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  • 【SS】忘れがたき記憶

[二代目]みんなで創る“最強”Wiki*

【SS】忘れがたき記憶

最終更新:2025年09月07日 09:46

tohfu

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プロローグ

 新暦2013年。
 ここは、ノンアク大陸・エリア12特別自治区。
 この地区のとある場所に、金髪かつ長髪で目つきの悪い男、菅野忠文が住んでいた。

 この男は、妻であるアリス・ウィンストン、長女のメアリー・菅野、次女の美桜と楽しく平和に暮らしていた。当時の彼はその顔の風貌に反して、人当たりもよく周囲の人々から慕われる人間であった。隣人の間では、彼は愛妻家としても名が通っていた。当時の彼は、妻・娘のためにピアノを覚えたというのだから、どれほど家族を大事にしていたのかがうかがえる。
 当時の彼には異能などなく、治安維持のためにその地区に創設されている治安維持局で鍛えた格闘術と射撃の腕しかなく、一般人に毛が生えたような程度のものである。しかし、彼にとってはそれだけでも十分だった。
 彼にとっては大事な家族がいることが、何よりの幸せだったのだ。

 が、その幸せも、長くは続かなかった。
 瑞谷家、ひいては瑞谷砂羽によって、打ち壊されてしまったからだった。

メタ説明

 豆腐です。このSSは第三作目になります。R-18G要素あり,不定期更新です。
 菅野忠文、瑞谷砂羽の間の過去を書いてみることにしました。
 拙文ではありますが、お楽しみいただければ幸いです。

本編

Chapter 1

+ ...

第1話 不穏

+ ...
 新暦2012年5月。結婚後も探偵として働いていたアリスは、この大陸に『とある一家の傘下組織』が迫っているという情報を噂混じりに掴んでいた。当時の状況では、その名前こそ判明はしていないものの、人体実験や犯罪行為の斡旋などを行っているという情報まで流れており、あまりいい話を聞くことはなかった。
 彼女は菅野の心配をよそに、その組織の尻尾を掴むことを一大目標にした。彼女にとっては、そのような噂のある組織を放ってはおけないという思いがあった。夫に隠れてひそかに情報を集めつつ、娘の面倒を見る生活は、ここから約1年程続くことになる。

 調査を進めていくにつれ、彼女はその組織が『瑞谷家』を中核に成していたことを知った。調査開始から5か月(新暦2012年10月)の事である。
 彼女は、危険を伴いながらも裏社会の情報屋などをあたった。瑞谷家について、どのような集団なのか、彼女はそれを知り驚き、怯えるまでに大した時間はかからなかった。
 全世界における一大派閥と言ってもよい程の資金・勢力・人員を擁していること、裏社会においてその権力が絶対的なものであること、そして『目をつけられれば生きては帰れない』ということだった。

「……アンタ、一生追われ続けることになるぜ」
「……それでもいい。そんな危険な組織がいるなら、なぜ国家はこれを取り締まらないの?」
「もはやその力は、国すらも超えているんだ……アンタもここで切り上げた方がいい。文字通り、死ぬぞ」

 『死』という言葉。その男は、何度も瑞谷家に辿り着いた人間を見てきたという。

「俺が知る限り、あいつらについて嗅ぎまわってるって知られりゃ命はない。俺も、アンタも」
 情報屋の元締めはそういってアリスから立ち去って行った。

 この言葉が皮切りになったのか、ここから、彼女を取り巻く状況はどんどん悪化していくのであった。
《第1話 完》

第2話 暗雲

+ ...
 新暦2013年1月。

 菅野の家には突如、大量の落書きがなされていた。

「なんだ……これは!?」

 見ると、『尻軽女の家』、『売国奴』など、あることないことを罵詈雑言としたような言葉が家の前にペンキやスプレーで綴られていた。
「いったい誰が……」
 アリスは、あの時の言葉が脳裏にこびりついていることを再確認した。とにかく周囲の人の目に入る前に、急いで彼と掃除をし始めることになった。

 新暦2013年2月のある日。
 その日は平日にして非番の日であった菅野は、娘の学校からの帰りを待ちつつ夕食の準備をしていた。
 ドアの開く音がした。彼がいつものように出迎えようとしたところ、彼の顔色は一気に青ざめた。娘・メアリーがぼろぼろの状態にされていたからだ。
「メアリー……どうした」
「ひっぐ、パパァ……」
 どうやら、先月から続く嫌がらせを真に受けた家の子どもが、メアリーや美桜に危害を加えたという。ところどころに傷もあり、また水を掛けられたのか、服や体が濡れていた。
「今すぐ手当てする。少し待っているんだ」
 急いで救急箱で包帯や消毒薬を取り出すさなか、彼はこの現状に怒りすら感じ始めていた。『どうして私たちなのか』、『誰が仕向けているのか』、そうした考えが次々と頭の中を巡っていく。
「パパ?」
「ああ……すまない。怖い顔をしていたな……」

