第二次シンジケート構想 (企業国家アイリス 移転茶番)

THE A.R.K.C. SYNDICATE

==第二次シンジケート構想==

~アルカンシエル企業連邦 創設プロセス記録~






項目 内容
移転茶番名 第二次シンジケート構想
プロジェクト名 プロジェクト=アルカンシエル
目的 企業国家アイリスの飽和解消と、オーストラリア大陸への新企業国家(アルカンシエル企業連邦)組成
推進主体 The A.R.K.C Syndicate 執行評議会
計画定義 真の目的(土地と資源の確保、新本部の建設、国家を超える支配力の確立)を隠蔽し、「人道支援」「復興支援」「持続可能な未来の創造」といった大義名分を掲げて推進する大規模戦略計画。
茶番参加国/企業
南洋重工業株式会社
瑞州合衆国連邦
アバルト北征国※旧国旗
トラキア=ローマ帝国
ラティアンス・レフタニア技巧連合
シリングス朝アラスカ連邦王国






==1. 序章:アイリスの飽和と構想の必然性==


統一歴19X年、企業国家アイリスの心臓部、SYNDICATE執行評議会の高層ビル群は、灼熱の砂漠の空に無慈悲なほど聳え立っていた。最上階の円卓会議室では、総裁である如月響...ではなく、妹の如月蓮華が、目の前の巨大なホログラムディスプレイに映し出された最新のレポートに、静かに目を凝らしていた。兄は既に病床に臥していたのである。

そのことも知らず毅然と提出されたレポートは、アイリスの機能不全を容赦なく突きつけていた。人口過密は臨界点に達し、朝夕の物流は慢性的に麻痺。電力網はわずかな需要増で常に警報レベルに達し、新たな研究ラボや製造プラントを建設する土地は、もはや影すら見当たらない。「数字上は未だ成長を続けている。だが、このままでは先細りは明白だ」と、財務担当役員の声が響いた。

アイリスは、統一歴197年のあの急激な4社大併合――K1 GROUPがAtlanta Vision Group、CC、そしてRSTをその傘下に収め、各社を再構成したTHE A.R.K.C. SYNDICATEを形成して以来、奇跡的な速度で肥大化を遂げてきた。その成功の象徴であった企業国家は、皮肉にも自らの成功の重みに押しつぶされようとしていた。

「このボトルネックを看過すれば、我々の掲げる『新秩序』は絵空事に終わる」と、蓮華は低い声で言った。彼女の視線の先には、現在のアイリスの劣化したインフラと、将来的な成長曲線の鈍化を示すグラフが重なっていた。「我々には、より広大な、そして何よりも自由な土地が必要だ。この状況は、次の段階へ進む必然性を示している」

その言葉を合図に、秘匿されていた「第二次シンジケート構想」の計画書が各評議員の端末に送られた。それは、オーストラリア大陸の内陸部に、全く新しい企業国家を創設するという、途方もない計画であった。その新しい国家は、多様な企業が統合されて生まれる調和と繁栄を象徴するべく、「アルカンシエル企業連邦」と名付けられることになっていた。その土地が、国家としての統治が完全に機能不全に陥り、事実上の無政府状態にあることは、彼らにとってはむしろ好都合であった。

SYNDICATEは、この未曾有のプロジェクトを「プロジェクト・アルカンシエル」と呼んだ。真の目的を隠蔽し、大義名分を掲げ、あらゆる手段を講じて実行する、壮大な「新時代創設」の劇が、今、幕を開けようとしていた。


第一章 ニュース
NEWS 国際 統一歴199年3月 SYNDICATE、オーストラリア大陸「秩序回復パートナーシップ」を提案 - 第二次シンジケート構想を公表
{THE A.R.K.C. SYNDICATEは本日、地球規模の次世代プロジェクト「第二次シンジケート構想」の初期フェーズを発表した。
本構想の中核となる「プロジェクト=アルカンシエル」の一環として、SYNDICATEは無政府状態にあるオーストラリア大陸への「秩序回復パートナーシップ」を国際社会に提案。大規模な人道・復興支援を最優先事項とする。

SYNDICATEは、オーストラリア大陸における深刻な人道危機と地域の不安定化を深く憂慮。SYNDICATE国際渉外室および法務・コンプライアンス統括部は、この現状に関する詳細な報告書を国連および主要国政府に提出した。
SYNDICATEが保有するK1 GROUPのPMC治安維持能力、CeCelia Groupの医療支援、Atlanta Groupの教育支援といった複合的なリソースが、現地の状況改善に貢献可能であることを強調。国際社会との連携を通じ、秩序の回復と安定化への貢献を表明した。

このパートナーシップの下、SYNDICATEは現地住民への経済的支援、必要物資の供給保証、そして未来への希望を提供するため、水面下で現地の各協力勢力との協議を開始した。

また、K1 GROUPのK1 PMC/PMSCsは、人道支援部隊の安全確保と効率的な物資輸送のため、先遣隊をオーストラリア大陸へ派遣した。厳重な武装と規律のもと、混乱地域内に安全な治安回廊を確立し、物資輸送ルートの確保と武装勢力間の衝突抑制を図る。

