ニッサン Be-1


【基本データ】

●全長130mm ●全幅86mm ●全高52mm
●Item No:94978
●本体価格1,000円 ●2013年10月12日(土)発売 

【本体内容】

2010年代に入ってまさかのTYPE-3シャーシ新キット。しかも実車からのダウンサイジング。
ギヤ比がTYPE-3キットで唯一11.2:1という超パワー重視(他のTYPE-3キットは6.4:1と5:1)
タイヤとホイールはどちらもこのキット専用のもので、タイヤはパターン入りのタイプ。
ボディは本体がイエローで窓がスモーク仕様。窓が別パーツなのは、レース用シャーシ採用キットではトラッキンシリーズラジ四駆ポルシェ911 フラットノーズデクロス01とこのBe-1系キット位なモンである。
ボディの取り付けが独特で、本来ボディキャッチを取り付ける所に専用のアタッチメントを取り付け、そのあとボディをかぶせボディ後部からナンバープレート型の専用キャッチを差し込みアタッチメントを30°ほど回転させて固定する(アタッチメント、専用キャッチともホイールと同じランナーに成型)。
ステッカーはホイルシール。ホイール中央に張るシールまで付いてくるw

【実車について】

日産自動車が1987年に販売した乗用車である。
1982年に発売された初代マーチ(K10型)のシャーシを利用して開発された。
限定販売という触れ込み(あぁだからミニ四駆でも「ミニ四駆限定」なのか)で発売されたものの非常な人気を博したらしい。

【漫画、アニメでの活躍】



【VIP内での評価】

なぜ今TYPE-3の実車ダウンサイジング?
しかもボディは1987年発売のニッサン製レトロ調乗用車と言うマジ謎仕様

ここ最近ブラストアローやトラッキンのプレミアム化など、実車系で攻勢をかけている田宮。
初代期シリーズ、初代トラッキン、ラジ四駆、とリアルプロポーションの実車系キットでは毎回痛い目を見ているのに、再び同路線のキットを発売してるあたりよほどのこだわり(笑)があると見える。
まぁ波に乗ってる今の流れに便乗して売っちゃおうという魂胆かもしれないw
ってかまぁ、実際ふたを開けてみるとよく売れ、品薄で難民も出たようである。

【公式ページ】


【備考】

実車系のボディだったり車高の高いTYPE-3だったりタイヤが溝入だったり↑のギヤ比だったり、高速レース用シャーシとしては久々に外遊び用のオフロード向けを意識したキットなのかもしれない。
と、いうかタイヤの幅が8mmないらしく、そのままじゃ公式レースに出走できないという・・・
(標準的なフルカウル用小径タイヤと比較。お分かりいただけるだろうか・・・)
そもそも、シリーズとしてはレーサーでもフルカウルでもなくどのカテゴリーにも属さないとされ、その時点で

1.競技車の種類
ミニ四駆REVミニ四駆PROレーサーミニ四駆、スーパーミニ四駆、フルカウルミニ四駆、エアロミニ四駆、マイティミニ四駆、ラジ四駆、トラッキンミニ四駆シリーズに限られます。

と言う公認協議会規則に抵触する可能性もあるw
東京ホビーショウ2013でのタミヤの中の人いわく、家でのんびり走らせたり飾って楽しむ為のモノだそうで。
要はダンガンに対する楽トレみたいなもんか。

ちなみに ジャパンカップ2015 の規定では、
 ◆使用可能ボディ
 すべてのミニ四駆用ボディ(ラジ四駆含む)
となっている。

そもそも、ボディの作りがスケールモデル寄りで、キャノピーが別パーツ化されている所為でキャビン部分の強度がかなり弱く、ガチのレース仕様のセッティングを施したシャーシでクラッシュしようものなら、車高が高いこともあってキャビンを破損することが多いという・・・

キットには11.2:1ギヤしか入っていないが、ギヤ交換は可能なのでパーツ注文で6.4:1と5:1、コンペティションギヤーセットで4:1にする事ができる(6.4:1と5:1、4:1にする場合にはモーターピニオンは12Tになるので注意)。

19331031 バーニングサンタイプ3 ギヤ袋詰 税込み187円
(G1水色、G2橙、G3緑、G5灰、G6黄緑、G8紫の6枚セット。12Tギアは入っていない。)
12Tピニオンも欲しい場合はタミヤアフターパーツ『ITEM:18001 ホットショットJr. 金具袋詰』で購入可能(ターミナル、シャフト、モーター等も込み)

12Tギヤの規格はモジュール0.5シャフト穴2mmの圧入型
市販されているものだとロボテナのピニオンギヤ(モジュール0.5) 8/10/12歯セットがある

なぜTYPE-3でしかも1987年と言う四半世紀以上前の実車を今更出すのか、いくつか可能性は考えられるが、もしかしたらかつてジョリージョーカーサニーシャトルに続くキットとして企画していたが、トラッキンシリーズがずっこけてお蔵入りしてたのかもしれない。
VIPスレMk.30 にて「ライセンス契約の問題で出すことが出来なかった幻のマシン」との情報あり。
また、レーサーミニ四駆時代の大会でテストショット版のボディが配られたという話もある。

パッケージアートは写真やCGが多かった最近のキットとしては珍しく、イラストになっている。
ちなみにパッケージアートではフロントバンパーとサイドガードのネジ穴が描かれてない為TYPE-1に見えるが、キットはTYPE-3だ



最終更新:2024年03月03日 11:14