 思えば、隣人からの目線も少しずつ不信感のあるようなものになっている気がする。彼は、そう感じ始めていた。娘や隣人のこのような目に怯えるような様子を見せていたアリスも、この月はあまり外出をしておらず、寝室にひきこもることがだんだん増えていった。

 新暦2013年4月。
 菅野の家に大量の封筒が毎日届くようになった。それらはすべて名だたる裏社会のギャングや半グレ集団などから送られてくる脅迫状ばかりであり、『アリス・ウィンストンに死を』など、物騒なメッセージが刻まれているものまであった。

「……なぜ、私たちなんだ」

 通り掛けに石を投げられるなど、この月では徐々に増えていった。このため、アリスも菅野も外出を控えるようになり、娘たちの為にもしばらく休職をするようになった。
 アリスの様子がよくなる気配はなかった。2時間ほど、彼が彼女を慰める時間が長くなった。

《第2話 完》

第3話 夭逝

+ ...
 新暦2013年6月21日。
 この日は、菅野忠文とアリス・ウィンストンの結婚記念日である。この日ばかりは妻のためにプレゼントを贈り、ピアノを弾いたりして記念日を祝うことを、彼は決めていた。
 娘たちと一緒にプレゼントを探す時間は、久々に迎える楽しい時間であった。

 しかし、記念日にして、彼らは最悪の思い出を持つことになる。



 この日も、アリスはベッドで寝たきりだった。
「私のせいだ……私のせいだ……」
 頭を抱え、ぶつぶつと言葉にならないような言葉を呟き続ける彼女。

 そこへ、ドアを蹴破る爆音が響く。その音は寝室にも響き、彼女の身体はビクンと跳ねた。皿が割れる音や、家具が壊れる音が次々と響いたあと、階段を踏みしめ登っていく音が聞こえてきた。
 本能的な恐怖を感じ、アリスは布団をかぶり、その身を震わせた。そして、あまり時が経たぬうちに、その布団を引きはがされる。

 アリスは叫ぶ。目の前にいるのが、自分の命を刈り取る殺人鬼であると本能が警告を鳴らしている。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!」
「ハーイ、アリス・ウィンストン。私は殺人鬼デース」
「な、なんで私の名前を……」

 彼女は震えたまま、ベッドから転げ落ちた。床を這いずり、部屋から逃げようとする彼女を、その殺人鬼は逃がさなかった。
「オーダメダメ、あなた、逃げられまセーン」
「離して!離しなさいよ!!」

 アリスは彼女の力にまったく抵抗できない。殺人鬼たる女は笑顔で微笑みながら、アリスの首を掴み締め上げる。
「グッドバーイ、この世から、サヨナラデース」
「ぐっ……がはっ……」

 そして、彼女の首から血を吸い始めた。抵抗することは彼女には許されず、ただ血を吸われ続けるほかなかった。


 菅野が家に戻ったころ。
 家は荒れに荒れており、もはや記念日を祝えるような状態でなかった。
「どうなっている……!?そうだ、アリスは」
 急いでアリスのいるであろう寝室を探そうとする途中で、美桜は何かを見つけた。

「……父さん」
「どうした、美桜……って」

 アリスは見つかった。’’干からびた即身仏のような状態で’’。
「アリス……!!??」
「お母さん!!」「ママぁ!!!」

 新暦2013年6月21日。
 アリス・ウィンストン、死亡。享年38歳。

 この出来事は、菅野一家に大きな影を落とすことになる。

《第3話 完》

第4話 変化

+ ...
 新暦2021年2月。
 美桜はローズベル大連合王国への留学が決まったらしい。学校での成績がかなり良くフェリスベルクという学術都市の学校に、授業料なしで入学できるようになったそうだ。メアリーは美桜程学問の才はないものの、母親の死を乗り越え、元気いっぱいに今も生きているようだ。

 菅野は、いまだにアリスの死を乗り越えられずにいた。心の中になにか大きな穴が空いたような感覚を覚えていた。そんななか、娘の門出を祝えるのは彼にとっては幾分か、気分が切り替えられるような気がした。
「……美桜、おめでとう」
「ありがとう。お母さんも、喜んでいるかな?」
「美桜、すごいじゃん!ローズベルだよ!!凄いって!!」