本フェーズは、SYNDICATEが提唱する「新秩序」具現化に向けた、最初の具体的なステップである。人類の持続可能な発展と、混乱地域の安定化への貢献が、本計画の根幹にある。
これに対する各国の行動
瑞州合衆国連邦 ニュース発表 ''THE A.R.K.C. SYNDICATE「秩序回復パートナーシップ」を提案''
(アイリス、10日)世界的企業 THE A.R.K.C. SYNDICATE は、無政府状態にあるオーストラリア大陸における深刻な人道危機と地域の不安定化を深く憂慮し、同地に対する大規模な人道・復興支援を最優先事項とする「秩序回復パートナーシップ」を国際社会に提案した。瑞州外務省、および巨大企業との折衝を担当する鴻大企業庁は、同シンジケート国際渉外室および法務・コンプライアンス統括部の提出したオーストラリア大陸の現状に関する詳細な報告書を「把握している」と表明し、同シンジケートの人道的取り組みに感謝と歓迎の意を示した。一方で大統領府は、同シンジケートが擁するK1 PMC/PMSCsが人道支援部隊の安全確保と効率的な物資輸送のため、先遣隊をオーストラリア大陸へ派遣したことについて不快感を示している。消息筋によれば、政府高官や与党幹部の間での見解として「やり方が植民地狙いの先占」「統一政府として存在せずとも、固有の政治的・社会的組織があって、住民を代表する首長の権限のもとに置かれている地域は、無主地ではない。通告や交渉のない軍事力の派遣は無理筋」が主流であることを示した。大統領府は「瑞州合衆国連邦は、必要であるならばオーストラリア大陸に対する『人道的支援』の協力を惜しまない」とする談話を発表し、同シンジケートの主導権に牽制を入れた格好だ。
(瑞州合衆国連邦ページ( https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/717.html )より引用 )
ラティアンス・レフタニア技巧連合 声明発表 <中央政府、アルカンシエル計画に対して声明を発表>
記 東南亜細亜経済新聞
【連合首都レイネオン発 199年X月X日】
ラティアンス・レフタニア技巧連合中央政府は本日、THE A.R.K.C. SYNDICATEによって推進されている「アルカンシエル計画」に対して公式声明を発表した。

声明ではSYNDICATEが無政府状態に等しいとされるオーストラリア地域において、開発を進めていることについて、次のように述べている。
「我々は、太平洋経済圏の一体化と南方未開地域の持続的発展に貢献するいかなるプロジェクトにも敬意を表する。SYNDICATEの取組は、国際的な資本力と組織力によって地域の経済繁栄をもたらす試みであり、その手腕は商業的には称賛に値する」
その一方で、構成企業各国が参画するT.I.A.は以下の懸念を指摘する。
「これは経済開発という仮面を被った影響圏の植え込みであり、国家がもつ植民地思想の縮図に他ならない。人道支援を装った一方的な搾取の始まりだ。また治安維持という名の無勝手な武装勢力(PMC)の投入についても、オーストラリア地域が投資家の遊技場ではなく、国際社会の一員として尊重されるべき場であると再認識することを、SYNDICATEに強く求める。」との声明を発表した。
(ラティアンス・レフタニア技巧連合 Discordチャンネルより引用 )
アバルト北征国 国内報 '' アバルト北征国国務総括部、THE A.R.K.C. SYNDICATEを中心とした国際人道支援への参画を表明 ''
企業集団のTHE A.R.K.C. SYNDICATEは13日朝、現在オーストラリア大陸で発生しているとされる深刻な人道問題の根本的な解決を目的とした、企業国家アイリスの転移を含む「アルカンシエル計画」を正式に発表した。
オーストラリア大陸は現在長期的な無政府状態にある地域であり。同地域では難民や、警察権を持たない武装集団などが点在しているとされ、治安問題を始め深刻な人道危機の発生が懸念されてきた。
THE A.R.K.C. SYNDICATEは発表で、同地域における大規模な人道・復興支援を約束すると述べた上で。新たな国家機能を再構築し、主権に基づく統治を行うことで、地域の安定化と発展に資する国際的責務を果たすとしている。
この発表による、同計画の実施に伴うオーストラリア大陸への複数国家及び企業による国際的な人道支援活動実施の流れを受け。北征国国務総括部は14日夜、一連の計画に参画する方針を発表。
科品雄三国務代表は記者会見で「THE A.R.K.C. SYNDICATEによる今回の計画は、人道的観点のみならず、国際社会の包括的な発展においても重要な意義を持つものである」とした上で「必要であれば、あらゆる協力を行う用意がある。同計画に伴う活動への支援は、本邦の国際社会の一員としての責任を果たす一環となるものと考えている」と明らかにしました。
一方、国内ではTHE A.R.K.C. SYNDICATEが一連の計画においてオーストラリア大陸に国家機能を構築し、この管理を行うという点について反発があり「同企業による軍事力を伴うオーストラリア大陸への上陸は、新たな混乱を招きかねない侵入行為である」「アルカンシエル計画は、同企業による事実上のオーストラリア大陸の植民地化という側面を見直す余地がある」とする厳しい批判の声も上がっています。
国家統括機構関係者によると、一部国防軍部隊を含む国際人道支援活動への派遣準備が勧められているとの事であり。今後の動きに注目が集まっています。
(アバルト北征国 Discordチャンネルより引用 )
トラキア=ローマ帝国 ニュース記事 SYNDICATEの“人道支援”に抗議、帝国外務省が異例の声明
オーストラリア大陸を巡る情勢において、企業複合体SYNDICATEが発表した「アルカンシエル計画」に対し、トラキア・ローマ帝国政府が強く抗議する公式声明を発表した。
SYNDICATE総裁・如月蓮華氏による「第二次シンジケート構想」発表に端を発し、オーストラリア無政府地帯への大規模な“人道支援・復興活動”の名の下に、民間軍事組織K1 GROUPが先遣隊を上陸させたことに対し、帝国政府は「企業主導の武装展開は国際秩序に対する重大な挑戦である」と非難した。
帝国外務省は本日午前、公式声明を発表。人道的名目を掲げた軍事的拠点化の動きに対し、「即時撤退」と「国際的監視体制下での中立支援体制」構築を要求している。
記者:セウェルス・リヴィウス(外交・国際部)
(トラキア=ローマ帝国 Discordチャンネルより引用 )

