[基本データ]
- 使用ドライブシャフト:60mm
- 対応ギヤ比:5:1、4.2:1、4:1、3.5:1(水色・黄色)、3.7:1 (※)
- 使用カウンターギヤシャフト:ツバつき
- ターミナル]:スーパーⅡ型(フロントはB型、リヤはSX型と共通)
- 重量(シャーシ骨格のみ他未装着):不明
フルカウルミニ四駆 マグナムセイバープレミアムにて初採用になる。
スーパー2シャーシはその名の通り、スーパー1の弱点の多くを克服し、更に強化・発展させたシャーシとなる。
おまけに、いきなりポリカABS素材を採用。現在発表されているスーパー2マシン第3弾まで全て同素材が使用され、更に第4・5弾ではカーボン強化素材が採用されるという豪華仕様だ。
しかも全て通常ラインナップのため、何時でも手に入りやすい。
フロント・リヤの両バンパーの強度と剛性、拡張性を強化、更にリヤーステーは完全新形状の2点止めが付属する。
特にスーパー1の弱点だったフロントバンパーは、拡張性を強化しただけではなく形状を大幅に変更することで強度を劇的に向上させている。
ただし、バスタブ構造の開口部が上面に出ているためか、
スーパーX系や
MSのフロントユニットほど剛性は高くない。
しかし、その分パーツ装着用のネジ穴が非常に多く、FRPプレートをしっかり固定してあげれば非常に高い剛性・強度となる。
さらに、従来と同じ幅のローラー取り付け用のネジ穴に加え、新たに84mm幅のネジ穴(FRP強化マウントプレートやFRPマルチ補強プレートの一番外側の穴と同じ)をデフォルトで成型。
初めて追加パーツ無しでローラーの幅を広げられるようになった。
また、プレート固定用のネジ穴(バンパー内側)はXXと同じ幅のものが4つあるのに加え、フロントバンパー根元にも2点止めステーと同じ企画の穴が追加され、X用FRPリヤステーやHG カーボン フロントワイドステーなどでの拡張・補強を視野に入れている(実際ホビーショーの改造例ではフロント裏にX用FRPリヤステーが装着されていた)。
リヤステー用FRPをフロントに使用した場合、根元の部分でネジ止めできるので、バンパーを根本から強化できる。
中央に謎の肉抜き穴が存在し、これも埋めればもっと強度が高かったのではと思われたが、どうやら一部の
レーサーミニ四駆や
スーパーミニ四駆のフロントパーツ装着の為らしい。大帝プレミアムのフロントウイングはこの穴にネジで固定し、自由皇帝のフロントパーツもピタリとはまる(ネジいらず)。
ネジ穴が増えた分、ボディに依っては取付けが難しくなるか、無加工では取り付け不可になっている。
例として
ブレイジングマックスやブリツァーソニック(いずれもVSシャーシ)は小径タイヤなら奇跡的に無加工で嵌る(ボディが前後のギヤケースに全く干渉しない為)が、シャイニングスコーピオン(S1シャーシ)はギリギリで何とか嵌まる(但しコツが必要)。またネオトライダガーZMCなどスーパー1シャーシにバチピタにフィットした物は嵌らない。
ギヤケースのランナーに素組み時には使用しない部品(番号3)が在るが、実はフロントバンパーにX用FRPマルチプレートなどを装着する際のスペーサー(出来るだけボディ取り付けの邪魔にならない様にフロントバンパー内側のネジ穴はローラー用のネジ穴より1段下げてある)である為、取説の注記が「不用品/不要品」と書いてあるからといって安易に処分しない様に(なお取説に本来の用途に関する説明が付いたのはアスチュート・オープントップから。2012年12月現在では全車種の説明書で明記されている)。
新たに2点止めリヤステー用のネジ穴も後部に追加され、従来の
X系シャーシや