 メアリーはまるで自分の事のようにはしゃぎ、美桜の白い髪をわしゃわしゃ乱雑に撫でる。美桜は嫌そうな顔一つせず、むしろ喜んでいるようだった。来月出発なので、彼女は顔には喜びを出さないものの、嬉々として準備をし始めていた。



 そして、出発の日。
 エリア12特別自治区の空港に来ていた菅野とメアリー。彼らは美桜が離れる手前、寂しさを感じていた。
「……美桜がいなくて寂しくなるな」
「ぐすん……向こうでも、えぐっ……頑張ってね」
「姉さん、泣かないでよ。あと父さんも泣きかけてる」
「すまない……過保護すぎるだろうか」
「ううん……嬉しい。ねえ、みんなで家族写真、撮りたいな」
「いいね!撮ろうよ!」
 メアリーの提案で、彼らは家族写真を撮ることにした。菅野はカメラを三脚に取り付け、空港をバックに自分も入れた3人を一枚に収めた。

 この写真は、アリスが美桜を産んだ時と同じくして、彼が一生大切にする一枚になった。
 アリスを喪いながらも、和気あいあいとした雰囲気の菅野一家。

 そんな中で、滅びへのカウントダウンは今も進み続けていた。

《第4話 完》

第5話 思惑

+ ...
 時は遡り、新暦2018年4月某日。ここはノンアク大陸一の研究所である。
 その中で最年少・21歳の研究員であった神宮寺光子は、同じく研究員である瑞谷砂羽に詰め寄っていた。
「……あなた、どういうつもり?研究のために人を殺した?冗談じゃ済まないわよ」
「わ、私は……」
「泣き落としてもするつもりかしら?」

 砂羽が詰め寄られていた原因。それは、彼女の行っていた研究であった。
 彼女は能力をもった人類を生み出すことを目標に研究をしていた。しかし、その過程と言うのが問題となっていた。暴力、薬物、さらには殺人など残虐な手段を用いて、元凶を自分だと明かしたうえで『その者にとっての精神的急所を突く』ことにより、彼女は実際に能力を持った人間を生み出し続けていた。
 かくして能力者を100人以上生み出し続けている彼女は、光子にとって看過しがたい存在であった。

「私は……ただ、人類のために尽くそうと……」
「……そのために、人まで殺したの?」
「ええ。そうよ」
「もっと他にいい方法があるでしょう?」
「理解できないっていうの?」

 砂羽は光子を子どもを見るかのような目で見つめていた。そのような視線を感じた彼女は、堪忍袋の緒が切れる。

「……告発する」
「は?」
「あなたの研究が非人道的であることを、所長に告発すると言っているのよ」
「あらあら……」
「デスクの整理をしておくことね、瑞谷砂羽」

 そう言い残し、砂羽の居室を後にする光子。
 事態は思いがけぬ方向に転がった。



「神宮寺光子くん……君にはここを出て行ってもらう」
「そんな!どうして」


 その1週間後。研究所を追われることになったのはなんと光子の方だった。理由としては、『多くの所員が理解できないような研究を多数行っているため』というものだった。彼女はその判断に異を唱える。

「意味が分かりません!どうみても飛ばされるべきは瑞谷砂羽の方です!」
「とにかく……君は来月付でここから出て行ってもらう。異論は認めない」

 彼女は怒りのあまり、冷静になってしまっていた。近くに砂羽が通りかかる。

「あらあら?残念でしたねー」
「……アンタの差し金?私がなんで追放されるのよ?」
「さあ?それよりも、自分の身を心配した方がいいんじゃないかな」

彼女はせせら笑いながら、光子の前を後にする。


 光子は荷物を整理していた。そこへ助手の一人が駆け寄る。

「あ、あの……神宮寺先生」
「なに?」
「……3年前に先生が入所した時からずっと、僕は先生の味方です」
「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくわね」

 彼女はその2日後、以前から声が掛かっていたという理由で、ローズベル大連合王国に向かったという。
 『瑞谷砂羽のような研究者がのうのうとのさばっている場所に未来はない』という言葉を残して。