統一歴199年、世界は突如として発せられたTHE A.R.K.C. SYNDICATEの公式発表に耳目を奪われた。企業国家アイリスから全世界に向けたホログラムスクリーンには、総裁である如月蓮華の毅然とした姿が映し出され、多言語同時通訳がその言葉を世界中に届けた。

「…オーストラリア大陸、とりわけ内陸部は、長らく国家統治の不在と環境荒廃に苦しんできました。この人道危機と地域の不安定化に対し、THE A.R.K.C. SYNDICATEは沈黙しません。」

蓮華総裁の言葉は、まるで世界の救世主であるかのように響き渡った。「我々は、この地に大規模な人道・復興支援を約束します。それは単なる援助に留まらず、人類の持続可能な発展と、混乱地域の安定化に貢献する次世代型産業・生活拠点『アルカンシエル企業連邦』の構築を目指すものです。」

当然、国際社会には戸惑いが広がった。「なぜSYNDICATEがそこに?」「企業の慈善事業の範疇を遥かに超えている」といった懐疑的な声が上がるのも無理はなかった。だが、SYNDICATEの対応は迅速かつ周到だった。国際渉外部と法務・コンプライアンス統括部は、水面下で主要各国政府に対し、緻密なロビー活動を展開。オーストラリア大陸の現状を示す詳細な報告書を提出し、SYNDICATEが持つ複合的なリソース――K1 GROUPのPMC治安維持能力、CeCelia Groupの医療支援、Atlanta Groupの教育支援がいかにこの人道危機を劇的に改善できるかを強調した。

「混乱する地域で最も必要とされるのは、確かな秩序と希望です。私たちSYNDICATEは、その空白を埋める用意があります」と、渉外部門の代表者は国際会議の場で語り、SYNDICATEの「秩序回復パートナーシップ」の必要性を切々と訴え続けた。その言葉は、各国代表の間に、SYNDICATEの持つ比類なき実行力への期待と、同時に畏怖の念を抱かせた。

SYNDICATEのこの大胆な動きに対し、国際社会は複雑な思惑を孕んだ反応を見せ始めた。経済合理性を最優先する 南洋重工業株式会社 は、SYNDICATEの発表がもたらす巨大なビジネスチャンスにいち早く着目し、発表からわずか1週間後には治安維持に関する事項を除く全面的な協力を表明した。

一方で、SYNDICATEの介入を歓迎しつつも、その主導権に牽制を入れる動きも見られた。 瑞州合衆国連邦 は、外務省がSYNDICATEの人道的取り組みを歓迎し、オーストラリアの人道危機へのSYNDICATEの関与を評価した。しかし、大統領府はK1 GROUPのK1 PMC/PMSCsが「人道支援部隊の安全確保」名目でオーストラリア大陸へ派遣され、上陸したことに対し、明確な不快感を表明。「やり方が植民地狙いの先占」「無主地ではない地域への通告なき軍事力派遣は無理筋」という見解が政府内で主流であることを示しつつ、瑞州も人道的支援に協力する用意があることを発表し、SYNDICATEの一方的な軍事行動を公然と容認しない姿勢を示した。
北極圏に位置する軍事国家、 アバルト北征国 も同様に、二層の反応を見せた。北征国現体制指導部は、科学技術を通じた人類社会の発展を基幹政策とする立場から、SYNDICATEの計画を国際人道支援として好意的に受け止め、支援の用意があることを表明した。しかし、国内の非主流派勢力は、PMC派遣を「オーストラリア大陸への侵入」であり事実上の植民地化であると厳しく批判し、自国政府の協力姿勢への懸念を表明した。

