『空中都市008』(くうちゅうとしゼロゼロエイト)は、1969年4月7日~1970年4月3日にかけてNHK総合で放送された特撮人形劇。
月曜~金曜18:05~18:20の「子供の時間」枠で放送され、1週間で1エピソードが完結するスタイルだった。全230話で、全話カラー放送。
月曜~金曜18:05~18:20の「子供の時間」枠で放送され、1週間で1エピソードが完結するスタイルだった。全230話で、全話カラー放送。
概要
小松左京の児童向けSF小説『空中都市008 アオゾラ市のものがたり』を原作に、近未来の空中都市「008」に住む大原一家の日常を描いた作品。ストーリーはもちろん、建物や交通機関のセットまで徹底的な科学考証に基づいている。理想的な未来の生活を描く一方で、科学への過信に警鐘を鳴らすエピソードも作られた。
当時としては異色の「未来社会を舞台としたSFドラマ」であり、作風にはイギリスの特撮人形劇『サンダーバード』の影響がみられる。
大ヒットした『ひょっこりひょうたん島』の後番組として制作されたが、その先進的な内容が子どもたちに受け入れられなかったらしく、わずか1年で放送終了となった。
当時としては異色の「未来社会を舞台としたSFドラマ」であり、作風にはイギリスの特撮人形劇『サンダーバード』の影響がみられる。
大ヒットした『ひょっこりひょうたん島』の後番組として制作されたが、その先進的な内容が子どもたちに受け入れられなかったらしく、わずか1年で放送終了となった。
人形の造形・操演を担当したのは竹田喜之助率いる竹田人形座。本作以前にも『宇宙船シリカ』や『銀河少年隊』で人形操演を手掛けている。
主人公の大原星夫役に太田淑子、父親の大原雄介役に若山弦蔵、雄介の上司である小林所長役に熊倉一雄と、声優陣も豪華。また『ドラえもん』でお馴染みの大山のぶ代と小原乃梨子が、本作では双子の悪ガキ兄弟「ガガン」と「ゴゴン」の声を当てている。
ストーリー
時は21世紀。世界各国は地上に螺旋状の高層ビルを建設し、空中都市を形成していた。科学の総力を結集したこの都市は戦争も公害もない理想郷。エアカーが道路を走り、家庭ではテレビ電話や全自動調理器が使われ、宇宙旅行も当たり前のように行われている。そんな空中都市の一つ「008」に住む大原一家の視点で、未来の暮らしやトラブルといった出来事を描く。
キャスト・スタッフ
- キャスト
※・・・後述する「北極圏SOS」には未登場。
大原雄介:若山弦蔵
大原冴子:里見京子
大原星夫:太田淑子
大原月子:平井道子
ワイズマン:藤村有弘
ジュリー:松島トモ子
小林所長:熊倉一雄
山上さん:古今亭志ん朝 ※
アラーム・ロボット:山崎唯 ※
オッチョコ:松島みのり
デカ:永井一郎
チョン子:喜多道枝 ※
ガガン:大山のぶ代 ※
ゴゴン:小原乃梨子 ※
大原冴子:里見京子
大原星夫:太田淑子
大原月子:平井道子
ワイズマン:藤村有弘
ジュリー:松島トモ子
小林所長:熊倉一雄
山上さん:古今亭志ん朝 ※
アラーム・ロボット:山崎唯 ※
オッチョコ:松島みのり
デカ:永井一郎
チョン子:喜多道枝 ※
ガガン:大山のぶ代 ※
ゴゴン:小原乃梨子 ※
- スタッフ
発見状況
映像の収録に使われたビデオテープレコーダー(2インチVTR)は非常に高価で、放送終了後は内容を消去し別の番組に使いまわすのが常だった。そのため本作のVTR映像は残っておらず、家庭用ビデオデッキの普及前であることから、個人の録画映像が発見される可能性も低い。
現存する唯一の映像は、フィルム制作の30分正月特番「北極圏SOS」(*2)の海外版である。海外向けに英語のタイトルやナレーションが追加されており、エンドロールもアルファベット表記になっている。NHK番組公開ライブラリーや、DVD『NHK人形劇クロニクルシリーズ』第3巻「竹田人形座の世界~空中都市008~」で視聴が可能。
メディアギャラリー
現存する「北極圏SOS」のOP映像
リンク
- NHK放送史:空中都市008 「北極圏SOS」の冒頭3分を視聴できる
- NHKアーカイブス:空中都市008
- NHKスクエア:人形劇クロニクルシリーズ3 空中都市008 竹田人形座の世界 DVDの販売ページ
- Wikipedia:空中都市008