概要
ローズベル大連合王国にある、標高5895mの山。エクレシアの西方1,000km程度にあり、1900年代から危険なモンスターの数・種類の多さにより王国連合軍とその地域の地区軍の監視、封鎖が行われている。一応、軍の護衛により厳重な監視のもと、申告・審査を経て観光は可能であるが、名だたるガイドブックは『極めて危険』,『生存はまず不可能』と、この山の観光は推奨されず、むしろ避けるべきものとなっている。
モンスターのみならず、この山では独特の磁場など、様々な自然影響が存在している。
現在、当初より数は減ったとはいえ、モンスターの数は約10万体、種類は100種を超えている。
モンスターのみならず、この山では独特の磁場など、様々な自然影響が存在している。
現在、当初より数は減ったとはいえ、モンスターの数は約10万体、種類は100種を超えている。
にも拘らず,風間剣二など名だたる強者たちはここをある種の訓練場にしているため、減少しつつある。
......かと思いきや『強者たちの威圧感にあてられてさらにモンスターの数が増加した』ため、危険度がさらに増している。
観測されている自然影響
- 磁場
この山で形成されている独特の磁場は、強力かつ変な方向に広がる。コンパスなど磁場を使う道具はみな使い物にならない。
- 電波
この山独特の磁場によって電波が乱れるので、GPSも使えない。また、人によってはこの電波が脳などに影響を及ぼす事すらあるので、超能力や魔術への才能が目覚めることもある。また、この点から修業する者も多い。
- 高重力
この山には極端に圧縮され,ごく一部が中性子で構成される岩石層(密度:約20万t/cm^3以上)や,超高圧と超高温から超臨界状態に達した極圧縮溶岩(密度:約100万t/cm^3)があり,それが重力環境に影響を及ぼしている。これは地中でドン・バリ大陸特有の「バリスタ-リナーデル現象」(*1)が起こり、それが岩石の急激、超高圧かつ超高温での圧縮を促したためではないかと考えられている。
情報軍の調査では、この山の1合目における鉛直方向での重力加速度は約50m/s^2(約5G)にまで達すると報告されている。さらに、頂上に行くにつれて重力が増し、最終的には約200m/s^2(約20G)にまで重力が強くなるとのこと。このようになるのは、山の上部から中心部にかけてが、きわめて高い密度をもった物質で構成されているためと考えられている。
情報軍の調査では、この山の1合目における鉛直方向での重力加速度は約50m/s^2(約5G)にまで達すると報告されている。さらに、頂上に行くにつれて重力が増し、最終的には約200m/s^2(約20G)にまで重力が強くなるとのこと。このようになるのは、山の上部から中心部にかけてが、きわめて高い密度をもった物質で構成されているためと考えられている。
- 高酸素状態
強い重力から、この山での酸素濃度は地上よりも高く、頂上でも約50%を下らないという。このため、静電気のような微かな火気の発生源やガソリンやアルコールなど可燃性物質の持ち込み、短い間隔での呼吸は禁止されている。もちろん火薬など持ち込もうとすればほぼ暴発は避けられず、発射時にアーク放電を生じる電磁砲での攻撃も、その砲身を劣化させるので不可能である。ゆえに、『可能な限り』徒手空拳もしくは逃走での対処が推奨されている。
- 毒が蔓延した環境
この山で流れている水には金属系(*2)が通常の川や海よりも1000倍以上含まれている。また、有機リン系などの有機系有害物質も1000種類以上含まれており、飲むと治療には大量の解毒剤が必要とする。これにより飲むことは絶対に禁じられているし、例外を除きここの水を持ち出すことすら禁止されている。
これは、毒を持つ植物が非常に多く自生していること、岩石から金属分が流れている水に溶出していることが挙げられる。
これは、毒を持つ植物が非常に多く自生していること、岩石から金属分が流れている水に溶出していることが挙げられる。
- 異常な天候
異常な電磁波から、天候が非常に不安定かつ独特である。
生息している生物 [#x1c8e48e]
基本的にモンスターしか生息していないものと考えるべきである。上述の環境に適応した生物が多く生息し、総じて凶暴かつ強靭である。
特に、ここで見られる特異的なモンスターを以下に挙げる。
特に、ここで見られる特異的なモンスターを以下に挙げる。
- 【サイキック・アニマルズ】
この山の独特な電波・磁場環境から脳が刺激されることにより、超能力を持つようになった動物の希少種。個体ごとに能力が異なり、瞬間移動を行って獲物を狩ったり、逃走したりする個体、発火させて獲物を焼く個体など様々である。特に知能の高い動物がこの種に進化した場合、保有する能力がさらに強大なものとなることが判明している。このなかには、超能力を持つようになったモンスターも含まれている。生態系を大きく乱す可能性が極めて高い為、厳重に監視されている。
- 【サイキック・スライム】
人語を理解できる知能を持ち、超能力を使ってくるスライム。なかには発熱能力をもつような個体もあり、かなり危険。