同時に、SYNDICATEの計画に対し、強硬な批判と妨害に乗り出す勢力も現れた。地中海世界に広がる トラキア・ローマ帝国 は、最も強硬な姿勢を示した国家である。外務省は声明で、人道的支援は各国の相互監視のもと、主権国家が行うべき原則を強く主張。企業主導によるこのような行為は、同地における利益誘導や情勢のさらなる不安定化を招きかねないとして激しく抗議した。特に、PMCの上陸については「人道支援を装った明らかな侵略行為」であると断じ、即時撤退を要求。国際社会に対し、SYNDICATEの行動を看過しないよう強く訴えかけた。
独立した企業国家である ラティアンス・レフタニア技巧連合 もまた、複雑な内部対立を抱えながらSYNDICATEに対抗した。技巧連合の中央政府はSYNDICATEの計画を公に称賛したものの、その裏側では、構成する各企業国家が、SYNDICATEの一方的な大規模開発と、それに伴う資源や市場への影響を懸念し、強い抗議の声を上げていた。特に技巧連合内の有力企業である黒洋重工は、オーストラリア現地の有力勢力への資金提供や印象操作を行うことで、SYNDICATEの開発に反対する世論を誘導する水面下の妨害活動を開始した。

こうした国際社会の賛同、牽制、そして強硬な批判と妨害が複雑に交錯する中、'''Continent Loup'''の情報工作は着実に進行した。情報統括部は、オーストラリア国内の部族、武装勢力、残存する地域共同体など、無数の実力者たちに対し、水面下で接触。経済的支援、物資供給ルートの保証、そしてSYNDICATEがもたらす未来の繁栄を説いていった。彼らの匿名性と秘匿性はここで最大限に活かされ、交渉の裏にSYNDICATEの影が直接的に見え隠れすることはなかった。

同時に、'''K1 GROUP'''のK1 PMC/PMSCsの先遣隊は、瑞州からの不快感表明やトラキア・ローマ帝国からの不快感表明、技巧連合、そしてアバルト北征国内の批判勢力からの水面下の妨害をよそに、予定通りオーストラリア大陸へ上陸した。彼らは厳重な武装と規律のもと、混乱地域内に治安回廊を確立し、実質的な支配領域の拡大を進めた。SYNDICATEが提供する「秩序」の力の片鱗を内外に示すこの行動は、まさに彼らの意図するところであった。THE A.R.K.C. SYNDICATEの「プロジェクト=アルカンシエル」は、国際社会の思惑が渦巻く中で、着実にその根を深く張り始めたのである。

第二章 ニュース
NEWS 国際 統一歴199年4月15日 SYNDICATE、オーストラリア大陸上空の空域制限を発表 - プロジェクト=アルカンシエルの安全確保
{THE A.R.K.C. SYNDICATEは本日、「第二次シンジケート構想」の中核である「プロジェクト=アルカンシエル」の安全かつ円滑な遂行を目的とし、オーストラリア大陸上空の空域に関する重要な措置を発表した。これは、大規模な移送および建設作業に伴う安全確保と、現地における人道支援活動の保護が目的である。
SYNDICATEが主導するオーストラリア大陸での「秩序回復パートナーシップ」は、現地住民への支援とインフラ再建を本格化させている。現在、企業国家アイリス(オマーン・イエメン地域)からの多岐にわたる物資、機材、人員の移送が開始されようとしている段階である。この大規模な「アルカンシエル・ストリーム」は、アラビア海からインド洋を横断し、オーストラリア大陸へと続く。
この移送経路、特にオーストラリア大陸におけるSYNDICATEの活動領域上空において、SYNDICATEが許可しない航空機の進入は、計画の安全性、人道支援活動の継続性、そして現地住民の安全を著しく脅かす可能性があるため。不測の事態を避け、関係者および航行の安全を確保するため、以下の空域制限措置を実施する予定だ。
NOTAM ID: SYC/AU/A001/202X
ISSUER: THE A.R.K.C. SYNDICATE Air Traffic Control Authority
Q) CODE LINE: YSYCA/QRTCA/IV/NBO/E/000/999/2500S13300E999
- (FIR: YSYCA - SYNDICATE Australia Flight Information Region)
- (NOTAM Code: QRTCA - Restricted Area, Temporary Change)
- (Traffic: IV - IFR and VFR Traffic)
- (Purpose: NBO - For immediate attention, for Pre-flight Briefing, for Flight Operations)
- (Scope: E - Enroute)
- (Lower Limit: 000 - Surface)
- (Upper Limit: 999 - Unlimited Altitude)
- (Coordinates: 25°00'S 133°00'E / Radius: 999 NM — covering entire continent)
A) LOCATION: Entire Australian Continent
B) START DATE/TIME (UTC): UNIFIED CALENDAR 199-04-15T00:00 (STANDARDIZED TIME)
C) END DATE/TIME (UTC): PERM (Permanent until further notice)
D) SCHEDULE: H24 (24 HOURS DAILY)
E) TEXT: UNAUTHORIZED AIRCRAFT ENTRY STRICTLY PROHIBITED
EFFECTIVE FROM UNIFIED CALENDAR 199-04-15. THIS MEASURE IS ENACTED TO ENSURE
SECURITY AND OPERATIONAL INTEGRITY OF PROJECT ARCANCIEL'S CONTINENT-WIDE
TRANSFER AND INFRASTRUCTURE DEPLOYMENT.

