「まずGを生のままで茹でる。このときちゃんと死んだことを確認しないと後でえらいことになる…
そして茹で上がったらミキサーにGとヘビイチゴ数十個を入れて形が無くなるまで混ぜる。
混ざったものにカレールゥを少し入れて、6時間ほど熟成させて…あとは炭酸飲料にするだけだ」
そして茹で上がったらミキサーにGとヘビイチゴ数十個を入れて形が無くなるまで混ぜる。
混ざったものにカレールゥを少し入れて、6時間ほど熟成させて…あとは炭酸飲料にするだけだ」
「…その作業工程でうまいもんができるのか…」「…信じれません」
二人が、恐る恐るコーラを口に含む…
二人が、恐る恐るコーラを口に含む…
「「…あ、うまい」」
「だろ!?だろ!?」
「これGが原料だって知らなかったらもっとうまく感じれるだろな」「…マスター、思い出させないでください…」
「これGが原料だって知らなかったらもっとうまく感じれるだろな」「…マスター、思い出させないでください…」
とりあえず二人にはブラックコーラを二本分プレゼントしときました。
「よし、今回の開発も何とか成功だな」「いつもは失敗…だけどね…」
宴会の料理に『いかずち重』『半バーグ』『ブラックコーラ』が追加されました。
本日はこれにて閉店!
本日はこれにて閉店!