 そして新暦2021年3月12日。
 彼女は『本実験』のための準備を今にも終えようとしていた。

「ようやく……明日ね」
「長かったものですねー、先生。ついに本実験ですか。楽しみです」
「ええ……」

 彼女の本実験に関する資料は、彼女以外の閲覧が禁じられていた。
 その禁じられた書物の題は……。

 『ノンアク大陸全体を実験台とした能力者生成実験』であった。

《第5話 完》

第6話 滅亡

+ ...
[瑞谷砂羽side]
 新暦2021年3月13日。Xデー。

 自分のクローン、瑞谷家から引っ張り出してきた兵器で国を次々と滅ぼしていく。
 途中数分間抵抗する厄介な軍隊や兵士団もいたが、そんなの構やしない。《虐殺光線》や超能力の前には、国家などただの人の集まりでしかない。

 私のクローンの数の前に、銃を持った兵士や戦車はなすすべなく焼かれていった。ざまあみろ、私の邪魔をするからだ。

 さて、どれだけ能力者が生まれるだろうか……。自分の名を明かす瞬間が楽しみでならない。


[菅野忠文side]
 新暦2021年3月13日。

 突然にして、町が焼け野原になった。なにか、閃光のようなものが走っていたような気がする。家は焼け、森は燃え、クレーターが大きく広がっているような土地が広がっている。

 メアリーは破壊された家の下敷きになり、もはや助けられるかどうかといった状態ではなかった。

 とにかく歩き、その場から離れるしかなかった。


 避難用の船に乗ることが出来たのは、何時間か歩いた後だった。
 係員が何か言っていたような気がするが、覚えていない。

 ローズベルに向かう、とかなにか、行っていたような気がする。とにかく、疲れからか、すぐに眠ってしまった。

 それから、何日経っただろうか。気がつくと、私は近代的な街並みが見える場所で目を覚ました。

[菅野美桜side]
 新暦2021年3月14日。

 緊急ニュースで自分の住んでいる大陸、ノンアク大陸が滅ぼされたことを知った。
 自分の故郷が滅ぼされている様をまざまざと見せつけられ、その場で涙を流し、嗚咽していた。

 そして、気がつくと病院にいた。自分は気を失っていたらしい。病院のベッドで横になっている状態で、震えからか足に力が入らなかった。

 その日から、街や国が一瞬で焼かれる光景を不意に思い出すようになっては、自分の母と同じく自分も殺められてしまうのではないか、という恐怖に囚われてしまうようになった。

 美桜はもう、以前の美桜ではなくなってしまったのだった。

《第6話 完》
《Chapter 1 終》

Chapter 2

+ ...

第7話 2年後

+ ...
 新暦2023年。
 あの日から2年が経過した。美桜はメアリーやアリスの事を思い出しては、自分もいつかそうなるのではないかという考えが頭をよぎり、家から出られなくなってしまったという。
 菅野は、ローズベル大連合王国に移住し、以前の治安維持局での経験を活かし、都市保安局の職員として働いている。同じ業種であるというのもその組織で働く理由の一つではあったが、真の目的は『大陸を焼き尽くした犯人を見つけ、復讐すること』だった。

 なんと、その犯人は自ら名乗り出ており、『瑞谷砂羽』という名前だった。

『ノンアク大陸を滅ぼしたのは、私、瑞谷砂羽でーす』

 この一言が、彼の心に深く残ったのは言うまでもない。

 瑞谷という名前については、アリスの部屋にあった遺品から彼は知っていた。無限世界において極めて大きな勢力圏の一つであり、国家連合体すらも意味をなさなく成る程の権力と、人員、財力を持っているという。彼としては、アリスがそのような組織と戦っていたのかと驚く一方、やはりアリスは死ぬ間際まで探偵であったのだと感心していた。
 かくして、彼はアリスの遺志を継ぎ、瑞谷家ひいては瑞谷砂羽への復讐のために現在も仕事の傍ら、瑞谷砂羽についての情報を探していく生活を続けることになった。

 そしてもう一つ。菅野にはある変化が表れていた。《始まりの刻》と名付けられた、特殊な能力である。
 この能力の発現に気付いたのは、瑞谷砂羽による大陸滅亡後のメッセージがきっかけである。怒りで前が見えなくなり、娘や妻を奪った恨み、復讐心が行き交う感情で、彼の心中はグチャグチャであった。そして、その後は失意に暮れる他なかった。沈み切った気分の中、目覚めた『何か』に気付くことなく。

《第7話 完》

第8話 始まりの刻

+ ...
 新暦2021年3月16日。
 失意に暮れる菅野は、歩いていると、周囲の物や人、景色がモノクロになったのを目にした。人の表情や動き、水の滴り、上昇する風船。ひとりでに動くはずの物体すら、まるで写真の中にあるように静止していた。周りから音も全く聞こえない。