ALL AUTHORIZED AIRCRAFT MUST SUBMIT DETAILED FLIGHT PLANS A MINIMUM OF 48 HOURS
IN ADVANCE AND COMPLY STRICTLY WITH SYNDICATE ATC DIRECTIVES REGARDING ROUTE,
ALTITUDE, SPEED, AND TIMING.
F) LOWER ALTITUDE LIMIT: SFC (Surface)
G) UPPER ALTITUDE LIMIT: UNL (Unlimited)

==2.第二章:アルカンシエル=ストリーム==

"統一歴193年4月、オーストラリア大陸にSYNDICATEの建設部隊が次々と展開し、「プロジェクト=アルカンシエル」は目に見える形で進行し始めた。最初の大型輸送船が仮設港に接岸し、Atlanta GroupのAtlanta Industries製巨大クレーンがプレハブモジュールを陸揚げする。その光景は、荒野に打ち立てられる未来都市の序章であり、SYNDICATEの圧倒的な実行力を世界に示していた。

しかし、SYNDICATE執行評議会の会議室には、連日、各部門からの報告が山積し、緊迫した空気が張り詰めていた。如月蓮華総裁は、巨大なホログラムディスプレイに映し出されるリアルタイムの物流データ、治安報告、そして国際情勢の分析結果を凝視していた。アルカンシエル・ストリームは、まさにSYNDICATEの総力を挙げた一大プロジェクトであり、その円滑な進行はSYNDICATEの未来を左右する。だが、その道のりは決して平坦ではなかった。

【SYNDICATEの苦闘と各国の思惑】

「オーストラリア大陸北西部の仮設港湾で再び襲撃です!今回は放火と爆破も確認されました。南洋重工業製のコンテナとトラック数台が炎上、陸揚げ作業が一時停止しています!」

K1 PMCの高官が、血走った目で報告した。これは、ラティアンス・レフタニア技巧連合内の黒洋重工が支援する現地武装勢力による妨害活動の激化だった。SYNDICATEはContinent Loupの情報統括部からの事前情報で警戒はしていたものの、彼らの戦術は巧妙化し、単なる小競り合いから、より破壊的なテロ行為へとエスカレートしていたのだ。港湾の煙と炎は、SYNDICATEの物流チームに大きな負担をかけ、移送計画に遅延を生じさせた。南洋重工業製のコンテナやトラックが直接被害を受けたことは、協力を表明した企業の資産が晒される現実を示していたが、南洋重工業は事前に損害を覚悟の上での協力であり、補償要求ではなく、SYNDICATE側の確実な鎮圧と、より強固な安全保障体制の確立を求める姿勢を見せた。

さらに、技巧連合はSYNDICATEの材料、部品供給元に対し、黒洋重工を通じて独占的な優先契約を結び、供給網の遅延や制限を狙っていた。SYNDICATEの調達部門責任者は、代替ルートの確保や新たなサプライヤーの開拓に奔走し、連日徹夜が続いていた。この供給妨害は、建設スケジュールの遅延という形でSYNDICATEを直接的に苦しめた。

海上では、企業国家アイリスからインド洋を横断するSYNDICATEの主力輸送船団が、幾度となく予期せぬ困難に直面した。トラキア・ローマ帝国海軍の艦隊が、国際水域において執拗な監視と電子戦による妨害を仕掛けていたのだ。「国際水域における不法な企業活動」を名目としたトラキア艦隊の動きは、SYNDICATEの海上部隊に常に緊張を強いた。
「艦隊の通信が断続的に途絶しています!」

報告を受けた 3EC3 補給艦隊司令が息をのんだ。トラキアの電子戦は高度で、SYNDICATEの船団は常にシステムダウンの危機に晒されていた。艦隊は、海上部隊に最大限の電子戦対応を指示し、全リソースを海上防衛に集中せざるを得なかった。この海上での激しい攻防は、SYNDICATEの注意とリソースを海上に釘付けにし、他の方面への対応力を削いだ。

ある日、トラキア艦隊の複数のフリゲート艦が、SYNDICATEの輸送船団の中央部へと急接近した。彼らは無線で艦隊に対し、航行停止と貨物検査に応じるよう命じた。「これは人道支援を装った侵略行為である!直ちに船体を停止し、国際法の名のもとに検査に応じよ!」トラキア海軍艦艇からの警告が、国際公衆波で放送された。3EC3 補給艦隊司令は即座に臨検拒否を応答。K1 PMC/PMSCsの護衛艦艇は、トラキア艦艇の進路を物理的に阻むように展開したが、一線を越えた武力衝突は避けた。両艦隊の距離は数百メートルまで縮まり、互いのレーダーが相手をロックする緊迫した状況が数時間続いた。SYNDICATE指揮部は、この臨検が計画全体の遅延と国際的非難を狙ったものであることを理解し、いかにして平和裏に、しかし断固として拒否するか、難しい判断を迫られた。最終的に、SYNDICATEの法務担当者と国際渉外部が、公海上の航行の自由と、事前に提出された国際機関への活動報告をもってトラキア側の法的根拠を突き崩し、物理的衝突を避けて航行を継続させることに成功したが、この一件はSYNDICATEの計画にさらなる時間を費やさせた。