VSシャーシのものより強度が高い形状に変更されたものが成型されている。
付属するリヤステーも新型の2点止めになっている。
この2点止めステーは、従来の強度が低くいまいち役に立たない物から、ネジ穴が多く強度も高い新型に変更され、ローラーベースも程よくなるように改められている。
特に根元付近の強度の高さは特筆に価し、そのままパーツ取り付け用のベースとして使用可能なほど。
先端(ローラー用のネジ穴付近)が細くなっているが、リブが深く、見た目に反してここも強度が高い。
但し、ネジの着脱が過ぎたりナットで締め付け過ぎるなどすると、ネジ穴から外側に向けて亀裂が走る為、要注意。
また、フロントバンパーと同じく84mmのネジ穴も標準で成型されている。
S1同様、旧来の1点止めリヤステー部も残されているので、リヤーブレーキローラーや3点止めステーなどの装着も可能である。
但しスラダンブレーキ等、一部の物は中央の出っ張りが太すぎるため加工が必要。
また、3点止めステーとモータークーリングシールドを同時に使用した場合、互いに干渉してモーターの位置がズレてしまう。更にそれに起因してカウンターギヤもズレて上手く組み立てられなくなる為、これらの同時装着は避けるか干渉する部分を加工する必要がある。
サイドガードは初期のキットやシャイニングスコーピオン プレミアム以降の一部のキットでは付属しないものの、アタッチメント部および中央のネジ穴は若干の補強を加えて残されているため、スーパー1シャーシの物がそのまま流用できた(
ZEROシャーシ用もちょこっと加工すれば可)。
また、シャイニングスコーピオン プレミアムにて新型のサイドガードが付属。
後にAOパーツでラインナップされ、シャイスコプレミアム以降いくつかのS2キットで標準装備されている。
このサイドガードは、S1用のVマシン型サイドガードをベースに改良されたもので、そこそこ頑丈だったVマシン用サイドガードをさらに強化、ネジ穴を追加することで拡張性を増したものになっている。
S1用のサイドガードがS2に流用可能な様に、このサイドガードをS1に流用する事も可能。
サイドガードのアタッチメント部はS1のものに比べ、多少ではあるが強化されている。
同ランナーに成型されているのは、元になったVマシン方ではゴムリングローラーだったが、このS2用ではスタビヘッドとなっている。
パッケージ写真ではサイドガードに直付けしているが、正直スタビヘッドをこんなところに着けても意味はない。何気に付属キット単体では余り役に立たない部品だったりする。
13㎜サイズのローラーに最適なサイズになっているので、長いネジを買ってその先端に取り付けるなど工夫しよう。
シャーシ中央(電池下のセンターライン上)のネジ穴は、サイドガード用のもの以外にさらに2つ、前方に追加されている。
ホビーショーの展示ではここに直FRPを設置し、そこにマスダンパーを付けている作例があったので、そういった使い方を想定してのものだろう。
1番前にあるセンターライン上のネジ穴は、穴の左右に突起が設けられ、FRPプレートをネジ止めした時にズレない様になっている。
中央のものも、S1からあったディテールの一部を変更することで、プレートがズレないようになっている(但しどちらもワッシャーを1枚噛ますと機能しなくなる)。
ここにFRPを装着する場合、小径タイヤでは(ネジ頭が飛び出る分)地上高が規定ギリギリになるので注意しよう。
FRPのネジ穴に座繰りを施し、皿ビスを使うと解決するが、座繰りを施す分FRPの厚みが減り、強度が下がるので瞬着での強化を忘れないようにしよう。
フロント・リヤギヤケースも形を大きく変えている。