「……一体どうなっているんだ。私は幻覚でも見ているのか……?」

 不思議な景色に彼は、自分しか動けない今の状態に不安までも感じ始めた。すると、ふいに、時計台が彼の目に届く。他のものと同じく、秒針は全く動いていなかった。

「もしや……時間が止まっているのか?」

 そう推測した彼は、『早く動き出してくれ』と不意に強く願った。すると、周りの景色は色を取り戻し、音も聞こえ、人々の動きが元のように取り戻された。

「……なんだったんだ」

 『時の止まった世界』。彼としては生まれて初めての経験である。そして、自分の意志で時の止まった状態を解消できた。菅野は、『時を止める能力』、これを自分が持っていることに、彼は気づいてしまったのだった。

 止まった時間を動かす。『アリスがいた頃』の自分と決着をつける。
 自分の中で止まっている時間を動かし、新たに始める。

 彼は自分のもつ能力を《始まりの刻(スターティング・タイム);》と名付けた。



 彼は瑞谷砂羽への復讐のため、訓練を独自に始めた。すべては、この能力を正しく使うためである。
 訓練を始めた頃は、消耗が激しかったという。時間の止まった世界で30秒も止める%% もっとも時間の止まった世界で30秒というのもおかしな話ではあるが  %%のがやっとであった。娘の美桜からも『父さんが心配』と声をかけられるし、傍から見れば何もしていないように見えるのが辛いところではある。

 1か月もすると、今度は対象を限って時間を止めることが出来るようになった。周りの空間の時間も1時間以上止めていられるようになった上、まだまだ伸びていくようだった。
 そんな中、彼はまた、新たに天啓のような何かを得ることになる。

《第8話 完》

第9話 成長、そして……

+ ...
 その時が来たのは、菅野が能力を獲得して1か月の事だった。その日、彼は『周りの人や物の動きが徐々に遅くなっている』ような違和感を覚えていた。車の動きが自分の歩く速さとほぼ変わらないくらいに遅くなっていたり、周りの喧騒も普段聞こえるのとは低い大声に変わっていた。
 そして、気がつくと元に戻っていた。すると、ある一人が声をかけてきた。
「アンタ……競歩に出ないか?」
「なぜ?」
「車と同じ速さで歩いているようだったからな……どうだい?」
「あなたの意に沿えなくて残念だが、お断りさせていただこう」
「そうかい……ま、。無理には止めないさ」
 自分が車と同じ速さで歩いていたことから、彼は競歩大会に参加しないか、と誘ってきたのだった。もちろん、彼としては興味がないのと、『能力の行使が不正につながらないのか』という懸念から参加を辞退するにとどまった。

 彼は、先ほどの現象を起こせないか、と考えながら家に戻った。それからというもの、彼は3週間で『時間の進みを遅くする』こと、『時間の経過を早く進める』ことに成功した。



 それから新暦2023年。彼の能力《始まりの刻》はその時もなお、成長し続けていた。
 仕事の合間も、瑞谷砂羽の居場所、彼女につながる手掛かりを求め、執念深く動き続けていた。独自の訓練は今はあまり続けてはいない。彼女への執念、強い復讐心が功を奏したのかは知らないが、それが能力の成長につながったようである。また、彼が自分の能力を『時間を操る能力』と解釈を広げたのも大きい。

 時間停止のみならず、時間の加速、時飛ばし……『時間を操る』という行為を具現化したような能力に成長しつつあった。



 瑞谷砂羽はノンアク大陸からのデータを収集していた際に、ある一人の名前が目に入った。
「菅野忠文……ここにはいないようだけど」
「砂羽様、それが……ローズベル大連合王国に避難したようでして」
「へえ……ローズベルに。確か神宮寺光子も、同じくローズベルに移動しているのよね」
「ええ」

 白衣を着た黒服が、砂羽の現在の助手のようである。砂羽は今回の『本実験』で340万人ほどの能力者を生み出すことに成功。クローンによる精神支配も行われており、さらなる成果が期待できそうだという。
「ノンアク大陸(こっち);は問題ないわね。クローンに経過観察させるし、他に重点を移す必要がある」
「……といいますと」
「この方法だと効率が悪いのよね……もっといい方法があるはずなのだけれど……」

 彼女は次なる実験場……いわば標的を探していた。彼女としては候補が決まっていた。

「うーん……順当に行くならローズベルになるわよね。でもあそこかなり厳しいのよね」
「やはり……しかし、考え直すべきでは。我々への厳しさはノンアク大陸のどの国よりも激しいという噂です」
「でもなんとかなるでしょ」
「ええ……」