【協力勢力による共同作戦と支援】

SYNDICATEが多角的な苦境に立たされる中、プロジェクトの成功を確実にするため、協力勢力は個別の協力にとどまらず、緊密な共同作戦を展開した。

まず、瑞州合衆国連邦は、SYNDICATEへの協力姿勢を具体化するため、アイリス駐屯部隊と増援部隊をオーストラリア大陸の地上輸送コンボイや仮設港湾のセキュリティ強化に投入した。彼らの地上部隊は、K1 PMC/PMSCsと連携し、広大な活動領域におけるSYンドゲートの治安維持負担を軽減した。また、瑞州国防航空軍は、南洋重工業保安局と共同で、南洋重工業の大型貨物機が運ぶ高価値物資の航空輸送部隊の護衛に当たった。この空路は、海上でのトラキアによる妨害活動の隙を突く重要なルートとなる。

南洋重工業株式会社は、SYNDICATE計画への全面協力を表明した通り、陸・海・空全ての分野において輸送支援を積極的に展開した。特に、瑞州軍の護衛下での航空輸送においては、その運用する大量の大型貨物機がSYNDICATEの物流能力を飛躍的に向上させた。南洋重工業製の大量のコンテナやトラックは、地上での物資移動を支え、まさにアルカンシエル・ストリームの生命線であった。

アバルト北征国も、この移送作戦において戦略的な役割を担った。アバルト国官民合同の航空輸送支援部隊は、複数貨物機や輸送機を運用。航空輸送においては、アバルトが保有する電子戦機による高度なECCMを用い、瑞州合衆国連邦軍の部隊を主軸とする協力側参加勢力との共同任務を遂行した。これにより、SYNDICATEの航空輸送部隊は、敵対勢力からの電子妨害に対し、より高い防御能力を得た。海上輸送においても、アバルトは戦力を派遣し、護衛及び妨害対抗措置を実施。彼らの駆逐艦やフリゲート艦による電子防護措置は、艦隊保護には十分な威力だった。アバルト指導部は、これらの共同任務への貢献を大々的に宣伝し、国内の非主流派からの批判を抑えつつ、SYNDICATEとの技術協力の機会を拡大しようと試みた。

そして、太平洋地域の有力国家であるアラスカ連邦王国も、SYNDICATEへの支持を明確にした。政府は国内企業の姿勢に賛同する形で公式な支持を表明。太平洋地域の航空軍司令官に「適切な行動」を指示したと発表した。アラスカ航空軍は、無人機を中核とする部隊を展開し、オーストラリア大陸に設定されたSYNDICATEの制限空域を巡回飛行した。これは企業側の許可を得て行われるものであり、妨害側勢力への威圧飛行として機能した。アラスカの無人機群は、広大な空域を効率的にカバーし、SYNDICATEの航空輸送の安全確保に貢献すると同時に、SYNDICATEがオーストラリアの空域を事実上掌握しつつあることを国際社会に示す一助となった。

【情報戦と世論操作】

しかし、妨害は物理的なものだけではなかった。トラキア・ローマ帝国は、SYNDICATEへの多方面からの圧力を緩めなかった。彼らは、SYNDICATEの環境NGO系出資者に向けた倫理的ディスインフォメーションを流布し、SYNDICATEの内部からの信頼を揺さぶろうとした。この手の情報工作は、SYNDICATE内の意識高い系社員や投資家層に疑念を生じさせ、一部でプロジェクトへの不満が漏れ始める兆候が見られた。さらに、帝国の主導でSNSには「SYNDICATEは宇宙人技術で世界を支配しようとしている」「アルカンシエル計画は人類選別計画だ」といった陰謀論型のディスインフォメーションが大量に流し込まれ、SYNDICATEの広報部は、その対応に追われ、情報戦の泥沼に引きずり込まれた。SYNDICATEの情報対策室、ARKC-CERTは、これらの根拠のない噂の拡散を食い止めるため、連日、声明発表と情報発信を続けたが、デマの拡散速度はSYNDICATEの対応を上回ることが多々あり、蓮華は「情報戦のコストは、実際の戦闘よりも重い」と漏らすほどだった。

【SYNDICATEの粘り強い推進】

こうした協力と妨害が入り乱れる中、SYNDICATEのアルカンシエル・ストリームは、まさに国際的な綱引きの場と化した。Continent Loupの情報統括部は、各勢力の動きをリアルタイムで分析し、SYNDICATE執行評議会に報告。K1 GROUPのK1 PMC/PMSCsは、移送経路の陸海空すべてに渡って厳重な警備を敷き、偵察ドローンとAIを用いた監視システムで妨害行為を未然に察知し、迅速に排除することで、SYNDICATEの「絶対的な安全保障能力」を内外に示すことに成功した。
新都市の建設現場では、移転に先駆け、シエルグリーンプロジェクトが先行実施された。これは、荒野に虹色の生命を呼び戻すかのような壮大な環境改善計画である。Atlanta VISION POWER GRIDとK1 INDUSTRIESが、大規模な海水淡水化プラントと地下水脈利用システムを構築し、AI制御型スマートグリッドによって管理された。CeCelia GroupのMedical Investigation Dep.が持つ生物工学の知見は、このプロジェクトの根幹を成した。彼らは現地の生態系に適応するよう遺伝子改良された速生植物を導入し、バイオ肥料を用いた大規模な緑化計画を実施。同分野のバイオ技術もこの環境再生プロジェクトに間接的に貢献し、人工的ながらも急速な自然環境の回復を演出した。まるで魔法のように砂漠が緑に染まる様子は、国際報道機関によって「アルカンシエルの奇跡」として報じられ、その「倫理的な企業」かつ「技術先進企業」としてのイメージを構築する役割を果たした。SYNDICATEは、妨害を受けながらも、この「奇跡」を世界に発信し続けることで、国際的な批判の波を乗り越えようとしていた。"