フロントはスイッチの方式をスライド式からMSシャーシの軽量センターユニットの方式に近いターン式スイッチに変更、更にMS軽量センターのものと違いスイッチを入れたとき「カチッ」と云う風にクリックを持たせ、確実に固定される様になっている。
ターミナルも複雑で変形しやすかった
ZERO型から
TYPE-2型フロントターミナルに変更され、信頼性を向上させている。
それらに伴い、ギヤケースも新規設計になっている。
実を言うと、フロントギヤケース右上(クラウンギヤのすぐ左隣)のピン穴がネジ穴になっているので、ギヤケース(カバー)側のピンを切り取りそこに2mmの穴を開けてやればリヤギヤケースと同じくネジ止め式にできるようになっている。
リヤーは
ZERO型ギヤケースから
TYPE-2式に変更、カウンターギヤシャフトはVS等と同じツバ付の物を採用、さらにカウンターギヤケースはネジ止めして強度をグッとあげられるうれしい設計だ。
また、カウンターギヤシャフトのモーター側受けを従来の
TYPE-2方式から若干変更し、ネジ止め式ギヤケースと相まって確実に固定されるようになっている。
モーターマウントも、形状を工夫することでシャフトドライブシャーシとして唯一モータークーリングシールドを装備できるようになっている(従来通りアルミモーターサポートも装着可)。
ただし、上で触れたようにクーリングシールドを装着した場合は3点止めステーの使用に際して注意が必要となる。
ここには通常、モーター押さえのような部品が付くが、ほとんど機能していない飾りのようなものなので、外しても特に問題なし。
というか、
スピンバイパーやVマシンなど、一部のボディではモロに干渉してしまうので、外しておいた方がいいかもしれない。
ターミナルは
ZERO型からX型リヤ用ターミナルに変更された。
また、リヤギヤボックス及びリヤギアカバーが
TYPE-2式の物に変更されている為、車種限定で同じく
TYPE-2式リヤギヤカバーのVSマシンが無改造で嵌る。
バッテリーホルダーも強化され、GUPのS1用強化バッテリーホルダーを肉抜きしたような形状に変更し、強度を向上させている。
その関係で取り付けには向きがあること、S1用Vマシンなど胴体が細いボディでは干渉してしまうので注意が必要だ。
しかし、形状の関係からかホルダー自体は頑丈なものの、ジャンプからの着地で外れてしまうことが報告されている。最悪電池が外れて止まる事もあるとか。
それを嫌ってS1や
ZERO用のバッテリーホルダーに変更するユーザーも多い。部品としての強度は劣るものの、外れにくさという信頼性の面ではこれらのシャーシに付属しているものの方が勝っていたりする。
多分一番良いのは原始大帝のバッテリーホルダーかな。
グッスマコラボの3種類のキットに採用された、ねんぷち装着用のホルダーも中々に良いとか。
※Vマグナムプレミアムから金型改修が加わり、ホルダーの向きがわかるよう取り付け時に前方になる面に三角形の板と、その根元にFRONTの文字が追加された。
ボディキャッチも完全新規設計で、これまでに無かった形状になっている(但し規格は一緒なので他シャーシに流用が可能)。
ちなみにギヤケース・バッテリーホルダー・ボディキャッチ・リヤステー・ローラー(全て同一ランナーに成型)は今のところ全てのキットでABS樹脂製。
駆動系の基本設計はS1と同じだが、それ以外の部分は大幅に規格が変更されているので、
ZEROとS1、XとXXほどの互換性は無いので注意が必要(ほぼ同規格なのはバッテリーホルダーとボディキャッチとサイドステーくらい?[※2])。
とは言うものの、現在主流のGUPはXやVS用のものが多く、スーパー2はそちらに対応しているのでノープロブレム!