 彼女もまた神宮寺光子程ではないものの優秀な科学者であり、次なるプランも既に用意していた。彼女は直ちにローズベルへ発つべく、準備を始めた。

 これが、後に事件を引き起こすことになる。

《第9話 完》

第10話 偽装

+ ...
 新暦2023年。
 ここは、ローズベル大連合王国の王立科学総合研究所。ローズベルの科学技術の発展を支えている大黒柱ともいうべき場所である。
 その場所のとある一室では、一人の科学者の周りで、多くの人々が忙しく働いていた。その中心にいたのは、神宮寺光子であった。

「なあ……あの人、なんなんだ?」
「なんでもノンアク大陸から来た科学者らしい。専門は……」
「理学、医学、情報科学、工学……なんでもござれって話だ。しかも、27歳で我が国の最先端の先を駆け抜けてるらしい……」
「あの若さで?なんてこった……神は彼女に才能を与えすぎだ!」

 彼女は研究員としてこのセンターに入所し始めてからというもの、すぐに頭角を現し様々な分野で極めて優れた業績を上げ続けた。所長は、新暦2021年に入所した彼女を僅か4か月で主任研究員に昇格したり、彼女専用の一室を設けたりするなど、格別の待遇をとったという。現在では、『ローズベルの技術は100年も進んだ』と言われるほどの業績を残し、数々の賞を総なめにしているのだとか。
 そんな彼女だが、彼女の周りにいる人々は、ある一報を耳にしたという。

「聞いたか?最近、変死事件が多いらしいぞ。なんでも、頭が切り開かれた状態の遺体がいつの間にか転がっているらしい」
「ああ。全く怖いもんだ。能力者でも増えてるのか?」
「神宮寺先生も大丈夫だといいが……」

 能力者。瑞谷砂羽。この二つの言葉は彼女にとって切りたくとも切り離すことが出来ないものであった。彼女は今後において、何かよからぬことがあるのではないかと勘繰ってしまった。



 瑞谷砂羽の存在は、都市保安局の上位組織である『重要都市保安委員会』も把握していた。大陸を滅ぼした狂気の科学者である彼女は、国家安全保障上の脅威とまで化していた。

 そんな彼女は現在、神宮寺光子とは違う、フェリスベルク大学に偽名で教授として入り、しかも彼女の目につかないであろう場所でさらなる狂気の研究を始めていた。

 彼女は手術着を着ていて、被験者と思しき人の頭を開頭し、中にメスを入れ始めていた。

「ふふふふ……神宮寺光子。私の才能に恐れ戦くがいいわ」

 彼女は能力の発生源は頭にあると考え、脳改造による能力開発を考えついた。
 脳にメスを入れたり、ナノマシンやチップを入れたり埋め込んだりすることによって、脳が持つ処理能力を上げ、能力を行使するのに適した脳へと変化させる。これは、以前までの被験者のデータから、彼女が導いた一つのアプローチである。

「これで、瑞谷家もさらに強くなる」

 彼女はほくそ笑む。脳にメスを入れた影響で、手足が痙攣している目の前の被験者を見て。この手術で、脳に障害を残した者の末路など、彼女は全く知る由もなかった。

《第10話 完》

第11話 事件

+ ...
『緊急事態発生。フェリスベルク都市保安局本部が襲撃されている!至急応援を要請する!』

この緊急無線が菅野のいるエクレシア都市保安局本部に入電される。菅野や新条葵ら局員は、直ちにフェリスベルクへ向かうことになる。
「……いったい何が」
「続きは向こうに着いてからだ」
事態をあれこれと考える彼女に、彼は冷徹に声をかけ、出動を促す。この組織においては迅速かつ正確な判断が重要なものであるからだ。



 しばらく経ち、目的地に辿り着いた二人。
 彼らは、今自分たちが目にしている状況に、ある違和感を抱いていた。

「……あれ?」
「襲撃されている様子はないようだな……」

 襲撃されている、救援を要請する、という無線が入ったにもかかわらず、彼らがみている様子はいつも通り、平穏そのものだった。

「こちら菅野、目的地点に到着。しかし、異常はない模様」
『!菅野と新条、今どこにいる!?』
「え?フェリスベルク本部か襲撃を受けているとのことで……」
『今すぐに引き返せ!何かの罠だ!早くに  』