これに対する各国の行動
南洋重工 作戦参画
陸・海・空全ての分野において、輸送支援を開始。特に航空機での輸送について、瑞州合衆国軍と南洋重工保安局の護衛の下に実行する。
アバルト北征国 作戦参画
アバルト国官民合同での複数貨物機や輸送機からなる航空輸送支援を実施。また、海空において戦力を派遣し、この護衛及び妨害対抗措置を実施する。航空輸送においては、電子戦機によるECCM及び瑞州合衆国連邦軍の部隊を主に、協力側参加勢力との共同任務実施を希望。海上輸送においても、駆逐艦やフリゲート艦による同様の電子防護措置と、輸送船団の護衛を実施。
トラキア=ローマ帝国 作戦妨害 "帝国学士院、技術独裁に対抗する「倫理宣言」を発表"
電子妨害や海軍による臨検を実施。
科学者・環境思想家・人権派知識人をトラキアに招聘、「技術独裁に抗する倫理宣言」を世界に発信
SYNDICATE内の環境NGO系出資者に向けた倫理的ディスインフォメーション流布
また、陰謀論型ディスインフォメーションを帝国主導でSNSに流布

===以下引用===
帝国学士院、技術独裁に対抗する「倫理宣言」を発表
本日、帝国学士院は、著名な科学者・環境思想家・倫理学者らによる共同声明「技術独裁に抗する倫理宣言(Declaration Against Technocratic Tyranny)」を正式発表した。
この宣言は、近年急速に台頭する企業国家「SYNDICATE」による技術主導型の都市国家構築――とりわけ、オーストラリア大陸にて進行中の「アルカンシエル計画」に対して強い懸念を表明したもの。

■ 「人間をデータに変える社会実験を止めよ」
宣言の中では、技術の名のもとに人間の尊厳や自然の多様性が侵されつつあるとし、特にSYNDICATEのAI管理型物流・都市生活インフラ・バイオ再植生プロジェクトを「倫理の統制なき制度化された選別主義」と糾弾。
署名者には、環境倫理学者カリステ・パリドス博士、人工生命学研究者ジェイン・アバディ博士、政治哲学者レフティス・デモクラトゥス氏など、世界的な識者が名を連ねている。

「進歩は、倫理に従わなければならない」
このフレーズが、会場に集った記者団の間で最も印象的な言葉として報じられている。

この宣言を受け、トラキア・ローマ帝国外務省は、企業による主権領域の実質的占拠」に関する懸念を改めて表明。SYNDICATEのPMC部隊による治安確保行動を「人道支援を装った侵略的展開」として非難し、オセアニア地域において臨検を行う構えを示している。
一方、SYNDICATEと提携関係にある複数の国家は沈黙を保っており、「倫理宣言」は今後の国際社会における技術と人権の境界線を問う火種となる可能性が高まっている。(トラキア=ローマ帝国 大使館チャンネルより引用)
ラティアンス・レフタニア技巧連合 作戦妨害
現地協力者と妨害活動を行う(放火・爆破等のより過激なものに一部発展)。またSYNDICATE側の材料、部品供給元に優先契約を結び供給網の遅延・制限を狙う。想定移送航路上にHPMを設置。南洋重工周辺空域を制限空域に指定
アラスカ連邦王国 作戦参画
政府が談話として国内企業の姿勢に賛同する形での支持を表明。太平洋地域の航空軍司令官に適切な行動を指示と発表、航空軍機は無人機を中核として妨害側勢力への威圧飛行を実施。企業側の許可を得て制限空域を巡回飛行


===2-1 インド洋二重戦線===
"SYNDICATE側輸送船団がインド洋を航行中、その進出を認めないトラキア=ローマ帝国は、無警告で艦隊を接近させた。輸送船団を警護するK1 PMCの保有する艦艇は高度にネットワーク化されていたが、ジャミングにより次々とシステムを沈黙させられていく。しかし、元伊予洲海軍で使用されていた多目的戦闘艦(MCS)「とね」は、システム自体が別系統のものであったため、その影響をもろに受けなかった。MCS「とね」は直ちに指揮権を継承し、南洋重工から派遣された輸送船団にMCSからの情報をもとに陣形の再編成を指示。K1 PMCの護衛艦隊を盾にしつつ、強行突破を試みる。

同空域でも、物理攻撃を伴わない熾烈な戦闘が繰り広げられていた。
高級幹部や機密情報、実験中の検体といった最高価値の物資は、その重要性から空路で運ぶこととなっていた。トラキア=ローマ帝国は、自国内の協力者から情報を得ており、インド洋上空でこれを妨害、同盟国内に強制着陸させるか、あるいは撃墜させることを目的としていた。彼らは電子戦機を用い、編隊を各個に孤立させ、一機ずつ降ろす、または墜とすことを狙っていた。

