概要
NHK総合テレビジョンで1979年4月7日から1980年4月5日までの土曜日 19時30分 - 20時に放送されたテレビアニメ。全43話。
本作の前に放送されていた「未来少年コナン」(日本アニメーション)や「キャプテン・フューチャー」(東映動画)と異なり、NHK自社で企画・制作されている。(アニメーションパートの作画はマッドハウス)
本作の前に放送されていた「未来少年コナン」(日本アニメーション)や「キャプテン・フューチャー」(東映動画)と異なり、NHK自社で企画・制作されている。(アニメーションパートの作画はマッドハウス)
当時のシルクロードブームに乗って企画された、紀行ドキュメンタリーとアニメーションを組み合わせた大人向けの実験的かつ意欲的な番組で、当時のアニメ雑誌などでも高く評価されていた。
1980年から放送開始されたNHKの名作ドキュメンタリー「NHK特集 シルクロード」は本作のドキュメンタリーパートの取材をきっかけに製作された番組で、NHKの放送史でもかなり大きな影響を残している。
シンガーソングライター、小椋佳の16枚目のアルバム「マルコ・ポーロの冒険」は本作の主題歌、挿入歌を纏めたアルバムであり、こちらも名曲揃いで人気が高い。
1980年から放送開始されたNHKの名作ドキュメンタリー「NHK特集 シルクロード」は本作のドキュメンタリーパートの取材をきっかけに製作された番組で、NHKの放送史でもかなり大きな影響を残している。
シンガーソングライター、小椋佳の16枚目のアルバム「マルコ・ポーロの冒険」は本作の主題歌、挿入歌を纏めたアルバムであり、こちらも名曲揃いで人気が高い。
しかし、放送当時のNHKでは番組保存という概念がまだ薄く、ビデオテープが高額だったこともあり、放送終了した番組のマスターテープを消去して別な番組に使い回すのが当たり前の時代。
NHK製作の番組だった本作もその例に漏れず、1話と最終話を除き全てのエピソードのテープが上書きされ消失してしまった。
NHK製作の番組だった本作もその例に漏れず、1話と最終話を除き全てのエピソードのテープが上書きされ消失してしまった。
このような経緯もあり日テレ版ドラえもんと並び、国内テレビアニメにおけるロストメディアの代表的な1作として度々話題にあがる作品である。
ストーリー
1271年、イタリアのヴェネツィアに暮らしていた17歳の少年マルコ・ポーロは父ニコロと叔父マテオに随行して東方へ旅立つことになる。
道中でマルコは様々な体験や色々な人々との出会いと別れ、冒険を繰り返しながら成長していく。
道中でマルコは様々な体験や色々な人々との出会いと別れ、冒険を繰り返しながら成長していく。
発見
NHKアーカイブスでは2009年から番組発掘プロジェクトの一環で本作も視聴者からの当時録画したVHSの募集が行われ、2019年までに13本が保存された。
そして放送終了から40年経過した2020年、事態が大きく動き出す。
映画用フィルムの現像所、ヨコシネ ディー アイ エーのフィルム保管庫からイタリアでの放送用に複製されていた全話のネガフィルムが発見されたのである。
ビデオの録画と異なり、これがあれば4K版の制作も可能…!。
ビデオの録画と異なり、これがあれば4K版の制作も可能…!。
しかし、この時発見されたフィルムの音声を録音するシネテープはイタリア語版を製作するために使われた、声優の声が入っていない劇伴と効果音のみのもの。これだけでは既に発見されたエピソードしか音声を付けることが出来ない。
ところが僅か1年後の2021年、オランダ在住の女性から全43話が録画されたVHSが提供されたのである。
再放送
2023年3月13日から15日まで、BSプレミアムの番組『プレミアムカフェ』で9回分(第1回・第4回・第7回・第12回・第14回・第17回・第35回・第39回・第42回)の再放送が行われた。
再放送に先駆け2023年2月25日にNHKアーカイブスで再放送を記念したイベントが行われゲストに主題歌を担当した小椋佳が出演した。
再放送に先駆け2023年2月25日にNHKアーカイブスで再放送を記念したイベントが行われゲストに主題歌を担当した小椋佳が出演した。
そして、放送終了から45年を迎えた2025年、満を持して全話再放送が決定。
4月5日からNHK総合にて放送予定。
4月5日からNHK総合にて放送予定。
メディアギャラリー
再放送版のOP・ED
関連リンク
再放送の番組情報
アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険
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NHKアーカイブスでの発掘までの軌跡
ついに発掘!『マルコ・ポーロの冒険』幻のアニメ&実写
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