 彼らの上司から、先ほどの無線が偽物であること、そして、何かのトラップである可能性が高いことを聞かされた彼ら。途中で無線を切られたことから、やはり後者に関しては本当であったと気づく彼らだった。

 そして、彼らにまた無線が入る。

『あー、あー、マイクテストマイクテスト……』
「あなたは何者ですか?都市保安局に対する公務妨害行為として報告いたしますが」
『言うわけないじゃん、バカなの、あなた?』
「……我々をどうしたいのですか?」
『あなたに用はない。用があるのは、金髪の、あなたの隣にいる男』
「菅野さんですか?」
『そ、今すぐ代わって』

 謎の無線の相手は、新条から菅野に代わった。彼女は彼が何を抱えているのか、心配で仕方がなかった。

「……菅野だ」
『もしもし?あなたの娘さんさぁ、こっちで預かってるから』
「何だと!?」

 新条は声を上げた彼に思わず振り返る。

『フェリスベルク大学の〇〇研究室にいるから、一人で来てね。そこの女は……私の被験者と戦ってもらうから』
「……分かった」

 菅野は無線を閉じる。新条に「何かあれば応援を呼ぶんだ」と告げ、例の女性のいるフェリスベルク大学へと向かい、その場をあとにした。

 新条の近くには、ぞろぞろと何者かが現れ始めていた。

《第11話 完》
《Chapter 2 終》

Final Chapter

+ ...

第12話 対峙

+ ...
 ここはフェリスベルク大学にある、瑞谷砂羽の研究室。誰も使用していない筈の一室には、白い髪と肌、赤い瞳の少女が、タオルで口を塞がれ、椅子に縛り付けられていた。

「んん、んんんん!!」

 そこに、ある男がやってくる。菅野忠文だった。

「美桜!今、助けるからな」

 椅子に縛り付けるためのロープと、口を塞いでいたタオルを外す。

「父さん!」
「寂しい思いをさせたな……」
「怖かったよぉ……」

 美桜は彼に強く抱き着き、安堵と今までの不安から泣いていた。彼は抱えていた不安を解きほぐすように、頭を撫でたり、背中をさすったりしていた。

 パチパチパチパチ……。

 拍手が聞こえたとたん、景色はモノクロームに変わる。

「感動的な再会のところ悪いけど……死んでもらうね」

 彼女は一本一本、ナイフを彼に投げつける。しかし、菅野は動けない。

(ま、まさか……)

 そして景色が色を取り戻すと  。
 彼の背中にはナイフが十数本刺さっていた。背中からは赤い鮮血が吹き出し、彼は倒れた。

「がはぁっ!?」
「父さん!?」
「私が自分自身を改造していない、とか、考えていないわけではないわよね」

 美桜が駆け寄ると、彼女はなぜか燃え上がってしまう。その様子に彼は茫然自失の様であった。砂羽はさらにせせら笑う。

「大事な娘も守れず死ぬ。私に逆らおうとした実験動物にしては贅沢過ぎるシナリオよね」

 彼には、怒りと焦りがあった。
 この状況を看過することしかできない自分に、悔しさすら覚え始めていた。

『三度も同じ過ちを繰り返すのか』

 厳しく、真実に基づいた問いが脳裏をよぎった。自分の家族を奪ってきた理不尽。瑞谷砂羽との決着。
 これにケリをつけに来たのではないのか。

 そして菅野はなおもまた、立ち上がる。

『三度も繰り返してたまるものか』

 血だらけの状態で立ち上がる菅野に、砂羽は、何か自分に良からぬことがあるのではないかと、ようやく気付き始めた。

《始まりの刻》は、大きな飛躍を遂げた。

 一瞬で彼と美桜は砂羽による攻撃を受ける前へと巻き戻る。

「さて、始めるか」

 彼はそう告げ、目の前の砂羽と再び対峙する。
 過去を背負い、自分の意志で戦う者として。



 新条葵の方はというと。

「くそっ……」
「都市保安局員への暴行により拘束します」

 新条は【十六重の影(オクタ・ドッペルゲンガー)】であり、16人もの自身の分身を作り出せる。また、格闘技にも優れている彼女からすれば数人の能力者を取り押さえるのも容易なことであった。
 それをさらに容易にしていたのが、協力者の存在であった。