しかし、SYNDICATEは協力国のリソースをこの航空輸送隊に最大限割り当てていた。瑞州合衆国連邦とアバルト北征国のECCM(対電子妨害)能力が、南洋重工・K1 PMC共同の航空輸送隊に適用され、護衛機に混じり異例の他国共同でのジャミング対処が繰り広げられた。トラキア=ローマ帝国は海上、また空域からもジャミングを用いた複合的な攻撃を開始したが、航空輸送隊はこれに耐えながら南に転進。大きく半円を描きながら空域を離脱した。

この激しい電子戦は、当初の予定を大幅に超える燃料を消費させた。輸送船団の輸送機は問題なかったが、アバルトの電子戦機の消費が特に多く、刻々と航行限界が近づいていた。これに対し、瑞州国防航空軍の第23空中機動航空団から派遣された空中給油機が、異例となるアバルト機に対する空中給油を実施。両国による直接的な給油訓練等はこれまでなかったものの、ブリーフィング時に提出された資料を基に、瑞州の練度が高い給油オペレーターとアバルト電子戦機のパイロットが息を合わせた結果、オーストラリア大陸までの燃料を確保した。

この空中戦による影響は、海上にも表れていた。空中戦にリソースが割かれたことにより、トラキア=ローマ海軍のジャミング照射は空に多くが割り当てられ、海上への注意が逸れた。これを勝機と判断したMCS「とね」艦長は、臨検を間近に控えさせる前に強行突破を決断。未だジャミングの影響を受けているK1 PMCの艦隊を盾にしつつ、火器管制(FCR)レーダーを照射しながら前進した。FCRレーダーを使用したことは、トラキア=ローマ海軍に自国内で発表され、「SYNDICATEは友好国艦隊に対し攻撃を仕掛ける野蛮企業」とする世論を誘導する材料となった。

空と海の見えない戦いを経て、輸送船団は大きな輸送計画の遅れを伴いながらも、東に進むことができたのである。"
======


これに対する各国の行動
瑞州合衆国連邦 ニュース発表 インド洋戦線二重戦線・「アルカンシエル・ストリーム」作戦の遅滞
THE A.R.K.C. SYNDICATEによる資産移動計画、「アルカンシエル・ストリーム」作戦の発動は、諸国家・諸企業それぞれが協力するか否かの判断の分かれ道となり、特にインド洋が二勢力の分断の現場となった。特に同シンジケートのオーストラリア大陸への進出を認めないトラキア・ローマ帝国は軍を派遣し、臨検や電子戦といった手段で、物理攻撃を伴うことなくシンジケートおよび協力側勢力の動きを封じ込めようとしていた。
海上では、輸送船団の警護艦隊がトラキアによるジャミングを受けた。高度にネットワーク化されていたK1 PMCの艦艇はこれにより沈黙しつつも、元伊予洲海軍で使用されていた多目的戦闘艦は別システムを用いておりジャミングの影響を受けず、指揮権を継承した。南洋重工から派遣された輸送船団は陣形を再編成、K1 PMCの護衛艦隊を犠牲に臨検の拒否と強行突破を試みた。
インド洋上空でもトラキアによる妨害が行われ、トラキアの同盟国内に強制着陸せしめようとしていた。THE A.R.K.C. SYNDICATEは高価値目標を空路で運ぶことを選択していたため、協力国のリソースをこの航空輸送隊に最大限割り当てており、瑞州、アバルト両国空海軍のECCM(対電子妨害)能力による護衛下、南洋重工・K1 PMC共同航空輸送隊を運航していた。トラキア側は海上、また空域からもジャミングを用いた攻撃を開始したが、航空輸送隊はこれに耐えつつも針路変更を余儀なくされ、予定していた消費燃料を大幅に超えてしまっていた。
特にアバルトの電子戦機の消費が嵩んでいたため、状況判断を求められた瑞州国防空軍・第295空中給油飛行隊はアバルト機に対する空中給油を実施を決定した。両国による直接的な給油訓練等はこれまで行われていなかったが、ブリーフィング時に提出された資料を基に可能と判断され、空中給油は成功した。
空海の二領域に跨る執拗な妨害を受け、「アルカンシエル・ストリーム」の輸送計画は大幅な遅延を伴いつつ、THE A.R.K.C. SYNDICATEは計画の進展を発表している。
(瑞州合衆国連邦ページ( https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/717.html )より引用 )
トラキア=ローマ帝国 作戦妨害/世論操作
インド洋二重戦線によるK1艦隊の沈黙、さらに船団の盾として機能した事案を逆手に取り、「企業が人命を道具として扱っている証拠」と報道。これにより「企業主権主義の傭兵艦隊が、民間船を守れなかった無能さ」を強調し、SYNDICATEの正当性を削ぐ報道を行った。また、「K1と南洋重工の分断」を図るため、「K1艦艇は南洋重工の管制により誤動作した」などの情報を意図的に流布。
最終更新:2025年08月13日 05:00