黒服が死ぬ?
望が、死ぬ?
先ほどの、少年の姿をした黒服の言葉が頭を離れない
望が、死ぬ?
先ほどの、少年の姿をした黒服の言葉が頭を離れない
じわり、じわり
翼の心を、闇が覆う
思い出すのは、クリスマスイブの日、恐怖のサンタに見せられた黒服と望の惨殺死体
そして、かつて護れなかった人の、血塗れの姿
あの日の、大切な物を失ってしまおうとする恐怖が
自分の無力さを呪った後悔が、蘇る
翼の心を、闇が覆う
思い出すのは、クリスマスイブの日、恐怖のサンタに見せられた黒服と望の惨殺死体
そして、かつて護れなかった人の、血塗れの姿
あの日の、大切な物を失ってしまおうとする恐怖が
自分の無力さを呪った後悔が、蘇る
「…んな事、させるか」
呟いた声は、自分でも驚くほどに低く、暗かった
そんな事を、させるものか
誰が、黒服と望を殺すのか
相手が誰であろうとも…そんな事は、させない
その前に、自分がそいつを殺してやろう
それが何者であろうとも、関係ない
やっと手に入れた大切な家族を、失ってなるものか
奪わせてなるものか
そんな事を、させるものか
誰が、黒服と望を殺すのか
相手が誰であろうとも…そんな事は、させない
その前に、自分がそいつを殺してやろう
それが何者であろうとも、関係ない
やっと手に入れた大切な家族を、失ってなるものか
奪わせてなるものか
暗い、暗い感情が、決意が、翼の心を染め上げる
大切な者を護りたいと思うが故の感情
しかし、それは酷く危うい
一歩間違えれば、その感情に飲み込まれて暴走しかねない
クリスマスイブのあの日、「厨2病」との多重契約による炎を暴走させたようなことを、またやってしまいかねない
大切な者を護りたいと思うが故の感情
しかし、それは酷く危うい
一歩間違えれば、その感情に飲み込まれて暴走しかねない
クリスマスイブのあの日、「厨2病」との多重契約による炎を暴走させたようなことを、またやってしまいかねない
…それに、翼は薄々、気づいている
それでも、翼は完全には、自分の感情をコントロールしかねない
それでも、翼は完全には、自分の感情をコントロールしかねない
「……あぁ、そうだ、殺してやる」
黒服を、望を、この世から消すと言うのなら
そんな奴、そんな事をする前に俺が殺してやる
そんな奴、そんな事をする前に俺が殺してやる
あの日の後悔を、もう二度と味わう気はない
大切な人達に、傷ついてほしくなどない
ならば、どうすればいいか?
大切な人達に、傷ついてほしくなどない
ならば、どうすればいいか?
……そんな惨劇を巻き起こそうとする奴を、消してしまえばいいのだ
「組織」の過激派、と言っていた
ならば、消してしまっても、なんら問題はないはずだ
「組織」は、「首塚」の敵なのだから
「組織」の過激派、と言っていた
ならば、消してしまっても、なんら問題はないはずだ
「組織」は、「首塚」の敵なのだから
一人、帰路に着く翼の心が、黒く染まる
それは、悪魔の囁きに囁かれた状態とは、また違う
ただただ、真っ直ぐに、誰かを護りたいが故の、その危うい感情
それは、悪魔の囁きに囁かれた状態とは、また違う
ただただ、真っ直ぐに、誰かを護りたいが故の、その危うい感情
たとえ、己の身が犠牲になったとしても
そんな決意を、この日、翼は胸に秘めた
…そんな翼を、一匹の、尾無しの犬が見つめていた
犬は、ニヤリ、笑って…暗い道へと、姿を消した
犬は、ニヤリ、笑って…暗い道へと、姿を消した
to be … ?