シャーシ中央及びモーター直下の肉抜きはS1のものを引き継いでいるが、電池サイドの肉抜きが埋められているので、僅かながらねじれ剛性が上がっている。
※2 S1用強化バッテリーホルダーも使えますが、はめ合いがかなりシビアである為、きちんと取り付けられない場合があるので注意しましょう。
足回りはマグナムセイバープレミアムからトライダガーXプレミアムまでと、シャイニングスコーピオン プレミアムは新形状のロープロホイールにロープロタイヤが装備される(マグナムからトライダガーまでが黒、シャイスコが青)。
新形状のロープロホイールは、タイヤ幅は従来どおり前後同じだが、トレッド(オフセット)が前後で異なる。
これはロープロ系ホイールでは唯一の特徴となる。その後、エアロアバンテ等ARキットにも採用される。
また、Vマグナム・Vソニックプレミアムでは強化素材のフルカウル標準型ホイールに
リアルミニ四駆とほぼ同じパターンの入ったラジアルタイヤを装備。
前輪はリアルタイヤとほぼ同じだが、後輪はフルカウル用ホイールに合わせるために直径が小さく変更されている。
ローラーはABS樹脂製の新型13mmローラーが4個付属する。
マグナム・ソニックセイバーにはデザインとランナーの関係上、ボディ用ローラーが付属するので、標準でローラーが6個付属することになるが、取り付け用の段付きビスは4つしかないため、フル装備にしたい場合は別途用意する必要がある。
■ 発売初期の製品に見られた不具合
会場先行販売のマグナムセイバープレミアム同梱のシャーシにて、フロントギヤケース及びシャーシの対応部分に構造上の不具合(ギヤカバー爪部分がしっかり固定されない)がある事が判明し、任意回収に至っている(通常販売版以降は両方とも改修済み)。
しかし2011年2月時点でも未改修シャーシのみが一般店舗に流通してしまっており、それを掴まされた不運なユーザーも居た。とあるユーザーが店頭にて購入したソニックセイバープレミアム同梱のシャーシには、フロントギヤカバーの細い爪がちゃんとロックされない不具合があった。
実はフロントギヤカバーの細い方の爪についている突起の方向及びシャーシ本体の対応部分が改修前後で異なっており(シャーシは改修前の金型で1の番号刻印が存在。ギアカバーは改修後の物)、稼動する工場の生産ラインに於いて対応部品の確認がしっかり為されてなかった事が原因である(=生産ラインの欠陥)。
改修前のシャーシを引いてしまった場合、タミヤのカスタマーセンターが対応してくれるので、そちらに連絡すべし。
詳細は
このページ
に掲載されている。
実は上記以降にも細かい改良が加えられていて、初期の
マグナムセイバー プレミアムからトライダガープレミアムまで(タイプA)と、Vマグナム プレミアム以降(タイプB)では細かい点が異なる。
タイプBでは主に補強などが加えられ、上記のバッテリーホルダーの改良なども行われている。
なお2012年12月現在、工場出荷品は全てタイプBと成っている。
また、不具合という程でもないが、時々、肉抜き穴や、サイドガード取付用の所などにバリがあるものがあるので、しっかり取り除いておこう
[カラーバリエーション]
S1と同じく、キットにセットされているシャーシ本体とギヤケースの色が全く違う。
色々組み合わせが捗るwww
●シャーシ本体
トライダガーX プレミアムおよびビークスパイダープレミアム。 トライダガーXのものはポリカABS。
GUP。同梱されているAランナーも同色。
GUP。同梱されているAランナーも同色。
GUP。同梱されているAランナーも同色。
GUP。同梱されているAランナーも同色。
極端に劣化に弱いらしく、酷いものだと店頭に並んでいる時点で劣化している。
パット見判りにくいが、よくよく見ると劣化している部分は変色している。この部分は少し力を加えただけであっさり「パキィッ」と折れてしまうほど脆くなっている。
購入する際はよく確認し、少しでも変色していたら回避するのが得策。
自由皇帝 プレミアム、
ミニ四駆ピッグなど。
また、GUPにてポリカABS版も発売。
付属しているAランナーおよびワンロックギヤカバーもホワイトだが、これらは普通のABS。
スピンコブラ プレミアムもポリカABSだが、付属しているAランナーはシルバー。ワンロックギヤカバーもボディカラーに合わせたメタリックブルーになっている。
アストロブーメラン プレミアム BSに採用。
●ギヤケース
アストロブーメラン プレミアム BSなど。
GUPに付属。同梱のシャーシ本体も同色。
また、
ミニ四駆ピッグにも採用。こちらのシャーシ本体はホワイト。
●サイドガード
最終更新:2021年05月08日 17:21