―第44章 避けるべき悪夢―
祭りの日に≪夢の国≫が乗り込んでくるのは分かった。だが、同時に聞き捨てならないニュースも入ってきた。
どうやら『組織』の一部勢力が≪夢の国≫ごと『組織』への反抗勢力を一網打尽にする、というらしい。
『組織』の黒服には二派あって、一つは黒服さんたちのような元人間の黒服。もう一つは純粋に『組織』というバカデカい都市伝説の中で生み出された、それこそ『組織の黒服』と言える黒服達。
今回行動を起こそうとしている勢力はその純然たる『組織の黒服』達である。ちなみに、その大多数が≪夢の国≫の黒服に取って代わられた為、現時点では少数勢力である。
しかしそれにも拘らず行動を起こす、という事は何らかの手段があると見て間違いはない。
これはあくまでも予測だが、先日『組織』の拠点の一つとされていた廃ビルが音もなく姿を消した。まるで元から存在してなかったかのように。普通ならこのような事は起こりえない。
その廃ビルには多数の『組織の黒服』が居たが、その殆どが≪夢の国≫の黒服に置き換えられていたらしい。そして≪夢の国≫の勢力圏へと姿を変えた。その為に『組織』の粛清を食らった。そう考えるのが妥当だろう。
つまり、≪夢の国≫の戦力を『組織』の拠点ごと消し去ったという事だ。
詳しいレコードは残ってないが、この事から導き出される答えはまず、何らかの消し去る能力をもった都市伝説の契約者が『組織』の中に居るという事。
そしてこれはあくまでも推論だが、その契約者が『組織の黒服』であるという事。
そう推測を立てなければ、得られた情報の辻褄が合わない。
しかし…、『消し去る』能力の都市伝説なんて…いったいどんな奴なんだ?
「月読、この条件で全ての可能性を検索してみてくれ。」
何の気もなしに月読に計算させてみる。
「…どうやら一番不味いものが出て来るかも知れません。」
モニターに映し出されたのは…『鮫島事件』という単語。…マジかよ。
―鮫島事件、その昔に起こった事件とされているが、今では事件の真相を知る者は殆ど居ない。何故なら真相を語ろうとする者は皆例外なく何者かに消されてしまうからだ。
……随分と強力な切り札を出してきてくれたな。といってもあくまで予測の域を出る事はないが。
どうやら純然たる『組織の黒服』って奴は取り込まれた契約者、子供達の事も考えない冷血野郎、或いは人の皮を被った冷酷な殺人機械、とでも言える存在なのは確かだ。
俺は携帯を取った。無論、あいつらを召集するためだ。
「宛先:剛田
委員長
件名:緊急召集
本文:今すぐ来い、以上。 by俺」
「送信…っと!早く来いよ…」
祭りの日に≪夢の国≫が乗り込んでくるのは分かった。だが、同時に聞き捨てならないニュースも入ってきた。
どうやら『組織』の一部勢力が≪夢の国≫ごと『組織』への反抗勢力を一網打尽にする、というらしい。
『組織』の黒服には二派あって、一つは黒服さんたちのような元人間の黒服。もう一つは純粋に『組織』というバカデカい都市伝説の中で生み出された、それこそ『組織の黒服』と言える黒服達。
今回行動を起こそうとしている勢力はその純然たる『組織の黒服』達である。ちなみに、その大多数が≪夢の国≫の黒服に取って代わられた為、現時点では少数勢力である。
しかしそれにも拘らず行動を起こす、という事は何らかの手段があると見て間違いはない。
これはあくまでも予測だが、先日『組織』の拠点の一つとされていた廃ビルが音もなく姿を消した。まるで元から存在してなかったかのように。普通ならこのような事は起こりえない。
その廃ビルには多数の『組織の黒服』が居たが、その殆どが≪夢の国≫の黒服に置き換えられていたらしい。そして≪夢の国≫の勢力圏へと姿を変えた。その為に『組織』の粛清を食らった。そう考えるのが妥当だろう。
つまり、≪夢の国≫の戦力を『組織』の拠点ごと消し去ったという事だ。
詳しいレコードは残ってないが、この事から導き出される答えはまず、何らかの消し去る能力をもった都市伝説の契約者が『組織』の中に居るという事。
そしてこれはあくまでも推論だが、その契約者が『組織の黒服』であるという事。
そう推測を立てなければ、得られた情報の辻褄が合わない。
しかし…、『消し去る』能力の都市伝説なんて…いったいどんな奴なんだ?
「月読、この条件で全ての可能性を検索してみてくれ。」
何の気もなしに月読に計算させてみる。
「…どうやら一番不味いものが出て来るかも知れません。」
モニターに映し出されたのは…『鮫島事件』という単語。…マジかよ。
―鮫島事件、その昔に起こった事件とされているが、今では事件の真相を知る者は殆ど居ない。何故なら真相を語ろうとする者は皆例外なく何者かに消されてしまうからだ。
……随分と強力な切り札を出してきてくれたな。といってもあくまで予測の域を出る事はないが。
どうやら純然たる『組織の黒服』って奴は取り込まれた契約者、子供達の事も考えない冷血野郎、或いは人の皮を被った冷酷な殺人機械、とでも言える存在なのは確かだ。
俺は携帯を取った。無論、あいつらを召集するためだ。
「宛先:剛田
委員長
件名:緊急召集
本文:今すぐ来い、以上。 by俺」
「送信…っと!早く来いよ…」