「ご協力に感謝します、ええと……」
「武藤英治だ」

 武藤英治。フェリスベルク警視庁に勤めている刑事である。たまたま出歩いていたところに事件があったため、現行犯を取り押さえるのに協力していたのだ。

「まったく最近は物騒なもんだ」
「ええ。しかし、助かりました。まさか刑事の方だったとは」
「いいってことさ」

 武藤は爽やかそうな態度で新条の元を後にした。

《第12話 完》

第13話 決着

+ ...
 場所は戻り  。

「ま、まさか……負けるっていうの?私が?」
「そうだ」

 砂羽は途端に恐怖を感じ始めた。今まで、ただの観察者として、安全な場所からただ様子を見たりするなど、彼女は自ら実験対象の見ている地平に降りてこようとはしなかった。
 しかし、今はどうか?彼女は菅野によって、その『場所』へ無理やり引きずりおろされた。そして、その実験対象は自分にとって未知の変化を遂げ始めていた。

 その様子に彼女は明るい感情など湧かなかった。ただの未知なるものへの恐怖。それだけが彼女を支配していた。

「あなた……いったい」
「私は、私の意志で戦うだけだ」

 彼女は思わず一歩下がった。彼から『ただならぬ気配』を感じたのだ。

「なぜ、大陸を滅ぼした?」
「はぁ?」
「答えろっっ!!!!」

 砂羽は震えあがった。

「……能力者を、生み出したかった。ただそれだけ」
「それだけのために、多くの人々が住む場所を失い、死んだとしても?」
「そうよ!私にとってはそれが重要!」
「そうか……」

 そして、彼女は赤い、時計に似た紋章に捉えられる。

「な。なによこれ」

 菅野は銃を砂羽に向けて撃つ。何度も何度も。
 彼女は訳が分からず、そのまま死に至った。そのまま倒れ伏し、彼女は血の海の中、帰らぬ人となった。

  
    
      

 だが、気がつくと、彼女は意識を取り戻していた。
 そして、また菅野に銃を撃たれ、殺される。その時の痛みもそのまま、彼女に伝わってくる。彼女はこれは夢だと思った。



 夢は夢でも、それは悪夢だった。
 彼女が目を覚ますたび、菅野に殺される。生き返って意識を取り戻したとたんに、である。さらに恐ろしいのは、『同じ時間に生き返り、同じ時間に死ぬ』ことだった。

(まさか……これが、ずっと続くの?)

 《時間の牢獄》。菅野が彼女に使った能力である。
 ある時間を切り取り、その時間の中へ永遠に対象を閉じ込める能力。

 砂羽は、永遠に菅野に殺され続ける。叫ぼうとしても、暴れようとしても、彼女の意識に体は従わず、なされるがままにされるだけである。彼女は切り取られた一部の時間でしか、生きることが許されなくなったのだった。

《第13話 完》
《Final Chapter 終》

プロローグ

+ ...
 砂羽が囚われてどのくらいの時間が経っただろうか。
 砂羽は、幾度となく同じ時間を繰り返していた。すると突然、そのループが止まった。

「……あれ?」
「気がつきましたか」

 白髪で、黒いコートを着た男が、砂羽の前にいた。

「初めまして、私の名はエクシード。貴女を助けに来ました」
「私を?」
「早速、私のご友人になっていただきましょう」

 砂羽は、あの辛く、苦しいループから解放され、歓喜と高揚を覚えた。

「フフフ、アハハハハハハ!!!!!これで、あの憎き菅野忠文に、神宮寺光子……私を追い詰めたすべてに復讐できる!!どれほどこの時を待ったか!!!!」

 しかし、彼女は違和感を覚えた。この場からなぜか離れられない。否、『エクシードから身体が離れようとしない』のだ。

「お、お前!私に何をした!?」
「大丈夫、痛くありませんよ」
「黙れ!何かしたでしょう!?」
「私からは離れられませんよ。先ほど、貴女を私に依存するようにしました。そんな美味しい話はありません」


「き、貴様ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 彼女は激しく怒りながら、自分が『作り替えられていく』感覚を覚えていた。

「そろそろ……再構築(リプログラミング)が効いてきますかね」

 砂羽はエクシードに助けられたかと思い歓喜したのもつかの間、別の存在へと作り替えられてしまったのだった。彼女の保有している自身のクローンも、活動を停止。事実上、瑞谷砂羽の人格は死亡してしまった。



「お父さん」
「ああ、美桜。今行くぞ」

 菅野は今もローズベル大連合王国にいる。都市保安局員としての公務を今も全うしており、娘とエクレシアの都心を守り続けている。

 自分の能力が解除された感覚に疑問を覚えながら、菅野忠文と瑞谷砂羽のこの物語は幕を閉じる。

《【SS】忘れがたき記憶 完》

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