- 【サイキック・ドラゴン】
人語を話し、さらに魔術や超能力を平気で使ってくるドラゴン。かなりの知能を有しており、強すぎるので、羽ばたく音が聞こえたら急いで洞穴などに隠れるか、逃げること。
- 【シリカ・ビーイング】
身体を炭素ではなくケイ素で構成している生物。主に昆虫などの甲殻類が自らの外骨格をケイ素で構成している場合が多い。ダウェリン山周辺では、二酸化ケイ素で自らの身体を覆ったシリカ・カニやシリカ・ザリガニが時々見られ、バイオハザードの原因になるのではないかと懸念されている。生物学者たちは、ダウェリン山の環境が特殊であるがゆえにこのような進化をしているとみている。
- 【シリカ・カニ】
外殻が二酸化ケイ素、つまりは水晶を主成分とする外骨格で覆われているカニ。とにかく硬く’’噛みついた生物の歯が逆に欠けたり折れたりする''のが特徴。しかし、身は意外にもウマいらしい。シリカ・カニ料理は高級料理であり、硬すぎるので調理の際にはハンマーにのみ、釘という調理器具を用いる。
- 【シリカ・ザリガニ】
外骨格が水晶を主成分とする外骨格で覆われているザリガニ。
- 【シリカ・インセクト】
二酸化ケイ素の外殻をもつ昆虫類。植物の葉や茎のみならず、砂や土、石も食用とする。派生種に【シリカ・ビートル】,【シリカ・スタッグビートル】,【シリカ・ホッパー】などがある。
- 【ジャイアント・シリカ・インセクト】
巨大化した【シリカ・インセクト】。サイズは数センチがほとんどであるが、数mクラスの個体までもが存在する。
- 【マグネットスライム】
黒く輝くスライム。希少種であり、身体が磁性ゲルで構成されている。ニッケル、アルミニウム、ネオジムなど磁性をもつ金属を摂取し続け、さらにこの山の独特な磁場にさらされることで進化したと考えられている。このモンスターの身体は、磁力の強さにして100T ;を超えており、超電導磁石にも匹敵する磁力を持っている。このため、金属製の兵器による攻撃はあまりお勧めできない。また、磁場によって人体に悪影響が出る場合もあり、見かけたらすぐにその場から離れよう。
なお、このモンスターの身体は磁性材料の研究に資することが期待されていることから、一定の条件で討伐に成功すると報奨金が支払われるという。
なお、このモンスターの身体は磁性材料の研究に資することが期待されていることから、一定の条件で討伐に成功すると報奨金が支払われるという。
- 【ニトロスライム】
黄色い外見のスライム。体液や細胞組織の大部分が、ピクリン酸やニトログリセリンなどの化学的に不安定なニトロ化合物で構成されているため、爆発性が高い。また、発火のみならず強い振動によっても爆発するので、物理攻撃でも大爆発が起こる。
火属性系列による魔法攻撃、衝撃を与えるような攻撃は、討伐において安全上推奨されていない。
火属性系列による魔法攻撃、衝撃を与えるような攻撃は、討伐において安全上推奨されていない。
- 【オキシスライム】
青い外見のスライム。オゾンや四重酸素(O4)など、酸素の不安定な同素体を含んでいる。体液が触れると触れた物が急速に酸化され、腐食していくためかなり危険。
- 【ポッパー】,【ビッグ・ポッパー】
ただの岩石にしか見えないモンスター。生物に近づいては自爆し、大きな被害を及ぼす危険なモンスターである。大抵数十cm~数m程度の大きさであるが,上位種の【ザ・ポッパー】の大きさはその10倍程度のスケール、果ては100mを超えるという。
不自然に動く特に大きな岩があったら、直ぐにその場を離れ、軍隊や実力者などに相談しよう。
不自然に動く特に大きな岩があったら、直ぐにその場を離れ、軍隊や実力者などに相談しよう。
- 【トキシック・プラント】
【サイキック・アニマルズ】などに捕食されにくくするために進化した植物種。名前の通り毒を持った植物であるが、その種類は我々の想像を超えるものとなっている。保有している毒の種類は最も少なくて200種類であり、その中には致死量が青酸カリの数百倍である毒が数十種類も含まれている。
また.繁殖力もかなり増しており、推定上では『バイオハザードと保有する毒で一国を余裕で滅ぼせる』とのこと。それゆえに、この植物類の持ち出しは厳重に禁止されている。
また.繁殖力もかなり増しており、推定上では『バイオハザードと保有する毒で一国を余裕で滅ぼせる』とのこと。それゆえに、この植物類の持ち出しは厳重に禁止されている。
- 【プレデター・プラント】
【サイキック・アニマルズ】などに捕食されにくくするために進化した植物。名前の通り、生物を捕食・吸収することができる捕食植物。
彼らにとって、虫のみならず、繁殖しているエリアに踏み入れた数tの体重、数mの体躯をもつ大型動物も格好のエサになる。当然人間も食われた例がある。
彼らにとって、虫のみならず、繁殖しているエリアに踏み入れた数tの体重、数mの体躯をもつ大型動物も格好のエサになる。当然人間も食われた例がある。
- etc.
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