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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-63

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 黒服が死ぬ?
 望が、死ぬ?
 先ほどの、少年の姿をした黒服の言葉が頭を離れない

 じわり、じわり
 翼の心を、闇が覆う
 思い出すのは、クリスマスイブの日、恐怖のサンタに見せられた黒服と望の惨殺死体
 そして、かつて護れなかった人の、血塗れの姿
 あの日の、大切な物を失ってしまおうとする恐怖が
 自分の無力さを呪った後悔が、蘇る

「…んな事、させるか」

 呟いた声は、自分でも驚くほどに低く、暗かった
 そんな事を、させるものか
 誰が、黒服と望を殺すのか
 相手が誰であろうとも…そんな事は、させない
 その前に、自分がそいつを殺してやろう
 それが何者であろうとも、関係ない
 やっと手に入れた大切な家族を、失ってなるものか
 奪わせてなるものか

 暗い、暗い感情が、決意が、翼の心を染め上げる
 大切な者を護りたいと思うが故の感情
 しかし、それは酷く危うい
 一歩間違えれば、その感情に飲み込まれて暴走しかねない
 クリスマスイブのあの日、「厨2病」との多重契約による炎を暴走させたようなことを、またやってしまいかねない

 …それに、翼は薄々、気づいている
 それでも、翼は完全には、自分の感情をコントロールしかねない

「……あぁ、そうだ、殺してやる」

 黒服を、望を、この世から消すと言うのなら
 そんな奴、そんな事をする前に俺が殺してやる

 あの日の後悔を、もう二度と味わう気はない
 大切な人達に、傷ついてほしくなどない
 ならば、どうすればいいか?

 ……そんな惨劇を巻き起こそうとする奴を、消してしまえばいいのだ
 「組織」の過激派、と言っていた
 ならば、消してしまっても、なんら問題はないはずだ
 「組織」は、「首塚」の敵なのだから


 一人、帰路に着く翼の心が、黒く染まる
 それは、悪魔の囁きに囁かれた状態とは、また違う
 ただただ、真っ直ぐに、誰かを護りたいが故の、その危うい感情


 たとえ、己の身が犠牲になったとしても


 そんな決意を、この日、翼は胸に秘めた



 …そんな翼を、一匹の、尾無しの犬が見つめていた
 犬は、ニヤリ、笑って…暗い道へと、姿を消した



to be … ?



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