スピンバイパー


【基本データ】

●全長130mm ●全幅82mm ●全高38mm
●Item No:19304
●本体価格600円 ●1997年11月発売
●ディスプレイモデル
(再販時)
●全長130mm ●全幅81mm ●全高38mm
●Item No:95585
●本体価格900円 ●2021年1月23日(土)発売

【本体内容】


バイパーシリーズとして最初に発売されたこのキットはリアルシリーズだったため、走らせようと思うと別途シャーシが必要だった。
ベースシャーシのギミックはフロントのステアリング機構などスピンコブラと変わらないが、ボディがそれまでのリアルミニ四駆よりも凝った構造をしている。
従来のリアルミニ四駆はメッキされているメカパーツとボディが別パーツであり、せっかくのリアルメカを走行用シャーシでは生かせなかったが、このスピンバイパーからは殆どのメッキパーツがボディと一体化(と、言うか実を言うとボディの本体はメカ部分であり、ここがフロントのフックとリヤのボディキャッチ部を構成している。ぶっちゃけカウルは被せているだけだったりする)しているため、メッキ部分ごと走行用シャーシに搭載が可能になっている。
けどメカパーツとの二重構造の分だけ重い・・・
さらに、ボディ(クリヤー成型:指定色マッハブルーのカウル)後半部分は左右のロックを外すことにより、上方に跳ね上げて内部のメカを鑑賞できるようギミックが盛り込まれている(ただし、走行用シャーシの載せる場合はロック部分をネジ止めするなどして確実に固定しないと走行中の振動などで外れ、最悪ボディが破損する恐れもあるので注意)。
さらに、メッキパーツの分割を工夫して面倒な切削作業を行わずにS-1、S-FM、S-TZシャーシに載せかえられる事が最大の特徴といえる。おそらく全ミニ四駆中、無加工でリヤミッドシップ・フロントミッドシップ両方のシャーシに対応しているのはこのボディ位のもんだろう。
(SFMへの搭載例。画像はPBSのボディを使用)
ホイールは、設定では走行中にサイズ変更ができる可変ホイールということになっている。
ダンガンレーサーのカタパルトアタックユニットや、アルミホイール類に付属のアタッチメントを使えばモーターライズシャーシにも簡単に装着できる。
ただし前後の径が違うので走らせるときは注意。
画像では判り難いが、右の後輪用の方が若干直径が大きい。


【漫画、アニメでの活躍】

三国藤吉 第三のマシン。
爆走兄弟レッツ&ゴー!!本編での出番は、最終巻の数コマのみ。
のちの新シリーズ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」第一巻においてその誕生秘話が掲載された。
登場当初、藤吉の余計なパーツの着けすぎで、外見がどう見ても族車です本当に(ryみたいな見た目になっていた。
なおMAX6巻にも1コマだけ出ている。

アニメ版でもWGP編最終盤に参戦。
こちらでは「ニューマシンやアップデートで強化されてる周りに置いていかれてスピンコブラが遅い」という事で新型マシンの開発に着手、リョウの意見を取り入れて作り上げた。
完成が次のレースギリギリであったためGPチップへの学習が間に合わなかったのだが、同タイミングで入院していた烈の穴を埋める形でダブルエントリーさせたスピンコブラにスピンバイパーを追走させることで強引にGPチップに記録させ、そのまま見事勝利を収める。

しかし登場が最終話間近だったこともあって目立った活躍はこの程度。
とは言え最終レース第2セクションでバスターソニックプロトセイバー EVO.と見事なフォーメーション走行を見せるなど、原作よりは出番が多い。
なおアニメ版では作画省略の為か、フロントのメカのデザインが原作やキットとは大きく異なっている。
ボディの雷模様の配色も異なり、原作およびキットでは黄色からオレンジに近い赤へのグラデーション、アニメ版では黄色一色で統一されている。
また、タイヤ後方に伸びている蛇腹状の部分(コブラ時代にバリアブルサイドウィングと呼ばれていた部分)からサイドローラーが飛び出す謎ギミックを有している。それ要る…?

ちなみに藤吉のマシンは トライダガーやマグナム等の「完全に破壊される」→「仕方ないのでニューマシン開発」の流れが一度も無かった(とはいっても漫画版ではロッソストラーダ戦でスピンコブラが再起不能になったためにバイパーを開発している)。
金持ちらしいといえばらしい。

爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers第6話にも登場。
藤吉が引退した後は佐上模型店に展示されていたようである。
なおこの後、藤吉が自社(三国建設)の若手社員との勝負に持ち出すが、かつて豪がマグナムセイバーに施したような無茶なパーツてんこ盛り改造の所為で遅い上にクラッシュし、敗れる結果となっている(ある意味原点回帰かw)。
その後、代わりにスピンアックスを持ち出しているところを見ると、原作のスピンコブラスピンアックスからの改造ではなく新規製造か、もしくはスピンアックスは複数作られていた可能性がある(もしくは市販品か)。

ちなみに、RRの藤吉やチイコ、JのキャラクターはどうもB-ray版「暴走ミニ四駆大追跡」に収録されている3声優(豪と烈とファイターの中の人)のオーディオコメンタリーの内容が元ネタっぽい(オーディオコメンタリー収録の時点でコロニキ2号が出た直後の模様)。

【VIP内での評価】

元々はリアルミニ四駆としての発売だったが、VSシャーシに換装され、フルカウルマシンとして再発売。

当初はオリジナルの方が入手困難な為に、代用として購入される事が多かった。オリジナルの再販は・・・来たね、2021.1.23に。語呂好過ぎw
こちらは走るので実用性は上だが、本来想定していなかったVSシャーシへ搭載されたため、上記の通り鍍金パーツの形状(フロントフックとサイドボディ留め)が変更されている上に、そのくせきっちり改修されていないため一部シャーシと干渉してしまっている。

フルカウルミニ四駆版は、フルカウルシリーズにもかかわらず(元がリアルミニ四駆のため)メッキパーツが奢られている。

【公式ページ】


【備考】

リアルミニ四駆名物、本気で塗装しようと思うと塗り分け地獄を見るw
特にメタリックグレーのコックピットサイドのパイプや右側の燃料タンク風のディティールはマスキングで塗り分けると高難易度なのでチャレンジする人はがんばってくれ!

発売当時まだ未発表だったS2FM-Aにも載せられるが、VSVZは改造が必要。フルカウル版の再販マダー?

バリエーションキットとして、走行可能なVSシャーシを採用したフルカウル版が2002年に発売。
このキットはフルカウル版ディオマースネロと同時発売だった。
2002年12月に発売されたミニ四駆新商品は、この2台だけである。

また、フルカウル版をベースとしたパールブルースペシャル(以下、PBS)も登場。

それらのカラーバリエーションとしてスピンバイパー ブラックスペシャル(VSシャーシ)もある。


2017年8月13日放送のモヤモヤさまぁ~ずで、司会の3人が神奈川県海老名市の「ホビーショップしばざき」を訪れた際、店内に複数あるミニ四駆の一つとして登場。

2020年7月に再販予定だったが、コロナ禍の影響で生産計画が狂ったのか6月下旬の内に延期が決まり、そのまま長い事発売日未定だったが半年が過ぎた同年12月、ようやく2021年1月23日に再販予定日が掲載された。

再販版はスピンコブラと同じく、指定色がピュアブルーに変更されていたが、こちらはステッカーの余白部分が濃い青色のままとなっている。



最終更新:2024年01月19日 10:17